世界に平和が戻った。
悪夢のような、しかし私にとって夢のような一日が終わったあと、本当に何事もないかのように戻った。どうなったのかは私ははっきりと覚えていないけど。
だけどビーネは異次元に旅立っていった。私達があの時感じたまだ見ぬ膨乳世界に。きっとその世界で新たな仲間をふやしているでしょう。
そういえばかつて私たちが迷い込んで、一緒に戦った世界。そこも私の繋いだ異次元の中にあったってことかな。
あ、そうだ。宇宙に行けるのは間違いないし、ブレストテレポートして大膨乳ってのも悪くないわね。ああ、また膨乳願望が溢れちゃう。
私は今いつもの体育館で相変わらず毎日膨乳の特訓している。そこも前と変わらない。
「せんぱーい」
けど変わったことがある。新しくバスタリアンバスターズに新メンバーが入ったの。名前は来夢ちゃん。
この子がバスタリアンマザーに融合されたことで、眠っていた膨乳願望が暴走。あの事件を引き起こした。
私が胸のレーダーを使って彼女の膨乳願望の反応を見つけて、バスタリアンバスターズにスカウトした。
あの事件のことはあまり覚えてないみたい、でもバスタリンマザーと融合したことで得た膨乳能力を持ったまま。本人も膨乳できるようになって楽しそう。
マザーを暴走させただけあって膨乳願望のポテンシャルは私たちに匹敵する期待の新星。
そんな彼女は今柔華に飛びかかっている。
「ひゃ! 来夢ちゃんってばぁ!」
そして遠慮なくモミモミと爆乳を揉みしだいている。
「とっても柔らかいです。満点です!」
これまたスッゴイおっぱい馬鹿というか。私みたいな貧乳コンプレックスの反動だろうけど。なかなかすごいわね……。
「あんっきもちいぃ……」
快感と一緒に膨らんだ柔華の胸。
相変わらずこっちは快感馬鹿。……といっても私も膨乳馬鹿なんだけどね。
グググと来夢ちゃんの指を押し上げるように膨乳した。
今のはなかなかいい膨乳をしてるけど、柔華のはちょっと見慣れちゃったなぁ。凄い安心感はあるんだけど。
「ひゃっ!?」
私の胸が突如膨乳してしまった。別に私の膨乳願望が制御できないってわけじゃないわ。柔華じゃないもの。
ブルンブルンブルン
縦横無尽に揺れるおっぱい。
「これは……バスタリアンですね先輩!」
膨乳しておっぱいを揺らす来夢ちゃんは目を輝かせる。
全バスタリアンと融合したマザーを倒したことで地球上のバスタリアンは壊滅したはずだったんだけど……。
ビーネが言っていた微かな膨乳反応。それは新種のバスタリアンだった。人の心に眠る膨乳願望が新しいバスタリアンを発生させる。
私達の胸もビーネみたいにバスタリアンを感知できるようになった。そのために勝手に膨乳しちゃうのは外だとちょっと困るけど……。
それにしても今回はすごい揺れっぷり。バスタリアンの力が大きければ大きいほど揺れは激しい。
「これはなかなかでっかいのが来たわね。行くわよ柔華、来夢ちゃん」
「美里先輩。今度は私と合体してください!」
「新入りが粋がらないの! 気持ちよくなるのは私なんだから」
「……超乳神は最後の手段ってわかってる?」
「せんぱぁい」
「みりぃ」
「ハイハイ」
全く……自分のことしか考えてないというか。それが強みなんだけど。
プルンと揺れた私たち三人の爆乳。
「行くわよ! バスタリアンバスターズ! 出動!」
「せーの!」
そう、膨乳は終わらない。
――だって、私たちの膨乳生活はまだ始まったばかりなのだから。
「「「ビー・ギガンティック!」」」