私、膨乳します!(リメイク版) 第12話「柔華の受難」

原作・シリーズ構成 baku
演出・脚本 ハリナ
イラスト 藤原恭介
Copyright 2016 by baku and Harina (story)
Copyright 2017 by Kyosuke Fujiwara (picture)

月夜が照らす住宅街の真ん中で、いくつかの巨大な球体が押し合っていた。

『これでとどめよ! バキューム・インフレーション!』

フル・ブレスト・モードで超々乳になった美里が同じくらいの大きさのバスタリアンを吸引する。
バスタリアンと融合していた乳房は美里に吸収され、縮んでいくバスタリアン。同時に美里の超々乳はグイグイと膨らむ。

ムクムク……ムクムクムク……ムクムクムクムクゥゥ!!!!

『ああー! きもちいーっ!』

バスタリアンを吸い込み、さらにどんどん膨らみ続ける超々乳。
そしてバスタリアンから取り込まれていた女性がようやく解放され分離した。
その様子を相変わらず野次馬が見上げ、カメラを向ける。相当な大きさで毎回暴れているためぞろぞろと集まって来るのも仕方がない。
報道は規制されているものの、あまりにも目立つ超々乳は相変わらずネットでニュースになっている。
最近は地震を引き起こして目の前から消えることが話題になっていた。

『正体はばれないからいいけど、やっぱり目立っちゃうのね。さて、バスタリアンも退治したことだし、帰りますか。それ!』

美里はコンビニエンスストアほどもある全身を震わせた。
揺れたその動きは大きくなり、コンクリートの上を弾む超々乳。
バリュン! バリュン! と重々しくバウンドし、乳の塊が踊り舞う。
巨大な双つの球体が縦横無尽に振り回されるたびに辺りは
轟音を響かせるほどの地震が起きていた。
乳が揺れる超振動が爆発的なエネルギーを生みだし、空間が歪んだ。

『ブレスト・テレポート!』

巨大な乳房は瞬きの間に消え去った。
そこには今まで何もなかったかのように、静けさを取り戻していた。
集まった野次馬を残して。
そして同時に、美里の自室に出現したゆがんだ空間の中から二つのバレーボールサイズの球体が現れた。
そう、フル・ブレスト・モードになっている美里である。
フル・ブレスト・モードになっている間は、全身を震わすことで特殊能力の一つである空間転移能力を使えるため、縮乳しながら一気に自宅に移動したのだ。

(ふう……毎日バスタリアン退治なんて、今日も疲れてくたくただわ。一体いつまで続くのかしら)

ゆっくり床に降りて、ムニュウウと丸い体を伸ばす美里。
フル・ブレスト・モードのおかげで最近は人目を気にせず退治ができるようになったが、日に日に増していくバスタリアンの出現によって疲労が溜まり、既に美里の体力は限界ぎりぎりの状態だった。

(もっと仲間を増やせれば負担を減らせるけど、強烈な膨乳願望を持っている人をどうやって探せば良いのかしら。とにかく、今はお腹すいたから何か食べて休もうっと)

美里のお腹はもはや存在していないが、空腹の感覚そのものは胸の中、つまり全身で感じていた。

『……チェンジ! ノーマル・モード!』

全身を震わせてそう叫んだ美里は元の姿に戻ろうとして自室いっぱいまで膨乳するが、いつもなら超々乳の谷間から後方に産み出される身体の本体が、今日はいつまでたっても出てこない。

『ンンン! ……チェンジ! ノーマル・モード!』

踏ん張って産み出そうとするが、部屋に満たされた乳の海がもぞもぞするだけだった。

『え!? ど、どうして元に戻れないの? もしかして、完全に膨乳生命体になっちゃったの?』

その時空間が歪み、バリュゥンと全身を揺らしてビーネが空間転移してきた。

『ついにこの日が来てしまったか……』

『ビーネ? どういうことなの?』

ゆたんゆたんと宙で全身を震わせるビーネ。

『その形態を解除するときにはかなりの体力を消耗する。それは、膨乳や戦闘に必要な体力をはるかに上回る』

『え、どうして?』

『例えば、水と塩から塩水を作るのは簡単だが、塩水を水と塩に完全に分離するためには、作る時とは比べ物にならないくらい大きな手間とエネルギーを必要とする。それは、完全に融合して一体化した乳房と身体の本体を元に戻すのも同じことなのだ』

『それをどうして先に言ってくれなかったの?』

『君たちの意思で我々のような膨乳生命体になったのだ。その決意に横槍を入れるわけにはいかない』

『いや、完全になるつもりじゃないんだけど』

『まあ、心配はいらない。一晩そのままでいれば、元に戻れるようになるまで体力が回復するだろう』

『それって体力が回復できるまで、私はずっとこのまま全身おっぱいのままってこと? ただでさえおなかへってるのに、何か食べなければ回復できないわ!』

ぐぅーーーーーぎゅるるるるぅ……!

