「や、やだぁ…もおっ」
ユイが胸の異変の正体に気付いたのは、寝ている間にかいた谷間の汗を流そうとシャワーを浴びようとした時だ。
朝起きた時からずっとムズムズしていた。
ノーブラなので、パジャマを脱ぐだけで胸がボンと登場する。
ユイの体重の大部分を占めるその2つの巨大な胸。
鏡にうつすと、その大きさには見合わなく小さめの、だが一般的なそれと比べると多少大きな乳首があり、
それ以外はホクロ一つ存在しない広大な白い肌が広がっている。
はずだった。
よく見ると、今日は見慣れぬ赤い斑点が2つ。
「蚊にさされちゃったぁ…」
1つは左の乳房の上の方の谷間のそば。
もう1つは右の乳房の、乳輪のすぐ隣。
部屋に侵入した蚊が、ノーブラだった胸をターゲットにしたらしい。
「むー、かゆいなぁ…」
よいしょと手をのばす。
左の蚊にさされはなんとか届く。
爪をたてないようにしつつ指でなでる。
少しかゆみがおさまった気がする。
だが、
「んーっ、届かない…」
手をのばし、少々無理をして胸をつぶすようにしても、ユイの手は右の蚊にさされには届かなかった。
なにせ、ユイのバストは230cmもあるのだ。
身長はたいして高くないのに、中学生になってから急激に膨らみ始めたこの胸は、高校生となった今でも膨らみ続けて少々生活に支障をきたしている。
「かゆいけど…シャワーあびちゃえば、平気かな…」
ユイは汗っかきなので朝のシャワーはかかせない。
特に谷間は汗をかきやすかった。
新陳代謝が大きいのだろう。
そして、おにくにはさまれているので熱がたまる。
さらに(これは単なる推測だが)このあたりは水分を多く含んでいるからだろう。
なので、谷間は乳念に洗う。
「よいしょ…っ!」
両手で谷間をこじあけるようにする。
元の形に戻ろうとする乳房がやわらかく変形し、腕を包み込む。
そしてやっとできた谷間の隙間へシャワーを流し込む。
少し水が冷たすぎたが、その刺激もまたよい。
おかげで蚊にさされのかゆみもいつの間にか忘れた。
シャワーを終え、タオルで体をふく。
胸に時間をとられながらも作業を終える。
そして下着をはく。
「よいしょ」
取り出したのは、巨大なブラ。
これを胸につけるときには風圧が生まれる…。
「ちょっと…ずれてるかな」
どうやら胸のおにくのかたより具合が気になるらしい。
確かにこれだけ大きいと気にしなくてはいけない問題なのかもしれない。
「できたー」
ユイはその姿のまま自分の部屋に制服のブラウスとスカートをとりにいく。
家にはもう誰もいないので周りを気にする必要はない。
両親は共働きで、朝も非常に早く出掛けてしまうのだ。
全ての準備を終え、家を出る。
学校は歩いていける近さだ。
思えば、中3の頃、この胸のせいで電車通学は御免だったので、近くのこの高校にいきたくて、公立の学校なのに偏差値は高かったががんばったものだ。
できることなら女子校がよかったが贅沢は言えない。
膨らむ胸に勉強を邪魔されながらもがんばって…あの頃はたしかまだ140cmくらいだっただろうか。
特注のブラウスの生地ををミチミチ…といわせながら、朝からがんばりすぎの太陽の下を歩く。
学校にはすぐつくが、この暑さだ、すぐに汗が出てしまう。
タオルであっちこっちを忙しくふく。
だが、さすがに外では人目が気になって谷間はふけなかなった。
学校に着き教室に入ると、胸を机の上にのせる。
「あぁー、あついよぉ」
「あ、おはよー」
前の席の彼女は、ユイの友達のマリ。
二人はかなり仲がいい。
「相変わらずすごい汗だね」
「うん…せっかくシャワー浴びてきたのに…」
「うーん、…もう、すごい臭うよ」
「ええっ、そんなー!」
「本当だよ。いつものユイの汗の甘いにおいが…」
そう、ユイの体にはもうひとつかわった特徴があった。
汗があの刺激臭ではなく、甘い…母乳のようなにおいがするのだ。
