「元にぃ、元に戻してぇぇ!」
暴れる超巨大な胸を抑え込もうと必死に叫ぶカナ。テストはカナのおっぱい騒動で、もうそれどころではなくなっている。
「いやこれはさすがに不味いって! ってどうやるんだこれぇぇ!!」
自らの意思を取り戻したダイチは、あまりにも大きな胸をなんとかしようと試みる。コントローラーを操作し萎ませようとするがてきとうに弄くることしかできなかった。
「確か……これで!」
操作に不慣れなダイチが、マルチジョグを勢いよく回していく。
「ひゃ、はふうううううううううううう!!!」
すると、ぐぐぐぐぐぐとバストサイズ4m弱はある破裂しそうな――正確には破裂してしまってパンパンなおっぱいが、強く締め付けられるように押さえつけられていく。
あれほど大きかったおっぱいはぐいぐいと縮み、見る見るうちに超特大のバランスボールほどになっていった。
小さくなりながらも、無理矢理押さえつけられているように感じているカナ。まるで質量はそのままに体積が減っているようだった。
不自然なほどにダイナミックな超乳は、震えながら強引に押し縮めるようにしてさらに小さくなって止まった。小さいとはいってもバストサイズ120cmは超えていたが。
「おいおい! これ以上小さくならないのかよ!?」
彼女の胸は体積だけが強引に押し縮められ、いつ爆発してもおかしくはない、弾む二つの不発弾と化していた。だがそんなことは操作になれないダイチには知るよしも無かった。
「止まった……? でもまだこんなに大きいし……やッ……胸がムズムズする。ん……」
少し動かしただけで、まだまだ大きな胸がぶるんと躍動的に弾む。
「ひゃぁ!」
胸が強く押さえつけられ、何かが渦巻いているように感じている。それはまるで縮められたバネのようで、気を許せばすぐにでも胸の奥から弾けとびそうだった。
何かの拍子で爆発しかねない、質量と体積がつりあわない胸。縮められたバネ、不発弾。それがブルンブルンと揺れている。
さらに小さくしようとダイチがやけくそ気味に、画面に映るアイコンを次々に押していく。するとコントローラーにある何かの機能が入ったのか、カナの胸はバインと舞い上がったかと思うと、上下左右ありとある方向に、重力を無視してちぎれ飛びそうなほど乱舞した。
「ふぇ? ひゃ、ひゃうううううううううううう!?!?」
「やっば!」
膨らんで敏感になったおっぱいには激しすぎる刺激が襲った。
カナは込み上げる胸の高まりを必死に押さえつける。だが、溢れ出る力を抑えることができず、暴れ狂うおっぱいが煙を巻き上げボフンっと一気に膨れ上がる。150cmを超えるぐらいだろうか。
その瞬間、カナはほんの少し楽な気分になったが、ちっとも嬉しくはなかった。
「と、とめてえええええ」
ブルンブルンと激しく猛るカナの踊り狂う胸が、軽くなったような、重くなったような、いままで感じたことの無い、様々な感覚が次々に襲っては消えていく。
手探りにコントローラーを触り、荒ぶるおっぱいの躍動はようやく止まった。
「もういやぁぁ」
さっきよりもおっぱいというバネは強く押し縮められていた。
立ち上がろうとした際にビーチボールほどの胸が揺れ、慣れない重みにバランスが崩れる。その勢いで胸にうずくまるように前のめりになった。
「あぅ……せんせぇ……保健室、行ってきます……」
顔を上げ、揺れないように腕で胸を抱え立ち上る。しかし抱え込んだ腕を持ち上げるように胸は大きく揺れた。
ああ、と先生は頷いた。無論、カナの揺れる胸を見つめたままで。
制服が仕舞ってある保健室に向かい、乳を揺らし教室から逃げるように飛び出すカナを見て、ダイチはどうしようかと頭を抱えていた。
