私、膨乳します!(リメイク版) 第4話「二人の決意」

原作・シリーズ構成 baku
演出・脚本 ハリナ
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美里は家ほどはある超々乳を回転させて体を地面まで近づけると、

「リバース・ギガンティック!」

胸は光となって消えていき、元の体型に戻った。
しかし元の体型に戻った二人は上半身裸になってしまっていた。
誰かに見られることを危惧した美里は慌てて原型を保っていたコートで上半身を隠す。

「柔華!」

倒れている柔華に駆け寄ると、

「やっぱり膨乳してる……」

すやすやと眠っている柔華の胸は、騒動の前より明らかに大きくなっていた。
プリンのように垂直に浮き上がり柔らかく震えるおっぱいに見とれてしまった。

「いけない。えっと……あったわ」

柔華がさっきまで着ていた彼女のコートを被せると、おぶって人目を避けるように美里の自宅に逃げ込んだ。











「ごめんね、大きな服が無くって」

美里が住んでいるアパート、その自室、六畳間の中だ。
二人は美里が持っていた服に着替えていたが、元から体が小さい美里の服は、柔華にはパツンパツンだった。

「……ねぇ、何がどうなっているの? 胸も大きくなってて」

「私にも何が何だか、わけがわからないよ……」

口ではそう言いながらも長年の夢が実現した美里にとって、心の底から興奮が治まらなかった。
すると突然空間がゆがみ、

『膨乳を愛する者よ、今一度私に力を貸してくれないか』

美里と融合していた『あれ』が目の前に揺れ弾ませながら現れた。

「きゃあ! また出た!!」

反射的に怯えて美里に抱き付く柔華。
爆乳となったおっぱいを美里に押し付ける。

「大丈夫よ柔華。敵じゃないわ、多分」

「へ?」

『驚かせてしまったことは謝る。落ち着いて、私の話を聞いてほしい』

「……待ってよ。そもそも、あんたたちは何者なの? 名前すらまだ聞いていないわ」

『私には名前という概念は無い』

「名前が無い?」

『そうだ。好きに呼んでもらって構わない』

「わかったわ。じゃあ……」

一瞬考えるが、美里はすぐに閃いた。

「ビーネ。ビーネって呼ぶわ。私は美里、彼女は柔華よ。よろしくね」

『いい名前だ。ありがとう』

「それでビーネ。いったい何がどうなっているのか、私たちにわかるように説明してちょうだい」

「よく聞いてくれ。私たちはここではない、別の惑星で生まれた生命体。膨乳願望の精神エネルギーが肉体から分離して独立した、いわば『膨乳生命体』なのだ」

膨乳という言葉につい反応してしまう美里。それだけによく頭に入ってこない。

「えっと……つまり宇宙人、ってこと?」

『そういうことになる』

「じゃあ柔華に融合してきた『あれ』もビーネの仲間なの?」

『確かに『あれ』も私と同じく膨乳生命体だが、私と違って膨乳願望が無限大に暴走した結果生まれたものだ。だから、融合した相手は意思と関係なく膨乳が止まらなくなってしまうのだ』

「待って。膨乳が止まらなくなる……って、最後にはどうなるの?」

『何もしないと、最後には身体の本体が自分の超々乳に飲み込まれて、超々乳だけの存在になってしまう。君も見ただろう? そこの彼女、柔華が乳房に取り込まれそうになるのを』

柔華がビクッと震え、美里は柔華が乳房によって取り込まれそうになっているのを思い出した。
そして自分が柔華を飲み込んで融合してしまったことを。

『そして膨乳生命体が分離した後には何も残らない』

シン……と静寂がその場を覆った。
少し間を空けて、美里が口を開く。

「……何も残らない……って」

『厳密にはその脂肪の塊が残るが、それは君達人間で言う死……だな』

「ッ……!」

二人は言葉を発することができなかった。
柔華が死んでしまうかもしれなかったという現実的な恐怖が襲ってきたのだ。

「まってよ……膨乳したいと思う心が人を殺してしまうなんておかしいわ!」

『奴らに知性などない。ただひたすら膨乳したいという本能だけで行動する。乳房ならば何でもいい。どんなものでも膨乳させて人々を取り込んでいく。私の故郷も……奴らの暴走によって滅ぼされた……そして今度はこの星を……!』

