残心

カズロウ 作
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まり那は剣道部をやめようかなやんでいた。
高校に入り、まり那は小さい頃から続けてきた剣道をやるために迷わずこの部に入った。
この高校の剣道部は弱い方だったが、まり那は1年生にしてレギュラーになり、個人戦では県大会4位にまでなった。
しかし、2年生になって、試合が近いというのに、彼女は剣道を続けられない深刻な悩みを抱えていた。
それは、誰にでもある、体の悩み。
ちょっと他の人と違うのは、そのレベルの問題だった。
まり那は胸が大きく成長しすぎた。
1年生の後半から急成長したその胸はもうすぐバスト150cmという大台にのってしまうのだ。

今日も部活の練習が終わった後の剣道場で、まり那は着替えもせずしゃがみ込んで考えていた。
日に日に増える(胸の)体重は、まり那のあしのキレを奪っていく。
竹刀を縦にふる動作も、だんだん腕と腕が胸にひっかかってしまい鈍くなってきた。
そして…防具の胴がつけられなくなりそうだった。
今もかなり無理をしてとめている。
ウエストは細いので、胴がかなり斜めについている。
そして、胸が本来腕をふるためのスペースから横にはみ出ていて、さらに胸の上半分は防具で隠されていなかった。
胸にあわせて長いものに付け替えた胴紐だけは新品だった。
その防具の下に着る剣道着は、男用のかなり大きなものでも胸囲は足りないので、それを加工して胸を隠す面積を増やして使っている。
それでも試合中などに胸のところをおさえる紐がよくとれてしまう。
そんなまり那に近づくと、隣に座った男子がいた。
正良というまり那の幼なじみで、ずっと剣道を一緒にやってきた友達だ。
本人同士はただの友達だといっているが、はたからみると恋人同士にしか見えないような仲だった。
「…私、どうしたらいいんだろう」
「……」
数秒の沈黙。
「あのさ、…僕はまり那がこれ以上辛い思いをしてるところを見たくないな」
「でも…剣道やめたくないし、マサと一緒に練習したいし…」
まり那は隣においてある竹刀を握った。
「僕が、まり那の分まで強くなるよ」
「今まで私に勝った事ないくせに…」
「そ、それは…。でも、もう負けない」
「無理よ」
「いいや、勝つよ!勝負しよう」
正良は思わず立ち上がった。
「いいよ。じゃあ、マサが勝ったら私は剣道をやめる」
「お、お前が勝ったらどうするのさ」
「そうね。まあ、それが当然だからジュース1本おごってくれればいいや」
「ムム…」
そして、二人は面と小手をつけて試合場に立って向かい合った。
体のリズムを整えるための軽い運動をする。
それだけでまり那の胸ははずみ、防具を揺らす。
そして二人は視線をあわせるて準備を終えた事を伝えあうと、構えに入った。
「これで何連勝になるのかな〜」
「何を。今度こそ負けない」
二人はまた視線を合わせる。
それが試合開始の合図。
先に仕掛けたのは…正良だった。
「胴ーッ!!」
まり那はそれを竹刀でなんとか防御する。
そして、二人は小手と小手で押し合うつばずりあいの状態になる。
まり那は胸の重量をいかしてグイグイ迫ってくる。
耐え切れなくなった正良はそこから引き面を打つが、簡単にかわされ、その隙にまり那の強烈な面が振り下ろされる。
「うっ」
声をあげる正良。
見事な一本が入った…はずだった。
しかし、まり那の胸が腕にぶつかり面のスピードを鈍らせた。
正良はギリギリのところでかわし、逆に胴を狙う。
動揺したまり那はよけきれなかった。
「「バーンッ」」
その時、まり那の胸に正良の胴打ちの振動が伝わり…快感を与えた。
