くるくると回転しながら舞い落ちるイチョウの葉を、ジャンプ一番、手に取って、伊丹静香はにっこりと笑い
ました。
「葉っぱ、ゲットぉ〜」
うれしそうにそう言って、遊歩道を歩きながら、黄色く染まった扇形の葉を指先で回して遊びます。
その隣では高屋敷椎奈が、はしゃぐ子猫を見守る母猫のように、おだやかな表情で静香のことをながめていま
した。もっとも、母猫子猫といったところで、ふたりのあいだに歳の差なんてありません。
静香と椎奈、ふたりは偶然にも同じ年、同じ日に生をうけた、なかよしこよしの幼なじみ同士でした。いえい
え、だからと言って、このふたりの少女に共通点が多くある、というわけでもなさそうです。
お揃いなのは、ぜひご両親に感謝をしてほしい祝い日に、百五十センチほどの身長と、タイプこそ違えども、
ともに美少女と言って差し支えのないかわいらしい顔立ちをしている、ということぐらいのものでしょう。
「ねえ、しいたん。今日さ、ウチでW○iやろうよ。マリ○の新しいの買ったんだ!」
静香が元気に言いました。茶色がかったショートヘアに、十月に入ってもなおこの夏の名残を残す小麦色の肌
は、いかにも活発そうな少女といったおもむきです。
「うーん、どうしようかな?」
椎奈がわずかに首をかたむけ、おっとりと答えました。背中に届く長い黒髪に、やぼったい銀縁メガネ、お山
のてっぺんに積もった新雪のような白い肌は、いかにも控えめな少女といったおもむきです。
「えー、なんでなんで、いっしょにやろうよ」
「う、うん……」
あまり気乗りしない様子の椎奈。
静香が不思議そうにその顔をのぞきこみました。猫のようなくりくりとした大きな目で、メガネのむこうにあ
る目尻の下がった黒目がちの目をまっすぐ見つめます。
「どうしたの、なんか元気ないね。おなかイタい?」
「ううん、痛くないよ」
椎奈がフリルのついた白いブラウスのおなかのあたりをさすりながら、かぶりをふりました。
「じゃあ、おしっこ行きたくなっちゃった?」
「ううん、そんなことないよ」
椎奈が水色のフレアスカートに手をやりながら、ふるふると首を横にふります。
「えっと、じゃあ……」
「あの、べつに、元気なくないよ」
人差し指をほっぺにあて子首をかしげる静香にむかって、椎奈が言いました。すると、
「ウソっ!」
突然、大きな声を出す静香。左右の手で、赤いランドセルを背負った椎奈の両肩を、がっしりとつかみます。
「ゼッタイなんかおかしいもん。あたしにはわかる! しんゆうだもん!」
そう言って、おたがいの鼻がくっついてしまいそうなぐらいに、その顔を椎奈に近づけました。
「ちょ、ちょっと……しずちゃん?」
「むう〜」椎奈の目をじっと見つめる静香です。「むむう〜」
「ね、ねえ……」
「わかった!」
静香がさけびました。それから、顔をほんの少しだけ引き、うなずくようにして視線を下げます。
そんな静香の目がとらえたのは、白いブラウスをこれでもかと前に押し出した椎奈のおっぱいでした。それも
クラスメートの、いえ学校の、生徒だけでなく先生方もふくめた誰よりも豊かにふくらんだ特大のお乳です。そ
の女の子のシンボルが、カーキ色のシャツに包まれた女の子のシンボルにしては少々もの足りない静香の薄いム
ネに、ぐにゅりと押しつぶされていたのでした。
「しいちゃん、またオッパイおっきくなっちゃったから、それで元気ないんだ!」
椎奈の親友を自認する静香ですから、この牧場の牛さんのようなお乳を、恥ずかしがり屋の彼女が気にしてい
ることなど先刻ご承知です。もちろん、そのサイズだって、ばっちり把握しています。
「そうなんでしょ? それで落ちこんでんでしょ?」
「え、えーと、そんなこと、ないけど……」
「ウソウソっ、だってゼッタイおっきくなってるもん!」
静香が口をとがらせ反論します。そして椎奈の肩に置いていた手を、するりと滑らせ、ドッジボールほどもあ
るふたつのかたまりを、むんずとつかみました。
「あんっ! しっ、しずちゃん、ちょっと……」
「ほらほら、ゼッタイおっきくなってるって」
ぐにぐにと大胆におっぱいをもみしだく静香です。これまで幾度となくこうして椎奈のおっぱいをモミモミし
たことのある静香にしたら、その大きさの変化など、まさに一目、いえ一触瞭然でした。
「あぁん、し、しずちゃんってば……んん、だっだめだってぇ〜」
涙目になりながら、くすぐったそうに腰をくねらせ悶絶する椎奈。
たまたま通りがかったどこぞのじい様が、道端で文字通り乳繰り合う娘たちを見て、入れ歯のはまった口をあ
んぐりと開けています。いやいや、じい様といっても、まだまだ身も心も現役のようで。じい様は、良い目の保
養になったとばかりにだらしなく目尻を下げながら、ちょっぴり名残惜しそうに、道の向こうに去っていきまし
た。その下半身がちょっぴり引けていたのは、歳のせいで腰が曲がっているせい、だけではないでしょう。
いっぽう静香は、そんな周囲の様子などまったく目に入っていないのか、椎奈のおっぱいをつかんだまま騒々
しく声をあげました。
「まちがいないよ、ゼ〜ッタイ、ゼ〜〜〜ッタイおっきくなってる!」
「ちょっ、ま、まって……んんっ、お、おっきくはなってるかも、あぁん……しっ、しれないけど……」
そんな椎奈の反応に、
「ほら、やっぱり!」
静香は得意げに言って、わしづかみにしていたエモノをようやく離しました。
「え〜と、じゃあ、しいのオッパイは、Jカップだったから……」静香が両手を使ってアルファベットを指
折り数えます。「う〜んと、Qカップになったんだ!」
JカップからQカップへ椎奈のおっぱいが急成長した、というわけではもちろんありません。椎奈が苦笑いを
浮かべつつ訂正しました。
「ねえ、しずちゃん、Jの次はKじゃない?」
「あははっ、そうだっけ。そっかKだ。Kカップだ!」
静香が自分の凡ミスに照れた様子もなく大きく笑いました。
はからずもあまり勉強のできないところを露呈してしまった静香ですが、Qカップという発言はあまり馬鹿に
したものではありません。なぜなら、この後、五年ほどの月日をかけて、椎奈の巨大な二房は、たしかにQカッ
プにまで成長することになるのですから。つまり静香の言葉は、少しばかり予言めいていたのです。
まあ、それはただの偶然で、静香のもとにノストラダムスの魂が舞い降りてきたわけでもなく、これから先の
ことなど、いまのふたりには知る由も、もちろん知る必要だってないのでした。
「あの、ちょっとだけ、おっぱいおっきくなったけど、ブラのサイズ変わるほどじゃないよ」
そんな椎奈の言い分に、
「えーっ」
信じられないといった表情を見せる静香です。しかし、椎奈の言ったことは、はんぶん本当でした。あら、ど
うしてはんぶんなのか?
