薬罐の魔人物語

蓮沼刑部 作
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第3章 2つ目の願い

 「戴きまーす。」

 いつもと変わらぬ掛け声で朝食が始まった。今日の献立は卵焼きに焼き鮭、サラダに御味噌汁と純和風メニューであった。
 しかし、彩にとってこの場に於いていつもと変わらぬものは自分自身とこの朝食だけであった。否、其の朝食すらもいつもよりは一膳多くテーブルに乗っている。

 そう、葉子が同じテーブルに着いて一緒に朝食を食べているのである。今は名も潟東 葉子と成り、彩の実姉と言う事に成っているらしい。更に彩以外の彩の家族達もこの家と共に、葉子に依ってグレードアップされたらしいのである。

 彩は再び父の潟東 敏孝に目を遣る。48歳であるはずなのに、今はどう見ても20代にしか見えない。そして、昨日に比べて幾段も美男と成っている。
 次に母の潟東 縁梨の方を見る。縁梨も46歳であるはずなのに、同じ様に20代にしか見えない。そして同様に、昨日に比べて幾段か美女と成っている。
 其の次に妹の潟東 結香の方を眺める。結香も昨日に比べてよりかわいらしく成っているのであった。

 最後に、この現象の根元である葉子を見遣る。葉子は今は彩達と同様にYシャツを着ている。Yシャツ等は初めて着たのではないかとも思うが、やはり其の姿からは美しさが漂う。
 そして、其のYシャツの胸元を押し上げる胸部が断然存在感を放っている。

 彩はそこに目を奪われぬ様に苦心しつつ、全体を見回す。するとやはり赤面しそうに成る。葉子に依って、葉子程ではないものの、縁梨と結香の胸部もグレードアップされているのである。

 (実際、目の遣り場に困るなあ、、、、、。)

 彩はそう苦悩しつつ、現在の状況にやはり困惑し、溜め息を着く。

 「彩、どこか体の具合が悪いの?。」

 溜め息を聞いて尋ねる縁梨。

 「ううん、何でもないよ。」

 慌てて否定する彩。

 「もたもたしてると、冷めちゃうよ。」

 葉子が頬笑みながら言う。

 「うん、、有り難う。葉子さ、、、、、葉子姉さん。」

 と彩がまごつきながら答える。

 「何言ってんの兄、変なの。」

 と突っ込む結香であった。

 「御馳走様。」

 逸早く食べ終ったのは敏孝であった。因みに彩は困惑していたせいで、全然箸が進んでいなかった。




 彩は朝食を食べ終えると自室に戻り、制服を着て鞄を背負い学校に行く準備をする。制服には今年度の上堰高校の二年生が着用する青色の名札が取り付けられている。彩は食堂で御弁当を縁梨から受け取ると玄関に向かう。


 玄関では制服を着た結香が靴を履いて家を出る所であった。が、、、、、。


 其の横には同じ様に制服を着て靴を履いた葉子が佇んでいたのであった。其の制服は紛れも無く上堰高校の女子の制服であり、今年度の上堰高校の三年生が着用する緑色の名札が取り付けられていたのであった。




 「行って来まーす。」

 彩、葉子、結香の三人は出発の挨拶をして通学を始める。

 彩は、出発しながら葉子が朝食の時にYシャツを着ていたのを見た時点で、何かしらに気付くべきであったかとも思い返す。

 上堰高校、水仙中学校は共に潟東家からは徒歩で通学可能な所に所在しており、途中までは一緒の道程である。尤も、彩と結香が途中までとはいえ一緒に登校する事等今までに無かった事ではあるが。

 (まあ、結香としては葉子さ、、、、、葉子姉さんと一緒に登校したいのであって、僕はついでなんだろうなあ。)

 と考える彩。

 (しっかし、葉子姉さん、一晩でうちの高校の制服から今年度の名札の色まで調べて、調達して、其の上ちゃっかりうちの高校の三年生に成ったみたいだけど、凄いなあー。ちょっと怖いかも。)

 と驚いている彩であった。この様に彩が思いを巡らせていると、

 「何ぼやっとしているの彩。もたもたしていると高校に遅れちゃうよ。」

 と葉子が言い、自分の腕を彩の腕に廻して彩と腕を組むと、すたすたと歩き始める。彩の腕に葉子の胸部が触れ、彩は赤面する。

 (当たってますよ、葉子姉さん、、、、、う、うー、、、、、。)

 当惑する彩。

 「あ、狡い私も。」

 そう言うと結香は、葉子の反対側の腕に自分の腕を廻し葉子と腕を組み、頬笑む。葉子も頬笑む。一方で、彩は、

 (これじゃあ、重度のシスコン一家みたいじゃないか。)

