アスカの桃

ハリナ 作
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落ち始めた赤い太陽。
草木を払いながら雑木道を駆ける影があった。
その影の主、飛鳥は学校から早く家に帰りたい一心で、抜け道を突っ切っていた。
割とよく女子に間違われる名前であるがれっきとした男である。

そんな中突如として目の前に現れた木の枝を腕で振り払うと、

「あいたっ! なんだよもう」

飛鳥の頭の上に、コツンと何かが降って来た。
見ると、それはまさしく桃で、不自然極まりなく輝いていた。

「なんで桃なんか……」

何故だかわからないが、欲求を抑えることができず、気がつくと手に取りかぶりついていた。

「うまい……!」

恐ろしくなるほどの瑞々さだった。
噛めば溢れて出てくる果汁。
貪り、口の中に消えていく。

「……うぅっ!」

半分ほど食べたところで突然、飛鳥の身体にドクンと迸る電撃。

「ぐぅ……あああぁぁぁっ!」

体が熱く燃え、全身が絞られるような感覚が襲う。
するとだんだんと細くなっていき、丸みを帯びていく体。
さらにスッと肌が透き通っていき、艶のある髪の毛が伸び上がっていく。

「こ、これは……なん……だっ……」

普段とはあきらかに違う、透けるような声はもう、女のそれであった。
全身が縮み、ブカブカのシャツとズボンから伸びる細い腕や足。
全身のラインはシャツの上からでもわかるぐらいに、なだらかな曲線を描いていた。
もはや全身が女の肉体と化していた。
凹凸の無いボディラインは女性というより、幼さを残した少女といった肉体。
そう、小柄で童顔なその姿は、完全なロリっ子だった。

「な、これどうなって?」

小さな顔に対して、大きく見開いた瞳をパチクリさせる。
体の変化はここからが本番だった。

「はうっ!」

再び全身に衝撃が奔り、徐々に胸部に集中していく。
まるで煌々と燃え上がるような感覚。

「く、くぅ……あぁぁぁぁっ!」

胸が焼き裂けそうになるショックに顔を歪ませるその様は女の喘ぎそのものであった。
気を失いそうになるが、必死に繋ぎ止める。

「くぅ……ひぃ!?」

すると飛鳥の胸が光を放ち始めた。
それはまるで月の光を思い出させるような優しい輝きだった。
そして平坦はずの胸が振動している感覚。

「はあぁっ……あ、あぁああああああっ!」

ビクンビクンと震わせた身体を反らして叫びを上げると、胸元から溢れ出る輝きが染み込むように溶けていく。
瞬間、

ムグ………!!

「ッ!?」

つるぺたの胸にささやかな膨らみが現れた。

グッ……グググ……ググググ……!!!

溢れだす何かによってミチミチと盛り上がっていく双丘。

「これ……お、おっぱ……ッ!! あんッ!」

丸みを帯びたそれはまさしくおっぱいであった。
当然下着も何も無いシャツの下から、前に、前にと意識をもったように膨らんでいくおっぱいはジンジンとその熱さを響かせながらシャツを押し上げていく。
その実を揺らしながら、風船を思わせるかのように重く大きく膨らみ変形していくが、ついにはシャツの中でいっぱいになって押さえ込まれた。
行き場を失い、粘土のようにぐにゃりと変形したおっぱいは、ボタンホールを引き伸ばしさらに圧力が高めていく。
シャツの下でモゾモゾと蠢き、

「あ、ああううぅ。あっ……あぁっ!」

ググググ……! ブッチィ!!

胸元のボタンを吹き飛ばす。
赤ばんで汗が滴るおっぱいに、スースーとした風が気持ちよさを感じさせる。
しかしまだおっぱいは止まらない。
さらにシャツの下で所狭しともがいて、

ブルルッ! ブルルッ!! ブリュンブリュン!

震え立つおっぱい。
飛鳥は胸の快感に身を委ねるしかなかった。
しばらくして振動が止まったかと思うと、

「ふぅ……あ……ひぐっ!?」 

ドックンッ!

おっぱいはまるで心臓マッサージをするような強く激しい脈を打った。

「あっあぁぁんっ!」

衝撃を叩き込まれたおっぱいは反動が如くバインッ! と膨らんだ。
勢いよく胸元からミサイルのように飛び出したおっぱいは、いくつものボタンを弾丸のように吹き飛ばし、戒めから解き放たれて揺れ暴れる。

ブルッバイィン!! 

身体を震わすと、大きく振るえるおっぱい。

ググ……ググンッ!!

止まる事無くスイカレベルに達してもさらにミチミチと音を立てて大きくなっていく。

「ひぅっ……!? こ、今度はこっちぃっ?」

すると臀部が煌々と燃え上がるように熱くなる。
思わず前傾姿勢になり突き出された小ぶりのお尻も、

「あぁ……あっ……あんっ」

一呼吸置くごとに、学生ズボンを押し上げるようにぶりんっぶりんっと振られながら大きくなっていく。
そのたびに重力で垂れたおっぱいは着実に膨らみながらぷるんと震える。
体の変化はそれだけに終わらない。
全身が内側から迸る何かによって変えられていく。
腰は絞られていくようにくびれていき、手足はすらっと細長く伸びていく。
そしてゆっくりむっちりと肉をつけてゆくふともも。
遠目に見てもわかるぐらいに変化している。
よがりながら激しく腰をくねらせるたびに突き出されたおっぱいはぷるんっ! ぶりんっ!!とあっちこっちに振り回される。

「どうなってるのぉ……ひぅっ!」

反り返り、上方に突き出された双球。そこに集まり猛る快感。

「あぅ」

ドクンドクンドクンッ……!