「どうしようー、ふかなきゃ…」
「よし手伝ってあげるよ」
それから、授業がはじまる前に、汗をかいた胸を乗せてしまったので濡れてしまった机も含め、なんとか処理をした。
授業中。
(ん…あ、かゆい…。せっかく忘れてたのに…)
急に左の蚊にさされのかゆみが復活した。
谷間沿いの、ギリギリ本人の視界から見えない角度の位置。
(ど、どうしよう…。誰も見てないかなあ?授業中におっぱいいじってたら、エッチな人に思われちゃうよぉ…)
ブラウスごしではあるが、ここには手が届くのだ。
故にかきたいという気持ちがたかまっていく。
かかないまでも少しでも刺激がいくようにモジモジしてみる。
(かゆみどめをぬるの忘れちゃったぁ、つけてくればよかったな…)
胸を揺らしてみる。
だが、そんな少しだけの作業ですら今日のこの真夏日においては汗をかく原因になり、その汗の水滴が蚊にさされのそばを流れると、さらにムズムズして…と、悪循環になってしまった。
ハァ…ハァ…かゆい…あつい……
休み時間になった。
ユイは教室のすみで胸をおもいっきりなでた。
「どうしたの?大きなおっぱいさすっちゃって」
「…実は蚊にさされちゃって…」
「ありゃ、大変そうだね。かいてあげよっか?」
「いいよ…そう言ってまた私のおっぱいさわりたいんでしょ?」
「はは、バレた…?」
かゆみはおさまったが、汗はどうしようもない。
ふいてもふいてもどんどん出てくる。
ブラウスの下の方は汗で濡れ、胸にぴったり張り付いてブラがすけてしまっているが、どうする事もできない。
においも本人は嗅ぎ慣れてしまいあまり感じないが、3時限目が終わる頃には教室中甘い香に満たされていた。
「ど、どうしよう…」
「どうしようって言われてもねぇ。着替えとかないの?」
「忘れちゃった…」
ユイは暑さと恥ずかしさで顔を真っ赤にしていた。
あちこちでこのにおいはなんだ?という声が聞こえる。
そして午前最後の授業。
だが、それに合わせてもうひとつの蚊にさされが発動したのであった。
(か、かゆ…っ、あん、どうしようぅ)
今度は完全に手が届かない。
(誰にも気付かれないように、おっぱいを揺らせば…)
ゆさ…ゆさ…
ユイは出来るだけ小さく揺らした。
だが胸そのものが大きいため、本人は誰にも気付かれていないと思っていたが、実際には授業中にも関わらずかなりの注目を浴びていた。
ゆさ…ゆさ…
(だめだ…かゆいっ…)
敏感な場所にさされたからか、普通の蚊にさされよりもはるかにかゆい。
ユイは揺らすテンポを速める。
ぶるん…ぶるん…
あまり面積に余裕のないブラウスが汗で張り付いてしまっている上にこの揺れが襲い、本当に張り裂けそうになる。
「おい、大丈夫か?」
さすがに先生も見て見ぬふりはできなかった。
しかし、バレていないと思っていたユイは驚いてしまった。
「すごい汗だな、保健室行ってこい」
「えっ、いや、大じょう…」
「保健委員は誰だ?」
「私いきまーす」
マリがすかさず答えた。
「そうか、じゃあいってこい」
そして。
「マリちゃん、保健委員だっけ?」
「違うよ」
おいおい。
「あのね、私なんともないんだ…。保健室にいくほどじゃないの…。ただ蚊にさされがかゆくて…」
「また?かいちゃえばいいじゃん」
「いやあの…。届かなくて…」
ふう、とマリは溜息をついた。
「もう、あきれるほどおっぱい大きいんだから…」
気付くと、誰もいない教室の前にいた。どうやら今の時間は使っていないらしい。
「じゃあ、かいてあげるよ。ここにしよう」
2人は中に入る。
「まずその汗びっしょりの服を脱ぎなよ」
「うん…」
この特注のブラウス、実はボタンはただの飾りだ。
ユイほどの胸をおさえるほどの強度のボタンはないからだ。
よって、Tシャツと同じ様に上から脱ぐ。
服を脱ぐと、そこには湿ったブラ。
これが濃厚なミルクのかおりを発している。