「ビーネ……」

美里の目の前で打ち震える空飛ぶ乳房。

『だが、私と美里が協力すれば、暴走した膨乳生命体に襲われた人を柔華と同じように助けることができる。私と融合して膨乳できるのは、強烈な膨乳願望を持つ者だけなのだ』

「……やりましょう! 私が膨乳を愛する限り!!」

美里に迷いは一切無かった。
自分の膨乳願望で実際に膨乳し、人を助けることができるという最高のシチュエーションが到来したからだ。
そして何よりも夢の膨乳によって人間が滅ぼされるなんて許せなかった。

『ありがとう、美里』

「いいのよ。私も膨乳できて、人々も救える。これほどすばらしいことなんて無いわ。それでビーネ、ちょっと聞きたいんだけど」

『なんだ?』

「さっきみたいなめちゃくちゃな大きさにしか膨乳できないの? いや膨乳できるなら何だっていいけど……」

『いや、君の膨乳願望なら大きさは自由自在にコントロールできるだろう』

「なるほど。じゃあ早速だけどビーネ。私の胸に融合してもらえるかしら?」

『いいだろう。私も君の強い膨乳願望は気分がいい』

ビーネは服をすり抜けて、美里の平らな胸に入り込む。
潜り込むにつれ互いは溶け合って、美里とビーネ、その境界線が消えていき完全に融合する。
ドクンドクンと確かな鼓動が胸に響きまわっている。

「抑えて、抑えて……さあ、いくわよ。ビー・ギガンティック!」

美里は激しい膨乳願望を出来るだけ抑えながら叫ぶと、突然胸が輝きだして、

「んぅっ!」
Tシャツをいっぱいに突き上げ、ボンッとおっぱいが天に向かって膨れ上がった。

「凄いわ……ちょっとだけのつもりだったのにこれだけ大きくなるなんて」

メロンのような乳房がTシャツを押し上げ、その中で所狭しと揺れ暴れる。

「……」

美里は柔華が自分の揺れるおっぱいを見ていることに気付いた。

「柔華……?」

「ねえ、美里……」

いままで黙り続けていた柔華がやっとのことで開いた重い口から意外な言葉が飛び出した。

「わ、私もできればやりたいな……」

「えっ? も、もしかして柔華も強烈な膨乳願望があるの?」

そこで美里は思い出した。柔華を取り込んだ美里のおっぱいが急な膨張をしたことを。
それはつまり、彼女の膨乳願望は凄まじいということになる。

「無かった……無かったんだけど、その、あのときに膨乳の素晴らしさを知ってしまったの。もっと、もっとって」

『そうだな。確かに彼女の膨乳願望は目を見張るものがある』

美里のおっぱいがブルブルと震える。

「そうね! 仲間は多い方がいいわ。大歓迎よ!」

美里にとって、初めて膨乳願望を分かちあえる仲間ができた。
そのことが美里にとって何よりもうれしかった。

「ねぇ、ところでビーネ。どうして私の胸が大きくなっているの?」

柔華が問いかけた瞬間、

『それは美里が「膨乳生命体のせいよ! あぅっ!」

震えるおっぱいを美里は一気に膨らませ、言葉を遮った。

「そうなの?」

「そうよ」

さらに二倍ほどまで巨大化したおっぱいと共に首を振る美里。

「……でもさっきわからないって」

「さっきはさっき。ビーネの話聞いたでしょ」

「そうね。私……もっと……膨乳したいもの」

「柔華……」

柔華から確かな膨乳願望を感じる。美里には膨乳でつながっていると思えた。

「そうよ。私ももっと大きくして奴らと」

美里は大きなおっぱいを想像してしまった。

「あっ……」

瞬間、膨乳願望を感じ取ったおっぱいは急に光り輝き激しく揺れ暴れる。

「ちょっとまっ――」

限界まで伸びていたTシャツをおっぱいは突き破った。

「んんうぅうううあああっ!」

おっぱいは津波のように溢れだし、目の前にいた柔華を飲み込んでしまう。

「きゃあっ! た、助けてぇ!」

一瞬で床について、壁を伝って、さらに天井まで押し広げられる。

「……制御できるようにしなくちゃね。奴らと戦うためにも」

たった数秒間で六畳間を隙間なく埋め尽くしたおっぱいの中で美里はそう誓った。






続く





次回予告!
柔華です。私はもうすっかり膨乳の快感に夢中なの。でも美里みたいにうまく膨乳できるのかしら。
そんな中、美里が膨乳の特訓をやると言い出したから私も頑張らなきゃ。
『私、膨乳します!』
次回、「初めての特訓」に
ビー・ギガンティック!