電車の中で

ハリナ 作
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 いつもと同じ朝だった。
 彼女、ヒナはいつもと同じように起き、いつもと同じように顔を洗い、いつもと同じように朝食をとる。いつもと同じように制服に着換え、いつもと同じように家を出て、いつもと同じようにそこそこ大きな駅に着き、いつもと同じようにそれなりに人が乗っている電車に乗る。そしていつもと同じように並んだ椅子の前につり革に掴まって立つ。
 学生にとってのいつも通りの朝。そこまではずっといつもと同じだった。
 しかし電車に乗ってしばらくたった時、いつもと同じではないことが起こった。
 
 ムクッ!! ムクッ!!

「ひゃあ!?」

 電車の中でヒナの胸は突然膨らみ始めた。
 内側から押し出される感覚と共に、まるで風船の様に瞬く間に大きく成長していく。Bカップだったそのバストは今やGカップを超え、膨らみは激しく自己主張していた。

「はうぅ!? あ、んぁぁ!」

 その快感にも似た感覚に思わず声を上げ、周りからは変な人を見る様な視線が集まってくる。その間もグッ! グッ! と胸は迫り出し、メロンのような胸が制服を押し上げてその下で窮屈にもがいていた。
 もはやパニックで目を回しているヒナ。

「ひゃああぁぁ!」

 ムグググググッ!

 膨張しぎゅうぎゅうに詰め込まれた胸によって、プチンッ! と制服のボタンが弾け飛んだ。メロンサイズを超えてもまだ胸の体積が増すのは止まることはなく、更なる膨張を続ける。止めていたボタンが無くなったことで開いた胸元から、グイグイとせり出してくる乳房。
 たまたまヒナが立っていた前の座席に座っていた男子生徒は目の前で巻き起こるその光景に唖然としながら、膨らみながら迫って来る胸を見つめる事しかできなかった。

「だめぇ……み、みないでぇっ!」

 不自然に揺れながら大きくなっている胸は嫌でも注目されてその衆人環視の中、ヒナは膨らむ胸の快感に耐えながら残った理性で必死に言葉を絞り出すことしかできない。

 ムグッ! ムググッ!! プチップチンッ!

 胸は震えながら制服を下から押し広げ、上下のボタンをさらに飛ばす。そしてついに包んでいた制服を邪魔だと言わんばかりに押しのけ、ダプゥン! と外に向かって溢れ出た。
 胸が飛び出したことで、なんだかスース―とした感覚が広がる。

「ん、んぁ……くぅぅっ……あぅっ……」

 かつてBカップを包み込んでいたはずのブラは、今や豊満なバストを締め付ける拘束具となっていた。そのストラップが激しく食い込んで、ヒナは悶えるように声を漏らした。
 そして小さなブラの上下左右から、変形し段を作ったもちもちな乳房がむにゅんむにゅんと溢れている。

「っ!? んうぅぅぅぅっ! んぁあっああああんっ!!」
 
 その時、窮屈に縛られる胸に、声を殺したような喘ぎ声を続けていたヒナも思わず叫んでしまうほどの激しいショックが迸った。

 ドクンッ!! ドクンッ!!

 そう脈を打つように胸の内側が激しく叩かれる。
 張りつめた乳房は、グムッ!! グムッ!! と押し出されるようにさらに激しく膨らむ。比例して強く激しくなる胸の快感。ただでさえ小さいブラが余計に食い込んで、ムチムチと溢れ出した胸を悶えさせる。

「は、ふぐぅ!!! あ、はああああああぁぁぁぁぁぁんっ!!」

 強く膨らむ胸はそのパワーで自らを締め付けるブラを強引に引きちぎった。ヒナの激しい嬌声と共にブチィ!! という何かが破れるような音が静かな車内に響く。
 そして完全に解き放たれた胸は、丸いカーブを描く美しさを得て、同時に自由を得た喜びかブルルンと激しく上下に揺れ弾んだ。

「ダメっ! お、おっぱいっ! おっぱいが、おっきくううぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

 Kカップを超えたスイカおっぱいに、もはや叫ばずにはいられないほどの快感が雪崩の様に押し寄せ、脈打つように猛烈な勢いで激しく膨らんでいく。スイカのような胸は更に一回り以上大きくなって、ブルッ!! ブルッ!! と内側から叩かれるように大きく震え、そのたびに胸の形状が描くカーブの深さが変わりながら胸板からの距離は伸び続けている。
 質量と体積が増して胸板から溢れ出たばかりの新しい乳房は、張りつめたままその弾力によってプルン! とした艶のある瑞々しさを醸し出していた。
 片方だけでもスイカ並みの球体が前に向かって飛び出し、形を保ったままだぷんっ! だぷんっ! と揺れながらむっちりと押し合っている様は、かなりの重量と弾力を感じさせる。

 その時、駅に近づいたためか電車がブレーキをかけた。その車内の揺れがスイッチになったのか、胸から迸る快感とどんどん質量を増していく胸の重みに耐えられず、ヒナは重い乳房が揺れ弾んでいる前に向かって、力尽きたようにふらりと倒れかけた。その先にいるのは、特等席でむっちむちに膨らんでいく胸をただ見る事しかできなかった男子。

「っ!?」

 彼に突然スイカ並みの大玉二つがブルゥンッ!! と暴力的に弾みながら襲いかかって来る。その危機を感知したのか、とっさに反射神経が動き、思わず勢いよく腕を突き出していた。その直後、

 むにゅんっ!

