はるひは、高校では冷たくてつまらない女でとおっている。それは本人の望んでいる自分
のキャラクターではないが、彼女の特殊な体のせいでそうせざるをえない。
彼女のバストは80cm。小さくはない。むしろ高校では大きいぐらいだ。だが、彼女は
興奮したり気分がたかまったりすると、胸が膨らんでしまうのだった。前はすぐに元の大
きさに戻ったのだが…、最近は元に戻るまでに異様に時間がかかるようになってしまった
。だから普段はおとなしくしていなければならず、クールな人と思われてもしょうがなか
った。
そんなはるひに友達や話し掛けてくる人は少なかったが、要注意人物がいた。小林という
男子で、クラスのお笑い担当といった感じなのだが、よくはるひにちょっかいを出してく
るのだ。彼は、ただのいたずら心ではるひの別の表情が見てみたいらしい。そして今日も
帰ろうとした時にちょっかいを出してきた。
「やー、はるちゃん。明日提出の課題やってある?」
「…ある」
「さすが!ちょっと見せてくんない?」
「やだ」
「そ…そんな…。頼むよー」
「じゃあ、いいよ」
「ホントか?ありがと!てか、あれうつすだけじゃわかんないから、教えてくんない?」
「それはやだ」
「いいじゃん、頼むよー」
「やだ」
「やだー」
「…他の人に頼んで」
「えー。はるちゃんだからいいんだよ」
「……なんで」
「何でだと思う?」
「………帰る」
「ちょっと、待……はるちゃーん」
はるひは小林をおいてさっさといってしまった。実は、小林がまた変な事を言ったから、
外から見えるほどではないが胸が膨らんでしまったのである。ブラが胸を締め付け、きっ
といやらしく変形している。歩く度に胸が揺れ、負担がかかってしまう。早く家に帰って
冷たいシャワーでも浴びなければ…。
朝起きる。今日は夢も何もみなかった。心がおだやかだったので、はるひの胸は最小値の
75cmだった。小さいことがうれしくても顔にも声にも出さない。ここで気分がたかま
っては元も子もない。
学校につくと静かに自分の席についた。誰も話しかけてくる者はいないし、話し掛ける気
もない。そんな様子を、本人は諦めていた。そして、慣れていた。
「はるちゃん、たのむよ、課題…」
小林がまた来た。はるひはうっとおしく思ったが、そういえば昨日見せるとは言ったよう
な気がしたので、とりあえず見せる事にした。
「わりぃ、マジありがと!」
「うん」
「そうだ、はるちゃんは風紀委員だったよね。今日めずらしく活動があるみたいよ」
風紀委員とは、この学校では全員何かしらの委員会に所属しなくてはいけないというルー
ルがあったのではるひが仕方なく入った委員会だ。本人も何をする委員会なのかわからな
いままいままで過ごして来た。もともと仕事がなにもないと名高い委員会だった…。
「放課後屋上に集合だってさ」
屋上なんて、行った事なんてなかった。とりあえず最上階のさらに上に続く階段をのぼっ
てみると、外へ出るらしい重そうなドアがあった。開けようとすると、後ろから声がし
た。
「はるちゃーん、もうきてたんだ」
小林だった。
「あれ?言ってなかったっけ?俺も風紀委員なのさ」
小林はドアをあけた。外には誰もいなかった。
「けっこういい眺めじゃん」
はるひもそれは同感だった。たいして都会ではないので周りに高い建物はなく、かなりの
範囲を見ることができた。
「他の人は」
めずらしくはるひが口を開いた。しかし、小林は答えない。
「はるちゃん、実はいいたかったことがあるんだ」
小林は急に真面目な顔になった。
「俺、はるちゃんが好きなんだ」
ドクン…ドクン
はるひは驚き戸惑い…慌てた。そして、気持ちのたかぶりは胸を目覚めさせてしまった。
ドクン…ドクン
膨らんでいく。
だめ、いつもよりひどい…。
はるひは返事をするどころではなく、早く小林の前から立ち去る決意をした。だが、ドア
まで走ったのだが、ドアが開かなかった。
「あ…れっ」
ドクン…ドクン
だんだんブラがきつくなってきた。
「残念、カギはここさ。ここはマジックドアなんだ。はるちゃん、俺の話をきいてくれ」
はるひはドアを叩く。パニックになりそうな乱れた心は、胸をさらに膨らませていく。
「俺、はるちゃんの胸のこと知ってるんだ」
ドクン…ドクンドクン
なんで…………?!
