通勤電車

ハヤト 作
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6 最終話


「そうだ今日は一旦、実家に帰りますので明日は駅で会いましょう。」
「あ、ちょっと待って、送るよ。」
「ううん、大丈夫。また今度送ってね。」


駅に降りるとぽんずはそう言い、実家に帰ろうとしたからぽんずの家を一目見ておこうと思ったけど叶わなかった。


自宅に戻って、洗濯物を取り込む。
洋服、肌着、下着…俺のとぽんずのと。
ぽんずの下着はパンツ1枚でも竿から地に着いてしまうから
バスタオルを干すように、竿にかけてあげる。

バスタオルと一緒にパンツも中に入れる。
居間のど真ん中には、濡れタオルで拭いたブラジャーがテントのように置いてある。
ブラのカップ一つで俺の部屋の大部分がとられてしまう。
もう片側は壁に沿って立っているが、これもカップの底が床に置いてある側のカップに接触してブラジャー1個で部屋の半分以上が埋まってしまう。

最近布団は専らカップの中で寝て
久々に1人の時間を過ごす。
そのまま寝てしまったようで気づいたら朝になっていた。

急いで準備して6時半の電車に乗れるように準備する。
ぽんずからメッセが入っていて先に陣取ってくれているようだった。


いつも乗っている電車の一番前の車両が俺らの乗る車両だ。
ホームから小走りで一番前の車両を目指す。

すると1か所だけ車両から円弧状に膨らんでいるのがわかる。
最初は何かよくわかってなかったけど、近づくにつれ、それが車内から溢れているおっぱいだということが分かった。

乗ろうと思っていた扉に隙間なく乳肉が詰まっていて、グレーの制服も乳肉に沿ってピシッと張っている。
致し方なく、ひとつ後ろのドアから乗ると、先頭部はさっきと同じようにグレーの壁が出来ていて、その奥がどうなっているのかわからない。
手前の座席や先週までの俺らの固定席にはちらほらと、いつも見る乗客が席に着き始めていた。

俺がそわそわしているのを見て見ぬふりして平然を装っているものの
ぽんずの超乳に何度も視線を送っていることから、俺の動向も気になっているようだった。

ぽんずの超乳は天井近くまで膨れ上がり、ボックス席が堤防みたいに乳肉をせき止めているが
通路に一部侵入しつつあるようで、昨日と比べ物にならないくらい成長しているのがわかった。

『おはよ、どこから合流すればいいかな?』

メッセを送って、通路側からおっぱいにタッチすると、すぐさま返事が返ってきた。

『おはようございます、びっくりしました?一番前のドアに回ってください』

もう一度一番前のドアに回って、ぽんずのおっぱいに抱き着くと、ドアの端っこに僅かな隙間が出来て
ぽんずの顔が覗いた。

「おはようございます、こちらからどうぞ。」
「お、おう。」

俺はぽんずの超乳と電車との僅かな隙間から乗り込むと、思いのほか空間ができていた。

「おはようございます。秘密基地みたいでしょ?」
「ぽんちゃんの超乳が壁になってたんだな。」
「はい。乗るときに片房ずつ乗り込んだらたまたま、こうなりまして…」
「昨日よりも大きくなってるよね?」
「はい、まだサイズは測ってないのですが、昨日までのブラはつけられないのですよ。」
「いくつくらいかな?」
「大台乗ってるかもしれませんね。それはそうと私、俺さんのこと、お母さんたちに話したんですよ。
 話しているうちにどんどんおっぱいが大きくなってしまって、お母さんたちも私が俺さんのことを愛していることを承諾してくれたんです。
 だから、えと…その…俺さん、改めてよろしくお願いいたします。」
「告白ってことでいいのかな?」
「逆プロポーズです!」
「よろしくな。」

俺はぽんずの頭をなでる。
超乳と乗務員室の間にできた空間で,ぽんずから告白されて断る理由がない。
ぽんずが緊張しているのが、触れていなくても空間の体感でわかる。
どんどん暖かくなっていて、さっきより暗く、狭くなっているのがわかる。

「ぽんちゃん、もしかしてだけど…」
「はい、そのもしかしてです。」
「やっぱり?」
「昨日からずっと体が火照っていて成長度合いが増したようで、制服がどんどん小さくなっているんですよ。
これも俺さんのせいですからね、あ、そうだまだでしたね」
「ん?」

ぽんずが少しずつ身体を乗務員席側に体を寄せてくるのに、おっぱいは移動していない。
おっぱいの体積が増えている証拠だろう。

「あ、あの私…本巣唯って言います。本に鳥の巣って書いて本栖、HNぽんずです。」

ぽんずの表情は色っぽく、後斜めにいた俺は思わず抱き着いた。

タオルほど大きなパンツも小さく見えるほど大きなお尻は、スカートに包まれているけど、プリッとムチムチしているのがスカート越しにわかる。
超乳はじわじわと大きくなって、仮の制服は裾のほうから短くなって、肌色の乳肉が見え始めている。

「俺は、大野令士。真ん中の“おのれ”を漢字に直して“己”で俺。みたいな。」
「令士さん、素敵な名前ですね。」
「これからは唯ちゃんで呼ぶよ」
「いえ、呼び捨てで“唯”が嬉しいです。その方がおっぱいも成長しやすいと思います。
 あと、これなんだと思います?」

