全日本ビッグバスト選手権 その4

カゼリ(物語)・レイドック(挿し絵)・KobayashiR(挿し絵) 作
Copyright 2003 by Kazeri (story)
Copyright 2006 by Laydock (picture)
Copyright 2012 by KobayashiR (picture)

横浜中華街、その一角に「三花館」なる料理店がある。
「桃(タオ)、5番テーブルにお水運んで」
「わかったアル!」
美人三姉妹が切り盛りするこの店は今日も大繁盛だった。
長女櫻(イン)の料理も評判いいが、何人かの客は別の目的でここを訪れている。

それは三女桃だった。姓が胡なので、客からは「くるみ」と呼ばれ親しまれている。
チャイナドレスのスリットから垣間見える長めの脚、おだんごに結われた可愛い髪型、そしてあどけない童顔とくればもう、そのスジの人達にはたまらないだろう。
しかし何といっても彼女の魅力は、スレンダーな身体から大きく張り出した爆乳である。13歳ならではの弾力に富んだ様子は、服の上からでも十分確認できる。
今にも特製のエプロンを破らんばかりに丸々と張り詰めていた。

ちなみにエプロンの下は上半身裸だったりする。なぜなら
「桃、これ着て接客するよろし。そうすれば一気に千客万来よ」
という、次女梅(メイ)の指示に従ったからだ。
「でも姐姐、ワタシ……はずかしいよ」
「そこは辛抱ね。桃はいつも慌ててドジするから、客寄せで役に立ってもらうアル」
この店を続けて来れたのは梅の経営術のおかげだ。そう思うと断れなかった。

「あいやー!」
桃はテーブルに胸がつかえて転んでしまう。こぼれた水でエプロンが透ける様子に、誰もが目をみはっていた。
きれいなピンク色の乳首がうっすらと見えると、客の大半がイスを立ち上がった。
「はわわ、ゴメンなさいゴメンなさい!」
「桃は慌て者ね。もうちょっと落ち着くよろし」

いつも一生懸命な桃だが、せっかちなのでミスは多かった。
「さっきのは桃のせいだけじゃない思うアル。この店せまいよ」
優しい櫻がフォローを入れる。
「確かに。ワタシもそろそろ大きな店舗への移転を考えてたアル」
先見の明がある梅は、すでに好条件の物件に目星をつけていた。
「でも問題は費用ね……」
「ワタシがお金用意するよ!」
「桃?」
「これに出場するアル。優勝したら1000万もらえるね。日本在住なら中国人でも参加できるよ」
「よく言ったね、桃!それでこそワタシの妹よ」
梅は即座に賛成するが、櫻は大切な妹の身を心配する。
「……大丈夫か、桃?」
「ワタシだって店の役に立ちたいアル!」
真剣な桃のまなざしを見て、櫻はうなずいた。
「謝謝、桃」

神奈川代表
胡桃(フー・タオ)愛称は「くるみ」
13歳
身長 157cm
バスト 113cm(Pカップ)
ウエスト 51cm
ヒップ 80cm
支給水着 チャイナドレス風ワンピース(龍の絵入り)
特徴 三姉妹の末っ子、常に一生懸命だが慌て者、エセ中国語

KobayashiRさん作

「はぁ〜〜〜極楽」
別府のある旅館では、ショートカットの活発そうな少女が温泉につかっていた。
たわわに実った大きな乳房が水面に浮いている。
スベスベの肌の上では、降ってきた雫ですら玉となった。
「今日も気合入れてくたい!」
湯船から上がって濡れた手ぬぐいでパンと身体を叩くと、巨大な乳房がプルプルと揺れた。
彼女の一日はこうして始まる。

彼女はこの旅館の一人娘で、ゆくゆくは女将になる器だった。
しかし名高き別府温泉といえども、栄える宿もあれば廃れる宿もある。
彼女の家は後者だった。向かいにホテルが建ってから、客はことごとく奪われてしまう。
「今に見とれや!ウチも立派に改築したら、すぐに客取り返したるけん!」
仲居の制服に着替えて湯上がりの牛乳を飲む彼女の表情からは、自信がうかがえた。
この旅館をきれいに改築して、新装オープンをもくろんでいるのだ。そのための費用も工面するあてがある。