「はるちゃん、小さい病院にいってるでしょ。そこの名前。小林病院だろ。俺ん家そこな
んだ。はるちゃんの体のこと、全部知ってるんだ…」
はるひの動きが止まった。あまりにショックで頭の中で話の整理ができていなかった。し
かし、胸は止まっていない。
「俺…ずっとはるちゃん見てたけど、友達いなくてさみしそうで…。いつの間にか好きに
なってたんだ。これからは仲良くしようよ」
「ほんとに…。友達になってくれるの…?」
「うん。君さえよければ…恋人にだって」
はるひは涙がでてきた。うれしかったのだ。自分でも気付いていなかったが、かまってく
れる小林のことが好きだったのかもしれない。
…その時、ついにブラの限界をこえ、ホックが壊れた。おさえを失った胸は、ボンッと一
気にブラウスを押し上げた。
「だめっ…やっぱり…恥ずかしい…見ないで!」
「そんなことないさ。これからは隠し事のない仲になろうよ…」
「だ…だめっ!」
はるひはしゃがみ込み丸まって胸を隠した。だが、落ち着けるはずもなく、胸の膨張ス
ピードは増していく。
ドクンドクンドクンドクン
胸が大きくなり、だんだん自分の膝を胸が押す力が増してきた。それに負けないように、
膝を腕で抱え込む。だが、さらに膨らみ、ブラウスはシワがピンと張り詰められ、危険
信号を出している。
「ほら、隠していたら何にもならないよ。俺とはるちゃんは…特別なんだから」
小林ははるひの手をそっとほどくと、優しく上に引っ張り、立つように促した。すると、
前屈みになっていたからなんとか生地の余裕があったブラウスが容赦なく引っ張られ、ボ
タンが「プツッ」ととんだ。そして…大きく育った2つの瓜が、はじめて外の空気に触れ、
太陽の光を浴び、愛する人の前に姿を現した。
「わっ…わたし…こんなに…大きく…なったの…初めて…」
気分がたかまり、呼吸があらくなっている。今まではるひはせいぜい100cmが限界だ
ったが、今のサイズはそんなものではないだろう。さらに直接見られている恥ずかしさも
胸の膨らみの加速を手伝った。
「はるちゃん…すごいよ。大きくなってるよ」
「はぁはぁはぁはぁ…わ…私…はぁはぁ…」
もう声を出すことすらできなかった。
ドクンドクンドクンドクンドクンドクン
ブラウスから出た胸は、興奮のためかものかに赤く染まり、とても美しかった。それが、
はるひの息に合わせてふるえ、膨らんでいく。膨らむときに服にこすれて、ズズ、ズズ…
とかすかにでる音が聞こえる。やがて、はるひは足が震えてきた。息が荒れ、頭がぼうっ
としたのもあるが…胸が重くなり支えきれなくなったようにも見える。それを小林は右手
ではるひの体をやさしく抱き、支えた。だが、あえて胸はさわらない。楽しみは最後にと
っておく主義らしい。わきの下へ忍ばせた腕から、はるひの鼓動がきこえる。脈の音なの
か、もしくは胸の膨らむ音かもしれない。だんだん、小林も腕が疲れるほどになってきた。
それほどまでに胸が膨らんでいるのである。はるひの胸が、膨らむにつれて小林の顔に近
づいてくる。甘い香りがするような気がした。すでにはるひの片方の胸は、小林の胸あた
りにあたってつぶれている。そして、つぶされた胸がまたとなりの胸をつぶし、変形され
たそれは、いかにもやわらかそうで……小林はついに耐えられなくなった。
「はるちゃ…ん」
――ドクン。
小林は、はるひ…いや、180cmをこえるその胸にとびこんだ。