胸ポケットから取り出したのは何かのカギ。

「誰かん家の鍵?」
「はい、私たちの新居です。お母さんたちが私のおっぱいでも生活出来るように新居を用意してくれました。」
「もしかしてぽん…唯の家はお金持ち?」
「はい、というか5駅先の女学院に通う子たちはそれなりに裕福な家の出ばかりですよ。令士さんは玉の輿です」
「唯のおっぱいが大きくなり続けたら、いくらお金あっても足りないし、俺支えられるかな?」
「確かに、大きくなりすぎたら令士さんと一緒に歩けないし、大変ですね。でももう少し大きくなりたいですね。
 ねえ…令士さんのおちんぽ下さい。」
「電車ん中だよ。」
「どうせ誰も見えませんよ。」
「大胆だなぁ…」

いつの間にか出発していた電車に揺られてぽんずこと唯に朝から抜いてもらう。
唯の回りに乳肉が押し寄せてくるのに、そんなに時間はかからなかった。
俺が降りる準備をするころには、俺と唯の回りの空間は全部乳肉になっていて
制服もおそらく乳首を隠せているかどうかくらいまでせせり上がっていることだろう。
下乳全開で肌色が広がっているのだ。


「そうだ、帰り一緒に帰らないと新居に行けないね。
 俺車借りて、家具類移動させなきゃ。」
「あ、大丈夫ですよ。令士さんの衣類は全部、今頃引っ越しされてるはずです。
 あとゲームや漫画も、エロ本は私がいるので捨ててもらってます。」
「え?」
「だって、私のおっぱいがありながらエロ本がある意味あります?クエストのゲームの中に
 入れてたAVのディスクも漏れなく捨てますので、ご安心を。令士さんは私だけを見てください。
 そして私だけを愛撫してください。全部、令士さんが私をこんなにした責任ですよ。…なんちって。」
「お、まじか…」
「帰り、令士さんの校門で待ってますから、一緒に新居へ行きましょう」





唯のおっぱいに潰されながら電車を降りると注目の的だった。
電車のドアが内圧によって開かなく、開いたと思ったら、パンパンに膨れ上がった弾力のある壁で入る余地がない。
それにボックス席の背もたれには乳肉が迫っていて叔父様たちの頭に乳肉がめり込んでいた。
そんな中から男子学生が一人出てきたから、そりゃ注目浴びるだろうがよ。

大学に行き、AとBに近況報告すると偶然が怖いほどAとBもそれぞれの彼女さんと同棲することになったそうだ。
Aの彼女、栄子は一晩で100センチ大きく300センチ台になって、一緒にドライブするのも大変だそうだ。
確かに俺も一緒にドライブしたときは大変だった。
Bの彼女、美井さんも450センチほどに成長し、通学時に一緒に乗るバスが非常に大変らしい。
バスの手すりや他乗客におっぱいがめり込んで気持ちよくなってしまうらしい。

あと大学内で変な噂を耳にするようになった。
旧校舎の3階トイレに、母乳の匂いと男子生徒を欲している超乳女子が現れるそうで、ハーブ研がその真相を確かめているようだ。
たぶん二見がキャンパス内に侵入しているに違いない。二見も500センチ近いおっぱいでいつも街中でも男を欲している噂を耳にする。







放課後、校門へ向かうと
校門の半分がまんまるとした物体が鎮座している。
唯だろう。

「唯、待った?」
「令士さん!やっと来てくれましたね。」

唯の超乳は
地につき、背丈を超えているものの、しっかりと制服に包まれていた。
どんなに腕を広げても抱えることのできない超乳は、俺の背に迫るほど巨大で
先10m近くは視界がおっぱいによって妨げられている。
回り込んだ際にみた限り、制服に形どられた突起から乳首も相当な大きさになっていることを想像させる。

(すぐそばに停まっているCRZ、一度は彼女乗せて乗りたかったけど、叶わなかったなぁ
 もう唯のおっぱいはワゴン車よりも体積があるから乗れないな)

とかぼうっと考えていると唯がもぞもぞとこっちに動いた。
歩く際は背筋が伸びる分、おっぱいが持ち上げられなんとか動くことができるようだった。

「あのですね、学校で栄子と美井さんのおっぱいが昨日より大きくて…」

さっきAとBから訊いた話を唯からも聞く。
教室の半分は3人の超乳で埋まりつつあるらしく、そこに二見が混ざると面倒くささも増えて大変らしい。

「…それでですね、新しい制服を支給してくれたんですが、なんと許容バスト1200センチなんですよ。
 ってことはこの制服が着れなくなるころにはバスト10m越えです!すごくないですか?」
「あれ?まだまだ大きくする感じ?」
「はい!歩けますし、抱えれますし、二見達に抜かれたくないですし、私自身大きなおっぱい大好きですから」


これからは毎日、行きも帰りも唯と一緒に過ごすことになった。
電車にはしばらくの間は何とか乗れたけど、いつの日にかおっぱいのほうが大きくなることも近いかもしれない。


そういや唯(ぽんず)の丁寧語は結局とれなかった。