「うわ、スカートも濡れちゃってるじゃん。脱いで脱いで」
ブラもスカートも脱がされ、ほとんど裸になってしまった。
「どこさされたの?」
「さきっちょの方…」
「ん、これ?すごいはれてるよ!ほら」
マリが突起をムニッとつまむ。
「やんっ…!」
大きな胸ごとビクッと体をそらす。
「そ、それはちくび…」
「わかってるよ。これでしょ」
マリは蚊にさされの部分をさすってやる。
「気持ちいい…ありがとう」
しばらくして、突然マリの手がとまった。
「も、もうちょっとやってくれない?」
だが、返事は予期せぬものだった。
「あなたの汗ミルクのにおいを吸ってるとね…変になっちゃうの。なんかすごいコーフンしてきちゃった。
きっとフェロモンなんだね。もう…さするだけじゃがまんできないよお」
「えっ」
その瞬間、マリはユイの両胸の乳首をつかんでいた。
「わわ、わぁあ」
「汗ミルクだけじゃなくて、本物が飲みたいなあ…?」
「そんなの、出ないよっ、私まだ高校生だよ…?」
「それ…、胸を前から上にあげて背伸びの運動〜ハイッ」
マリはなぜかラジオ体操のリズムで掴んだ両手を上にあげる。
「やめてよおっ!変になっちゃいそう!」
だが言葉に反して…体は抵抗してくれなかった。
まるで、これを望んでいるようだった。
「1、2、3、4…」
体操が始まった。
そして、ユイの体にも変化が現れる。
――ドクン
全身を貫くような鼓動。
――ドクン
何かが生まれてくるような…。
――ドクン
感じる。
―ドクン
熱いなにかが―
―ドクン
待ってましたと
ドクン
言わんばかりに…
ドクン
ドクン
ドクン
ドクン
「ふゎ、ああぁっ……!!」
タラ…タラリ
白い液体が光る。
「あ、出た!なんだ、ほんとに出るんじゃん!」
次第に液体の量が増えてくる。
ピッピュッ、ピュッピユッ、シュッシュッ…
「いただきまあす」
マリは出て来た母乳をなめる。
(もっと…出さなきゃ、もっと…)
揺さぶったり、潰したりして、射乳を促す。
「わたしへんになっちゃったあ…!どおしよお…!!」
キーンコーンカーンコーン…
「あ、あれっ、授業終わっちゃった?」
「やばい、人きちゃうよ!どうする?」
「保健室にいこう」
「ええっ、でも、おっぱいとまんないよぉ、どうやっていくの?」
タンクには、まだかなりの量の乳がたまっているだろう。
「しょうがないから、出っぱなしでも服をきていこう」
ブラをつけようとしたが、胸がいつもよりひとまわり大きくなっているらしく、つけられなかった。
しかたがないので、ブラウスをノーブラで着る。
もちろんいつもよりパツンパツンになり、乳首も盛り上がり透けて、母乳がシュウシュウと音をたてるが、これ以外の方法はなかった。
「急ごう!」
2人は走り出した。
廊下ですれ違う人に注目をあびる。
ただでさえ目立つ胸に加え、走っているので揺れまくり、濡れているので透けて、さらには汗ミルクの数倍…または数十倍のフェロモンを発散する母乳を出しているのだ。
男子は言うまでもなく、女子でさえクラッときてしまうような…。
そして、ついにブラウスも限界に達した。
むしろよくここまで持ちこたえたものだ。
胸に引っ張られ、勢いよくバチンと張り裂けた。
谷間があらわになるが、かろうじて乳首は生地が張り付いているので隠れている。
母乳は胸の弾みによってはねるものもあれば、そねまま体を伝ってスカートを濡らし、そこからたれるものもある。
走って揺れ、その刺激で、既にユイは気絶寸前だった。
「あっ…」
ユイは自分の母乳で足を滑らせてしまった。
前に倒れる。
もちろん胸がクッションになるので無傷ではあるが、倒れた時のショック=快感で、失神してしまった。
「ユイ!ユイちゃん!」
返事はなかった。
そして、しばらくしないうちに、ユイの周りには白い水溜まりが広がっていった。