揺れる胸を腕で抱えるだけで、頭の中に快感が流れ込んでくる。そして腕いっぱいに柔らかさが溢れてくる。溢れだす胸の膨張感。刺激に敏感な胸は大きくなろうと内側から暴れだそうとしていた。
急ごうとすると胸を揺らす振動が大きくなり、ぶるるんと敏感に反応してしまう
「ひゃぅぅん……ゆっくり行かなきゃ……」
一歩踏み出すたびに弾む胸を抱えて、保健室のドアを引く。
「失礼します……」
「ど、どうしたの!?」
「胸がぁ、胸がぁぁ……」
今まで堪えてた涙が込み上げて来る。涙目で、今にも目からこぼれそうだ。
「制服。ありますか……?」
「一応……ちょっと待っててね」
棚からごそごそと新しい制服を出す。
「大きいサイズだけど合うかな」
袖を通す。そして胸を押さえつけ、ぎゅっとボタンを締める。すると勢いよく胸がバインと揺れ弾んだ。
「あぅ!」
膨張しようと込み上げる力を押さえつけて答える。
「……胸はきついです。でもそこ以外ぶかぶかです……」
「そりゃあねぇ……それで、少し休んでく? というより救急車呼ぶ?」
「だ、大丈夫です。失礼します」
扉を閉め、保健室を後にする。
ブレザーの襟から胸にかけて伸びるV字からブラウスはぶりゅんと飛び出してしまっている。しかもブラが無いので胸元のスースーとした感覚は否めない。ピタっと張り付き、胸のラインが出てしまっているブラウス。さっきまではそうでもなかったが、いつの間にかはっきりとシルエットがわかるようになっていた。
胸は強引に押し詰めたビーチボールというもの。そんな大きさでブルンブルンと弾んでいる。
「ひゃうう!? ほんとどーなってるの? これぇ……」
弾む胸を押さえようと、腕で抱え込んで教室まで戻る。
テストが終わり教室から出てきた生徒達の前を、大きな胸を両手で抱えるカナ。小柄な体には似合わない大きな乳をさらしているカナは、注目の的だ。誰もが驚き、その大きい胸を見てしまう。カナは真っ赤な顔が上げられず、抱えても揺れる上乳と谷間だけが目に入った。
胸を揺らし、真っ赤な顔のまま教室に入り席に戻る。すると仲のいい友達が集まって来た。
「何があったの?」
「わかんないよぅ」
「でも大きいよねコレ」
「ひゃう!」
カナの張り詰められた150強の乳房が、一指し指でつんと突かれ、ビクンと敏感に反応する。膨張して敏感になったおっぱいが、現実にはありえ無いと思うほど、ぼよんぼよんと弾んだ。
「あ、あぁぁん。やめてよリカァ」
「いやーたまりませんなぁー」
リカと呼ばれた少女は指をワキワキと動かし、カナの胸に近づけていく。
「私の夢、パン職人なの。だから……その練習よ?」
「えぇ!? 嘘! や、やめてよ?」
「可愛いんだから。それぇ!」
むにゅうぅぅと指が食い込んでいく。
「ッッッッ!!!!!!!!!!」
指が自分の乳房にめり込む度、そして手を使って乳房を激しく動かされる度に、意識が飛んでしまいそうな快感が襲いかかる。敏感な胸にはあまりにも強すぎる刺激に、カナは声にならない悲鳴をあげることしかできなかった。
胸に指がさらにずぶずぶと沈んでいく。
「ッッ!! んぁはううううううううう」
爆発するように膨れ上がろうとする胸を、カナの理性だけが必死に押さえ込む。
ブラウスの上から押し込まれた指の間から乳がむにっとはみ出し、形を大きく変える胸。大きすぎて手に収まらないおっぱいを、円を描くように揉むしだく。
「やわらかーい! ふふふ」
何よりも柔らかく、弾力に溢れた乳房を、パンをこねるように揉み込んでいく。
「ひゃ、ああああああぁぁぁぁん!だ、だぁめええええええええ!」
揉み回す指の間から飛び出し、尻尾を踏まれた猫のように胸が暴れだした。
