私、膨乳します!(リメイク版) 第9話「新形態! 驚異のフル・ブレスト・モード(後編)」

原作・シリーズ構成 baku
演出・脚本 ハリナ
Copyright 2015 by baku and Harina All rights reserved.

そこには美里の身体がついていない、もはや胸とは言えない肌色の塊だけが揺れていた。

「み、美里?」

揺れるおっぱいの深い谷間がググググと蠢いている。
するとさっきまで美里が着ていた服がそこから吐き出され柔華の前に落ちた。

「これって、いやまさか……美里がおっぱいに食べられちゃった!?」

スッと青ざめていく柔華。
瞬間。

『やったー!大成功!』

ブルルルンッ!!!

『ひゃあっ!』

突然おっぱいが激しく振動し、胸いっぱいに美里の声が響いてくる。
自分の耳には何も聞こえないのに、胸いっぱいに声が残響している。それはおっぱいの中でスピーカーが大音量で反響している感覚。
ジンジンと疼き、たまらなく震えてしまう。

「ふえ? 何!? これってどういうこと!?」

取り乱した柔華は叫ぶが、その声は体育館にむなしく反響する。

『だから成功したのよ柔華』

「美里? 食べられちゃったんじゃ……」

『そんなわけないでしょ。よく見て、おっぱいそのものになったのよ』

美里の意識をもった肌色の塊はブルブルと震え続ける。

「そのものって、どうなってるのよその体!」

『これはフル・ブレスト・モードよ。バスタリアンに膨乳させられた人は助けないとこうなるってビーネが言ってたから、自力でもできると思ったの』

「えぇ……なんか、ただでさえ非現実的な体型になっているのに、更に人間離れしちゃってるわ」

『そんなことはいいから、柔華もやってみてよ』

「いいけど、そんなの流石にどうやってやればいいのか……」

『そうね、胸に融合するイメージかな。なんというか自分がおっぱいになるというか……』

「結構あいまいね」

『やろうと思えば案外できるものよ。私も初めてだし』

「ところでさっきからこれ、胸がびりびりするんだけど」

美里の声が胸に聞こえるたびに、柔華の乳は激しく振動していた。

『仕方ないわ。こうしないと話せないんだから。慣れよ慣れ。さあ早く』

「はーい……確かえーと、チェンジ! フル・ブレスト・モード!」

胸の中に入るイメージで意識を集中させる。
乳が弾み何度も揺れる。

ブリン! ブリン! ブリン!

「んっくぅぅぅっ!!」

胸元が乳に引っ張れる。胸板に吸引器が取り付けられ乳に吸い込もうとしているかのようだ。
それは乳が胸板に吸い込まれる縮乳とは反対の感覚だ。
そのままおっぱいに引き込まれて、全身がズポンと飲み込まれた。
瞬間、胸の境界線が消失し、自分の身体が身体ではなくなった。
身体だったそれは自らの乳にある海で、溶けて、分解、吸収され、自分自身がおっぱいそのものになっていく。
こうして柔華も美里と同様に超々乳だけの存在となった。

『やったわね柔華』

肌色の丸い球体が二つくっついた物体。それが今の二人の姿だ。

『ん? どうしたの?』

柔華はブルンブルンと震えている。

ブルブルブルブルブルブルッ!!!!

あらぬ方向に弾み暴れまくる柔華。

『ちょっと柔華ってば』

突然、美里の全身が震えた。

『へ?』

『あああああああああああああああああああああっ!!!!!!』

ブルルルルルッ!!!!