「はっ、はっにゃぁぁぁぁぁぁんっ!!」
「ひっ!?」

 突然手のひらに広がった暖かくて柔らかな感触。手のひらの下にあるたぷたぷでとろけそうな何かは、食い込んでいる指の間からうねる様に躍り上がり、逆に指を包み込んでいる。そして指を動かせば、もにゅん、もにゅん、とストレスなく深く潜り込む。その上、ただ柔らかいだけではなくしっかりと反発し、食い込んだ指を受け止めむっちりと押し返してくるのが絶妙な心地よさを感じさせる。
 吸い付くようなマシュマロのような柔らかさと、しっかり張りのある餅の様のような弾力性。それはいつまでも触っていたいと思えるようなそんな感触だった。
 
 それはたった一瞬のことではあったが、男子はようやく自分が目の前の女子の異様に膨らんでいた胸をしっかり鷲掴みにしていることに気が付いた。受け止めようと伸ばした手が、倒れ掛かってきた胸に勢いよく深く食い込んでいたのだ。
 手のひらは全く収まらないサイズの山をそのままモミっと鷲掴みにしており、
 
 「んんぁっ……は、ああぁぁんっ……」
 
 ドクンッ! ドクンッ!
 涙目で声を漏らす彼女の、恥じらいを感じさせるような高鳴る鼓動が手のひらに響いている。
 モニュゥンッ!! とたっぷりひしゃげて、指の間から膨らみがたわわに実った果実があふれるように零れだす。ふわふわな柔らかさに思わず動く指。そのたびにモミモミと胸は大胆に変形し、もちもちの弾力で指の下から瑞々しくバウンドして指を押し返してくる。揉めば揉むほど、手のひらに彼女の激しい脈動が伝わって来る。正に今、指の下で胸は膨らんでいて、揉みしだく手のひらを胸全体で押し返していた。

 ムグッ!!! ムグ……ムグググググッ!!!

 胸を揉まれた刺激で、膨張はさらに激しくなったようだった。
 男子の腕に支えられ揉まれたそのたった数秒の間でも、目に見えるほど異様なスピードで成長を続ける。
 
 大きな胸が男子の腕に支えられたまま、車内にガタンと大きな揺れが起きた。電車が駅に到着して停止したのだろう。
 その衝撃で思わず強く握ってしまい、もはや全くつかみきれないほどの大きさの胸に激しく指が食い込んだ。

 「あ、あああぁぁぁぁああああんっ!!!」
 
 ムグ、ムグゥ!! ググググググググググググッ!!!
 
 めり込んだ指を弾き返すように弾力が湧き溢れ、力強く膨らむ乳房。胸にぶら下がるそれはパンパンに詰めたリュックの様で、もはや車内では完全に邪魔になる大きさ。例えるなら艶々の熟れた大玉スイカか、パンパンに膨らませたビーチボールだろうか。

 直後、ようやく電車のドアが開いた。
 自分が支えないと、大きすぎる胸からばたんと倒れてしまいそうなヒナを胸からグッと押し返し、

「あ、あっあぁんっ!!」

 胸を刺激され喘ぐ彼女を押し出すように男子はすっくと立ち上がった。

「早く、こっち!」

 大きな胸を突き出すように乗客を押しのけて、びくびくと震えているヒナを押し出して車内から飛び出した。

「ふあ、あ、んあぁぁ!」

 胸が他の人に当たりむにょんと歪むたび、激しく感じてしまうようだったが。
 ホームに出た男子はヒナの腕を引っ張りゆっくりと走る。

「はひ……ふにぃ……」

 ほとんど虫の息なヒナは連れられることで、ふらふらとしながらもなんとか動くことができた。そして走ろうとするたびに上下左右へと彼女の胸は暴れまわる。

 ぶるんっ! ぶるんっ!
 
 そもそも体力の限界で、さらに揺れ弾み、まだ膨らんでいる胸が邪魔をする。

「あとちょっとだから!」
 
 それでも無理やり引っ張る様にヒナを連れて二人は駅の端っこの裏側に入った。そこには丁度周りからは見られないスペースがあり、なんとか人目を避けるところまで移動することが出来た。
 男子はここがほとんど乗り降りの無い無人駅で良かったとホッと胸を撫で下す。降りた時にぶるんぶるん激しく揺れる胸への車窓からの視線はひどく刺さったが、ラッシュ時だというのにホームに一人もいないのは不幸中の幸いだろう。

「ほんと、都合のいい駅だよね……」

 プルプルと胸を揺らすヒナをゆっくりと座らせ休ませた。

「はひぃ……は、はふぅ……」

 ぐったりとして肩で息をするヒナ。そのたびに、先ほどとは勢いが落ちているとはいえグッグッグッと胸は膨らんでしまっている。
 しばらく経ってようやく落ち着きを見せ始めた。それでも胸はゆっくりと膨らんでいるようだったが。

「大丈夫? 落ち着いた?」

 男子は精一杯の努力で微笑みかける。

「ふええぇ……」

 彼女は限りなく限界であったが、張りつめていた糸が切れたのだろう。
 
「う、うあああああああああぁぁぁぁぁぁんっ!!!」

 ボロボロと瞳から溢れ出す涙。目の前の男子に抱き付いて、まだまだ膨らむ胸を押し付けて泣きじゃくった。
 膨らみ続けた胸は、もはやカップ数で表すのは馬鹿馬鹿しいほどの、小さめとはいえバランスボール並のサイズになっていた。ムッチィ! と相当な質量がたわみながら彼に包む様に圧し掛かる。
 男子はこの意味不明な事態やこの状況に困惑しながらも、上半身のほとんどに感じる人肌に温かくとろける様に柔らかなその感覚に、心の底では役得かなぁとも思っていたり。
 彼女の胸の膨張が止まって泣き疲れるまでその声は無人駅に響いていた。

 この一件で、学校一胸が大きくなった生徒会長さんと急接近して、この後なんだかんだいい感じの関係になってしまった男子生徒のことは、まあ別にどうでもいいのでまたいずれ。