 と更に赤く成る。道行く通行人や同じく通学途中の同窓生の目が気に成って気が気でないのであった。


 するとそこに背後から、

 「おはよう御座いまーす。相変わらず仲良し一家ですね。羨ましいなあ。」

 と言う声が聞こえてくる。彩が振り返ると其の声の主は潟東家の隣家に住む、中之口 霞美(なかのくち かすみ)であった。隣家に住む霞美と彩とは幼馴染であり保育園、小、中、高と同級生である。

 霞美は結香の隣りに立つと、葉子や結香とおしゃべりを始める。其の間隙を縫って葉子の腕から逃れ出た彩は、

 (ふうー、助かった。でも、これじゃあ僕は女性3人と登校しているみたいだから、状況は改善したと言えるのかなあ。まあ、霞美は一人っ子だから姉妹がやっぱり羨ましいのだろうなあ。)

 と、おしゃべりを続ける女子3人を見ながら思う彩であった。




 途中の分かれ道で結香と別れた彩、葉子、霞美の3人は上堰高校へ向かう。暫くすると上堰高校の校舎が見えて来る。校門を抜けて生徒玄関に向かう3人であったが、彩には葉子への同窓生達からの注目の視線と羨望の眼指しが感じられた。どうやら葉子は校内では人気者である様である。

 (そりゃそうだよなあ。こんなに美人で背も高くて、抜群のスタイルだからなあ。)

 と、ちらっと葉子の姿を見つつ、そう思う彩であった。


 「じゃあ、また後でね。」

 生徒玄関でそう言い、三年生の下駄箱へと向かう葉子。校内の情報収集も万端の様である。彩は又も感心しつつ内履きに履き変えると、2階に有る自分のクラスに向かった。
 第一校舎、通称普通教室棟の2階に有る「2年4組」が彩のクラスである。因みに、霞美も同じクラスである。


 彩はクラスの中に入り自分の席に着くと、降ろした鞄を開け1時間目の授業の準備を始める。すると右側から、

 「おはよう、彩。今日もラブラブだったなあ。」

 と言う声が聞こえる。彩が右を向くと、そう言ったのはクラスメイトで友人の山口であった。

 「ラブラブって何だよ。」

 彩が疑問と少しの憤慨を交えつつ言葉を返す。

 「しらばっくれるなよ。女子3人を引き連れてハーレム登校だったじゃないか。」

 と山口が続ける。

 「女子3人って言っても、隣人と姉と妹じゃないか。」

 と呆れる彩。

 「でも、途中で其の葉子先輩と腕を組んでたじゃないか。」

 と彩と山口の会話に割って入るのは、同じくクラスメイトで彩の友人でもある後藤であった。

 「あ、あれは、葉子姉さんが無理矢理やった事で、、、、、。」

 今度は慌てふためく彩。

 「しかも、姉、妹、隣人って言っても、其の3人はみんな美人じゃないか。君の姉は我が高校のプリンセスと呼ばれる葉子先輩、君の妹は水仙中学校の御転婆姫と呼ばれる結香君、君の隣人はうちのクラスの女子ランキング4位である中之口さんじゃないか。」

 と眼鏡に手をやりながら語り出すのは、同じくクラスメイトで彩の友人の四郷野(よつごうや)であった。クラス女子ランキングなる女子や教員に発覚したら生徒指導室行き確定の代物を制作している変人である。

 こうして彩の朝学活前の時間はこの3人に冷かされ過ぎて行くのであった。




 1時間目の「数学UB」と、2時間目の「現代文」が終り、3時間目の「物理T」の準備をしている彩に、

 「今日の朝も葉子先輩美人だったなあ、もしかしてお前、葉子先輩の風呂上りとかにバスタオル1枚とか下着姿の葉子先輩とか拝んでんじゃないの。」

 と下世話な話題で語り掛けるのはクラスメイトで野球部員の佐藤であった。因みに彩は歴史部員である。

 「そんな事有る訳無いだろ。」

 と即座に否定する彩。

 (今朝から姉弟に成ったんだし、例えそうじゃなくても有り得ないし。)

 心の中でも強く否定する彩。

 「うんじゃあ、やっぱり風呂上りに手揉みマッサージとかしてんの。」

 薄笑いを浮かべつつ尋ねるのは、同じくクラスメイトで野球部員の岡木である。

 「だから有り得ないってば。」

 再び強く否定する彩。

 (何なんだよこの2人は。)

