1.ルパン編
「やったわね、ルパン」
事前に退避場所と決めておいた部屋にルパンが到着すると、そこには既にひとり、黒い影が立っていた。
「やあ、不〜二子ちゃん、早かったな。なぁに、このルパンさまにかかれば、こんなものぐらいちょちょいのちょいさぁ」
そうしてルパンは今回の獲物を手にかざして見せた。
「しょってるわね。今回の計画、私のサポートがあって初めて可能になったってこと忘れてない?途中けっこうまごついてたじゃない。なんだったらあそこで帰っちゃってもよかったのよ。私は」
「ちょ、ちょっと…相変わらずキツイなぁ、不二子ちゃんは。まぁ見て御覧なさいって、今日のお宝…。すばらしい輝きだぜぇ」
不二子と呼ばれた影は、ルパンに歩み寄ってきた。その時、ちょうど満月にかかっていた雲が切れ、夜目には意外なほど明るく感じられる月明かりが窓から差し込んできた。
その光がルパンが手にした宝石にきらめいて、例えようのない美しさをかもし出す。しかしルパンは、近づいてくる影の姿が月明かりを受けてくっきりと見えてくることの方がはるかに気になっていた。
今まで影に見えたのも無理はない。不二子の身体は全身漆黒のレザースーツに包まれていた。肌にぴったりと張り付くように着こなされたそれは、彼女のプロポーションをありのままに浮かび上がらせていた。
全体的にスレンダーだ。足首などは折れそうなほど細い。しかし視線を上にやるにつれ、ひざの辺りから急速に肉付きを増し、太ももは実に充実している。そしてそのまま肉感的としか言いようのない腰へと続く。しかし腰骨をすぎるとまた急速に細くなり、ウエストは見事なほど引き締まっている。
しかし…彼女のプロポーションを決定的に印象づけているものは、さらにその上にあった。
レザースーツは、ウエストのすぐ上あたりから、驚くほど、ほとんど直角に近い角度で前方に大きくせり出し、そのままいつまで目で追っても先端にたどりつかないのではないかと不安になるほど続いていた。やっと先端にたどりつくと今度は急速に戻っていき、肩甲骨のすぐ下へと豊麗この上ない曲線を描いている。間違いなく特注であろう大きな大きな拡がりを持ったレザースーツの胸の部分には、本当に信じられないほど巨大な2つのふくらみがめいっぱい詰め込まれていた。
いや…正確には詰め込まれているとは言いがたい。スーツの前方を締めるジッパーは到底そのふくらみを収めきれず、胸をようやく半分まで隠したところでにっちもさっちもいかなくなって止まっていた。どうにか乳首は隠されているものの、胸の上半分は大きくV字形に露出していて、その中央にはほとんど底の知れないほど深い谷間があらわになっている。
そんな具合だから、スーツ自体無事であるわけがない。胸の部分は今にもはちきれんばかりに膨れ上がり、ジッパーは彼女が少し動くたびにギチギチとかすかな悲鳴を上げていた。
(ちょっと見ないうちに…また大きくなったんじゃないか…?)
ルパンは視線をその胸からそらす事ができなかった。仕事が終わるまでは別の緊張感に支配されていて気をまぎらわすことができたが、上首尾に終わった今、不二子の胸を見ているうちに別の緊張が彼の股間を急激に襲い始めていた。
「ねえ、もっとよく見せてよ、今日のお宝」
不二子はそんなルパンの変化を知ってか知らずか、何気ないそぶりでルパンの手にした宝石に手を伸ばす。2人の間にはまだけっこう距離があったにも関わらず…その拍子に不二子の右胸がルパンの肩を軽く押した。
「あら、ごめんなさい」
不二子は事も無げにそう言うと、ルパンの手から宝石を取った。
「これが…メキシコ最大のルビー『アステカの赤い星』なのね…」不二子は月明かりに宝石をかざすと、乱反射するその光をうっとりと眺めていた。「ステキ……」
一方ルパンはそれどころではなかった。先ほど肩を突いた際の胸の感触がいつまでも残って消えてくれないのだ。
(うう…なんてやわらかいんだ。しかもただやわらかいだけじゃない。押されて圧力が加わると中からつーんと押し返してきて――すげえ弾力だ…)
その消えない感触がルパンの情欲に火をつけていた。
