私、膨乳します!(リメイク版) 第14話「膨乳よ永遠に(その2)」

原作・シリーズ構成 baku
演出・脚本 ハリナ
Copyright 2017 by baku and Harina All rights reserved.

 千房あかり(ちふさ)は今人気急上昇中のグラビアアイドルだ。出るところは出て、引っ込むところは引っ込んだ理想的なボディ、それでいて童顔なのも人気の理由だろうか。
 だがやはり目が行くのはやはりその爆乳で、現在進行形で成長しているとされる。
 そんな彼女は今日もテレビの仕事があった。
 お昼の情報番組の1コーナーで、最近話題のお店に食べいくという、いわゆる食レポというものだ。
 今回は都内のたこ焼き屋らしい。
 司会からのバトンタッチを受けて、生中継で彼女の姿が全国に映し出される。

「今日はここの――ん?」

 彼女が画面に映りいざ喋り始めようとした瞬間、突然太陽の光が遮られ空が暗くなった。いや正しくは白くなった。

 ムゴゴゴォ!

 状況を理解する前に、彼女の豊満な乳房がうごめく。

「え? 何!?」

 ブルルルルルゥゥウンッ!

「くぅ……はあぁ!」

 突然服の上からでも明らかに揺れていることがわかるほど暴れ始めた。

 ブルルルン! ブルルルルン!!!

 揺れる胸をカメラは捉え続ける。

 ムググググゥ――ドリュリュリュリュリュリュルン!!!!

「う、んああああああああああああっ!!!」

 悲鳴と共に振り回される乳房が急速に膨張し始めた。
 衣服が抑えつけようとするが、ものともせずに引き裂いて肌色を外にさらけ出した。

ボグッボッコン!! モゴゴッゴゴゴッゴォオオオオ!!

 さらに勢いはとどまらず巨大化を続け、上半身を覆い隠さんほどの乳房が弾む。
 津波のように広がる乳房はあかりを撮影していたカメラマンに襲い掛かる。逃げる間もなく、カメラごと乳の津波に飲み込まれてしまった。
 撮影していた中継映像は一瞬画面が肌色一色となったかと思うとブツンと途切れた。
 それは生放送のあっという間の出来事であり、あかりは膨乳を全国に晒すことになった。
 だが、膨乳は彼女だけではなかった。同時刻、このたった一瞬で全国各地で膨乳している。





 ここは満員に近い電車の中。

「ん、んんぅっ?」

 つり革につかまり立っていた女性の胸が突然不自然に揺れ始めた。
 可憐な膨らみはボヨンボヨンと飛び跳ね、そのまま体積が増え始めた。

「ふえええええええ!?」

 Tシャツを引き裂いて、一気にスイカのように盛り上がった乳房。飛び出した胸の勢いと重さでバランスを崩してしまう。
 結果、彼女の前で座っていた男性の頭が、顔よりも大きいおっぱいに包み込まれた。






 ある地方でマラソン大会が行われていた。
 トップを走る女性ランナーは、後ろとの差をどんどん広げている。

「っ!?」

 しかし突如として失速し始めた。なぜならほとんど平らだった胸が、どんどん大きくなっているからだ。
 一歩踏み出すたびに違和感はどんどん大きくなり、小さなスポーツブラがギュッと締め付ける。
 きつく押さえつけ苦しめる拘束具ととなり、乳房に食い込んでいびつな形に変形させてしまっている。
 無理して膨れ上がった乳房は、ブラのホックを破壊した。

「イタッ! 痛いっ」

 重さと大きさに比例して、揺れる痛みも大きくなる。
 それでも彼女は止まることなく走り続ける。

ドプン! ドプン! ドップン!