と鼓動と共におっぱいが上下に膨縮するたび

むぐぐ……ぐぐぐ……たゆんたゆんたゆんっ!

さらに膨らんで揺れまくるおっぱい。
そこには溢れ出る快感が奔っていた。

「んぅ、あ……んあああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

おっぱいの脈動から来る快感に耐え切れなくなった飛鳥が声を荒げると、

ぶるっぶるっぶるる……!!

びくんびくんと震えながら、高められた活力が暴走を始めた。

ぶるるるるんッ!!!

四方八方に暴れるおっぱいを中心にして光に包まれた。
草や砂埃を巻き上げ、突風が荒れ狂う。それはまるで人間サイズまで小さくなった台風だった。
暴れまわるおっぱいが、辺りを吹き飛ばしていく。
加速して強まっていくと急に輝きがバチンと弾け、そこからまんまるで震え立つおっぱいが飛び出した。
後ろからは丸いお尻が突き出される。
そして全身の光が弾け、おっぱいが舞い上がった砂埃を吹き飛ばす。ぷるると震えるおっぱいが跳ね上がる。
そうやってようやく止まると、最後の仕上げが終わった。

そこに立っていたのは少女から成長した、誰も見たことの無い新たな姿。
サラッと伸びた髪に、大人びた顔つき。
スタイルが妖艶じみたものに変化している。
ドォンとスイカのように盛り上がったおっぱいはもぞもぞとお互いを押し付け揺らしあい、キュッとくびれた腰は優雅にくねらせ、むちむちとしたお尻はしなやかに後ろにせり出していた。
申し訳程度に男子の制服を羽織ったムチムチボディからは男だったとは思えないフェロモンが発せられている。

「ぁ……ん、何が……起こって……?」

朦朧とした意識で下を向くと、惜しげもなく突き出された丸い双丘。
その汗が滴る赤めいたおっぱいは、瑞々しく熟れた桃そのものであった。

「これは……」

自ら食べてと自己主張しているようだった。
たまらずゆっくりと触れると、丸い果実はむにゅりと形を変える。

「あぁんっ」

そのまましっかりとホールドし、何度も動かしてしまう。
むにゅりむにゅりと指先の動きによって表面がうねるおっぱい。
歪んだ柔らかい曲面に沿って、手を下まで持ってくる。

「大きい……」

手で支え、揺れ動かすと、たぷんったぷんっと波立つおっぱいは、ズッシリとした重量感を感じさせる。
しかしそれは重さを感じていないかのようにユッサユッサと上下左右にストレスなく動く。
やはり堪らず指を上下させて、そのまま揉んでしまう。

「んんっ……凄く柔らかいわぁ……っ!?」

自分が漏らした言葉に驚く。

「私なんで? ……え?」

猛烈な違和感。

「やだ。勝手にこんな喋り方になっちゃうなんてぇ」

心情を表すかのようにプルプル震えるおっぱい。

「これ、どうしたら戻るのぉ?」

すると鐘を鳴らすように、おっぱいがグワァンと大きく振るえる。

「やんっ」

それを合図に、

ぶるるるんっ!

再び震えるおっぱい。

「何? 何が起こってるの?」

ビクンッビクンッと大きめに振動し、

「ひぃあああああぁぁ!?」

おっぱいは盛大に揺れ始めた。

ぶるるるん! ぶるるるるん!

遠慮なんて言葉は知らず、弾む弾む。

グワァン! グワァン!

おっぱいはフルスイング。ぶるんぶるんと左右に振れ、そのまま勢いを付けて回転を始める。
重力なんてなんのその、常識を超えて暴れ出す。

グオオオオオオオオオッ!!!!

暴力的に加速していく。
波に乗ったかのように暴れ、

「いひぃ」

力場を発生させ、おっぱいが引き起こす竜巻は暴れる。
勢いを付けながらおっぱいそのものがぐにぐにと形を変え、

「あっはぁぁぁ」

前に向かってロケットのように勢いよく飛び出したおっぱい。
留まることを知らず、ロケットを切り離したかのように、バツンッバツンッと二回にわたって、二回りも大きくなった。
さらにググググ……と引き伸ばされる。

「ひぁっ……ぐっああああああああぁ」

瞬間、杭打ちのように思いっきり叩き込まれ、おっぱいが無くなった。
それはまるで限界まで伸ばしたゴムが弾けるかのようだった。
お尻も同じく、揺れた後に、キュッと小さくなる。
辺りを吹き飛ばし、砂埃がはれると、すでに全身が縮んだつるぺた少女になっていた。

「なに、これ……」

体が熱くなる。
ドクンと衝撃が奔った。
アスカの周辺の空間が捻じ曲げられたかと思うと、気がつくと男の体に戻っていた。
呼び戻された意識。

「何がどうなって……」

フラフラと立ち上がった飛鳥は、確かな胸の火照りを感じながら、林を通って帰宅した。