夜、謎の2つの球体が揺れ動いていく…。街の噂になっていた。
「お前のことだろうな…」
一雄は妹の菜緒に言った。
「なるべく人がいない道を通ったんだけど…」
それにしたって目立ちすぎる。菜緒の3mもあるバストは。
「でも最近運動不足だから…」
家には庭もほとんどないし、室内だと家が壊れそうだし。
「でもなぁ、夜はやっぱ危険だよ」
「じゃあ、こうなったのもお兄ちゃんのせいなんだから責任とってよ」
「俺のせいじゃないだろ。ただ揉んだぐらいでこんなにでかくなるわけ…」
「いーや、絶対お兄ちゃんのせい」
菜緒が振り向いた。すさまじい威力の胸が一雄に突進した。
「ゲフッ…」
そのまま胸と壁に挟まれ、たたき付けられた。
普通の体格なのに、この質量の胸をどうやって動かしているか不思議だが、菜緒は一雄を潰したままじりじりと近づく。
「いてて、苦しい…」
「責任とれ〜」
もがいても腕がうもれるだけで、その外からさらに肉が溢れてくるので効果がなかった。
圧力もだんだん高くなってくる。だが、一雄もただやられているだけではなかった。少々力がいるが、菜緒の弱い揉み方がある。
「ぅ…」
足が止まる。体がピクッと反応してしまう。
「ほーら、張ってきたぞ」
胸の柔らかさがなくなっていき、胸がパンパンになっていく。
「あ…うぅ」
こうなれば、もがいて腕だけうもれることがなくなる。
ぐいっ
「あ…ゃ…」
脱出と同時に刺激を与えてやった。
「じゃ、ちょっと出掛けてくるから」
「え?ちょっと、お兄ちゃん……!」
「じゃあね」
「ただいま、菜緒」
菜緒は機嫌悪そうに部屋で待っていた。
「お兄ちゃんが私のおっぱいかたくしたから、部屋から出られなかったんだよ!」
「はは、知ってたよ」
「もぉぉ〜〜〜っ」
バインっ
「ぐぇ」
菜緒は大きすぎて、柔らかい状態でないとドアや廊下を通れないのだった。
「でも出ようと思えば通るだろ?」
「そりゃそうだけど、こすれてさらに大きくなっちゃう」
「ハハ、壁に挟まれて動けなくなりそうだな」
「は、早く戻してよ」
「しかたないなぁ」
ムニュッ
「手、つめたいよ…」
「文句いうなよ」
ムニュッ…ググ…
「バケツは?」
「どうせちゃんと入れたためしがないだろ」
ムニュ…ぐい、ぐぐぐ
「…あっ、ふぅ…うっ…」
ゴロン。菜緒は仰向けに倒れた。
「おー、この体勢でも形がほとんど変わんないとはね」
びくん、びくん
「あぁ、ミルク…つくってる…」
「今バスト何cmあるんだ?」
「…い、いまさら…」
「いくつ?」
「310くらい…」
「菜緒、これは揉んだとかじゃなくて、大きくなったのは才能だと思うぞ」
「揉まれたから大きくなったなんて思ってないよ」
「じゃあなんだよ」
「お兄ちゃんのせい…。お兄ちゃんのことばっかり考えちゃうから…」
「え」
「う、嘘。嘘」
「…な、なんだ」
ぐいっ、ぐいぐいっ
「あっ、ワア…」
パッ
一雄は手をはなした。
「ちょっと、えっ、もう出るのに、なんでっ、ああっ?!」
ドクンドクンドクン
ぴゅううっ
「あはは、勝手に出てきた」
「ちょっと、早く揉んでよ、こんなのやだ…!」
ぴゅう、ぴゅうぅ…
菜緒には少ない量だが、ミルクが高さ10cmほどの噴水をつくっている。
「うう、中途半端すぎるよぉ、ちょろちょろしかでない…」
ドクンドクンドクン
「仕方ないなぁ」
ぎゅうぅっ
「アアァ―――――っ」
プシュウゥゥッ――
「今日もいくのか?」