 苦手な野球部員コンビに下卑た話題でからかわれ、困惑する彩であった。




 「ふわー、やっと御昼かあ。」

 3時間目の「物理T」、4時間目の「日本史B」が終り、背伸びする彩。御昼休みであり、昼食の時間である。

 「さてと。」

 彩が鞄から御弁当箱の包みを取り出して、自分の席で開け様とすると、

 「彩、彩。」

 と呼ぶ声がする。

 見ると、教室の入り口に葉子が立ち手招きしている。

 「な、何、葉子姉さん。」

 彩が御弁当箱の包みを手に持ったまま教室の入り口まで来ると、葉子は、

 「一緒に屋上で御昼を食べよ。」

 と笑顔で言い、彩の手を取るとまたすたすたと歩き始める。
 彩は教室内や廊下からの視線を感じながら再び赤面するのであった。

 本日は天気は晴れである。屋上では彩達の他にも何人もの生徒が昼食を取っていた。やはり用意の良い葉子は持って来たビニールシートを敷くと、そこに座り、御弁当箱の包みを広げ始める。彩は未だ赤面しつつも状況に呑まれ、同様に座り、御弁当箱の包みを広げる。
 御弁当箱を開けると、今日のおかずはコロッケと春巻きであった。(勿論、冷凍物ではある。)

 「このコロッケおいしいね。」

 と微笑む葉子。

 彩は葉子と同様に御弁当のおいしさは感じながらも、屋上に居る他の生徒からの若干の視線が気になるのであった。


 御弁当を食べ終り葉子と別れ2年4組に戻った彩であったが、案の定、クラスメイトからのジト目とひそひそ話に嘖まれるのであった。




 5時間目の「古典」が終り、6時間目の「化学U」の準備をしている彩に、午前中の野球部コンビに同じくクラスメイトで野球部員の中田を加えた、野球部トリオが話し掛けて来た。

 「いや〜、お姉様と仲が良い事で、頬笑ましいですなあ〜。」

 厭みたっぷりに言う佐藤。

 「ああ言うのを、世の中ではシスコンって言うんじゃないのかな〜。」

 佐藤に続き厭みを言う岡木。

 「全くリア充は爆発しろっ。」

 続いて畳み掛ける中田。

 彩は俯いているのであった。

 (こいつら野球部の厭みはいつも通りだけど、やっぱり嫌だあ。まあ、葉子姉さんが美人である事に起因しているのだろうけど、本当に何なんだろうこの連中は。)

 心中では憤る彩であった。




 「今日は、疲れたなあ。」

 自宅の自室で溜め息を付く彩。6時間目の「化学U」も終り、帰宅したのである。因みに彩の所属している歴史部は基本的には木曜日にしか活動は無く、月曜日の今日は彩は授業が終ると帰宅したのである。

 「御疲れの様子だけど、どうしたのかな、彩。」

 一人で自室に居たはずなのに、急に声がしたのでびっくりして彩が振り返ると、そこには葉子が立っていた。

 「い、いつの間に入って来たのですか?、葉子姉さん。」

 驚きながら尋ねる彩。

 「私の部屋から壁を抜けて今来ました。」

 と言って、壁に右手を突っ込む葉子。成る程、確かに壁に手が吸い込まれている様に見える。

 「へえー、そんな事も出来るのですね。」

 泳ぎ目の彩。そう言いつつ、

 (ちょっと何にせよ、急に入って来るのは勘弁して欲しいなあ。)

 と思うのであった。

 「溜め息を付いてたみたいだけど、何か有ったの?。」

 と少し心配そうに尋ねる葉子。

 「はい、今日クラスで葉子姉さんと一緒に登校した事や一緒に昼食を食べた事を、クラスメイトの山口達に冷かされたり、野球部トリオに厭みを言われたりしたんですよ。」

 と、今日クラスで山口達に冷かされた事や、野球部トリオから受けた仕打ちや、ジト目で見られた事等のあらましを葉子に説明する彩。

 「まあ、葉子姉さんが美人なので一緒に居る僕を妬んでいるのでしょうけども、何ですかねえ、困ります。無論、葉子姉さんが悪いのではなく、野球部トリオ等が悪いのですけど、やっぱり疲れました。」

 と言って再び溜め息を付く彩。

 「成る程、成る程、つまり彩は私と一緒に居る事を、クラスで男子達にからかわれて、それで疲れていて、困っていると。」

 「はい、そうなんです。明日以降もこれが続くと、本当に困ります。」

 応える彩。

 「それで、何とかこの問題、つまり彩への冷かし&厭み問題を解決したいと。」

 「はい。」

 と答えて、何か引っ掛かるものを感じる彩。

 「其の願い、私が適えてあ げ る。私にま か せ て ね。」

 と、満面の笑みで頬笑む葉子。

 「え?。」

 其の言葉を聞き驚く彩。

 (若しかして僕、2つ目の願い事を頼んじゃったのかな。)