そう、いままさに椎奈のおっぱいを包んでいるブラジャーは、たしかにこれまでどおりのJカップでありまし
たが、そのじつ、カップの縁からは、まるで仏さまにお供えする山盛りご飯(なんとも罰当たりなたとえであり
ますが)のように、お乳のお肉がどっとあふれ出しているのでした。
つまり、ブラジャーのサイズが小さすぎて、椎奈のおっぱいには、まったく合っていなかったのです。
ただし、こればっかりは椎奈に責任があるわけではありません。いまこのニッポンで簡単に手にすることので
きるブラジャーのサイズは、せいぜいJカップがいいところ。それより大きいサイズのものを求めるとなると、
なかなかの手間とお金がかかってしまうのです。この不景気ですから、椎奈としても、いっしょうけんめい働い
ているお父さんに、おっぱいが成長するたびに新しいブラジャーを買ってもらうのは気が引けてしまいます。な
ので椎奈はしかたなく、その成長期まっただなかのお乳を小さなカップ(いえ決して小さくはないのですが)に、
ぎゅうぎゅうと押しこめているのでした。
「そっかなあ、けっこう、おっきくなってる感じだけどなぁ〜」
椎奈のムネに顔を近づけながら静香が言いました。いかにも恥ずかしそうに椎奈は、顔をうつむけます。
「そ、そんなことないよ」
「うーん、そっかぁ。でもさ、やっぱ、オッパイがおっきくなったせいで元気なかったんだね」
「えと、あの、べつにそういうわけじゃないけど……」
ひとり納得する静香に、椎奈が困り顔で答えました。
「え〜、じゃあ、なんで元気ないの? しいしい、ゼッタイなんかおかしいじゃん」
「え、えっと……」
静香の追及に思わず口ごもる椎奈。どうやら静香のお見立てどおり、椎奈には、なにか気にかかっていること
があるようです。
「なやみごとなら、あたしに相談しなさいっ。ズバズバってかいけつしちゃうんだから!」
静香が女の子にしてはちょっぴりさびしいムネを、男の子のように力強くドンとたたきました。そのじつに頼
もしい態度に、椎奈は顔をあげ、静香の凛々しい顔を見やります。
「う、うん、あのね……」
「うんうん」
「もうすこししたら、修学旅行があるでしょう?」
「うん、それがどうかしたの? あ、修学旅行に行くお金なくしちゃったとか?」
「ううん、そうじゃなくて、えっとね、その、旅行に行ったら……おフロ入るでしょ?」
「あーっ、わかった!」
皆まで言うなとばかりに手のひらを前につき出す静香。それから、声をひそめて言いました。
「あれでしょ、しいたん、まだはえてないんでしょ」
「えっ? ええっ? はえてないって……あの……もしかして……」椎奈がポッと頬を赤らめなが
ら聞き返します。「あっ、あの……毛のこと?」
「うん、アソコの毛。でも、心配ないよ。あかりちゃんも、まだらしいし」あかりちゃんというのは、ふたりの
クラスメートです。「それにね、あたしも、まだちょっとしか、はえてないし、えへへ」
ないしょ話をするように、静香がそっと耳打ちしました。予想外の告白に、思わずデニムのキュロットをはい
た静香のお股のあたりに目をやってしまい、あたふたとする椎奈です。
「えと、あの、たしかにその、わたしまだ生えてないんだけど……。えっと、もうみんな、けっこう生えて
るんだ……知らなかったよ」
はて、その口ぶりからすると、どうやら椎奈、とくにそのことを気に病んでいたわけでもなさそうです。それ
どころか、こうして静香に指摘され、いまさらながらに、そのうぶ毛すら生えていないツルツルのあそこが恥ず
かしく思えてきたようで、おしっこを我慢するように白い太ももをもじもじとすりあわせ、色づいたほっぺをさ
らに赤くする椎奈なのでした。
そんな椎奈の様子に、静香が首をかしげました。
「ありゃ、もしかして、なやんでんの、べつのことだった?」
「う、うん……」
「え〜、じゃあじゃあ、なにが、なやみごとなの? おシリにヘンなアザがあるとか?」
「ち、ちがうよ……」
「じゃあ、まさか、女の子なのに、チンチンがはえてるとか?」
「ええっ? そんなわけないよう」
なんだか、このまま静香のペースにあわせていると、いつまでたっても埒が明きそうにありません。
さすがに椎奈も、それに気がついたようで、なけなしの勇気をふりしぼり声をあげました。
「あっ、あのね、わたしね……」
両手をぎゅっとグーににぎりしめた椎奈が、じっと静香の顔を見つめます。そして、すべすべのほっぺをリン
ゴのように真っ赤っかに染めながら、ようやくヒミツを打ち明けました。
「わたし……かんぼつちくびなのっ!」
「ええっ!」
静香が、のけぞるようにして、おおげさに驚きました。椎奈は恥ずかしそうに、もぞもぞとカラダをゆすりな
がら、うなだれてしまいます。そのきゃしゃな肩に、静香がポンと手を置きました。
「しいな」
「し、しずちゃん……」
やさしく微笑む静香。それをうるうるした瞳で見つめる椎奈。なんだか、そのまま、くちづけでも交わしてし
まいそうな、あやしい雰囲気です。
しかし、つぎの瞬間、静香の口から飛び出したのは、そんな雰囲気をぶちこわしにするひとことでした。
「カンボツチクビって、なんだ?」
Θ
「なるほど〜」
静香が、納得しましたとばかりに、うんうんとうなずきました。
場所は、伊丹食堂の二階、静香の自室です。壁にロボットアニメのポスターの貼られた、あまり女の子らしく
ない部屋には、3D対応テレビに空気清浄機、羽根なし扇風機に各種ゲーム機と最新家電が勢ぞろい。早い、う
まい、安いがウリの伊丹食堂は、そのうらぶれた昭和然とした佇まいとはうらはらに、なかなかどうして景気が
良いようです。
そんな商売上手な親御さんのひとり娘の目の前には、陥没乳首にお悩み中の椎奈が、ほっぺをふくらませたち
ょっぴり不機嫌そうな顔で、クッションの上にちょこんと座っていました。
それもそのはずです。思い切ってヒミツを告白したのに、静香から返ってきたのは、がっかりするようなリア
クション。そのうえ、いままさに恥ずかしさを押し殺しつつ陥没乳首とはどんなものか、という説明を静香にし
てあげたばかりなのですから。
これでは、ふだんから温厚な椎奈だって、ご機嫌ななめになるのも無理ありません。
ざぶとんの上に正座をした静香が、やけにしゃっちょこばった姿勢で口を開きました。
「カンボツチクビが、なんなのか、わかりました」
「うん、よかった」
椎奈が、おすまし顔で答えます。
「あ、しいちゃん、アイス食べなよ。これ、しいの好きなスーパー○ップのチョコクッキー味だよ。はやく食べ
ないととけちゃうよ」
つんとむくれたお姫さまのご機嫌をとるように、静香は小さな折りたたみ式のテーブルの上に置かれたカップ
アイスを指さして言いました。それから、スプーンを使ってカップからアイスをすくい取り、姫の口まで運びま
す。
「はい、あーん」
「ああん、じぶんで食べられるよ……」
「いいからいいから、ほら、あーんして」
静香にうながされ、椎奈は親鳥からエサをもらうヒナのように口を開け、ぱくんとスプーンをくわえます。
「おいし、えへへっ」
ちょっぴり照れた様子で、椎奈が笑いました。
「でしょ、でしょ、あたしのバニラも食べていいよ」
「ううん、そんなに食べたら太っちゃうよ」
「だいじょうぶだって、しいは、栄養ぜんぶオッパイにいっちゃうんだから」
言ってから、静香は、しまったという表情を見せました。せっかく椎奈のご機嫌がなおってきたというのに、
ここで大きなおっぱいをからかっては、もとの木阿弥になりかねません。
しかし、心配することはありませんでした。
あっというまに自分のぶんのアイスをかたづけた椎奈は、ちろっと舌なめずりしながら、テーブルに置かれた
静香のぶんのアイスにむかって、その中身を溶かしてしまいそうなほどのあつい視線を送っていたのです。乙女
の食欲、おそるべし。けっきょく椎奈は、静香のうっかり発言を気にもとめず、ふたりぶんのおやつをぺろりと
たいらげて、あっさりと機嫌を直してしまいました。
「ごちそうさまでした」
お行儀よく、ぺこりとあたまを下げる椎奈。それを見た静香がポンと手をたたき、天井にむかってこぶしをつ
きあげます。
「よし! それじゃ、さっそく、カンボツチクビのなやみをカイケツしちゃおう!」
「えっ、しずちゃん、なにかいい案があるの?」
「ううん、それをいまから考えるんだよ。だからまずは、しいちゃん、カンボツチクビ見して」
「ええっ、そんなの……はずかしいよ……」
赤いほっぺを両手でつつみ、いやいやをする椎奈です。
「でも、見なきゃ、わかんないもん」
「それは……そうだけど……」
椎奈は両手の指をからませあいながら、もじもじ、もじもじ。それでも、ようやく、
「……うん、わかったよ」
そう言って、もたもたとブラウスに手をかけたのは、静香への信頼感があってこそでした。これまでも静香に
ピンチを救ってもらったことは一度や二度のことではなかったのです。まあ、ほんとうのところは、それとは反
対、つまり椎奈が静香に手を貸してあげるほうが、回数としては、はるかに多かったりするのですが。
「ふう」
椎奈が、ムネのドキドキを落ち着かせるように、ひとつ息をつきました。それからゆっくりとブラウスのボタ
ンをひとつ外します。
そのとたん、焼き栗がはじけるように、パーンと勢いよくブラウスの前立てが左右に開きました。椎奈の胸も
とに、ひし形の窓ができあがります。窓からのぞけるのは、ぷるるんとゆれるおしりのようなお乳の谷間。ボタ
ンをひとつはずすごとに窓は大きくなっていきます。ボタンがみっつ外れるころには、オトナっぽい(というよ
り正真正銘オトナ物の)レース飾りのついた白いブラジャーに包まれた、シミひとつない生っ白いおっぱいが窓
の外に放り出されました。柔らかそうなお乳のお肉が、チューリップがたをしたブラカップの縁にのしかかるよ