『ひうぅ!』

柔華の声が胸の中にギンギンと大音量で響き渡る。

『ちょっと! うるさいわよ!』

『仕方ないじゃない! 声が出ないんだもの。どうやって美里がしゃべっていたのかわかんなかったのよ』

身体がないので発声器官もない。
声を出す部分そのものがないので、柔華にはどうやって美里に言葉を伝えればいいかわからなかった。

『やっと喋れたわ。なるほど。こうやるのね。必死に叫ぶイメージで暴れてみたのよ』

『これは昨日もやったでしょ。超々乳の表面を振動させて耳には聞こえない低周波音を発生させて会話をするの。象や鯨が低周波音で仲間とコミュニケーションするのと同じね』

『いや、私は昨日やってないわ。やり方も教えてくれずにあなただけずっと一方的だったわ』

『そうだっけ。まあとにかく成功ね。これでいくら見られたり撮影されたりしても大丈夫ね。それに会話も聞かれないから好都合だわ』

声が発生しないおっぱい同士の通信なので、会話は外部に聞こえない。
傍目には二組の肌色の塊が無音のままブルブルと震えているだけの異様な光景だった。

『やってみたらいつもより気持ち良いかと思ったけど、余り変わらないわね。超々乳以外の感覚が無くなるだけみたい』

『それでも、おっぱいになっている感覚はなかなかのものよ』

身体を動かすのと同じように乳を動かせる。その感覚は本体がなくなり、おっぱいそのものになっていることで、さらに自由になっていた。

『それで美里。これどうやってもとに戻るの?』

『それは大丈夫よ。前に私は似たようなことやったし』

美里は初めての膨乳したことを思い出す。乳に融合した柔華を生み出したときと一緒だ。違うのはそれが自分であるか否かだけだ。

『戻るときは、超々乳の谷間から後ろに向けて身体の本体を産み出すイメージで』

美里の胸、つまり全身に意識を集中させる。

ブルンブルンブルン!!

『んっ! なかなかこれは』

ブルンブルン。

全身が揺れ出し、谷間の奥に何かが集まる。胸の中でイメージされたそれはまさに自分そのものだ。

『えーと、こうかしら?』

柔華も同じように全身に意識を集中させる。

『チェンジ!ノーマル・モード!』

背後から見ると超巨大なお尻の様にも見える超々乳の谷間の奥底に割れ目が形成された。

『あっああああああ』

その中からニュルンと身体の本体が現れた。乳という自分から、さらに自分が生まれ出る。そんな感覚。
生まれたての身体よりも大きいおっぱいが格納され、巨乳サイズまで縮乳された。

「ぷはー!やっぱり肺で呼吸する方がいいわねぇ。超々乳で十分に皮膚呼吸ができるから苦しくは無かったけど」

「あー。あー。声が出るわ。腕も動くし」

図らずも、生まれた直後の新生児のような感覚を体験してしまった二人だった。
しかし生まれたままの姿ということは、

「……って何? 私達裸じゃない!」

「あっそうか。フル・ブレスト・モードになるとき、衣服が異物として排出されるから、戻ると裸になってしまうのね。むむむ、そのたびに着るわけにはいかないし」

「今はほかに人がいないからいいけど……裸になるのは……」

「そうだわ。これも解決よ」

「早いわね。また何か思いついたの?」

「そうよ。次にやるのはフル・ブレスト・モードの発展形だからまず私がやってみるね。……チェンジ!フル・ブレスト・モード!」

美里が叫ぶと、胸が膨らみだす。
今回の膨乳は身体の本体より一回り大きいサイズで止まった。そしてすぐに身体が自分の超々乳に飲み込まれていく。
身体の本体をごくりと飲み込んだ超々乳は突然暴れ出した。

ブルルルルルルルルルル!!!!

