ハルキング・ホルモン その3

ハリナ 作
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エミーが巨大化してしまって、早数日。
その巨大な姿はテレビで中継され、皆に広まった。
しかも恐れられるどころか、受け入れられ一躍人気者となった。
沢山の人々が取り囲み、母性そのものの塊を胸から突き出したその姿を、まるで女神のように崇めている。
下からでは丸く飛び出したおっぱいに隠れ、顔は見えない。しかしそれが神々しさを増す結果になった。
彼女のための巨大な服も用意され、仁王立ちする彼女はもうかつてのエミーではなかった。



大学の廊下を歩く二人。
アランともう一人、女性がいた。
とても若いようなつややかな肌、出るところが出た非の打ちようがないスタイルで、胸元を開けて谷間を見せている。
コツコツと歩くたびに豊満な胸がプルンプルンとバウンドしていた。
「先生、本当にエミーを……」
彼女がハルキングホルモンを開発したエミー達の先生、クロエだった。
「大丈夫よ、戻せるわ。用意はしてあるから、私の研究所まで来なさい」
服から飛び出そうなおっぱいをボヨンと弾ませて言った。



「なによ。あんなダメダメなのが、こんな」
見上げるとエミーのブリンブリンと揺れる乳が見える。
揺れるおっぱいが作る影に立つオルバは苛立っていた。
落ちこぼれが急に人気になった妬みが渦巻く。
「なにか秘密があるに違いないわ」
頭の中を探ると、
「そうよ、なんで今まで気付かなかったのかしら。エミーと交流のあったあの教授が怪しいのよ。スタイルが急によくなったって聞くし」
こじつけだが、そうとしか思えなかった。
「あんなのが大きくなるだけでこんなになるのなら、私がなればもっと凄いに決まっているじゃないの!」
おっぱいの影を踏みつけて、自信をもって自らのおっぱいを揺らした。



「秘密はあそこね」
大学で場所を聞いたオルバは、そう遠くないところにあったクロエの研究室まで来た。
案の定、正面は空いてはいなかったが、
「ふふ、ラッキィー。裏口が空いてるわ」
扉を開いて侵入するオルバ。
少し進んだところで明らかに研究室と思われる部屋を見つけた。
「ここかしらね」
中に入ると机の上にはアタッシュケースがあった。
「これよ。絶対にこれだわ!」
開くと、中には薬が三本入っていた。
恐れもなく、三本のうち二本を勢いよく胸に注射する
「つぅっ……来てる、来てるわぁ。胸がドクンドクンって」
その薬、ハルキングホルモンはオルバの胸に溶け込んでいった。