うにして、たっぷりとあふれ出しています。
その様子を、だまったまま、じっとながめる静香です。静香にしたら、椎奈の下着姿など学校での着替えのと
きに見慣れているはずなのですが、その目はエモノをねらう猫のように、らんらんと輝いています。まだ見ぬ陥
没乳首のナゾに興味津々といったところでしょうか。
そんな静香の視線を浴びつつ、椎奈はブラウスのボタンをすべて外し、白い二の腕もみずみずしい両の手をソ
デからぬいて下着姿になりました。大きなお乳を押さえつけるブラジャーは、もう一目で小さすぎることがわか
ります。こぼれ出したお肉の量を考えれば、最低でもあとふたまわりは大きなうつわが必要そうでした。
「見ても、笑っちゃだめだよ……」
椎奈が、不安そうな面持ちで言いました。
「うん、ゼッタイわらったりしないよ」
静香が真剣な顔をして、きっぱりと言い切ります。その言葉を受けて、椎奈はきゅっと下くちびるをかみつつ
両手を背中にまわし、ブラのホックに指をかけました。そして、しばらくまごまごしてから、
「じゃ、じゃあ、はずすからね……」
そう言って、ゆっくりと指を動かし、ようやくブラのホックを外しました。
その瞬間、ブラカップにぎゅうぎゅうと押しこめられていたおっぱいが、もとの大きさに戻ろうと、ふくれあ
がるようにして一気にはじけました。ダイナミックにどかんと前につき出し、ぶるんとふるえて横に広がったの
は、あっと驚く特大おっぱい。はじけるおっぱいの勢いに押されたブラカップが、ぽんと跳ねあがります。なん
だか、筋肉モリモリ着ている服を引きちぎるマンガのなかのヒーローみたいです。
「おおっ!」
静香が、声をあげつつテーブルにひじをつき首を伸ばして、服を着ているときよりも明らかにボリュームアッ
プした椎奈のたおやかなおっぱいを見つめます。落ち着きなく、たぷたぷとゆれる真っ白いお乳。うっすらと血
管の透けた、しっとりとして見るからに柔軟そうな、あどけない少女の顔にはまったく似つかわしくない、取っ
てつけたようなオトナの女のおっぱいです。
はだけたブラジャーはまだ肩からぶらさがったままでしたが、そのカップでは、もはやお乳を隠すことができ
ません。ブラの支えを失った椎奈の重そうなお乳は、理科のじかんに習った万有引力の法則にのっとって、地面
にむかってずり落ちて、そのトップの位置がちょっぴり下方に(えー、乙女の心情に配慮いたしまして、多少ひ
かえめな表現をしております、はい)ずれていたのです。ブラカップは、テーブルに置かれたカップアイスのフ
タほどもある大きな乳輪のごくごく一部、淡いピンク色したまんまるのそのてっぺんあたりを、ほんの少し隠し
ているだけでした。
と、なればとうぜん、そのピンクの中心にある、例の“アレ”はもう丸見えです。
「これが、ウワサのカンボツチクビか!」
静香が、大きなおっぱいの、これまた大きな乳輪にうがたれた、ふしぎなくぼみを見つめ、さけびました。椎
奈のおっぱいには、本来あるはずの乳首がどこにも見当たらず、そのかわりに幅のある乳輪の先っぽが大きく内
側にめりこんで穴ぼこをつくっていたのです。その穴ぼこの入口は、ぴったりと真一文字に閉じていました。
「なんか、おヘソみたいだね」
言い得て妙とは、まさにこのことでしょう。その乳輪のくぼみは、まだまだ幼児体型の抜けきっていない椎奈
のおなかにあるおヘソと、かたちといい大きさといい、ほんとうにそっくりなのでした。
そんなヒミツのくぼみを、親友にさらしてしまった椎奈はといえば、ブラの肩ひもを指でいじいじ、耳まで真
っ赤にしながら顔をふせています。
「ねえ、しいちゃん、このあなぼこに、チクビ入ってんのかな?」
「た、たぶん……」
恥ずかしいくぼみを指さされ、椎奈は自信なさげに答えました。
「よいしょ」静香がテーブルをわきに押しやり、床に手をついて、乳輪のおヘソをのぞきこみます。「あなから、
チクビ出てきたこと一回もないの?」
「……うん」
「チクビが出てくれば、カンボツチクビ、なおるのかな?」
「わかんないけど……たぶん……」
「じゃあさ、ほじくって出せばいいんじゃない? しいは、ほじったことある?」
「う、うん……すこしだけ……」
椎奈が小さな声で答えました。その言葉どおり、くぼみに深く指を差しこむことは、さすがにこわくてできな
かった椎奈です。ただし、深さはともかく、指をくぼみに差しこんで陥没乳首をいじった回数は、ちょっとばか
り多めでした。えー、なぜ回数が多くなったかといえば、うーん、それは……そっとしておいてあげましょ
う。なにせ相手は、お年頃の女の子ですからね。
「じゃあ、あたしが、ほじほじしてみよっか?」
静香が人差し指をぴこぴこと動かしながら、にっこり笑って提案しました。
「えぇっ、でも……」
「自分でするより、ひとにしてもらったほうが効くんじゃない?」
効く、というのも妙な表現ですが、言われた椎奈のほうは、それほどおかしくは思わなかったのか、
「そう、なのかな……?」
なんて聞きかえします。
「うん、ゼッタイそうだよ。だから、あたしが、かんぼつチクビほじったげる」
さしたる根拠もないのに、自信満々に答える静香。そのあまりに堂々とした態度に椎奈は、
「う、うん……」
たまらず首を縦にふってしまいました。すかさず静香が、右手の親指を立てて言い放ちます。
「おっけー、あたしにまかせて!」
その頼もしい言葉に、椎奈は、もたもたと肩からぶらさがったままになっていたブラジャーを取り去り、おっ
ぱいをむき出しにすると、クッションの上にお行儀よく正座して、おねがいしますとばかりに静香にむかってム
ネをつき出しました。
「あ、あんまり、つよくしないでね……」
「うん、イタかったら言ってね」
「……う、うん」
声をふるわせつつ言って、椎奈が小さくうなずきました。
「では、これより、しいのかんぼつチクビのしゅじゅつをはじめますっ」
テレビドラマに出てくる神業ドクターよろしく宣言する静香。それから、やけにまじめぶった顔をして、椎奈
のふたつのおっぱいにむかって、ぴんと立てた両手の人差し指を近づけました。椎奈は、その様子を緊張した面
持ちで見つめています。自分以外のだれかに直接お乳をさわられるのなんて、もちろん椎奈にとってははじめて
の経験ですから、硬くなるのも当然でしょう。大ぶりな乳輪も、ぷるぷると不安げにふるえながら、記念すべき
瞬間を待っています。その臆病な乳輪のくぼみに、静香の指先が、つんと触れました。
「あぁ……」
小さく吐息をもらす椎奈。
静香は、かまわずくぼみに指を押しつけます。幅のある乳輪が、内側にぷにゅりとへこみ、初々しいピンクの
お肉に指が沈みました。埋まった指を小きざみに動かすと、柔らかなお肉が波打つようにしてふるえます。
「はあぁん……っ」
おっぱいを刺激され、やけに水っぽい声で椎奈がなきました。
ふたつのおっぱいが、静香の細い指をおいしそうに丸のみにしています。さあ、順調に進むオペレーション、
と思いきや、
「うーん、なんかこれ、オッパイつぶれてるだけかも」
静香が言いました。ためしに静香は、椎奈の右のおっぱいに押しこんだ自分の左指を外してみます。つぶれて
いたお肉がぶるんとゆれて、もとどおり前に張り出しました。乳輪のおヘソに、これといった変化はありません。
残念そうに、はあ、と息をはく静香。こんどはあいた左手を使って、右手の人差指が食いこんだ、もう片方の
おっぱいのへこみをぐいと押し広げました。
「あ〜、やっぱり、おっぱいがへこんでるだけだ。あなぼこに、ゆび入ってないよ」
静香の言うとおり、乳輪のおヘソには、かろうじて爪の先がめりこんでいる程度で、穴のなかに指はもぐりこ
んでいませんでした。これでは、乳首をほじり出すどころではありません。
静香は、不格好につぶれた乳輪を押し広げたまま、いったん人差し指を外すと、それをぱくんと自分の口にく
わえました。そうして指にたっぷりと唾液をつけてから、ちゅぽんと口から引きぬきます。
「これで、入るかな?」
そう言って静香は、唾液の糸が垂れた人差し指を、ふたたび乳輪のくぼみに押しつけて動かしはじめました。
円をえがくように、くにくに、くにくに。穴を広げるように、ぐりぐり、ぐりぐり。さっきよりも、ずっと激し
く指を動かして、椎奈の陥没乳首をいじり回します。きつく閉じたお肉の穴ぼこが、静香の唾液にまみれて、ぬ
らぬらといやらしく光っています。
「んあぁっ……んん……はぁぁんっ……」
静香の責めに、半開きになった椎奈の口から甘やかな声がこぼれます。
かなり強い調子で、敏感なところを刺激されているようですが、椎奈に痛がるようなそぶりは少しも見えませ
ん。人を見かけで判断してはいけないといいますが、どうやら椎奈、そのおとなしそうな顔からイメージされる
とおり、なかなかMっ気の強い女の子のようです。そんな椎奈の恥ずかしい性癖を裏づけるように、いじめられ
た乳輪が、ぷくぷくとふくらみはじめていました。
ただ、かんじんの陥没乳首のほうは、中身がとび出すどころか、その穴ぼこの入り口すら開く気配がありませ
ん。
「むぅー」
難しい顔でうなる静香です。しかし、すぐに気持ちを切りかえて、
「そーだっ、これぬってヌルヌルしたら、ゆび入るかもよっ」
わきにのけてあったテーブルの上からアイスのカップを取りあげ言いました。すでにカップの中身は、椎奈の
ぽっこりとしたかわいらしいおなかのなかで、さらなるおっぱいの成長に貢献するべく待機中でしたが、その紙
のうつわの縁には、溶けたアイスがまだいくらかこびりついています。どうやら静香は、その溶けたアイスを潤
滑液にして、指を穴ぼこに差しこもうという魂胆のようです。
「じゃあ、やってみるね」
さっそく静香は、カップの縁の内側を指先でなぞるようにして、黄みがかった乳白色の液体をすくい取りまし
た。それを椎奈の乳輪のおヘソに、べちゃべちゃとぬりたくります。