「おい不二子、俺はまだそれをお前にやるとは言ってないんだぜ」
いつまでもうっとりとルビーを見つめ続けている不二子に、ルパンはわざと挑発的な言葉をぶつけた。
「あら、やっぱり勝負するつもり?」
それに応えて、不二子は不敵な頬笑みで切り返した。
「ああ、今日こそはお宝を、そしてお前も手に入れて見せるぜ」
「フフフ…無駄なことを――。それじゃあルパン、用意はいい?」
「俺はいつだってOKだぜ」
「それじゃあルールはいつもと同じ。私が勝ったらお宝は私のもの。ルパン、あなたが勝ったら…お宝はもちろん、ご褒美に私をあげるわ」
「よしっ。その言葉に二言はないな!」
"勝負"が始まった――。まずは、ルパンは、いつもの早変わりの要領で一瞬にして下半身に身に着けていたものをすべて脱ぎ捨ててみせた。先ほどから不二子に刺激されまくっていた下半身は、既にもうこれ以上ないほど怒張していた。
その自慢の逸物をあらわにしたまま、ルパンが先にベッドに横たわる。
「さぁ、ふ〜じこちゃん、カモーン」
元気一杯手招きをするルパンに、不二子は内心苦笑していた。
(まったく、男ってのは…)
そのたぐいまれなる美貌と圧倒的なプロポーションを併せ持ち、かつフェロモンのかたまりのような不二子を前にすると、どんな男であろうと結局みな同じような態度を示してしまう。不二子だって内心ルパンの事を憎からず思ってはいるのだが…このようなあからさまな態度を見せられると正直ちょっとあきれてしまう。
(ま、いっか。これもお宝のためね)
気持ちの整理をつけると、不二子も準備に入った。
まずは髪をアップにまとめていたピンをはずす。栗色の髪が肩まで一気に降りかかる。首を数回揺さぶると髪は豊かに広がった。
次に胸の途中でかろうじてひっかかっているジッパーを下ろ――そうとした。が、無理に無理を重ねて引き上げたせいか変な噛み方をしていてなかなか下りてくれない。何度か力を込めて下に引くと――ある時急に動きだし、勢いあまって一気におへその辺りまで下りてしまった。
それと共に…今までキツキツのレザースーツの中に、どうにかこうにか無理矢理押し込められていたバストが、戒めを解かれてすごい勢いで一気にあふれ出してきた。
ルパンには、バストがいきなりひとまわりもふたまわりも大きくなったように見えた。こうなってみると、今までスーツの中に収まっていたことの方が不思議に思えてくる。
(すげぇ。やっぱり前よりおっきくなってるよ、絶対…)
開放された超特大のバストは、それまで以上に圧倒的な重量感を持ち、それでいて内部から瑞々しい張りで満ち満ちて、あくまでも重力に逆らうかのように前方につき出していた。2つのふくらみが、スペースの限られた胸の上で互いに自らの領土を少しでも拡げようとしているかのようにぶつかり合い、何の支えがなくともごく自然に深い谷間を形作っていた。そのふくらみの先端を飾る、ツンと上向き加減の乳首は、その巨大な乳房からして意外なほど小さく、わずかな突起が見えるだけだった。乳輪も淡いピンク色がそのまわりをわずかに彩っているくらいで、ここだけ見るとまるで可憐な少女のようですらあった。しかし…それはそれでどこか妖艶さをたたえており、なんというか今まで乳首と共に封印され、バストの中にため込むだけため込まれていた厖大な量のフェロモンも一気に噴き出してきたような気がした。
(すげえ、すげえ、すげえ…)
もともと大きく怒張していたルパンの逸物がそのフェロモンに反応し、まだまったく触れられてもいないにもかかわらず痛いくらいにパンパンにはれ上がった。
(いけね、いつもこの調子でやられるんだっけ。なんとか落ち着かせなきゃあ…)
しかし一旦自分の限界以上に怒張した逸物はそうなかなか収まってはくれそうにはない。またそんな時間も与えずに、不二子はベッドのそばに近寄り、ルパンの股間に向けてひざをひざを着いた。そして両腕を伸ばしてその重量感たっぷりなバストを抱え上げ、今まさにその谷間にルパンの逸物をはさみ込もうとしていた。
(ヤバイ!今パイズリされたら間髪いれずイっちまう!)