クロエの研究所の前に停止する車が一台。
「ごめんね、こんなに遅くなっちゃって」
ブルンと胸を弾ませながら車を降りるクロエ。
「いえ」
それに続いてアランが降りる。
鍵を開いて、研究所の中に入る二人。
「先生。そもそもどうしてあんなことになったのですか?」
「試作型は私用に調節されて開発されてるのよ。それが多分彼女の体に異常反応してああなってるのよ」
ぶりんぶりん乳を揺らしながら歩くクロエ。
「つまり……自分に合わない薬の副作用ってことですか」
「そういうことね。テスト用に何本か作ったけど、それを彼女が使うなんて……」
研究室の扉を開けると、
「なっ! あなた何をしているの!」
そこには胸に注射器を刺したオルバがいた。
「これで私もっ!」
オルバはおっぱいを弾ませ飛び出した。
「うわっ!」
その勢いでアランを蹴り飛ばして、裏口に向かい走り出した。
「待ちなさい!」
すかさずクロエが追いかける。
振り回されるおっぱいだが、体を動かすのは得意なだけあって、オルバはスピードを落とさず走る。
大してクロエは、
ブルンッブルンッ!
揺れる。おっぱいが揺れる。
「くぅぅっ!」
一歩踏み出すたびに勢いよく跳ね上がるおっぱい。
それが付け根を引っ張って痛みを感じさせる。
いつも揺らしているおっぱいがここまで痛みを感じさせるのは知らなかった。
勢いを持ったおっぱいによって身体のバランスが崩れ、うまく走ることができない。
そうしている間に差は広がり、気が付いたときには見失っていた。
裏口から出て走った後、オルバは傍にあった倉庫の中に隠れた。
「はあ、はあ、はああ……なに、これっ」
逃げ切ったはいいが、胸が苦しくなってくる
ドクンドクンと奔る鼓動が、おっぱいの中で駆け巡る
するとぷるん、ぷるんとその身を揺らし始めた。
「な、なによ!?」
ぶるっと震えたおっぱいは右、左とおっぱいと交互にはじける。
揺れる勢いは増していき、暴れ始めた。
「あがぁっ!!」
オルバが苦悶の叫びをあげると同時に、おっぱいはバインっと上下にはじけると、
「あああああああぁぁぁっ!!!!!」
まるで揉まれるがごとく、グネグネと変形を始めた。
するとむぎゅ、むぎゅっと膨らみ始めた。
ぐにゅりぎゅるりとうねり、服を持ち上げながら、揉み出るおっぱい。
もがきながら、無理やりに押し出されていくその様は、まるで新たな命が宿ったかのようだ。
「ぐぅっ!」
おっぱいが急に前にせり出し、片方だけでバスケットボール三つぐらい抱えた大きさまでに膨らんだ。
そこで膨張は止まった。
だがおっぱいは止まらない。
上下左右にびたびたんと、たわみ弾み、暴れ弾ける。
ぎち、ぎぎぎぎちぃ。
「あぐぅぅ」
無理やり膨らまされようとするおっぱいがきしみをあげていた。
体積は変わらないが中に詰め込まれていく感覚。
大きくなろうとしても、できない。
「おっぱいぃぃぃ、はれるするうううう!」
服をめくりあげ、限界まで引っ張っているおっぱいはぎっちぎちに張りつめてはちきれそうだ。
既に人の体が限界の音を上げているが、おっぱいは止まることはできず、中で溜まりに溜まったエネルギーが暴れ始める。
ググググ……グググググググググググ……ビッックンッッッッ!!!!!!
一瞬ちょっと膨らんだと思った瞬間、衝撃が駆け巡る。
「いぎいいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃッッッッ!!!!!」
ぶっっっりゃああああああああああああああん!!!!!!!
おっぱいの爆発。
一気に服を突き破ったおっぱいは、巨大化といったほうが適切なほどに膨らんだ。
一瞬で身長を超え、乳房による津波が起きた。
オルバは乳房に飲み込まれた。
ハルキングホルモンの過度な摂取による強制成長に耐えられなくなった体、それもおっぱいが進化を始めたのだ。
その進化によっておっぱいの急成長が始まった。
力強く、暴力的に膨らむおっぱいは倉庫の中を荒らしながら溢れていき、
ズドオォォォォォォンッ!!!
そしておっぱいは倉庫を突き破った。
現れた双つの肌色の球体は膨らみ続け、押し合ったそれは、
ぶっるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんっ!!!
とそれぞれ薙ぎ払うように回転し、隣の倉庫を踏みつぶした。
ぶりゅりゅりゅりゅりゅぅぅぅっ!!
辺りを飲み込みながら、グングン大きくなるおっぱい。
ぶるぶると震えると、ぐにゃりとうねる。
膨らむおっぱいが暴れることよって辺りに引き起こされる地震。
しかしおっぱいは気にせずさらにバァンと弾けるように大きくなる。
止まることなく大きく、さらに大きくなるおっぱい。
双つの巨大な肌色の球体。それはもはや60M近くあるだろう。
球体の先端、正面が震えていた。
そこからむぎゅぅぅぅっと何が押し出るように生えてきた。
太く大きく伸びあがっていくそれはまさしく乳首。
小さいままだった乳首が巨大化したのだ。
そのかつて乳首だったものがぐぐ、ぐぐぐと身を震わせる。
そしてぐわっと開き、唸りをあげた。
『ぐおおおおおおおおんっっっ!!!!!』
まさに乳の化け物が誕生した。