「はふぁぁぁっ……はあぁぁん……」
乳輪にはしる文字どおり甘い快感に、たまらず桃色の声をもらす椎奈。
静香は、形のくずれやすい柔いお乳がへこんでしまわぬよう、左手でもって少し強めに乳輪をくびりながら、
右手の指をその先端に這わせて、穴ぼこに液体を染みこませます。
「あはぁぁぁっ……んんっっっ!」
「しいたん、イタいの?」、
「ふぁぁぁ……い、いたくないぃぃぃ、はぁぁぁん……きもちいぃよぉぉぉ」
首をふりふり、椎奈は自らが感じていることを臆面もなく告白します。
「じゃあ、ゆび入れてみるよ」
静香が、ひっつかまれてパンと張った乳輪の先端にあるおヘソに、ぴんと立てた人差し指をあてがいました。
そのまま、穴ぼこにむかってまっすぐ指を差しこみます。すると、なんと静香が思っていた以上のスムーズさで、
爪先がお肉の穴にもぐりこむではありませんか。
「ひあぁぁぁぁぁぁっっっ!」
「わあ、ゆび入ったあ!」
うれしそうに声をあげながら、穴に入った指をくにくにと動かしてみる静香です。しかし、穴のなかに乳首が
あるようには感じられません。それどころか、乳輪に一センチほどもぐりこんだ指は、おっぱいの穴の行き止ま
りにすら達していないようでした。まだまだ椎奈の恥ずかしい洞窟は奥深くまで続いているようです。
「これ、もっと、おくまで入りそうだよ」
キリで穴を開けるように指をぐりぐりと回し、静香はお乳をほり進めます。ぴっちりと閉じた肉穴を広げつつ、
一ミリまた一ミリとめりこんでいく指先。穴ぼこからは、たっぷりと染みこんだ乳白色のアイスの汁がもれ出し、
丸みを帯びたお乳をたらたらと伝い落ちています。まるで陥没乳首から母乳があふれ出しているような有様です。
「んんっっっ! はぁぁぁ、あふぅぅぅっっっ……あっあっあっ、あはぁぁぁん……!」
接着剤で張りつくようにしてふさがっていた肉穴が、みちみちと無理矢理に押し広げられていく、これまで経
験したことのない感覚に、椎奈はあごをカクカクさせながら荒い息をはいています。その表情は、もう気持ちよ
くてたまらないといった感じにゆるみきっています。
「あっ、なんか、いちばんおくまで入ったみたい」
どうやら静香の細い指が、ようやく穴の最深部までたどり着いたようでした。椎奈のお乳の肉穴は、その指の
第一関節までを、ずっぽりと飲みこんでいます。
「しいたんのオッパイんなか、あったかいね。ぽかぽかしてるよ」
静香が言うと、アンアンあえいでいた椎奈が、その無邪気なおっぱい評に、
「あぁぁん、そんなこと言っちゃ、だめぇぇぇ……」
恥ずかしそうに首を振りました。うーん、ひと前で、はしたなくあえぐほうが、よっぽど恥ずかしいと思うの
ですが。
静香も、そんな椎奈の上気した顔をながめつつ首をひねります。さりとて椎奈のとんちんかんな様子をいぶか
しんだわけではないようでした。
「なんか、なかにチクビ入ってないみたい」
乳輪のなかをかき混ぜるように指を動かしながら静香が言いました。穴ぼこのなかでは、あったかな内壁が静
香の指に吸いつくようにして、その異物をすき間なくきゅっと包みこんでいます。それなのに、静香の指は、穴
のなかにあるはずの乳首に触れることができなかったのです。
「おかしいねえ」
「あっあぁぁっっっ、はぅぅぅん……わ、わたしぃ、ちくびないのぉ……? はぁぁぁん……ちく
びぃ、いないのぉ……?」
お乳のなかをかき回された椎奈があられもない吐息混じりに、不安げに聞きました。
「うーん、なんでかなあ」
まっすぐ立てていた指をぐいと曲げ、静香は穴のなかを大胆にほじくり回して、乳首を探し求めます。フック
状に曲げられた指に内側から押し出され、ぼこぼことうごめく乳輪の表皮。まるでお乳のなかでイモムシでも暴
れているかのようです。
しかし、そうまでしても乳首は、いっこうに見つかりません。
「ひぁぁぁっっっ! あっあぁぁぁっっっ……ちくびぃ、ちくびないのぉ……ふぁっはあぁぁぁっ!」
お乳の奥をぐりぐりとまさぐられ、息を切らせて悶える椎奈です。
「だいじょうぶだよ。しいのチクビ、たぶん、まだ、おくにかくれてるんだよ」
静香は、大事な友人をはげますように言いながらも、あっさりと穴から指を引きぬいてしまいました。異物を
はき出した深い穴ぼこは、ほんのわずかのあいだ物欲しそうにぱっくりと口を広げていましたが、静香がながめ
ているうちに、ふたたびその入口を閉じてしまいます。椎奈の乳輪の穴ぼこは、もとどおりおヘソのようなくぼ
みに逆戻りしてしまいました。
いっぽう椎奈は、まだまだおっぱいをいじり回してほしかったのか、指が外れたとたん「ふあぁぁん」と、な
さけないなき声をあげました。乳輪の穴ぼこ以上に物欲しげに開いたくちびるからは、はあはあとあつい息があ
ふれ、ふだんから眠そうなおめめは、とろんととろけています。
「ほじほじ作戦は、だめみたいだから、べつの方法を考えよう」
いさぎよさが身上の静香、きっぱりと作戦変更を決意したようです。ベッドの脇に置いてあったティッシュ箱
から紙を数枚引き出して、アイスで汚れた椎奈のおっぱいをふいてやりながら、あらたな作戦をひねりだそうと
思案します。
赤ん坊のようにされるがままの椎奈は、紅潮した肌を汗でしっとりと湿らせ、甘いにおいを放ちつつ、優しく
お乳をふいてくれる静香の顔をいとおしそうに見つめています。
おっと、どうやら静香が、なにか思いついたようです。
「そうだ!」
と言うがはやいか床をはいずって、ベッドの下から、なにやら取り出しました。
「見て、しい! これこれ、だい○ん」
静香の手にあったのは、なんだかSF映画に出てくる光線銃のようにも見えるサイクロン式のハンディクリー
ナー、いわゆる掃除機でした。
「これで、すい出せば、チクビ出てくんじゃない?」
「ふぇぇ……ちょっと、こわいよう……」
「だいじょうぶだよ」
「お、おっぱいぃ、とれちゃったりしないかなぁ……」
「あはっ、そんな、パワーつよくないって」
静香が、くったくなく笑いました。それを見て、ちょっぴりおびえていた椎奈も少し安心したようです。
「しずちゃんが言うなら、やってみるぅ……」
「よし、じゃ、やろう!」
さっそく静香は、掃除機のヘッド部分をパイプからカチッと外し、光線銃のトリガーを引くようにして、その
スイッチを入れました。とたんに掃除機がキュウィィィーーーンとうなりをあげます。静香は、ごうごうと空気
をすいこむ円筒形のパイプの先を、椎奈のおっぱいにむけました。
「はうぅ……こわいよう……」
掃除機の甲高い作動音に、おびえた声をもらす椎奈です。ただ、それでも、からだを引いて逃げるようなこと
はしません。静香への信頼感ゆえでしょうか、それともM女の資質じゅうぶんの椎奈、おっぱいを吸われるのを、
ひそかに楽しみにしていたりするのでしょうか。
どうあれ掃除機のパイプは、陥没乳首をやっつけようと、ゆっくりと椎奈に近づいていきます。ターゲットは、
これでもかとほじくられた椎奈の左のおっぱいの乳輪のおヘソです。そのエッチなくぼみに接近する直径三セン
チほどのブラックホール。すいこまれる空気にあおられて、つややかな乳輪がぷるぷるとふるえはじめました。
さらにパイプが迫ります。と、次の瞬間、
ぎゅぽんっ!
という派手な音とともに、掃除機の丸い吸い口が、椎奈の陥没乳首を乳輪もろとも、あっという間にのみこん
でしまいました。
「ふあああぁぁぁ〜〜〜んっっっ!!!」
機械に陥没乳首を食べられてしまった椎奈が、ひときわ大きな声でさけびました。
「しいちゃん、だいじょうぶっ?」
掃除機の作動音に負けないよう、静香が声をはります。
「はぁっふぁっ……だっ、だめ、だめぇぇぇ……らめなのぉぉぉ〜っ はあぅぅぅんっ……!」
椎奈が、たまらず答えます。
しかし、椎奈の表情をうかがいつつも、掃除機のスイッチを切ろうとはしない静香。その湿った声を聞けば、
椎奈がまだ“ダメじゃない”ことなんて、幼なじみの静香には、すぐにわかるというものです。いえいえ、その
とろけた表情を見れば、椎奈がまだまだ“だいじょうぶ”なんてことは、幼なじみじゃなくったって一目瞭然で
しょう。
「んあぁぁっ……はううぅん……っ」
とけたアイスクリームのように甘くねっとりとした、椎奈のなき声。大きな乳輪の半分ほどを飲みこんだ掃除
機が、ウィンウィンと音を鳴らして椎奈のお肉を味わっています。
ためしに静香は、右手で掃除機のハンドルをにぎりながら、もう片方の手で乳輪に吸いついたパイプ部分をに
ぎり、軽くゆすってみました。
白いお肉が、たぷたぷと波立ち、おっぱいのつけ根めがけて打ちよせます。
「ほらほら、チクビ出ておいで〜」
「ふぁぁぁ〜〜〜っっっ! だめ、らめ……ゆらっちゃあ……らめえええっっっ! はうぁっっっ」
呂律のあやしくなった椎奈が声をあげます。が、とうぜんこれもダメなわけありません。そもそも、椎奈の両
手は自由なのですから、ほんとうにダメならいくらだって抵抗できるはずです。
静香は、さらに激しくパイプを動かしました。大なわとびを回すように、ぐるぐる、ぐるぐる、パイプの先で
円をえがきます。ふりまわされたおっぱいは、かたちを変えつつ、ぶるんぶるんと、空に放り投げられた水風船
のように絶え間なくその身をよじらせています。
それにしても、ここまで派手に動かしても、掃除機は乳輪にぴったり吸いついて離れません。さすがダイ○ン、
吸引力が変わらない世界で……いえ、それはどうでもいいでしょう。
「ひぃうぅぅ……もっもう、ゆるしてぇぇぇ、お、おっぱい、おっぱひぃとれちゃうよぉっ……」
おっぱいを手荒にあつかわれ、椎奈は、くねくねとからだをくねらせながらうったえました。水色のスカート
は、まくれあがり、オトナっぽいブラとは対照的な、じつにコドモらしいハート柄の白いパンツが、むちっとし
たふともものあいだからのぞきます。
