就活生

ハヤト 作
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前編

超乳の存在が当たり前の時代
それなのにこの国では、未だに超乳率が高い会社はダメと言われる風刺がある。

それでも見渡せば
成人女性のバストサイズは、小さくてもだいたい180〜200p、大きいと際限なく大きい。
年々巨大化しているとの見方もある。
最近の傾向を、一人の女性でみてみた。



高城絵麻 21歳 華の大学3年生。
バスト85pCカップの中肉中背。成績中の中。凡人!!


今日は、学校で初めて就活に関する説明会。
代表的な就活サイト他への登録や、サイトの見方、服装や就活への姿勢・心構えを学んでいく。


「…〜で、あるからしてここ4〜5年は氷河期と呼ばれた時期に相当します。
 苦しい時期が続くかもしれませんが、人生の大きなターニングポイントですのでしっかりやっていきましょう。
 我々大学も全力でサポートします!」


どうやら数年前に起きたなんちゃらサイダー取引の不正により、この国ではウーマンショックが発生。
フリーターが増え、女性の定職率が下がるのを食い止めるために、就活生を対象に“大人の女性”を提供するようになったが
それがいささか衝撃過ぎた。

大人の女性=キャリアウーマンの印象を与えるため、就職試験を受ける度に『BH率』がカウントされ、自身に還元される仕組み。
導入当初はそこそこだったが、近年はインフレの傾向にあるそうだ。

目の前にある画面には、誰もが目にしたことのある企業名がずらずら並び、左下と右下に倍率が並ぶ。
左下の倍率は、昨年の募集人員に対する受験者数を率に換算したもの。
右下の倍率が、BH率で、高卒・学卒・院卒・博士号の順に記されているが、記載のない企業もある。
大企業は平均的な倍率で、人気の少ない中小企業は人集めが肝なので高くなる傾向にある。

「ではここで、昨年の卒業生5名に登場してもらいましょう。」

キャリアセンターの職員が、舞台袖に声をかけ
講堂の舞台に男子2名、女子2名の卒業生が壇上に登場し、パイプいすに座らせる。

男子はゴリゴリな感じと爽やかな感じで、女子はいずれも特徴があった。

1人目の女性は、パッと見、200p近い超乳で、話を聞くと主席で卒業した人らしい。
就職氷河期とまでは言わなくても10社程受かったと聞く。

2人目の女性は,200pを優に超し股間までおっぱいで覆われ、上半身でおっぱいを抱えるように座った。
それだけでなく、臀部も相当巨大で、パイプいす1脚では心もとない。
この女性は、初夏まで粘り強く活動したそう。

4人のコメントを聞いた後に、ようやく最後の一人が壇上に姿を現した瞬間、講堂内がざわついた。
なんとその女性は、2人よりも巨大な乳房で、まるでバランスボールが身体にくっついているような体形で
さらに臀部も大人の男性が両腕を広げても抱えきれないほどに大きかったのだ。
具体的なサイズは教えてもらえなったが、インパクトが強すぎて話は何も頭に残ってない。

ウーマンショックはこのような体形の女性を多く生みだした故に、後付けで社会に染み付いたらしい。





「エマー、どういう会社にするの?」

友人に話しかけられたが、さっきの説明会の最後の女性が衝撃過ぎて全然頭が回転しない。

「まだ正直、イメージ掴めてないんだよね。」
「だよね…私たちも先輩たちみたいになること考えると闇雲に受けれないし…ってエマ聞いてる?」
「…あ、ごめんごめん。聞いてるけど考えてた。私たちは学卒だから、基本0.5じゃない?最後に出てきた人ってどんな就活だったんだろうって思って…」
「まぁ、でも参考にはならないらしいよ?数値は企業や年次でだいぶ変わるらしいし。」

周りでは既にエントリーシート(ES)を書き始めている人もいれば、履歴書を書いている人もいるし友人もESを書き始めた。

私は何気なく就職サイトの基本的知識のページに飛ぶ。
『BH率…正しくはB/H率。平均して高卒0.1/0.2,学卒0.5/0.5,院卒0.8/0.9,博士号1.0/1.2が相場。
試験終了時の自身を基準にして、終了即時に反映される。』