 重々しく揺れる双球。スイカをぶら下げているようなもので、重さとその揺れる痛さから両手で抱える。
 それでも手のひらから零れんとばかりにぶるぶると揺れまくり、膨れ上がっていく。
 顔を真っ赤にして、揺れるおっぱいを掴んで抑える。だが手では抱えられないほど巨大化して、ついに倒れてしまった。






 デパートの婦人服売り場、その試着室の中。
 女性が着ていた服を脱いで、ちょうど着換えようとしていた。

「え? いやぁぁぁっ!」

 下着だけ身に着けたふくよかな胸元がいきなり膨らむ。
 一瞬でこんもりと盛り上がって、悲鳴を上げたブラを引き裂いた。
 どんどん大きくなり、スイカ並。そしてバランスボール並になり、狭い試着室にむっちりと押し詰められている。
 壁を伝って膨れ上がり、ミチミチと音を立てながら正面のカーテンを肌色が押し上げる。
 女性は自分の胸に押し潰され、そして乳房が試着室を内側から叩き壊した。






 大手企業のビル。そのOLはいつものようにエレベーターに乗った。
 大勢が乗れるようにできたそこそこ大きいものだ。
 彼女は出入り口から遠い壁にもたれかかっていて、数階上ったところで男性が入ってきた。
 そして再び上昇した時、胸がもぞもぞとうごめいていた。

「……っ!」

 なんとか声を殺し、扉の方を向いている男性より後ろにいたため気づかれることはなかった が、傍から見ても胸は不自然に揺れていた。

「んひゃぁっ!」

 エレベータの静寂を破った嬌声。同時に膨乳する胸。

「なに、これ!? 胸が! おおきくぅ!?」

 揺れながら前に前にもがくように押し上げられていく。

「ダメ! ちぎれるぅ!」

 すぐに限界が来てしまったブラをブチブチ引きちぎった音が聞こえたかと思うと、さらに服のボタンがブチンッとはじけ飛んだ。
 そうして乳房を晒したかと思うと、あっという間に膨れ上がる。
 声に驚き、同乗していた男性が振り返った瞬間、乳房は津波のように襲い掛かる。巻き込まれた男性は肌色にめりこみ壁に押し付けられた。
 瞬く間にエレベータの容量いっぱい肌色に満たされ、重量オーバーのブザーが響いた。しかしそれでもまだ大きく、重くなる。





 高速道路で車を運転する女性。なかなか胸の大きい彼女はシートベルトが膨らみの谷間に挟み込まれている。
 スピードを出して快調。そう思っていたら、胸に違和感。
 もぞもぞとくすぐったい。そう感じた刹那、

 バァァァンッ!!!

「わああぁ!!」

 突然、エアバッグが展開し、勢いよく身体が包み込まれた。
 前に障害物があったわけでもなく、何が起こったか理解できなかった。
 身体を襲ったのは衝撃だけではない。胸に異常な感覚。快感といっていい。胸が突き抜けるような感覚と、エアバッグから押し返すような確かな感覚。
 ふと見れば、エアバッグは肌色。そしてそれは自分の胸にくっついていた。

「は? ええええええええ!?」

 エアバッグは自分の胸だったことに気づいた瞬間、運転席はその胸に埋もれていく。
 反射的にブレーキを踏もうとしたがもう遅い。
 車内前部は肌色でいっぱいになり、メキメキとシートを沈ませる。
 スピードを上げる車体の中から膨れ上がる肌色はフロントガラスをたたき割り、膨れ上がった質量で車の屋根を粉砕する。
 車から溢れるように大きくなった乳房は道をふさぎ、後続の車を巻き込み次々にクラッシュさせた。








 ある高校のプールで泳ぐ女子。夏休みの水泳部の練習中だ。
 この女子も胸に違和感を感じていた。胸が水の中でもがいてるような、そんな感覚。その違和感で泳ぎに集中できない。
 しかもそれは強くなっていき、締め付ける痛ささえ感じさせる。
 初めてのことでいったいどうなっているのかわからない。
 息が持たず、溺れそうにすらなる。しかし意地で前に進み続ける。
 泳ぎながら違和感の方を見てみると、視界に見慣れないものが入った。
 自分の胸はビーチボールみたいに膨らんでいて、スクール水着から溢れ出していた。
 胸が大きくなり、抵抗を感じながら泳ぐことにも違和感しかない。
 ちょうど真ん中に差し掛かった時、さらに違和感。
 水の中の胸がもがくように暴れ始めたのだ。まるで水面に引きづりこんでいる。