 と気が付く彩。

 「それじゃあ、今回は早速行きますよ。」

 と葉子が言うと、葉子の手から白い光が溢れ出し、彩の部屋を包んでいった。其の白い光に呑み込まれた彩の意識は遠退いていったのだった。




 「朝です、朝です、朝ですよ。朝です、朝です、起きましょう。」

 「ふわー、わ。」

 旧版青い猫型の目覚し時計の声で目を覚ます彩。まだ寝惚けている感じがする。

 「うーん。」

 もう一度大きく伸びをする。段々と頭は覚めて来た様だ。

 彩が辺りを見回すと意識を失う前と変わらずどうやら自室に居る様である。彩は自室のベットで寝ていて、朝を迎えた様である。
 やはり、小型テーブルの上には薬罐が置かれているのであった。

 「はは、やっぱり夢じゃなかったんだ。」

 苦笑する彩。

 「でも、どこまでが夢じゃなくて、どこまでは夢っぽいのかすら、もう良く分かんないなあ。」

 2日の間に色々有り過ぎて、少し苦悩する彩。

 「まあでも、取り敢えず起きないと遅刻するよね。」

 そう言ってベットから起き様とする彩。

 「何か体が重いなあ、やっぱり疲れが残っているのかなあ。」

 体の重さを感じながらも、着替えをしなければと思い、クローゼットまで向かう彩。
 クローゼットを開ける彩。このクローゼットは、左側の引き戸の内側に姿見が填め込まれているタイプの物である。
 着替えをしようと姿見を見る彩。

 「えっ!!。」

 彩の絶叫音が自室内に響き渡る。




 其の姿見に写る自分の姿は、昨日までの自分の姿では無かったのである。

 背丈や髪の長さには見た所変化は見られない。しかし、其の胸部には、パジャマを押し上げ大きく自己主張する物が見受けられる。其の大きさは葉子には及ばないが、結香より一段大きく、縁梨より一段小さい位の物である。そして顔も、自分の面影を或る程度残してはいるが、かわいさと美しさの双方が際立つ女子の顔と成っていたのである。これならば、四郷屋のランキングに上位に登載されるかもしれない。

 彩は恐る恐る姿見に写った自己の胸部にパジャマの上から手を置いてみる。すると、明らかに胸部に触れられているという感覚が伝わって来る。

 「有る。」

 と言う彩。
 そして、もはや恐怖に駆られながら、パジャマのズボンの方に手を遣る彩。

 「っ無いっ!。」

 と叫ぶ彩。

 暫し呆然と立ち竦んでいた彩であったが、意を決し歩き出すと自室を出る。目指すは隣室の葉子の部屋である。

 葉子の部屋の前に立った彩はドアをノックする。

 「はーい、良いよ。」

 という、昨日と変わらぬ声がする。

 「葉子姉さん、どういう事ですか!。」

 涙目の彩が葉子を詰問する。

 「2つ目の願い事を適えました。」

 と頬笑む葉子。

 未だ涙目の彩。

 「昨日彩は私と一緒にいた事をクラスの男子や野球部員達にからかわれて、大変だったんだよね。それでこれが今日以降も続くと困ると。」

 確認する様にしゃべる葉子。

 涙目で頷く彩。

 「だから彩と私が姉妹に成れば、彩が私と一緒に居る事を、さすがに男子達からからかわれる事は無く成るから、彩への冷かし&厭み問題は解決だね。どうだった?。」

 やっぱり頬笑む葉子。

 「だからってこんな方法を取らなくても、、、、、、。」

 涙ぐむ彩。

 「それから、彩(あきら)って名前は女の子には変だから、これからは彩菜(あきな)ね、彩菜。」

 話を続ける葉子。

 泣き出す「彩菜」。

 「大丈夫。彩菜ちゃんこんなにかわいいし、私達がついているから、心配はいらないよ。」

 と言い彩菜を抱き寄せ、彩菜の髪を撫でる葉子。

 葉子に抱き寄せられ、葉子の胸の中で泣く彩菜。すると何故か、不安や恐怖、葉子への抗議心が薄らいで行くのであった。


 彩菜の髪を撫でながら葉子は、

 「これからもよろしくね、彩菜。」

 と彩菜に優しく語るのであった。




 こうして、潟東 彩改め潟東 彩菜と、潟東 葉子の物語は進んで行くのであった。

続く。






【ここまでの主な登場人物】

潟東 彩改め潟東 彩菜(16歳)

 身長 168cm、体重 59kg→54kg、バスト 106cm、ウエスト 56cm、ヒップ 74cm

潟東 葉子(?歳)

 身長 174cm、体重 60kg、バスト 120cm、ウエスト 57cm、ヒップ 81cm

潟東 縁梨(46歳)

 身長 158cm、体重 52kg、バスト 114cm、ウエスト 58cm、ヒップ 80cm

潟東 結香(14歳)

 身長 154cm、体重 44kg、バスト 96cm、ウエスト 52cm、ヒップ 68cm


潟東 敏孝(48歳)  身長 172cm、体重 62kg


中之口 霞美(16歳)

 身長 156cm、体重 42kg、バスト 70cm、ウエスト 50cm、ヒップ 62cm