『あっ……』

突然、両方のおっぱいから鳴り響く腹の虫。部屋いっぱいに満たされたおっぱいから鳴るそれは騒音にも近かった。
まるで全身が胃袋そのものになってしまったような不思議な感覚。
左右両方のおっぱいから、いつもよりも段違いの辛さの圧倒的な空腹感。それが全身から感じさせるのだから質が悪い。
食事ができないと意識した途端に、先ほどよりもおっぱいが発する空腹感が増して仕方がない。
おっぱいは猛烈に食物を欲しているが、ただブルブルと震える事しかできない。

『ああっ、もう我慢できない!』

六畳間いっぱいのおっぱいが壁を突き破らん勢いで暴れ始めた。
美里はこの尋常ではない空腹感に耐えることは出来なかった。






『……というわけなの。だからお願い。私を助けてちょうだい!』

柔華の自宅に空間転移して現れたフル・ブレスト・モードのままの美里が、全身を揺らして事情を柔華に説明していた。

「まったくもう! 美里は戦うとき以外もフル・ブレスト・モードに変身したり戻ったりして遊んでいるからそんなことになるのよ!」

たゆんと美里に合わせて揺れる柔華の乳。

『ごめんごめん。もう無駄に変身しないから、助けてよ』

「しかたないわね。それで、どうすればいいのよ?」

『腹ペコで我慢できないから、ニップル・コネクトして柔華の母乳を飲ませてちょうだい!』

「やっぱりそんなことだろうと思った。まあいいけど、ニップル・コネクトで吸われるのも気持ち良いし」

『ありがとう!それじゃさっそく……』

そう言うや否や、フル・ブレスト・モードのままの美里は柔華に飛びかかった。

「ちょ、ちょっと!」

乳房をまるで手のように器用に動かし、柔華の服とブラジャーをあっという間に脱がしてしまう。膨乳しなくても十分に大きい柔華の爆乳とかわいい乳首が露わになった。
そのままわしわしとうごめく乳房が、乳房を鷲掴みにする。

「きゃっ!」

互いに弾力を感じさせながらも、巧みな指、もとい乳使いで一方的に揉み攻める美里。

「や、やめてよ! 美里!」

『やっぱり柔華のおっぱいやわらかーい! それじゃあいただきます!』

いったん離れた美里は、乳を球体に戻し、陥没乳首を形成した。

『チェンジ!インバーテッド・ニップル! ニップル・コネクト! バキューム・インフレーション!』

流れるような動きで美里はそのまま柔華の両乳首に吸い付くと、思い切り母乳を吸い出そうとした。

「痛い痛い!! やめて! ……いくら強く吸っても、妊娠も超々乳化もしていないから母乳なんか出ないわよ」

『ごめーん。それじゃ二人で超々乳化して、もう一回やりましょう!』

「ちょっと待って。二人で超々乳化するには、この部屋は狭すぎるわ。それに、特訓で使っている体育館も今日はお休みだし、困ったわね」

『うーん、それじゃ柔華の母乳はあきらめるから別の方法で栄養補給させて!』

「今度はどうするつもり?」

『フル・ブレスト・モードだと肉体融合能力を使えるから、柔華に融合させてちょうだい。柔華の身体の一部になって、栄養を直接分けてもらうから』

「ただでさえ乳房と身体を分離できないほど体力が消耗しているのに、私に融合して私から分離できなくなったらどうするのよ?」

『それは大丈夫よ。融合している間は相手の体力も利用できるし、ちゃんと分離できるようになるまで体力を回復させるから』

「ちゃっかりしているわね。でも、いいわ。私の身体にいらっしゃい」

『お邪魔しまーす! ブレスト・フュージョン!!』

そう叫ぶと、フル・ブレスト・モードのままの美里は柔華の爆乳ではなく下腹部に飛び込んだ。

「えっ!? 違う、そこじゃないわ!」

乳房が腹部にずぶずぶとめり込んでいく。
柔華の爆乳の下、腹部から同じくらいの乳房が飛び出て揺れている。

『いいのよ。母乳が出ない授乳器官よりも胎児を育てる生殖器官の方が栄養をもらいやすそうだし』

「そんなぁ、聞いてないよぉーーーーー!!」

さらに融合していき、乳房は腹の中に完全にもぐりこんでいった。

「美里が私の体の中にぃ!」

ビクン!