たっぷりのまつ毛に縁どられた椎奈のかわいいおめめからは、いまにも涙の粒がこぼれ落ちそう。もっとも、
椎奈とて、ほんとうにつらくてそんな顔をしているわけでもないでしょう。白いパンツのお股のあたりに、小さ
な楕円形のシミをつくっているのが、いい証拠です。
「もう、チクビ出たかな?」
「んふぅ……わ、わかんないぃ……んあぁぁん……」
椎奈が息もたえだえ答えます。すると静香は、ちょっと考えてから、
「うーん、それじゃあ、ちょっと一回見てみよっか」
そう言って、掃除機のスイッチを切りました。フェードアウトしていく耳ざわりな作動音。掃除機のパイプが、
これでもかと吸いあげた椎奈の乳輪を、すぽんとはき出します。
「はぁぁぁん……」
パイプが外れた刺激に、椎奈が甘ったるい吐息をもらします。しかし、自分の乳輪のありさまを見たとたん、
泣きそうな声を発しました。
「いやぁぁ……お、おっぱい、へんになっちゃったぁ……」
そのとおり、なんと椎奈のおっぱいが、妙なかたちに変形してしまっていたのです。
椎奈のおっぱいの先っぽにある乳輪が、ぷっくりとふくれあがり、パンパンに張りつめていました。いえ、も
ちろん、これはただの生理現象。スケベ娘の乳輪が性的興奮によって充血し勃起しているだけにすぎません。で
もしかし、その幅のある乳輪の中央部が、ドーム状にぽっこりと盛りあがってしまっているのは、むろん生理現
象ではありませんでした。
それは、椎奈のぷにゅぷにゅとした乳輪が、掃除機にギュンギュンと激しく吸われた結果、その柔らかなお肉
が隆起して、もとのかたちに戻らなくなっているのでした。
乳輪ドームの外周には、掃除機の吸い口の丸い跡がくっきりと刻みこまれ、ドームのピンク色はひときわ濃く
色づいています。
「だいじょうぶだよ、しい、時間がたてば、もとにもどるって」
能天気にそう言って、桃色ドームを指でつんつんとつつく静香です。
「ふぇぇ……な、ならいいけどぉ……あぁん、つっついちゃぁ……だめぇ……」
「あっ! ねえ、見て見て、しい! これ、なんかすこし、あなぼこ出てきたんじゃない、ほら?」
ドームをまじまじとながめていた静香、どうやらなにかに気づいたようで、いきなり両手を使って椎奈のおっ
ぱいをわしづかみにすると、そのまま乱暴に持ちあげました。
「ひいぃぃぃんっ……お、おっぱい、いじめちゃだめよぉぉぉっっっ……あはぁん」
そんな声にもかまわず、静香はお乳をひねりあげ、ドーム状にふくれた乳輪を椎奈の顔の前まで引っぱりあげ
ます。
「ほら、見てって、ほら、しいたん!」
「はぇぇぇ……」椎奈がうるうるとした瞳を、自分の変形した乳輪にむけました。
「ほ、ほんとぉ……ちょとだけぇ出てるぅ、あなぼこ、めくれてるぅ……ぅぅん……」
そのとおり、たしかに椎奈の乳輪の先っぽが、ほんのちょっぴり外にとび出していたのです。木の新芽が萌え
るように、穴ぼこの縁が外にめくれあがり、ほころびはじめていたのです。
「これなら、あなんなかにチクビ出てきたんじゃない? もっかい、ほじほじしたら、こんどはチクビあるかも
よっ!」
「うん〜、そうかもぉ……」
静香の言葉に、椎奈がうれしそうにうなずきました。
「よし、それじゃあ、ちょっと待ってね、しいたん」
そう言って、またぞろ掃除機を手にする静香。おや、つい今しがた、穴をほじると言ったばかりなのに、どう
してまたそれが必要なのでしょう。
「ふえぇぇ……ま、またぁ、すうのぉ……おっぱい、すうのぉ……?」
「うん。こっちのオッパイほじほじしてるあいだに、はんたいのオッパイすっとくの。時間のゆうこうりよーだ
よ」
「はわぁぁ……しずちゃん、すごぉい……あたまいぃねぇ」
うーん、それほど、頭のよい考えとも思えませんがねえ。学校の勉強はよくできるはずの椎奈、さんざんお乳
をいじられて、どうやら呂律だけでなくオツムのほうの回りも悪くなっているようです。
いっぽう勉強はからっきしの静香、オツムのデキをめずらしく椎奈にほめられ、なんだかとてもうれしそう。
得意満面、掃除機のスイッチを入れました。
椎奈が、クッションにおしりをぺたんとつけた女の子座りの格好で、しゃんと背筋を伸ばします。それから両
手を使って自分のおっぱいの片方をすくいあげると、静香にむかってそのくぼんだ乳輪をしずしずと差し出し、
うっとりとした表情でお願いします。
「ふぁぁ……し、しいのおっぱいのぉ、しゅじゅちゅぅ……おねがいしますぅ、しずちゃんせんせぇぇ……」
「えへへ、まかせなさい」静香がにこにこ笑って、お医者さんのようなていねいな口調で言いました。「こんど
は、強モードで、すってみますからねえ」
「きょおもーどぉ? なにかなぁ?」
首をかしげる椎奈を横目に、静香が掃除機のおしりの部分についた丸いボタンを押しました。とたんに大きく
なる作動音。吸いこむ力が、ぐんとアップしたのがよくわかります。
「ああぁ……すごいぃ、つよそぉ……」
「しいちゃん、これでおっぱい、すうのガマンできる?」
「は、はぁい……い、いたくても、がまんしますぅ、せんせぇ」
「しいたん、いいコいいコだね」
汗で湿った椎奈のあたまを静香がなでなで。椎奈は口を半開きにしながら、子犬みたいに鼻をくんくんいわせ
て甘えています。
「じゃあ、すうからね」
そう言って、静香が期待にふるえるおっぱいにむかってクリーナーを近づけたとたん、
ぶぼぼぼっ!!!
まるでエサを吸いこむ大魚のように、パイプの先端が、椎奈の乳輪をものすごい勢いでその内側に引きこみま
した。どうやら強モードは、通常モードにくらべ段違いのパワーを持っているようで、大きな乳輪の三分の二ほ
どをまたたく間にのみこんでしまいました。
「ふにゃあぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜っっっっっっ!!!」
椎奈の口から、盛りのついたネコを思わせる、きょう一番の喚声がもれました。あわてて静香が、その口を押
さえます。一階の食堂では、静香の両親がおしごとの真っ最中なのです。
「声おっきいよ! 下まで聞こえちゃう! ガマンしなきゃだめでしょっ」
「あぶぶぅ……ごぉごめんなさぁい……ごめんらさいぃぃっ、ぁふうぅぅっ、でもれもぉっ……
あぁぁぁっっっんくうぅっっっ!」
「ほら、しいたん、もっと動かすけどガマンして」
椎奈の口から手をはなし、静香が両手でもって掃除機をゆり動かしました。ぶるんぶるんと、上下左右にふら
れるおっぱい。すると椎奈の乳輪は、ぶぷぷぷっぶぷっ、とまるでオナラのような品のない音をたてながら、さ
らにパイプの奥深くにまでのみこまれてしまいました。大ぶりな乳輪のすべてがパイプのなかにもぐりこんでし
まい、そのピンク色は、もう外から確認することはできません。
「んんっ、んぶぅぅぅ……くふぅぅぅ、んっんっっっ……ぷはぁっあぁぁん……」
椎奈は、自分の口を両手でおおいながら、必死に声を出すのを我慢しています。そんな椎奈の様子を満足げに
見守りながら、
「おっけー、こっちのオッパイはこれでよしっ」
静香は言うと、なんと掃除機を作動させたまま、そのハンドルから手をはなしてしまいました。支えを失った
掃除機が、おっぱいに吸いついたまま、ぶらんとぶら下がります。一キロ半ほどの重さを、お乳だけで吊りあげ
る格好です。
「ふあぁぁぁっっっ! だめぇ、とれちゃうぅっ! おっぱい、ちぎれちゃうよおぉぉぉっ! ふみぃぃぃっっ
っ!」
椎奈はうったえましたが、この程度(といってもずいぶんな仕打ちではありますが)で、おっぱいはちぎれた
りしません。ええ、たぶん。
まあ、そのかわりといってはなんですが、椎奈のおっぱいは、もうほんとうにだらしなく下に伸びてしまって
いました。おっぱいの一番下のラインは、おなかのおヘソにまで届いてしまっています。きっと掃除機に吸いこ
まれた乳輪の先っぽは、見えないパイプの中で、さらにもっと下のほう、お股のあたりまで伸び切っているに違
いありません。
「ガマンしなさい、しいちゃん、いい?」
「ふぁっ、ふぁいぃぃ……」
目に涙をためながら、椎奈が返事をします。
「それじゃあ、つぎは、こっちのおっぱい、またほじほじするからね」
そう言って静香は、クッションの上で前かがみになった椎奈のうしろにまわりこみ、その背中にひっつきまし
た。それから、鼻のあたまにずり落ちた椎奈の眼鏡を直してあげながら、声をかけます。
「しいたん、からだおこして、ほら」
「はぁぁぁん……」
「あたしに、よっかかっていいよ」
椎奈は言われるままに上半身を起こし、静香のムネに背中を預けます。すると、
「んあぁぁぁんっっっ!」
おっぱいに吸いついた掃除機がおなかの上を転がって、そのまま乳輪をねじりつつ半回転して脇腹のほうにぶ
ら下がってしまいました。掃除機は、椎奈のおっぱいを引っぱりながら休むことなく乳輪を吸いあげています。
「はうぅぅぅっ! お、おっぱいぃぃぃ……だめになっひゃうよぉぉぉ!」
「だいじょうぶだよ。だから、それはそのままにしといてね。いじっちゃだめだよ……よいしょ」
静香は、汗ばんだ椎奈の背中を抱きかかえるようにして、その両腋に手を入れました。肩ごしに椎奈の様子を
たしかめつつ、両手で左のおっぱいを、ぎゅっとにぎります。そのまま、熟女を思わせる芯のないふわふわとし
たおっぱいに指を食いこませながら、お肉をほぐすように両手を動かしました。おモチをのばすように横に引っ
ぱってみたり、紙ねんどをほぐすようにこねあげてみたり、ぞうきんをしぼるようにひねってみたり。
「あはぁっ! あっ、んんっっっ……はぁぁぁん! あっあっあぁぁぁっっっ……!」
静香の顔のすぐ横で、椎奈は、あへあへあはんとあえぐばかりです。
静香は、白いお肉から桃色のお肉に指先をはわせました。指先で、ぐにぐにとまんべんなくつやつやの乳輪を