「温子ー、東京の出版社から小包届いとう」
現女将である母が小さな箱を持ってくる。
「来たっちゃ!」
箱を開けると、書類審査の合格通知が入っていた。
「ふふふ、あたしの乳なら間違いねと思っとったばい」
しかし同封された水着を見て、温子は首をかしげる。
「何ね、これ水着やなかと?手ぬぐいやん」
贈られてきたのは大きめの手ぬぐいが2枚。だが決して予算をケチったわけではない。木根の趣味がマニアックなのだ。
「まあよかたい。旅館の看板娘にゃふさわしか。ウチの旅館めいっぱいアピールしたるけんね!」

大分代表
湯川温子(ゆかわ・あつこ)
15歳
身長 160cm
バスト 118cm(Qカップ)
ウエスト 57cm
ヒップ 84cm
支給水着 手ぬぐい2枚(上下用)
特徴 温泉旅館の看板娘、スベスベの肌、サッパリした性格

レイドックさん作

長崎県にある九州最大のテーマパークが倒産してから半年が経つ。
「ファーター(お父さん)元気出して。またやり直せばいいわ」
「ああそうだな。家族全員でがんばろう!」
野崎家は3人ともオランダ村のスタッフだったが、倒産につき一斉解雇にあってしまった。
これからは実家のアイスクリーム屋に戻って、一からやり直さなければならない。

だが、こんな逆境でも野崎家は明るく笑いの絶えない家庭だった。
再開したアイスクリーム屋も順調に繁盛していた。
その理由は言うまでもなく、看板娘のミシュランだ。
オランダ人ハーフである彼女のバストは、服の上からでもその存在を十分にアピールしている。
西欧ならではの圧倒感というべきか、まさに大迫力の巨大な乳房は、金髪碧眼によく映えた。

しかし、彼らにもまだ悩みがあった。
「ムッター(お母さん)、園長の具合がまた悪くなったみたいよ」
「まあ、それは大変ねえ」
野崎家は本当に優しい一家で、キリスト教の隣人愛を心がけていた。
オランダ村のスタッフを辞めてからも、廃業した園長のことを心配していたのだ。
ちなみに園長は偶然にも野崎家の隣に住んでいる。
「よっぽどショックだったのね。借金のプレッシャーに勝てず、今の仕事も手につかなくなってるみたい」
「お気の毒にねえ。私たちで何とかしてあげられないかしら?」
「それでねムッター、私これに出ようと思うの」
「全日本ビッグバスト選手権?」
「うん、私お祭り大好きだもの。賞金取れたら園長の借金の足しにしてあげるんだ」
「まあミシュラン、あなたはなんて優しい子なの!」
「困ってる人を放っておけないの。ムッターも応援してくれるでしょ?」
「もちろんよ」

長崎代表
美朱蘭野崎(ミシュラン・のざき)
19歳
身長 173cm
バスト 128cm(Tカップ)
ウエスト 60cm
ヒップ 90cm
支給水着 造花のフラワービキニ
特徴 陽気なオランダ人ハーフ、金髪碧眼、困っている人を見過ごせない

KobayashiRさん作

一方編集部では。
「お、お、お待たせしました」
このビル建って以来の重要な客を迎え、臼井編集長はガチガチに緊張していた。
「は、は、はじめまして。げ、月刊バルーンの臼井です」
「はじめまして大蔵金之助です。どうぞよろしく」
紳氏的なこの男、実は総資産50億の大富豪で出版社の大株主だった。つまり臼井から見ればこれ以上ないほど偉い人なのだ。
「まあそう固くならんでくれ。さっそく本題に入るが……」
「は、はい」
「例の新企画、全日本ビッグバスト選手権だがね、私も大いに期待している」
「あ、ありがとうございます」
「そこでだ、ぜひとも私から資金援助をさせてもらいたい。金に糸目はつけん」
「えええっ!い、いいんですか?」
「もちろんだとも。私のグループで経営しているホテルを貸し切らせよう。広いプールのある所だ。二次審査の会場はそこにしたまえ。ビデオカメラなど最高級の機材も揃えてあげよう」
思いがけぬスポンサーの登場に、編集長はふかぶかと礼をする。
「ありがとうございますっ!必ずやこの臼井、大蔵様のご期待に沿えてごらんに入れます!」
「オホン、ところで二次審査の方法はもう決まっているのかな?」
「も、申し訳ありません。まだ考案中でして」
「それなら提案がある……水着争奪戦というのはどうかな?」
大蔵金之助、この男もまた一人の巨乳愛好家だった。

続く