「ふーん」

なんとなく皆、まずは15社くらい雰囲気を掴むために受けるらしい。
私もWEBのESで少し多めに有名どころを20社登録した。
履歴書を用意して、PSIという簡単な筆記試験を受けて、面接を受けていく。
落ちれば振り出しに戻るけど、その間に駒が進んだものも出てくるだろうし、まぁテキトーに受かるだろう。






ある晩、お風呂であることに気づいた。

「あれ?おっぱい少し大きくなった?」

そういえば、最初の方に受けたWEB試験の結果がそろそろだった。
この時点で成長しているということは、既に落ちて試験が終了したものがあるということになる。

「参考書も買う前だったし…お風呂から上がったら確認しようっと…」

お風呂からあがって、パジャマに着替えると
ゆとりのあったはずのパジャマが窮屈に感じた。

「なんか身体が重くなったような…」

ドライヤーで髪の毛を乾かしている時も、ふるふると揺れるおっぱいを見て
思いのほか大きくなっていることに気づかざるを得ない。

部屋に戻って、パソコンで結果を見ると既に8社からお祈りメールが届いていた。

「対策とか勉強してなかったし、仕方ないか」

落ちた会社を確認すると、どれも超大手企業で倍率は200倍,B/H率は平均の0.5/0.5だった。

「…ということは、元が85pだから85を1にして、0.5は42.5…(1+0.5)×8だと1020p?…違うな…1.5×8+85で97pか!
 ふふ落ちたことは残念だけど、何か成長するのは嬉しいなぁ」

実際のメジャーで測ってみると若干の誤差はあるだろう98pでHカップ相当だった。

翌朝、今日は友人と就活イベントに行くことになっていた。
初めて袖を通したリクルートスーツ、長く着れるよう予め大きめを買ってもらったが、昨日の成長で既に胸元はパツパツだ。

「初めて着るのに、もうキツイ。スカートはまだ大丈夫よね。うん、おけー」

朝、会場最寄駅で友人と落ち合うと、友人の胸元が大きくたわんだ。

「おはよ、お互いやっぱ成長したね。」
「周りの人も同じみたいね。」

周囲の学生も、胸元や腰回りに肉がついて全体的にふくよかだった。

「今年は就職大変かもね。」
「覚悟しなきゃ。」

目まぐるしいほどの人の数、企業のブースもたくさんあって
昨日と同じかそれ以上にエントリーしてしまった。
併せて業界の勉強も出来て、ようやく自分が社会人になる自覚が芽生えてきた。

両手に袋持って、中には企業のパンフレットや非売品アイテム
採用担当の人たちは皆200pほどの超乳で、名も知らないような会社の採用担当は250pを越す猛者もいた。

なんやかんやで時間があっという間に過ぎ、気づけば夕方になっていた。
私も友人も胸元のボタンが飛んでいて、ブラウスが乳肉に喰いこんでいる。

帰り際にスーツを買ったお店によって、取り替えてもらう。
就活生はお金がないため、大破しない限り下取りしてもらえるのはありがたい。

お店でバストを測ると、111.1pでMカップがキツイサイズになっていた。
私も友人も数サイズ大きいブラウスをもらった。

「こんなにサイズアップするなんて二次性徴なんていらないねぇ」って笑いながら友人とわかれる。

家に帰るなりにパソコンを着け、リクルートのマイページに飛ぶ。
数社から1次試験の案内が着ていた。逆に数社からお祈りメールが届いていた。噂の学歴フィルターってのが効いているらしい。

しかし、今に就活イベントの後だと、闇雲に会社を受ければいいってもんじゃないことがわかってきた。
やっぱり目指す像があって初めて受けれると思う。

私は何がやりたい…?
都会のOLは凄く憧れる、商社かな…、銀行かな…、潰れにくいインフラかな…そんなことを考えながら夜が更けた。

結局、考えられる選択肢は手あたり次第受けることにした。
選んでは受からないと考えを改めた。




4月
大学で面接の練習が始まった。

2/3の生徒が2次試験にまで進み、一部の学生は最終面接まで進んでいるからだ。
私はというと、一番進んでても1次試験の最中で、既に50社程受けていた。
私の周りでこのペースは速いけど、世間的にはまだ許せる方だった。