もみほぐしながら、目に見えてほころびはじめたくぼみを刺激します。指の動きにあわせて、ひしゃげるいやら
しい輪っか。静香が、思いついたように、乳輪をぎゅっぎゅと強く押しつぶしました。そのなかに乳首が入って
いれば、こりこりとした感触があるはずと考えたのでしょう。が、しかし、
「うーん、ないねえ……」
椎奈の乳輪は柔らかいばかりで、どうやら、そのなかに“実”が入っているような感触はなかったようです。
それでも静香は、
「ああっあっあっ……おっぱいぃぃぃ! はあぁぁぁん……きもちいいよおぉぉぉ……あっあっんんんっっっ」
あられもない椎奈の声をBGMに、乳輪をいじくり回します。指先でくぼみをひっかき、指を差しこみ、穴を
左右に押し広げ、休むことなくお乳に刺激をあたえます。静香の口もとには笑みが浮かび、すいぶんと楽しそう。
どうやら静香、本来の目的を忘れ、椎奈の大きなおっぱいで遊びはじめてしまったようです。まあ、これだけ遊
びがいのあるオモチャを目の前にすれば、それも無理からぬことでしょう。
いっぽう、いじられるほうもいじられるほうで、このお遊戯にすっかり夢中のようでした。友人の手によって
お乳にあたえられる強い刺激に、痛いやら気持ちいいやらで、もうあたまのなかはクラクラの椎奈です。自分で
するのとはくらべものにならないほどの快感が、大きなお乳のなかでうず巻いて、あふれ返っては全身のすみず
みにまで広がっていました。
そうしてしばらく、それぞれにおっぱいを堪能したふたり。
すると、そのくぼみにさらなる大きな変化があらわれました。なんと乳輪のくぼみの縁が、先にも増してとび
出してきたのです。べそをかいた子供が下唇を出すように、閉じた穴の一部だけが、ぺろんと大きくめくれあが
っていました。しかも、よく見れば、めくれた縁の内側が、外にむかって迫り出しはじめているのがわかります。
それを見て静香は、ようやく気がつきました。そう、椎奈の陥没乳首のヒミツがわかったのです。
椎奈の乳輪のおヘソは、乳首のツブがそのまま乳輪の穴にもぐりこんでいるのではなく、乳首全体が裏返るよ
うにして引っこんで穴を作っていたのです。
つまり、乳首の突起を“Λ”であらわすとすると、陥没乳首の断面というのはアルファベットの“W”のかた
ちのように乳首が穴に収まっているわけではなく、“V”のかたちのように裏返った乳首自体が穴を作り出して
いるということになるのです。
これでは、穴に指を突っ込んだところで、乳首が見つからないのもとうぜんでした。
静香は、自分の発見に、目をきらきらと輝かせました。もちろん、静香にしたって、これがノーベル賞ものの
大発見だとは思っていないでしょう。それでも、学校新聞の一面スクープぐらいにはなるかしら、なんてことぐ
らいは考えていてもおかしくなさそうな嬉々とした顔をしています。きっと、この発見を誰かに伝えたくてしか
たないのでしょう。
とはいえ、親友の恥ずかしいヒミツを、べらべらとしゃべるわけにもいきません。ここは、じっとガマンの子
の静香です。もっとも母親ゆずりのおしゃべり娘のこと、いったい、いつまでもつことやら。きっと、修学旅行
の夜あたりにでも、あっさりとヒミツを暴露してしまうんじゃないでしょうかねえ。なんだか、そんな気がしま
す。
「ねえ、しいたん、見て見て、チクビ出てきたよっ!」
静香に言われ、椎奈は、ぼうっとした目を自分のおっぱいの先にむけました。
「ふぁああ……ほんとらぁ……ちくびぃでてきたぁ、あぁふぅぅん……しずちゃぁん、ちくびもっ
とらしてぇ、ちくびいじくってぇぇ……んはぁんっ、しっしじゅちゃん、おねがぁい」
甘えた声で、椎奈がおねだりします。もう、陥没乳首うんぬんではなく、ただただ気持ちよくなりたいだけと
いった様子の椎奈です。
そんなスケベな親友のリクエストにこたえるように、静香の指がせわしなくおっぱいの上をはい回ります。
静香は、ほぐれはじめた乳輪のくぼみをすりつぶすように指先をこすりあわせ、裏返った乳首を押し出してい
きます。徐々にせり出してくる、いやらしい新芽。それをつまみあげ、大胆に引きのばします。
「いいいっっっ……おっぱいぃ、びくびくするぅ……はぁぁぁん、きもちぃよぉぉぉっっっ……」
「しいたん、きもちいいの? オッパイのどこ、きもちいいの?」
「ふあぁぁ……さきっぽぉう、ちくびぃ……ちくびきもちいぃのおぉぉぉ」
「ここ?」静香は優しい声で聞くと、ピンク色のグラデーションのかかった乳輪の縁を左手でぎゅっとくびって、
ギターをかき鳴らすように右手の指でぱらぱらとその先端をはじきます。「きもちいい? チクビ、すごい出て
きたよう」
「んあぁぁぁっ! あっあっあっいぃぃっっっあひぃぃぃっっっ……それしてぇ、もっとしてぇぇぇっっっ!」
静香の指の動きが速くなり、椎奈の乳首にロックのリズムを刻みます。容赦なく上下に何度もはじきとばされ
る芽吹きはじめたばかりの幼い肉芽。その成長を急かすような刺激に、突起がむくむくと頭をもたげはじめます。
横倒しの格好で穴ぼこから頭を出した乳首は、そのボリュームを増しつつ、ゆっくりと屹立し、そしてすべての
皮が表になおったその瞬間、ぴょこんとはねるようにして、その全容をあらわにしました。つやのあるサクラン
ボ大のちょっぴり、いえいえかなり大ぶりな肉芽です。
長年引きこもっていた椎奈の乳首が、生まれてはじめてオモテに出た瞬間でした。
「出たぁ! しいのチクビ、ぜんぶ出たよ!」
「ああっあっあっ……あっ、れたぁ……ちくびれたのぉ……?」
「出たよ、ほら、見て」
どこにも焦点を結んでいないぬれた瞳で、椎奈が生まれたての乳首をながめました。
「ふわぁぁ……しいのちくびぃ、ちくびでたぁ……しい、ちゃんとちくびあったぁ……」
「よかったねえ、しいたん。チクビあったね。おっきいの、あったね」
静香が言いながら、乳首を指で軽くはじきました。
「はぁぅぅんっっっ!!!」
予期せぬ刺激に、あだっぽいなき声をあげる椎奈。生後十秒の乳首が、みるみるうちに成長をはじめます。表
面にはしる細かなシワを引きのばしつつボリュームアップしていく乳首。静香が指の腹でころころとその新芽を
転がします。
「あぁぁぁっっっ! ちくびぃ、はぁぁぁぁぁぁん! はっはぁ、あっあっあぁっ、あぁんっあっあっはっ、あ
はぁぁぁっっっ……!」
椎奈が呼吸困難でも起こしそうなほどに激しくあえぎます。その顔は、風邪でも引いたみたいに真っ赤に染ま
り、もう目はうつろ。静香に預けた背中を反らせながら、びくびくとカラダをふるわせています。
乳首は、そのつけ根のくびれを目立たせながら、前方にむくむくと伸びていきます。こりこりと硬くなった乳
首は、あっという間にふたまわりほどの大きさにふくらんでしまいました。
「しいのでっかいチクビ、カチカチんなっちゃった」静香が充血しきった乳首をつまみながら言います。
「はぁぁぁっ、ちくびぃ、いいよぉぉっ。はぁはぁ、あぁん……」
「ねえ、しいたん。はんたいのチクビも、もう出たかもよ。だい○ん、はずしてみよっか、ねっ」
静香が椎奈に問いかけますが、快楽をむさぼるのに夢中のスケベ娘からは返事が返ってきません。
しかたなく静香は、お乳をいじる手を休め、椎奈の腋から両手を抜きました。すると、とたんに、
「ふぁぁぁん……しずちゃぁん……もっと、してぇ……」
切なげな目で椎奈がうったえます。
それでも静香は、そんな椎奈の相手はせずに、おっぱいに吸いついた掃除機に手を伸ばしました。そのまま、
あきもせずに乳輪を吸い続ける掃除機を、ぐぐっと上に引っぱりあげます。椎奈の大きなお乳が、まるでボクシ
ングで使うサンドバッグのように、掃除機の先からぶら下がりました。
「ひぃあぁぁぁっっっ!」
「ほら、しいたん、これはずすから」
「あぁっっっ! はぁ、とってぇ……すってるのぉとってぇ……ふあぁぁっ!」
その声を聞いて、静香は力まかせに掃除機を引きあげました。柔軟なお乳が、ぎゅにゅんと伸びあがります。
「ひゃぁぁぁぁぁぁん! らめぇぇぇっっっ! すいっちぃぃぃ! すいっちはいったままぁらよぉうっ、くぁ
あああぁぁぁっっっんんん!」
椎奈が悲鳴をあげますが、静香はかまいません。椎奈の表情を見ながら、じりじりとおっぱいを引っぱります。
まだまだ引っぱりあげます。椎奈のなき声を聞きながら、お乳の限界をはかるようにめいっぱい引きしぼります。
でも、しかし、なんと先に限界をむかえたのは静香のほうでした。
掃除機をつかんだ静香の両手が、もう完全にバンザイのかたちになってもまだ、おっぱいはパイプに吸いつい
たまま離れなかったのです。たてにシワの寄ったお乳は、もう椎奈のあたまのてっぺんをこえるところまで伸び
切ってしまっています。
「ひぃぐぅぅぅっっっ! おろしてぇ、おっぱい、い、いたいよおぉ……ちぎれちゃうようぅぅぅぅぅぅっっっ
っっっ! ううっ、ごめんなさいぃぃぃぃぃぃ!」
あまりのつらさに、おもわず許しをこう椎奈です。そんな椎奈の様子に、静香が首をかしげながら聞きました。
「もう、だめ? もう、ガマンできない?」
「はぁぁぁっっっ……ら、らってぇ、い、いたいよう、おっぱい、いたいよぉ……」
「うん、しいが、いたくてガマンできないならやめる。でも、なんか、しいたん、ちょっときもちよさそうじゃ
ない?」
静香が、椎奈の顔色をうかがいつつ、掃除機をゆらしました。伸び切ったお乳がぶるぶるとふるえます。椎奈
が、かん高い声でさけびました。
「ひぃやぁぁぁぁぁぁっっっっっっ! らめらめらめぇっっっっっっ!」
その椎奈の表情は、たしかに苦しげではありました。が、しかし、ほんとうに苦しいだけでしょうか? それ
なら、どうして、半開きになったくちびるから熱く湿った吐息をあふれさせているのでしょうか? なぜ、その
目を切なげにうるませているのでしょうか? どうして、乳首をつんととがらせているのでしょうか?