「え? な、なに!?」

突然、柔華の下腹部と股間が強烈な膨張感に襲われた。
美里に融合されてしまった柔華の生殖器官はさっそく強烈な体型変化願望にしたがって急速に拡大してゆく。

『柔華には話していなかったけど、私、実は膨腹願望もあるの。それに、以前から誰かの身体の一部になって自由に変化させてみたかったのよね』

「バスタリアンかお前は! 私の身体、いったいどうなっちゃうの!?」

胎内から聞こえる美里の衝撃的な告白に、全身がいじられる中、反射的に突っ込むのが精一杯だった。
くびれも見えたウエストの上部は、押し出されるようにぽっこりと膨らみ、柔華は完全に臨月状態の妊婦体型になってしまっていた。
そして、乳首からは今更のように母乳があふれ出した。

(美里ったら、好き勝手にやってくれちゃって、覚えていなさいよ。絶対に、同じ方法で仕返ししてやるんだから!)

冷静さを取り戻した柔華は改めて現在の体型を再確認する。
見慣れた爆乳の向こうには、爆乳を下から持ち上げている大きく膨らんだお腹が見える。
柔華は、ぱんぱんに張り詰めたそのお腹を両手で優しく撫で回してみた。
するとどくん、どくんとお腹の中で美里の鼓動が響いている。

(今はこの中に美里が入っているのね。何だか、本当にお母さんになったみたい)

そして、巨大なボテ腹の下半分には、生殖器官全体が拡大したためヘソのすぐ下まで達する長くて深いクレバスが形成されていた。
それすらも、巨大なボテ腹に隠されて全く見えないため、手でまさぐることでしか把握できなかった。

(うわぁ……お腹だけじゃなくアソコまで巨大化してるなんて、これじゃ、どんなパンツをはいてもアソコがはみ出ちゃうじゃないの。それに、尿道口がこんなに上の方にあったら、どうやって用を足すのよ。)



完全にあきらめた柔華は、美里の体力が回復して身体から分離するまで何もしないで待つことにした。

(はぁ……まったくもう、美里もバスタリアンも、やっていることは大して変わらないじゃないの。……ということは、もしかしてバスタリアンは美里のような人物から発生したのかしら。それに、膨腹願望でこんなになるなんて、どこかに膨腹生命体や膨腹能力で戦う戦士もいるのかもしれないわね)

お腹がパンパンに張り詰めて凄く息苦しい。中から叩くようにどんどんと暴れている。
それだけではなく生殖器官そのものと化している美里によってまんまるお腹はさらに膨らむ。

「まだ大きくするの!? ちょっと美里! もうやめてぇぇぇーー!」






結局、柔華の身体から美里が分離して元の体型に戻れたのは翌朝だった。


「……それで、体力が回復したのに、どうしてまだフル・ブレスト・モードのままなの?」

『だって、ここで元に戻っても、裸になっちゃうから服を借りないと帰れないし』

「だったらそのまま空間転移して、とっとと帰れーーーーー!」

美里のあまりの自由奔放ぶりに、柔華はついに堪忍袋の緒が切れた。
ふわふわと浮いている美里を思いっきり蹴っ飛ばす。

『わかったわよーーー!!!』

勢いよく弾み、部屋で何度もバウンドした美里はそのまま空間転移していった。
そして美里を見送った途端、柔華に一気に疲労感が襲ってきた。

「はあ……疲れた……」

このときの疲労が原因となって次に柔華が戦闘後にフル・ブレスト・モードから戻れなくなり、早くも美里への復讐を達成することになったのである。





続く






次回予告!
「おっぱいそのものに変身した上に、柔華のアソコに融合して(ピー)そのものにまでなれるなんて夢みたい。後で、自分だけで(ピー)そのものに変身できるか試してみようっと」
「だめだこりゃ。全然反省してない・・・あ、そうそう!次はいよいよバスタリアンとの最終決戦よ。最強の敵には最強の新技が勝利の鍵ね」
『私、膨乳します!』
次回、「膨乳よ永遠に」に
ビー・ギガンティック!