思わず声を出してしまった。
「あっ…」
振り向く正良。
「今のは入っただろ?!」
「入ってない!」
「嘘だ、あっ、て言ったじゃないか」
「それは………なんでもないの!」
そして、そこからはめちゃくちゃな試合になってしまった。
二人はお互いにひたすら打ち合った。
たとえ本当の試合で一本とれるようなものがあっても関係なかった。
続けていくうちに、大きな2つのウエイトを持つまり那はだんだんきつくなっていく。
まず、体力が奪われる。
そして…体を動かす時の全ての振動が胸に伝わり、快感に変換され、まり那の動きを抑制させる。
その事になんとなく気付いた正良は、胴ばかり狙った。
(な…なにこれ…胸が変…。き…気持ち良いみたい…熱いよ…。
う、動くだけで変になっちゃう…。やめて、もう胴は狙わないで…!アアッ!!)
まり那はその場に崩れた。
「大丈夫か?」
胸がヒリヒリする。
まり那は急いで防具をはずした。
「胴ばっかり狙うなんて…卑怯じゃない」
「だって、まり那に剣道を続けるのは無理だって事をわからせるのが目的だったし…
それに、胴を当てた時のまり那の顔がかわいくて…」
「胸が…胸が熱い…。熱い…」
まり那はついに、剣道着の胸の紐をほどいてしまった。
「わっ」
そこには…ブラをつけていない、巨大な胸があった。
慌てて見ないように後ろを向く正良。
だが、正良の手をまり那が引っ張った。
「せ、責任とってよ、こんな風にしたの、マサなんだから…」
マサは恐る恐る振り向いた。
いつもの倍以上の迫力の胸がそこにあった。
しかも、試合の後だからか汗で胸が少し湿っているところが魅力を増す。
汗臭くなく、なぜか甘い香りがする。
乳首は何かをこらえるかのように立っていた。
そして、そのまわりは特に湿っている…。
「な、何をすればいいのさ」
「ちょっと、おっぱい揉んでくれれば楽になるかも…」
「わ、わかったよ」
正良は急いで自分の防具をとると、しゃがみ込んでいるまり那の後ろにまわり、胸に手をのばした。
「アウウッアアッ!!」
何の経験もない正良は、手加減もせず一気に揉んでくる。
「大丈夫?間違った…?」
「ううん、いいの。続けて…」
「わかった」
正良も快感で倒れそうだったが、なんとか揉み続けた。
「ウウッ、ウアア、ああん!!」
「へ、平気?」
「も、もっと…。やめないでよう」
いちいち尋ねる度に手を休める正良は、まり那にかなりきつめのじらしになっていた。
「もっと強くう、前の方も…」
「こ…こう?これ?」
正良が握ったのは…乳首だった。
「アアアアアア出る出る出る!!」
まり那は何を思ったのか…振り向くと正良の顔に胸を押し付け、そのまま押し倒した。
片方だけで人の顔より十分大きいまり那の胸は、簡単に正良の顔を覆ってしまった。
そして。
「わあっ!」
「ンンンンンンンーーーー!!」
「「ビュッビュッビュウゥ…」」
正良の顔にむかって数リットルの母乳が放たれた。
ちなみに、剣道場のきれいなフロアが台無しになってしまった。

二人は制服に着替え終えると、駅までの道を歩く。
まり那の制服姿もまたよい。
特注のブラウスがパツンパツンになり、きつそうだ。
合うブラがないのか、ブラはしていないが、乳首の部分だけ透けないように、何かやわらかいものを入れている。
「私、マネージャーになるよ」
「うん。じゃあ、僕もまり那のマネージャーになる」
「えっ?」
「おっぱいのお世話係さ」
「ああ…そういう事か、じゃあ、お願いしよっかな」
二人は笑った。
「あ、まり那に剣道やめる前にやってほしい事があるんだよな」
「え、何?」
「えっとね…。胸で真剣白刃取り」
「もう…!」
まり那は正良をぶつ代わりに、胸で吹っ飛ばした。