なんとか時間をかせがなければ…なんとか話をそらそうとルパンは頭をめぐらした――。
とはいえルパンの頭の中は不二子の巨大なバストのことでもういっぱいになっており、とっさに考えたところでそれ以外の話題は何も出てこなかった。結局口をついて出た言葉は、ルパンが今一番気になってしょうがないことだった。
「ねえ不〜二子ちゃん、不二子ちゃんのおっぱい、この前よりまた一段と膨らんでな〜い?」
言われた不二子は一瞬動きを止めてルパンの顔を見て、まんざらでもないという風に頬笑んだ。
「ウフ…、やっぱり分かる?実はまた大きくなったのよ」そして一旦両腕を胸からはずすと、自信ありげに胸を張り、さらに右手で髪をかき上げた。その動きにあわせて、支えを失った大きなふくらみが、中身を満々にたたえた2つの巨大な水風船のようにたわんだ。「今、何センチあると思う?」
逆にそう訊かれて、ルパンはまた不二子のバストをまじまじと見つめてしまった。頭の中に様々な数字が飛び交う。気がつくとのどがからからになっている。
「うーんと…。不二子ちゃん、ひょっとして、2メートルの大台いっちゃってんじゃないの?」
それを聞いて、不二子は一瞬なんとも言えない表情を見せ、ちょっと間をおいてから口を開いた。
「残念でした。実は今、199.9センチなの。ご期待に添えなくってごめんね」
(ご期待に…ってそんなんじゃなく…。199.9センチだって!それじゃあ初めて会った時より1メートルも大きくなってるってのかぁ!)
ルパンは改めて不二子の全身を眺め回した。どう見ても、バスト以外のプロポーションはまったくと言っていいほど変わってない。ウエスト55.5センチ、ヒップ88.8センチはおそらく1ミリほどの変化もないだろう。
やっぱり、純粋にバストだけが成長したとみて間違いなさそうだ。
「でもね…。おそらく次に会う時には2メートル超えてるでしょうね。請ご期待」
えっ?と不二子を見つめなおすと、確信に満ちた表情でかすかにほくそ笑んだ気がした。
「でも、今日の所はこの、199.9センチのバストで、ね」
そう言うと、不二子はルパンの逸物を、山のようなバストの谷間に一気にはさみ込んだ。ルパンの怒張しきったそれは人並みはずれた大きさになっていたはずだが、不二子の超特大バストにかかると根元から先まで完全に包み込まれ、まったく見えなくなってしまった。
「うぉっ!」
ルパンは思わず声を上げそうになった。さらっときめの細かい肌が貼りつくようにルパンの逸物を隅々まで包み込み、それだけで身体の芯からこみ上げてくるものが感じられた。
(ここで発射してどうする。我慢、我慢…)
しかし不二子の胸の中には信じられないほどの快楽があった。まだ動かしてもないのに、どこまでもやわらかく、それでいてもちもちとした弾力があってルパンの敏感な所に執拗にまとわりついていく。
(このルパン様ともあろうが、そう何度も何度も負けていられるか…ってんだ)
「いくわよ、ルパン」
しかしそんな事を考えていられるのもそれまでだった。不二子が胸でルパンの逸物をしごき始めると、その快楽のヴォルテージは一気に何倍にもはね上がり、ルパンの頭で何かがスパークした。
(なにおっ、俺は数え切れないほどの女をイかせ、よがらせてきた百戦錬磨のルパン様だぞっ!これぐらい、我慢、我慢、我慢、我慢、我慢、我慢…) 必死で気を紛らわせようとするのだが、次第に何も考えられなくなってきて、ただひたすらお題目のように「我慢」を繰り返していく。そしてその間隔もどんどんせばまってきた。
(我慢、我慢、我慢、が――あーっ!)