「む、むねが! だ、たすけっ」

 水面でばしゃばしゃと暴れる彼女。
 異変に気づいた他の部員たちが助けに向かおうとした瞬間、それは勢いよく膨らんだ。
 女子は身体よりも大きくなった自らの胸に挟まれる。
 見る見るうちに肌色が水を押し出して、広大なプールの容積を埋め尽くしていく。
 プールの中の水が膨らむ胸の体積に押し出され、溢れて外に流れる。
 後続で泳いでいた部員たちが巻き込まれ、むにゅりと山にうずもれてある程度の高さまで持ち上げられていた。
 プールサイドにメキメキとヒビを入れてさらに膨らみ、プールには肌色の双山がぷるぷると震えながらそびえたっていた。










 瞬く間に広がったおっぱいミストにより、世界各地で膨乳が巻き起こった。
 膨乳願望が強い者が膨乳し、続いて感染したかのようにほかの女性達の胸が揺れ始める。

 ぷるんぷるんぷるんぷるんぷるんぷるんぷるんぷるんぷるんぷるんぷるんぷるん!!!!

 乳の揺れが波となって、どんどん伝染する。
 大や小構わず振動するおっぱい。揺れ動いていない乳房など世界中で存在しないほどだ。
 そしてそれが膨乳願望が刺激し、世界中ありとあらゆる場所で年齢を問わず胸が膨らむ。
 もちろん巨乳だけでない。
 貧乳も瞬く間に膨らみを見せ、さらに男性も次々に女体化して無理やり膨乳する。
 あっという間に世界中から貧乳が絶滅し爆乳となった。それでも成長は終わらない。
 ムクムクと膨らみ続ける乳房は超乳へと達する。
 さらに膨乳は続き、一人当たりのおっぱいは超々乳へと達した。
 接地するほどのおっぱいとなり、ごろごろと乳の大玉が転がっているさまは、現実ではありえないと目を疑いたくなるような光景だ。
 そして体より大きくなった辺りで、その人間を飲み込み、乳房だけの存在へと変えてしまう。
 そんな中、膨乳から免れた者で何とか出撃した日本の戦闘機部隊が編隊を組んで富士山おっぱいに近づいていた。

「目標を確認。攻撃を開始する」

 戦闘機部隊がバスタリアンマザーに攻撃を仕掛ける。
 胸に確かな違和感を感じながらも、パイロットは的確にミサイルを撃ち込む。
 弾頭の雨が襲うが相手の質量はとてつもなく、爆風にもびくともしない。

「……くっ!?」

 それどころか、部隊の女性のパイロットの胸が膨張。脱出装置が作動する間もなくコックピット内が乳一杯になった。
 一気に大きくなったおっぱいは戦闘機を叩き壊して、宙に舞った。
 程なくして他のパイロットも体が女性へ変化し、そして同じように膨乳した。
 バスタリアンマザーを囲っていた戦闘ヘリも、中から膨れ上がった乳の塊によって内部から撃墜された。







 気が付いたころには霧はあっという間に消えてしまった。まるでそんな現象はなかったかのように。
 だが同時に人類もこの地上から姿を消した。約70億人が膨乳し、そしてバスタリアン化してしまったことによって。
 この数十分足らずで人類は滅亡してしまった。
 そう、人類はおっぱいになってしまったのだ。








 海の底の暗闇の中、バスタリアンマザーによってぺちゃんこにつぶされた美里。
 普通ならぐちゃぐちゃになってもおかしくない質量差だが、膨乳願望によって生まれた乳は弾力が限りなく上がっているため、防ぐことが出来た。
 しかし、それも限界だ。
 いくら膨乳願望を呼び起こしても全身はいうことを聞かない。
 乳の体積はどんどん小さくなっている。

『……私、このまま消滅しちゃうのかな……』

 ボディを生み出すこともできず、縮んでいくばかり。

『柔華も、みんなも助けられないなんて……』

 おっぱいの、いや膨乳のことなら負けないと思っていた。
 しかしこのざまだ。膨乳を防がれ、柔華も自分たちの技でやられてしまった。
 自分も大きさで完全に負けて潰された。
 ……こんなところで終わりたくない。
 しかし何もできない。その悔しさが平らな全身を襲った。
 諦めかけたその時、

