BB-Virus

カズロウ 作
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Case herself

私は母乳のサンプルを持って自分の研究所に帰った。ソレが起こったのは、その翌日だっ た。
その日は、助手の椛さんが昨日のサンプルの分析結果を自宅にもってきてくれるというの で待っていた。今日は私は休みなのだが、単なる趣味で早く見たかったのだ。ちなみに椛 さんは私の助手といっても、上下関係があるわけではなく、実際は友達のようなものだ。 しかし、待っていると、だんだん熱くなってきた。夏でもないのに、汗が出そうなほどあ つかった。窓をあけ、薄着になる。しかし、あつさは増す一方だ。冷房は掃除していない ので使えない。私はついに下着だけになってしまった。どうしてこんな事をしているのだ ろうとは、なぜか思わなかった。そして、だんだんとその熱は胸へと集まっていった。
まさか――
予感は的中した。ムク、ムク…。私の胸はゆっくりと膨らみはじめた。私の心の中は3つ に意見がわかれていた。1つは理性。やはり、恐怖を感じ、普通が一番だと思う心。1つ は研究者としての意見。自分が被験者ならば、研究に都合のいい事はこの上ない。1つ は、欲望。ただ膨乳の快感を望む心。しかし、3つの心が出した答はいたって簡単で、 2:1の多数決で膨乳を促す事に決めた。胸はいつもよりかなり敏感になっているよう だ。いつもの手つきで自分の胸を揉む。
「ぅアッ…!」
どうかしてしまいそうなほどの電撃が体中を走った。もはやわずかに残った冷静な自分 は、胸が快感を得る事で膨らむスピードを増したのを観測した。ためしに、もう一度や る。
「ンンッ!」
やはりそうだ。膨乳中にいかに刺激を与えるか…それが胸のサイズに影響するのだ。
「先生ー、いますか?入りますよー」
椛の声だ。しかし、こんな事をしているのを見られて恥ずかしいという気持ちは全く起こ らなかった。むしろ私は別の事を考えていた。
「椛さん…早くきてー!」
「どうしたんです……あ!」
椛は私の姿を見て驚いた。その時、私の胸は120cmはこえていただろう。
「先生!これは…」
「うん、私もみたいなの…でもこれは実験よ!私の胸をおもいっきり揉んで!」
「は…はい!」
「アアアッンン…!!」
椛の胸の扱いは、私以上だ。しかも、自分でやるのとは違って、手加減などしないから、 今までの刺激とはくらべものにならない。
「アア…アア…アアア!」
そして、私は私が気絶しても揉み続けて、と言ったかどうかわからないまま、気絶してし まった。

目が覚めた。ああ、布団をかけてくれたんだ。でもやけに重い布団だな…と思ったら、そ れは布団ではなく、どうやら自分の胸らしい。覚悟はしていたが…まさかこれほどまでと は。大きすぎになってしまった胸は、私のからだからはみ出て床についている。そのおか げでこの胸の全質量を体に乗せなくて済んでいるようだ。
「椛さん?椛さん!」
私が呼ぶと、はあい、と胸で見えなくなった足の方から声が聞こえた。と思ったら違っ た。
「おはようございます」
私はびっくりした。なぜなら椛は、私の谷間と思われるスジから顔が出て来たのだ。
「気持ちよかったんで、私も寝ちゃいました、ハハ…」
椛が谷間から抜けだすと、とりあえず立ってみようと思った。こんなに重たくてはとても 動けないんじゃないかと思いきや…思ったほど苦労せず(苦労したのはまわりにぶつかっ てしまう事)立つ事ができた。
「先生、すごい力ですね。いやぁ、おっきいなあ…」
私は気がついた。本人にしか気付かない体の変化が。
「いや……、これはきっと、胸が大きくなるのと同時に、外見は変わらないけど足や腰の 筋肉が強くなったんだ」
しかし、強くなったといっても、胸を支える分しか強くなっていないので、胸の重さをそ の筋力から差し引くと、元の体とたいして力の差はないようだ。
「何cmあるのかしら」
「そうね、はかってみようか…」
私は動きづらいので、椛さんに頼んでメジャーをとってきてもらった。しかも、はかるに はメジャーを一周させるのに椛さんに私のまわりを一周してもらわなければならない。
「でっかいから誤差があるだろうけど…だいたい350cmかな」
少し体を動かしてみ た。視界の半分が常に胸だ。下をむこうとすると、すぐ胸が床についつしまう。動くとす ぐ壁やタンスに胸がぶつかってしまう。
「そういえば、ブラはどこにいったんだろう」
「あ、さっき中でみましたよ」
椛は私の胸にもぐると、ペチャンコになり、しかも切れたブラを発見してきた。

その後私がどうなったかというと。まず、あの院内学校がある病院へいった。病院までは 胸は布団で覆い、わざわざワゴン車を椛に借りてきてもらい、後ろの席を胸で占領した。 病院で、校長先生でもあり彼女らの主治医でもある赤坂先生に話をきいた。
「発病が確認されているのは中学生や高校生だけですので…先生(私の事)を学校に入れ るわけにもいきませんし…。そうだ、先生、この学校の先生になってはどうですか?」
そして、私はこの院内学校の理科の先生として、そして患者として、そして、研究者とし てこの病院にいる事になった。病院とはいえ、彼女らは学生であり、もちろん授業もうけ なければならない。しかし、赤坂先生の方針として、病気の事情から教師はみな女性に頼 んでいたらしいが、やはり理科の先生はなかなか見つからなかったそうだ。なので私はす んなり先生をやる事になってしまった。これからは、彼女たちの事を生徒と呼ぶ事にしよ う。