逸物の先から白濁した液がほとばしり、不二子の胸の谷間から勢いよく飛び出し、広大なおっぱいのあちこちに跳ね飛んだ。
不二子はそれを見て、思わず顔がほころんだ。
「相変わらずすごい勢いね。――もう少し我慢すればもっといいことしてあげたのに、残念ね」
「ま、まだまだぁ…。ハァハァ。勝負はついてねえぞぉ」
ルパンは荒げた息を押さえながらも必死でまだ抵抗していた。
不二子も毎度のこのやりとりにも慣れたものだった。確かに…不二子は胸の内側で、ルパンの逸物が今だ萎えることなくそそり立っているのを感じていた。
「いつもながらあきらめの悪い人ね。それじゃあ…また徹底的にしぼりとってあげるわよ」
不二子は先ほどからはさみこんだまま、もう一度…今度はさらに腕に力を込めてルパンの逸物をしごき始めた。今発射したばかりだというのに、ルパンは次の射精の波がすさまじい勢いで駆け上がってくるのを感じていた…。
――いったい何発発射しただろう…。ルパン自身憶えてないほど射精をくり返し、もう何も出ない…というほどになって、不二子はようやくルパンを解放した。
「やっぱり今日もわたしの勝ちだったわね」
その時には、不二子の大きな胸にはすみずみにまでまんべんなく白いものがふりまかれていた。不二子は特になんてことはないような顔をしながら、それを丁寧にふき取っていく。
「ふ…ふりこぉ…」
けろっとしている不二子とは対照的に、ルパンはすべての精力を使い果たしててしまったかのように横たわっていた。特に腰はもうがくがくで、しばらく休まなければ立つことすら難しそうだった。
「じゃ、『アステカの赤い星』はいただいていくわよ」
そうして不二子は今日のお宝を手に取ると、それを大きな胸の谷間に落とし込んだ。特大のルビーも、不二子の谷間にかかってはすっぽりとはまり込み、少々振ったぐらいでは落ちてきそうにもなかった。
「それじゃあまたね、ルパン」
極上の笑顔を振りまきながら、不二子は先ほど下ろしたジッパーを再び引き上げて胸をしまおうとした。しかし…一度開放された超乳はそのわずかな時間にまるでここぞとばかりに張りを増したみたいに、一向に中に収まってくれようとしなかった。
(やだ…また育っちゃったのかしら)
とにかく力任せにジッパーを引き上げる。少ししまるたびに、ギチギチチッ、とジッパーが苦しげにうめいた。
苦労してようやくできる限り引き上げたが、ジッパーは先ほどよりかなり下にまでしか上がらず、かろうじて乳首を隠すのがやっとだった。でもこれ以上無理したらスーツ自体が壊れかねない。
(このスーツも限界ね…)
不二子はあきらめて手を離すと、「じゃね」とルパンに手を振って出口へと走り出した。途端に胸が大きくぶるんと揺れて横に強烈なGがかかったが、不二子はそれをものともせずしなやかに駆け出していった。
まだ回復していないルパンは、「そりゃねーよ不二子ちゃん」とつぶやきながらもただそれを見送るしかなかった。
それから30分後、そこはルパンすら知らない不二子だけのアジトの中…。
ひとりシャワーを浴び、胸に先ほど浴びた痕跡をさらに丹念に洗い流す不二子の姿があった。
すぐ横の脱衣所には、遂に耐え切れずにジッパーが崩壊したレザースーツが脱ぎ捨てられていた。アジトにたどり着いた途端、とうとう限界を突破してはじけ飛んだのだ。
「帰る途中でなくってよかった…」
そうつぶやきながら、なおも丹念にはちきれんばかりにふくらんだ胸をなでまわす。
「やっぱりどう見ても、さっきより大きくなってるみたいね…」
胸からまるでそびえ立つように大きく張り切ったバストを見おろしながら再びつぶやいた。そう、見れば見るほど、まるで先ほどたっぷり浴びたルパンの精を吸い込んで、ますます張り詰めているように思えた。
シャワーを止め、バスタオルで身体についた水分をふき取ると、やっぱり気になって、全裸のままメジャーを手に取った。
ついこないだ測ったばっかりなんだけどね…。そんな事をつぶやきながらも、"勝負"の後はいつも測りなおさずにはいられない。不二子はメジャーを大きな胸にまわした。バストを一周して目盛りを合わせ、指で押さえた所の数字を目にした時、不二子の顔に驚きの表情が浮かんだ。
「208センチ…!。あれだけの間にまた8センチも増えてる!!」
あわててもう一度測りなおしてみたが結果はやはり同じだった。奇しくもルパンが目測で読み取ったサイズに酷似している。次にルパンがこの胸を見るときの驚きが目に浮かぶようだった。
不二子の目に、ふと脱ぎ捨てられたレザースーツが映った。「とにかくあのスーツは新調しないとね。それに…ブラジャーもオーダーし直さなくっちゃ」
そして、今一度、一層大きくなったバストを両腕で抱え込んでみた。やっぱり先ほどより一段とずっしりとした手ごたえを感じる。
「フフ、ルパン…。次にはこの、2メートルを超えてますますおっきくなったおっぱいではさみ込んであげるわ。今度はいったい何秒もつかしらね…」