「わ! うひょー! こりゃすごぃ! 生き物みたい!」
そこだけ別の生き物のように勝手に飛び跳ねる、指が食い込んだおっぱい。
「ひゃああああああああ」
胸を揉まれ、リカの手にあまる大きなおっぱいだけが獰猛に暴れている。だがその快感を押さえ込むことができず、胸がボンっと音を立てるように勢いよく大きくなる。バインと弾み、膨張で指が押し返される。
「お、大きくなった!? まさに胸お化けね!」
「はうううううううう! そ……そんなのぉ……いやぁぁ」
「もう我慢できない! 私にも! 私にもさわらせて!」
いままで黙って見ていた一人、ユイがリカを突き飛ばす。
「えぇ!? ユイ? ひゃうッッッ!!!!」
手が離され開放されたかと思うと、ユイの指が遠慮なく襲い掛かり、胸は厭らしくその形を変え、指から開放されようと飛び出した。そしてその暴れだすおっぱいを押さえ込むように強く握り締める。
「ひゃあああああああああああああああああッッッッ!!!!!!!!!!」
柔らかいながらも張りがあり、柔軟に形を変えている胸に、食い込んだ指が押し返される。
「これ最っ高! すごくやわらかーい!」
目を輝かせて、揉むことをやめようとしない。
一度押し込むと癖になり、もう一度、もう一度と何度も指が胸に押し込まれる。
「もぅ……や、やめぇ……ひいいいぃぃん」
揉み込まれる激しい快感に、体積だけが小さくされ、ぎゅうぎゅうに詰め込まれた胸が、爆発しそうになる。奥底から込み上げる胸の高ぶりを死にもの狂いで押さえこんだ。
「もうやめてええええ」
まるでカナの意思が形になったように、胸がボインとユイの指を跳ね飛ばす。
「はぁぁ……はぁ……はぁ……もういやぁぁ」
「ごめんねってば」
「もう一度、もう一度だけ……」
「やめときなさい。もうすぐテストだ。ほら私達も席に戻るよ」
次のテスト監督の先生が入ってくる。座るように呼びかけると、目に入ったカナの異常な胸に驚いた。カナの顔は真っ赤なままだった。
用紙が配られ、テストが始まる。
眼下に広がる大きな胸のせいでテストに集中することができなかった。
楽にしようと机の上に胸を乗せると解答用紙に書き込むことができない。その上、気を緩めると大きくなろうとする胸を押さえ込むので精一杯だった。
常に膨れ上がろうとする胸を除けば、そのテストの間は特に異状はなかった。
一日目のテストが全て終わり、帰宅準備を始める生徒達。
「ひゃぅ……やっとおわった……」
隣にある席に大きな乳を揺らし戻ってきたカナに、ダイチは罪悪感から真実を伝えようと声をかける。
「あっ…カナちゃん。えと…実はその…胸…」
「ひゃ…あぅ…ダイチ君も…み、見ないでよぅ!」
手に持っていたペンと消しゴムを急いで筆箱に仕舞い、鞄を胸に抱え走り去っていくカナ。
その場には自分がやったと伝えれず、罪の意識に飲まれたダイチが残されていた。
痛い。付け根が痛い。揺れるたび強く引っ張られる。
膨らんだ直後には、どれだけ揺れても感じられなかったはずの痛みが襲い掛かる。その上、膨らもうとする感覚も消えることはなかった。
痛みを感じ、揺れる胸を抱えて駐輪場に走りこむ。
鞄を籠に放り込み自転車にまたがるが、大きな胸に慣れずバランスを崩れそうになってしまう。
ハンドルに胸を乗せ、押し付けるような不恰好な形になる。敏感になった胸はハンドルに乗せることさえ快感に似た感覚が湧き出る。
「ひゃうッ!」
金属のハンドルの冷たさで、胸にビクンと波が走った。
ペダルを漕ぎ出す。スピードを上げ、風を切るような感覚を体全体で――そして大きな胸で感じる。その速度のせいで、ガタンと揺れるたびに胸がハンドルにめり込んでしまう。
「はぁんッッ!!」