そう、それはきっと、苦しいだけではないからです。
これまでの成り行きを見ていれば、椎奈が、おっぱいをいたぶられて感じていたことなど、もう誰の目にも明
らかでしょう。どうやら、クラスで一番の優等生は、エッチのほうの覚えも早いようで、立派なマゾヒストとし
て開花してしまったようでした。
もちろん静香だって、椎奈がお乳をハードに責められ喜んでいたことなど、とうにお見通しのはず。その証拠
に、
「まだガマンできるでしょ、しいたん」
そう言って静香は、もっともっとかわいがってあげるとばかりに、にっこりと笑いながら、さらにお乳を引っ
ぱりあげるべく腰を浮かしました。
しかし、その直後、静香の意に反するように掃除機の作動音に変化があらわれました。キュインキュインとい
う甲高い音が、だんだんと小さくなっていったのです。その理由に気づいた静香が、あわてて声を出しました。
「ああっ、バッテリー切れちゃいそう!」
掃除機の吸引力が弱まるにつれて、じょじょに吐き出されていくお乳。パイプの先から、ピンク色の乳輪がひ
さしぶりに顔をのぞかせました。
「ふああっっっ……おっおっぱいぃ……くぅぅぅんんんっ……はあああぁぁぁっっっんんん!」
さっきまで泣きべそをかいていた椎奈が気持ちよさげに声をふるわせます。突如のバッテリー切れに思わず顔
をしかめた静香も、パイプから少しずつ姿をあらわす乳輪を面白そうにながめはじめました。
「あはっ、どんどん出てくるね」
最後の力をふりしぼってお乳を吸いあげる掃除機。しかし、もはやお乳の重さには勝てません。もうかなりの
量のピンク色が外にとび出していました。
「あっあっあぁぁぁっ……あふぅぅぅあっ、あぁぁぁん……」
「そろそろ、ぜんぶ出るかなあ」
静香が言ったとき、ついに掃除機がちからつきました。あれだけうるさかった作動音がぴたりとやみます。そ
のとたん、椎奈の乳輪が、大きなおっぱいに引っぱられ、パイプのなかから、ずるずるっと引きずり出されまし
た。ええもう、その様子は“ずるずるっ”としか表現のしようがありません。
なぜかって椎奈の乳輪は、まるで魚肉ソーセージのように細長く伸び切ってしまっていたのですから。
「うわぁ、しいのオッパイ、チンチンみたいになっちゃった!」
静香が悪気なく言います。そのデリカシーのない発言に、ようやく椎奈が自分のお乳に起きた事態に気がつき
ました。
「ふぁぁぁ……ほんとぉ……しいのおっぱいぃ……おちんちんになっちゃったよぅぅ……いやぁん、
はずかしいよぉぉぉ……」
おや椎奈、乳輪の先っぽがドーム状にふくらんでしまったときは泣きそうな声を出したくせに、乳輪がおちん
ちんのように伸び切ってしまった今回は、さほど動揺していません。すぐにもとにもどると思っているのでしょ
うか、それともオツムのほうがマヒしてしまっているのでしょうか。とにもかくにも女心、いえM女心というも
のは、よくわからないものです。
静香は、そんな愛しいマゾ娘を背中から抱きしめるようにして抱えました。汗でぬめぬめした両腋に手を入れ
て、左のおっぱいを左手で、右のおっぱいのおちんちんを右手で、ぎゅっとつかみます。
「はあぁぁぁぁぁぁん!」
左の乳首を転がしながら、右のおちんちん乳輪をしごく静香。にじんだ汗をすりこむように、ごしごしごしご
し、手を前後に動かします。その動きにあわせて、ぷらんぷらんとゆれる肉の棒。その先っぽには、しっかりと
大粒の乳首が顔を出しています。
「あはっ、こっちも、ちゃんとチクビ出てたっ」
「あっあぁっあぁぁん! はぁぁ、はあぁぁぁっっっん……ちくびぃ、きもちくしてぇ……おっぱいぃ、
もっと、いじめてぇぇぇ……っ」
「ほら、しいたん、見て」
静香が、おちんちん乳輪を引っぱって、その先っぽを椎奈の眼前につき出しました。伸び切った乳輪は無理な
く椎奈の顔までとどいています。
「んあぁぁぁん、ちくびぃ……しいのちくびぃ……」
「うん、しいのチクビだよ。ほら、じゃあ、しいたん、チクビぺろぺろして」
そう言って静香は、動物にエサをやるように、椎奈の顔の前でソーセージのような乳輪をぷらぷらとゆらしま
した。
「ふぁぁぁ……ぺろぺろぉ?」
「うん、そうだよ。ほら、ベロ出して」
静香が、穴からとび出した乳首の先で椎奈のくちびるをつつきます。すると、そのぬれたくちびるのあいだか
ら、赤い舌がちろりとのぞきました。舌先が乳首に触れ、椎奈のカラダがびくんと小さくふるえます。
「んんっっっ……」
まるで味見でもするように、感じやすい突起を舌先で二度三度とつつく椎奈、
「ふあぁぁぁっ、あっ、はぁぁぁっっっ……!」
じつに気持ちよさそうに声をあげながら、すぐに舌を大胆に動かしはじめます。こりこりの肉芽を、じゃれつ
く犬のようにべろべろと無造作になめあげる椎奈。おちんちん乳輪の先っぽが、あっというまにヨダレまみれに
なりました。
「きもちよさそうだねえ、しいたん」
「はむっ、れろっ……きもひいぃ、おちんぽぉおっぱいぃ……っちゅっ、きもひいいぃぃぃ」
「じゃあ、しいたん、もっとオッパイ食べて。ほら、あーんして、チンチンおしゃぶりして」
そう言って、静香は、ぎゅっとにぎった乳輪を椎奈の口にゆっくりと含ませました。椎奈のほうも、いやがる
ようなそぶりは見せません。大きくOの字に口を開け、舌先からヨダレを垂らしながら、自分の乳輪を口いっぱ
いにほおばります。
「んちゅっ、ちゅぶっ、おひんひんっちゅっ……んぶぅ、んっぐ、おひんほおっ……ちゅぱっ」
椎奈が、まるで目の前に立っている男性のペニスに御奉仕でもするように、あたまを前後に動かして自らの乳
輪を口を使ってしごきあげます。とろけそうなお肉に舌をからませ、ほっぺをへこませてじゅるじゅると吸いあ
げます。
じゅるっ、ちゅぽっ、じゅぶぶっ、ちゅっちゅむっ、じゅぷっじゅぷじゅぷっ。
静香の部屋に響き渡る、いやらしい水音。
そんなエッチな雰囲気にあてられたのか、静香の顔も真っ赤にそまっています。
じゅぷっ、ぶぼぼぼぼっ、ちゅぶっ、じゅるるるるっっっ。
ぬめった乳輪が、椎奈のちいさな口を出たり入ったり。口のなかでは、乳輪と舌と唾液と空気が、ミキサーで
かき回されているかのように、ぐちゅぐちゅと混じりあっています。
すると、その様子をだまったままながめていた静香が、いきなり椎奈の口から、ちゅぽんと乳輪を引きぬきま
した。
「んあぁ……もっろ、おちんぽぉ……おちんぽぉしたいよぉ……はぁぁ……」
そんな椎奈のおねだりにも耳を貸さず、静香はにぎりしめていた乳輪をぽいと放り出してしまいます。
「もう、おしゃぶりは、おしまいっ」
静香が、面白くなさそうに口をとがらせながら言いました。その様子を見ると、どうやら静香、自分でおしゃ
ぶりさせたくせに、大好きな親友にいっしょうけんめい御奉仕されるおちんちん乳輪に嫉妬してしまったようで
す。
お乳をいじる手を止めた静香は、
「はぁぁん、ちくびぃ……はぁぁぁぁぁぁん、もっろぉ、もっろしてぇ、はっはぁ、あっあっあぁっっっ……」
と、悶える椎奈の肩ごしに、その親友の乱れた顔を見やりました。その顔は、生真面目な少女のものとは思え
ぬほどに、だらしなくゆるみ切っています。広めの額には汗でぬれた前髪がはりつき、メガネは斜めにずれ、瞳
からは涙がこぼれ、半開きの口からはよだれがダラダラあふれています。それでも静香は、
「しいたん、かわいいね」
たまらず椎奈のあたまに頬ずりしました。それに答えるように、椎奈が甘えた猫のように顔をすり寄せます。
「ふぁぁぁっ……しずちゃん、だぁいすきぃ〜……」
「えへへ」椎奈の告白に静香は照れくさそうに笑うと、
「じゃあさ、チュウしてあげよっか?」
椎奈に問いかけました。すると椎奈は、
「うん、してぇ……ちゅう、してぇ……」
迷うことなくそう言って、ぬれたくちびるから舌をのぞかせ、静香にむかって首を伸ばしました。静香がタコ
のようにくちびるをとがらせながら、そんな椎奈をおむかえにいきます。
「はむぅ……」
まずは優しく目を閉じた椎奈が、静香のくちびるに吸いつきました。そのまま当たり前のように、静香のとが
ったくちびるを舌で割り開きます。大胆なオトナのキスです。
「んふぅ……んちゅ、ちゅるっ……」
水音をたてながら、静香の口のなかでうごめく椎奈の舌。
負けじと静香が、椎奈の細い首に手をからませつつ、くちびるを強く押しつけます。それから口のなかでのた