そのまま縮みはじめ、どんどん小さくなっていき、ついには消えてしまった。

「美里!? どこ? どうなったの?」

美里の予想外の体型変化を見て驚く柔華。
気が付くと、その足元、2個の豆粒ほどのサイズの何かが地面でぴょんぴょん跳ねている。

「もしかして美里? そうか、膨乳してないから声が聞こえないんだ! ビーギガンティック!」

胸を一気に膨らませる。
爆発したのように大玉が飛び出すと、突然声が響いた。

『ここよここ!』

やはり柔華の乳元にいるものは美里だ。
2個の豆粒ほどのサイズまで縮んでしまった。

「ちょっとおーい、美里、いったい何が起きているのー?」

『フル・ブレスト・モードで縮んだらどうなるか試してみたのよ。特に問題無いみたいね』

「え?中に身体の本体が入っているのに縮んでも大丈夫なの?」

『大丈夫よ。身体の本体はそのまま超々乳に埋没しているんじゃなくて、超々乳と完全に融合して一体化しているから』

「なるほど。だからフル・ブレスト・モードのときは超々乳以外の感覚が無くなって、超々乳が自分の体みたいになるのね」

『縮んでみようと思ったのは、裸になってもいい場所で今の状態になれば誰にも気付かれずに現場との間を移動できると思ったからなのよ』

美里は豆粒大の乳房のまま話しながら、ぴょんぴょんと跳ね回った。

「確かに、目で追いかけるのを止めると、すぐに見失ってしまうわね。凄いじゃない!」

『でも、踏み潰されたり、隙間に落ちたりする危険性があるから、良いことばかりじゃないわ。それに全身を乳に融合させてるから、この状態で膨乳願望が完全になくなると肉体が消滅してしまうし。』

「何それ怖い! でも注意しながらやればかなり使える能力ね」

『この状態になるときは、膨乳願望を一旦強くした直後に最弱にする必要があるから、膨乳願望が完全になくならないように注意してね』

「わかったわ。私もやってみる! ……チェンジ!フル・ブレスト・モード!」

すると、柔華も美里と同様に自分の超々乳に飲み込まれる。

『このまま縮乳ね』

特訓で慣れた縮乳を開始する。しかしいつもの縮乳の感覚と違った。

『なにこれ、全身が……つぶされるぅぅ!!』

乳になっている今、縮乳するということは全身が変化しているということであり、普段のそれとは刺激が激しく凌駕していた。
思わず悶え、暴れてしまう柔華。
あちこちに揺れる超々乳が縮小していき、バスケットボール、野球ボールを超え、ついに柔華は豆粒大の大きさまでになった。

『うわ! 床が近い! 壁が遠い! 天井が高い! まるで小さな虫になったみたい』

広がる景色が変わっていた。辺り一面地平線が見えそうなほど広大になっていた。

『やっぱり、小さくなると周りの見え方が違うわね。あ、そうそう、この状態から膨乳するときは十分離れてからじゃないと私を潰しちゃうから注意してね。』

『確かにそうね。それにしても、美里はどうしてこんな能力の使い方を思い付くの?』

『それは、ビーネからもらった過去の戦いの記憶に加えて、私、元から重度の体型変化フェチでいつも色々なシチュエーションを妄想しているから』

『あー、そういうことね。それなら、この状態で他に使える能力はありそう?』

『この状態だとビーネのように他の女性の乳房に融合できるみたいね』

『美里、それはもう膨乳生命体の領域に片足を突っ込んでいるわよ』

『言われてみればそうね。膨乳し放題だし、私は完全に膨乳生命体になっても構わないけど』

(もうダメだわこの人)

柔華は、突っ込むほど美里のマジボケに呆れる一方だったので、これ以上突っ込むのをあきらめた。

『それじゃ、もう一度元に戻って、今日の特訓を終わりにしましょう。……チェンジ!ノーマル・モード!』

美里が豆粒大の乳房から超々乳まで一気に、爆発的に膨乳させると、超々乳の中で再構成された身体の本体が超々乳の谷間にできた割れ目の中から後ろ向きに現れた。
視界一杯の肌色が小さくなっていき、乳が元の大きさに戻って体型変化を終えた。
そして、その様子を見ていた柔華も同様に元の姿に戻った。

「さあ、帰るわよ」

床に散らばっていた自分の衣服を身に着け、体育館の出口に向かう。

「あーあ、次からは裸で戦うことになるのね。こんなヒロイン、前代未聞だわ」
「超々乳丸出しで戦っている時点で既に前代未聞だけどね」

最後は美里から突っ込み返されてしまった柔華だった。





続く






次回予告!
自由に大きさを変えられるおっぱいそのものに変身できるようになるなんて夢みたい。
これで私たちも変身ヒロインの仲間入りね。
なぜか元の姿に戻った後かなり疲れを感じるけれど、こんなときこそ膨乳して癒すのが最高ね。
『私、膨乳します!』
次回、「超々乳な日常〜美里の場合〜」に
ビー・ギガンティック!