恐ろしいほどの刺激が胸に与えられる。
少しでも速く帰ろうと、スピードを維持したまま曲がろうとするが、大きな胸でバランスがとれず、ハンドルに胸がぐにんと押し込まれ倒れ込んでしまった。
「きゃぁあああッッ!!」
胸が地面に叩きつけられる。顔をうずめる形で胸がクッションとなり、傷一つ無かったが、胸には激しい衝撃が襲い掛かった。
「あふぅぅぅん」
突かれただけでビクンと反応する敏感なおっぱいが強い衝撃に耐えられるはずが無く、地面の上で顔をうずめた胸がモゾモゾともだえ苦しむ。
「だめええええええええええええええええええええええええええッッッ!!!!」
不完全燃焼を起こした胸がぼんっと煙を上げるように膨らんだ。
ポリエステルと綿の合成素材でできているはずのブラウスが、まるでゴムのように伸び上がっていた。
大きな胸はブルンブルンと揺れ回りながら、さらにむくむくと大きくなっている。すでにバランスボールは超えているだろう。
「はぁぁぁん……ハァ…ハァ…」
ビクンビクンと悶えるおっぱい。快感と共にあふれ出る膨張感をなんとか押さえ込んだ。しかし張り裂けるような胸の鼓動は収まることは無かった。
「どうしたらいいの……」
「はぁ……」
「帰ってきたら鞄は部屋に持っていくの! ん? どしたの?」
リビングからぴょこんとミウが顔を出す。
トボトボと覇気なく部屋に向かうダイチ。ミウはいつもの生気無き背中とは違うことに違和感を覚えた。
部屋に入り、電源が入ったままのコントローラーを取り出す。光るアイコンをタッチしてみるが、コントローラーに特に変化は無かった。
「はぁ……どうしたらいいんだろうな……」
切ない嘆きがダイチの口から自然に漏れ出していた。
(そうだ、電源消してみるか)
テスト中はコントローラーの操作でなんとかしようと思って、考え付かなかった。一度思いつくと、もうこれしかないと一番いい考えに思えてくる。
裏のボタンを押す。するとコントローラーから光が消え、黒い画面が太陽の光を反射した。
(これで……いいのか?)
大きくなろう燻る胸の鼓動を感じながらも、カナはなんとか家までたどり着いた。
毎日通う通学路が、いつもよりとても長く感じられた。
鍵を開け、玄関の扉を開くと、靴と鞄をを放り捨てる。そして勢いよく階段を上り、部屋に駆け込みベッドに飛び込む。
「ひゃぅぅぅぅぅ……」
布団に包まり、頭の中を整頓しようと、ゆっくり心を落ち着かせていく。
胸が今もじんじんと疼いている。その疼きに、理性が心の清涼剤にさせようと本能を刺激し、胸に指を押し込んでいく。
めり込んで行く指。ぶるぶると敏感にかんじてしまう胸。
さらに指が埋まっていき、強い快感に駆られる。だがそれは帰宅前とは違う快感に感じた。厭らしさのない純粋な気持ちよさだった。
既に抵抗すればするほど大きくなろうとする胸の膨張感は消えていた。代わりに溢れだす新たな快感。カナが胸を揉まれる快感を知った瞬間だった。
うずまる指に、胸はまるで低反発の枕のようにムニュンと形を変えていく。
「あふぅ…きもち…いぃぃ・・・」
指の関節を動かすたびに駆け巡る胸の快感。
バランスボールより大きな胸。それがそこらのクッションとは比べ物にならない柔らかさで、反発もせず、カナの意識を読み取るように素直に形を変えていた。
胸をムニムニとまさぐる。それだけで、気持ちよくこれまでに無い快感をカナに与えていく。そしてその小さな指は大きな胸の鼓動を感じていた。
バランスボールより大きく、並みのクッションよりは遥かに柔らかい胸を腕で抱いているカナに枕は必要なかった。
その大きく柔らかな、おっぱいという枕を抱いて、カナの意識は快感とともに闇に落ちていった。