『君の膨乳願望はこんなものじゃないだろう、美里!』

 何処からか低周波音を感じ取ってふるると震える乳房。間違えるはずもない、ビーネの声だ。

『ビーネ? でも、何もできないの。今は膨乳すら……』

『今の君にとってちっぽけだが、私の力を貸そう』

『ビーネ……!』

 空間転移で海上に現れたビーネに、美里の全身が光となって集まっていく。
 美里を自身に吸収させることで融合し救出したのだ。

『あぅ……! ビーネと私が……一つに!』

 ブルンブルン!

 揺れる全身が止まらない。
 かつてのように、人間が膨乳生命体の力を引き出すため美里の胸に融合したわけではない。
 乳房となった美里と乳房であるビーネの融合。それは新たなパワーを生み出そうとしていた。

『な、なにこれ……!? すんごいエネルギィィ!』

 同時に何かが全身に駆け巡り、砂浜に浮かぶ乳房だけの存在は揺れ暴れる。
 融合したエネルギーでビーネは一回りググンと膨らむ。
 さらに胸いっぱいに何かが映し出される感覚。

『これは……記憶?』

『そう、かつての戦いの記憶だ』

 フラッシュバックが胸に何度も迸る。そのたびにバイン! バイン! と弾む乳房。
 美里が成長したことで、ビーネの力を最大限発揮できるようになっていた。そしてビーネと乳房融合したことで、ぼやけていた戦いの記憶が鮮明に呼び起こされたのだ。それが美里に新たな膨乳能力を目覚めさせる。

『……! ありがとうビーネ! これならいけるわ! 柔華を助けて、そしてあいつを倒せる!』

『私が君の助けになれたなら嬉しい限りだ。しかし奴は一筋縄ではいかない相手だ。現に君が動きを止められている間に地球上の人間を全てバスタリアン化してしまった』

『え? そ、そんな……』

 一瞬理解が出来なかった。
 美里の心のざわめきを表すかのようにぷるると震える乳房。
 全く現実味が無い言葉。しかしバスタリアンマザーと戦った美里には現実であるということがはっきりとわかる。絶望的な状況を受け入れざるを得なかった。

『膨乳願望が強い私達ならともかく……膨乳したい気持ちがない人たちはみんな死んじゃったってことじゃない!』

『まだ希望はある。強引な膨乳生命体化では、完全に乳房だけにするのは時間がかかる』

『……じゃあその前にマザーを倒すことが出来れば!』

『ああ、確実にバスタリアン化は止まる。バスタリアン化の進行が止まれば人間に戻せる可能性も上がる』

 こみあげる希望と共にブルルと弾んだおっぱい。

『ようし! じゃああいつにリベンジと行きましょう! ビー・ギガンティック!』

 ブリンブリンブリンブリンブリン!!!

 しかし膨乳はしなかった。ただひたすら左右の乳房が別々に暴れ揺れるだけだ。

『あ、あれ? おかしいわ。膨乳できないなんて……もう一度! ビー・ギガンティック!』

 ブルンブルンブルン!!! ブルンッ! ブルンッ! ブルルルルルルルルッ!!

 やはり膨乳はせず、とにかく揺れまくる全身。

『そんな! ビーネと融合してパワーマックスのはずなのに! これもマザーの仕業!?』

『いや、おそらく君の膨乳エネルギーが足りないんだ』

『うそでしょ? 私はかなりパワーアップしてるはずよ』

 かつてエネルギーがなくなり行動不能になったこともあったが、その時とは膨乳レベルは格段に上がっている。地球上でも随一といっていいだろう。

『しかし君の身体は先ほどの戦いで膨乳エネルギーを予想以上に消耗している』

『もう! 時間が無いっていうのに!』

『忘れたのか美里? 膨乳願望こそがパワーだ。一度元に戻り、体に膨乳エネルギーを補給するんだ。膨乳エネルギーさえあれば後は君の膨乳願望が胸を膨らませる』

『エネルギーを補給……? そうか、アレが効くかもしれないわ!』

『そういうことだ』

『わかった。一度元に戻るわ! チェンジ! ノーマル・モード!』

 ビーネの言葉にピンときた美里は低周波音で叫んだ。

 ブルンブルンブルルン!!!