「よっこらせ。ちょっとごめんね。通るよ。」

廊下で練習の順番待ちする生徒を避けながら通る。
女子生徒は皆、200pを越す超乳になっているため、必然的に廊下が狭い。

就活する前の一般学生と比べると天と地の差が開いている。
巨乳の一般学生と比べても重量加減が全く異なる。

コンコン

「どうぞ。」
「失礼いたします.※※大学文学部4年 高城絵麻です。」

面接部屋には、面接官役のキャリアセンター職員が数名と、手前に1脚のパイプいす。

「どうぞ、お掛けください。」
「失礼いたします。」

たった1か月で膝下まで膨らんだおっぱいは既に350pを越す超乳になっていて
少しでもお辞儀をすれば、乳房の先端が床に擦れそうになる。
ブラウスも目一杯引き伸ばされ、スーツの襟が完全に乳房で見えない。
お臍周りにボタンを留めているから、辛うじて着ることは出来ているが、いつ破裂してもおかしくなかった。
臀部も100pを越して、タイトスカートがピチピチにムチムチの太ももと下着のラインを浮き出すダイナマイトボディになっていた。





「高城さん、将来やりたい職はあるのかな。」

教員が訊く。

「それが…あんまり決まってなくて、おおまかに商社に入りたいと考えているくらいです。」
「だろうね。話を聞いていて目的が見えない分、ぶれているんだ。もっと明確な目標を立てるといいよ。そうでなければ
 その熟れた身体はどんどん進化していく。私たちも股間が我慢できなくなりそうだ。」
「その、…一ついいですか?」
「どうしたんだい?」
「キャリアセンターは全力でサポートして頂けるんですよね。」
「出来る限りね」
「私のおっぱいを絞ってもらえませんか。」
「へ?」
「最近の成長で、おっぱいから母乳が出るようになったんですが、一人では抱えきれなくて…」
「それは私たちじゃないとダメなのかね?」
「いえ、別に…ただ、就活でこうなったのだから大学が世話してくれないかと思いまして…」

そうこう言っている間に、またどこかの会社のお祈りメールが来たのだろう。

ブツッブツッ
ぶるんぶるるん

鈍い音がしたと思ったらおっぱいがブラウスから零れ落ちた。
こっそり携帯を見ると届いたお祈りメールは全く名も知らない怪しい商社だった。
倍率は低く、逆にBH率は50.0/1.0という破格だった。面接の感触は大丈夫だったのにそれでもダメなのはなぜなんだろう。

面接練習の持ち時間が刻々と迫る。
成長が収まった時のサイズは計算値で、398pのはずだがそれよりも大きく見える。

「さっきのような面接なら、手応えがあっても受かるとは限らない。それにこの成長、もしかしてB/H率を少し勘違いしているかもしれないな」

教員は結局、私のおっぱいを抱えて身体全体で揉んでは絞ってくれた。

「んふぅ、あぁん気持ちいいです。で、でもどういうこと?自分のサイズにその企業の数の分だけ倍率を掛けて足すんじゃないですか?」
「まぁそうなんだけど、それは10社目までの話で、20社以降は倍率変わるからね。あと後期は企業側の姿勢が変わる。だからよく考えてやらなきゃいけない。」

教員の話によると
1〜10社は一律0.5×最大10+自身のサイズ。なので私の場合、最大97p。
11〜20社は(0.5+0.1)×10+自身のサイズ×2。
〜30社 (0.5+0.3)×10+自身のサイズ×3。という風に数をこなせばこなすほど成長しやすい身体になるようで、
今の私は上限を推移しているわけではないけど、いつそうなるかわからないとのこと。感度は個人差によるらしい。

という訳で少し休憩を薦められた。
しかし、既に試験が始まっているものもあり、全部キャンセルしても成長してしまうことを考えるとそう簡単には休めない。


そして5月末
ここで前半と後半に分かれる。友人含め大多数は就職先も決まり、卒論に励んでいる。
しかし私は後半組長ければ秋まで就活戦線に繰り出すことになり、受ける会社は極端に減らして、1〜2社ごとに受けている状況だ。


後半へ