うつエッチ娘の舌を、自分の舌でからめ取り、チュウチュウと吸いあげました。すると、椎奈はすぐに動きを止
め、
「んむぅぅ……んんっ……」
首と舌を目一杯伸ばしながら、吸われるにまかせます。マゾっ子たる椎奈、幼いながらもちゃんと自分の立場
はわきまえているようです。
満足いくまで椎奈の味を楽しんだ静香は、こんどは自分の舌を親友の口のなかに突撃させました。舌先でなか
を探るようにして、遠慮なく動かします。歯に歯ぐき、上あごに舌の下、ほおの内側に上唇の裏にあるヒダまで、
余すとこなく椎奈をむさぼる静香です。たっぷりの唾液をからませながら、自分の味を覚えこませるように椎奈
の舌をこねまわします。
静香は、お留守になっていたお乳への責めも再開しました。椎奈の口を吸いあげつつ、左のお乳をうしろから
わしづかみにします。そのまま片手にあまるおっぱいに、ためらうことなく爪を立て、乱暴にもみこみました。
「んぶうぅぅぅっっっ!」
おっぱいにはしる痛いほどの刺激に、椎奈のハの字になった眉のあいだに一瞬シワが寄りました。しかし、そ
れでも口を離すようなことはしません。それどころか、その強い刺激に応えるように、静香にもてあそばれてい
た舌を、れろれろと激しく動かして、さらなる愛撫をおねだりする椎奈です。
「んんちゅっ、ちゅぶっ……じゅぶぶっ、ちゅるん……」
ふたりの唇のあいだからもれる、はしたない音。
「んっく、んぅ……んっく、んん、んく……」
椎奈が口のなかにたっぷり溜まったふたりぶんの唾液を、おいしそうにのどを鳴らして飲みこみました。それ
でも、まだまだねぶり足りないのか、
「んっぷぅ、んちゅっ、ちゅるっ、ちゅぶう……」
それこそダイ○ンばりの吸引力で、静香の口に吸いついて離れようとしない椎奈です。
かたや静香は、椎奈の口内を舌でまさぐりながら、右のおっぱいにも手を伸ばしました。ヨダレでべとべとに
なった乳輪を椎奈の肩ごしに引っつかんで、おちんちん形態からもとのかたちにもどりつつあるピンクのお肉を
ふたたび引きのばすようにして力いっぱいしごきます。火照ったおちんちん乳輪の先端は、静香の手で根元から
しごきあげられ、いまにも破裂してしまいそうなほどに張りつめていきます。
さすがの椎奈も、その強烈な刺激に、
「んんんっっっっっっ!!! んぶっんっんちゅぶぅぅぅっっっ、んっちゅっちゅっちゅばあっ、んあぁぁぁっ
っっっっっ!!!」
大きく背中を反らせ、ついに静香のくちびるを放してしまいました。てらてらとテカるくちびる同士をつなぐ
ヨダレの糸が、ぷつんと切れて椎奈の口もとにはりつきます。
静香は、ウシのお乳をしぼるように、遠慮なくニチニチと乳輪をしめあげました。
「あっあっああぁっ……はあああっっっ、っくぅっ! ひっ、ら、らめぇっ! イクぅぅぅ……イク、
イっちゃうぅ、イっちゃうぅぅぅ……っ!」
椎奈が、びくびくとカラダをふるわせながらうったえました。ぎゅっと目を閉じ、釣りあげられたお魚のよう
に口をぱくぱく、スカートの裾を両手でにぎりしめながら、ひざこぞうをすりあわせ、カラダをぎゅっと硬直さ
せます。どうやら椎奈、まだ見ぬ天国に近づいているようです。
しかし、いまひとつ性の知識にとぼしい静香、“イク”というのが、どんなものかイマイチわからないようで
、ふしぎそうに小首をかしげています。それでも、そこはココロの通じあったなかよし同士。椎奈が“目には見
えない、どこかに、いきたがっている”ことだけは伝わってきます。なので、静香は、
「いいよ、いっていいよ、しいたん」
そう言って、お乳をはげしく責めたてました。そうしてやれば、マゾ娘たる親友が“いける”だろうことは、
静香もわかっているようです。これも、あうんの呼吸というやつでしょうか。
静香は、右手でくびったおちんちん乳輪をメトロノームのようにふり回し、左手で、もう片方の乳輪をぎゅっ
とつねってひねりあげます。そして、そのまま右の乳輪を左の乳首めがけ、太鼓をたたくようにしてペチンと打
ちおろしました。
「ひぃっぐぅっ! イク、イク、イク、イク、ほんろにイっちゃう、イっちゃう……」
椎奈の“イク”という声にあわせて、なんども乳首を乳輪で打ちすえる静香。ひとつ打つたびに、肉と肉との
ぶつかりあう音が鋭くなっていきます。
「もうらめぇっ! イクぅ、イクイク、もうイクぅぅぅぅっ!」
その声に、静香は、にぎりしめた乳輪を、そのまま左のお乳の先っぽにぐりぐりと押しこみました。
「いっていいよ、しいなっ!」
とどめとばかりに、カチコチにしこった乳首同士を、これでもかとこすりあわせます。
その瞬間、
「ああっっっ……」
とうとう椎奈は、大好きな静香のムネのなかで、はしたなくも、てっぺんまでのぼりつめてしまいました。
「……ひイィっっっクゥゥゥぅぅぅぅぅぅっっっっっっ!!!!!!」
これまで出したことのない大音量で嬌声をあげ、背中を弓なりに反らせる椎奈。お乳にはしったビリビリが、
全身あますことなくかけめぐり、椎奈のオツムをショートさせます。はじめてのオーガズムに、椎奈のカラダは
引きつけを起こしたようにピクピクとふるえていました。快感の波が、いつ果てるともなく押しては引き、押し
ては引き、椎奈の成熟したお乳と、まだまだ幼い股間をふるわせ、かき乱します。ふれてもいない股間の割れ目
からは汁がたっぷりとわき出し、まるでオシッコでももらしたように水色のスカートのおしりの部分をぐっしょ
りとぬらしては、その下にしいたオレンジ色のクッションにまで、そのシミを広げていきました。
「はぁぁぁぁぁぁっっっっっっ! くぅぅぅぅぅぅんっっっ!」
尾を引く快感に、あられもないなき声をもらし、ガクガクと打ちふるえる椎奈です。それでも、やがて快楽の
津波もしだいに引きはじめ、椎奈のカラダからは力が抜けていきます。そして、
「はぁぁぁんっっっ……!」
最後にひと声、切なげになくと、ついに椎奈は果ててしまいました。愛らしい顔はゆるみにゆるんで、汗やら、
なみだやら、ヨダレやらでもうベタベタでしたが、なんだかその表情はとても幸せそうです。
静香は、そんなだらしのない親友のすがたを、いとおしそうに見つめています。
「……んんっ……はぁぁぁ……はぁっはぁっ……はぁぁ……」
荒い息をつきつつ、弛緩したカラダを静香に預け、天国行きの余韻にひたる椎奈。意識はまだ遠い彼方に行っ
たきりのようです。
そんな椎奈にむかって、静香は顔を近づけると、もういちど、そのくちびるをうばいました。ただし今回は、
チュッと一瞬、くちびるとくちびるをあわせただけのソフトなキスです。
「しいたん?」
静香の呼びかけに、ぐったりとしていた椎奈が、王子さまのキスで目覚めた白雪姫のようにゆっくりと目を開
けました。
「しずちゃぁん……」
「しいたん、いっちゃったね」
「はわぁぁぁ、イっちゃったぁ……。しい、しずちゃんのまえで、イっちゃったぁ……。おっぱいいじ
められて、イっちゃったぁ……」
ぼんやりとした表情で言いました。
「えへへ、しいたん、かわいかったよ」
「いやぁ〜ん」
椎奈が恥ずかしそうに両手で顔をかくしました。そして、指と指のあいだから、静香の顔をのぞき見ながら、
甘ったれた声で言います。
「えへへぇ……しい、ちゅうしちゃったぁ……しずちゃんとぉ、しちゃったぁ……しいの、ふぁー
すときすぅ……うれしいなぁ」
「しちゃったねえ」
「すきぃ……しずちゃん、だいすきぃ……」
「あたしも、しいたん、すきすきっ」
ふたりが、きゅっと抱きあいました。
つよくつよく、その絆をたしかめあうように。
いやはや、それにしても、なんとも妙な具合になったものです。
たしか、このふたり、修学旅行にむけて陥没乳首の悩みを解決するのが目的だったと思うのですが……。
しかも、その肝心の悩みの種の問題は、まだ解決できていないはず。
ふたりの少女は気がついていないようですが、顔を出したはずの椎奈の乳首が、時間とともに、ふたたび穴の
なかにもぐりこんでしまうのは、これ陥没乳首の必然なのでした。いったい、この先どうすることやら。
このままいくと、なんだかこのふたり、修学旅行中にも、ひと騒動もふた騒動も起こしそうな予感がします。
いやしかし心配はご無用です。このなかよしコンビならきっと、どんなトラブルだろうと心から楽しんで、す
べて旅のよい思い出にしてしまうでしょうから。
ああ、なかよきことは美しきかな。
静香と椎奈、みたびそのくちびるを重ねるふたりです。