 乳房が宙で弾むと、下方の谷間の中から足先がせり出した。脚は伸びていき、太ももが現れ、そして小ぶりながらなかなか整ったお尻が胸から出てくる。
 股に乳房がくっついている状態で、下半身は乳房を揺らしながら歩き始め、足を踏み出すごとに胴が伸びあがっていく。
 谷間の中から両手が現れると、乳房を掴んで胸部を内側から引っ張り上げ、肩と背中、そして頭が谷間から現れてようやく完全な人の姿となった。

「ぷはぁ! なんだか肺で呼吸するのも久しぶりに思えるわ! 甘い感じでいい空気とはあまり言えないけど」

 白く染まった空の下、生まれたままの姿で砂浜に立つ美里。
 スレンダーなボディにビーチボール級の爆乳がくっついた美しくも不自然といってもいい身体。
 普段横に抜群のスタイルの柔華がいるため見落とされがちだが、巨乳のまま道を歩いたら騒がれるほどのポテンシャルを美里は秘めているのだ。今の美里の姿を見たら襲い掛かる輩も現れるだろう。その姿を見る人間がいるならばの話だが。

『……人類がバスタリアン化してしまった今、君が正真正銘最後の人類になってしまったな』

「ま、私が人類っていうのもなんだかおかしな感じだけどね。もはや本体はこっちのようなものだし」

 笑いながら胸をぷるんぷるん揺らして見せる。

『そうだな。君の膨乳に対する感情は膨乳生命体に匹敵、いやそれ以上だ』

「……ずっと夢見てたの。膨乳できたら、おっぱいを膨らませられたらって。膨乳こそ私のすべてだった。あの時もしビーネじゃなくてバスタリアンと融合していたら、きっと私はもうただの乳房になっていたんだと思う」

『美里……』

 震える胸を擦りながら語りを続ける美里。

「でもビーネは私に膨乳とおっぱいを与えてくれた。私に膨乳する喜びを教えてくれた。膨乳ってのは、バスタリアンのように人の意思を無視してまで、ただ大きく膨らめばいいってわけじゃないの! そんなのおっぱいじゃない、風船と変わらないわ!!」

 腕を広げて、胸の内を吐き出すように叫ぶ。

「それに私のような貧乳もいて、柔華のような巨乳もいる。おっぱいには人それぞれの大きさや形がある。でもその壁を超えて大きくしたいという夢を求めて膨乳するの! だからこそ膨乳は美しいのよ!」

『そうだ美里。それこそが膨乳生命体の本当の……』

「私は夢だった膨乳もできて、さらに膨乳を分かち合う仲間もできた。その膨乳の輪を私はさらに広げていきたい! 私は膨乳するわ。この世界を、人類を守るために。そしてすべてのおっぱいのためにっ!!!」

 呼応するかのようにおっぱいはバインバインッと弾んだ。

「えへへ、こんなこと言うなんて私らしくないわね」

『いや、常に膨乳を求める君らしい……君こそが膨乳生命体に相応しい』

 すると美里の胸が光り、プルプルと震え始める。

「これは……!」

『膨乳願望が上がっている!』

「私にもわかるわ! いつもよりももっと膨乳がしたいって気持ちが胸に、おっぱいにいっぱいなの!」

 ゆたんゆたんとおっぱいは力を増しながら揺れる。

『しかしこの膨乳願望は危険だ。人間に戻れなくなる可能性があるぞ』

「望むところよ! おっぱいを膨らませられるならどんなふうになってもいいわ!」

『……そうだな。君にこんなこと言うのは野暮だったな』

「おっぱいを膨らませられるなら本望よ。さっきは後れを取ったけど、人類最強のおっぱいは私だってことあいつに教えてあげなくちゃ」

 バルルルルルルルッとまるでエンジンのように震えるおっぱいは唸りを上げる。

「さあ、さっそくエネルギー補給よ! セルフ・ニップル・コネクト!」

 両乳房がボヨンと弾むと、お互いに押し付け合い始めた。
 そして乳首が触れ合うまで引き合うと、陥没変形した右乳首に左乳首が挿しこまれ、ガッチリと結合した。

「あぅ!」 

 話に聞いていた柔華が一人の時によくやっているものを爆乳サイズで再現したのだ。
 これは異常なほどの快感が味わえるという特徴があるが、体内に自らの母乳を流し込むことで、その母乳をエネルギーに変換できる利点がある。
 柔華はあまり気にしていなかったようだが、膨乳能力を熟知する美里は理解していた。

「ビーネ! いいわよ!」

『了解だ!』

 左乳にじんわりと温かさがこみあげてくる。
 そしてビーネによって乳首のセーフティは外され、乳房の持つ機能が解放される。

 ブシャアアアアア!

 ほんのり熱を持った乳房の先、挿しこまれた乳首から噴出する母乳。

「あああああぁぁぁぁんっ! 効くううううううううう!!!!」

 左のおっぱいが噴乳し、右のおっぱいが飲乳する。それだけで気が狂いそうな快感が胸全体を支配する。
 そして右乳いっぱいにあふれた乳の激流は胸を貫いて、美里の身体に到達した。

「きたきたぁぁ!! 膨乳エネルギーマックスゥ!」

 美里のおっぱいに環状に貫いた母乳の通り道が出来上がった。
 膨乳願望によって生成された母乳のもつエネルギーの奔流。それを乳房を通じて美里が自分自身で吸収することによって膨乳エネルギーが全身に満ちていく。
 乳房が巻き起こす快感は、身体を震わせて熱く火照らせる。

「んひぃぃぃぃ! いくぅぅぅぅぅーっ!!」

 全身ににエネルギーが限界までチャージされてなお、おっぱいは体内に補給し続ける。
 それは両乳の間で母乳が無限ループする果てしない快感が与えられ続けるに等しい。

『ニップル・コネクト・強制解除!』

 美里の危険を感じたビーネによって結合した乳首が外された。
 途端に元の形に戻ったおっぱいは揺れ暴れて、壊れたホースのように母乳を辺りにまき散らし、しばらくしてようやく勢いは弱まって噴乳は止まった。

「ふうぅぅ……助かったわビーネ。 柔華こんなのをいつもやっててよくおかしくならないわね。だけどこれで……!」

 膨乳するための準備は万全。
 それどころか限界を超えたエネルギー補給とビーネとの融合。そして美里の膨乳願望の進化により、おっぱいはパワーアップを果たしている。
 膨乳エネルギーと膨乳願望がリンクした時、おっぱいはドクンと震えた。

「ッ!! あぁん! お胸がバチバチィ! おっぱいももう我慢できないの! おっぱいが膨乳したいって叫んでるの!」

『私は叫んでなどいないぞ』

「ビーネじゃなくて私のおっぱいが言ってるの!」

 実際増大する膨乳願望とチャージされた膨乳エネルギーが合わさり、膨らむ寸前だ。というよりもう一瞬膨らみかけるほどに、胸がドクドクと震えている。
 今や美里の胸はパンパンに空気が入りいつ破裂してもおかしくない風船状態だ。

『……私も膨らみたい、君とおっぱいと一緒に! 行くぞ美里! 我々でこの星を救うんだ!』

「うん!」

 ビーチボールがくっついているような胸がバインバイン激しく弾む。

「うわああああああああああああああああぁぁぁぁぁっ!!!!」

 魂から吠えるように叫びながら海に向かって走り出した。

「『ビィィィィィィィィギガンティィィィィィックッ!!!!』」

 その言葉が合図となり、美里は全身に溜め込まれたおっぱいの全てを解放した。
 解き放たれたおっぱいは、一瞬閃光に包まれたかと思うと乳の大爆発を起こして、ものすごい勢いで膨乳していく。
 そして双子山のように巨大化した乳房は地面を抉りクレーターを作り上げた。さらに力強く膨らむ超々乳は倍以上になり、それでも膨らみ続けながらバスタリアンマザーに向かって飛び出していった。


その3へ続く