「うん」
「よし、じゃあ俺もチャリでいく。人がいないか見ててやるよ」
「ほんと?ありがとう」
手づくりのジャージを着て、菜緒は外へ出た。ジャージでも、菜緒の手足の細さと巨大な胸とのアンバランスさがよくわかる。
「あー、外はやっぱりいいなぁ。広い広い」
ブゥン、ブゥン。体を回転させて胸を大きく振り、何にも当たらないことを確認して喜んでいる。風圧で一雄はよろけた。
「じゃあ、出発」
バインボインバインボイン…
ジャージがすごいことになっている。走りにくそうだ。胸がとんできそうで、一雄は近くを走れなかった。
5分ほど走ると、もうバテバテだ。
「疲れた…」
「休むか?確か近くに公園があったはず」
「うん」
小さな公園。小さい頃、近くにスーパーがあったので、一雄と菜緒は母親に帰りに寄ってもらっていた記憶がある。小さい公園ながらも、遊具は多い方だったので飽きなかった。
「なつかしいな」
「公園ってかわんないもんね」
辺りは暗いが、外灯の光があるので困ることはない。小さな公園に定番の一人乗りのブランコをベンチがわりにすることにした。
ギシギシッ
菜緒が座ると、嫌な音がした。
「お前じゃ重すぎるんだ」
所々錆び付いているフレームが、歪んでいる気がした。
「し、失礼ね。…こがなければ平気だよ」
「お前、体重いくつあるんだ?」
「秘密」
「じゃあ、シーソー乗ろうぜ」
ずしん。板は菜緒の方に傾いたままびくともしない。
「俺60キロ以上あるのにな…」
端に立ったりしてみても動かない。
「小さい頃はお兄ちゃんの方ばっかり下がってつまんなかったなー」
菜緒が足に力を入れるとふわりと動く。
ギギギ…
これも重量オーバーだろう。
他に菜緒が遊べそうなものはなかった。菜緒はベンチに腰をおろした。
「お兄ちゃん、ここで搾ってくれない?」
「本気か?」
「刺激があると、だめなんだよね…」
「走ってる途中なのに、水分補給どころか出しちゃうなんてな」
「言うと思った」
ジイィ…
ジャージのジッパーを下ろす。中はシャツもブラもつけていない胸がそこにあった。
「これじゃ、揺れちゃうだろ。乳首だってこすれて痛いだろうに…」
「着るものないんだもん」
モゾモゾ…
一雄は谷間に体を挟ませた。
「あったけぇ」
そこから左右に腕をのばし、ぎゅうぎゅうする。一雄の顔の前には菜緒の顔がある。
「は、恥ずかしいな…。あんまり気持ちいい時の顔は見られたくないのに」
「なんだ、胸は見られてもいいのに顔は気にしてるのか」
「だって、たぶん汚い顔してると思う…」
「それがかわいいんじゃないか」
ぎゅうっ
「ひ…」
どくん、どくん…
「うお、すごい聞こえる」
ぎゅぎゅう
どっくん、どっくん
「かたくなってきたな…苦しいや」
どく、どく、どく、どく
一雄は手を後ろにのばす。
「この辺かな…あったあった」
乳首。
ビクッ
「菜緒ちゃんのおっぱいは、どこまで大きく成長するんだろうねぇ」
どくんどくんどくんどくん…
「くるっ、くるよぉ…うぅぅ」
「よし、それ」
ぶぎゅうっ
両腕に力をこめた。
どどどどどどど…
こみ上げてくる。
「あああぁっ、お兄ちゃああん!!」
シュバアアアッ、ぷしゅうぅ………
「お兄ちゃん、朝だよ」
「……」
「お兄ちゃんってば」
「……」
「乗るよ?」
「……」
菜緒は布団から出ていた一雄の左腕に…
メリメリメリッ
「ギャ―――――――ッッッ」
「まったく、何考えてんだ」
「だって、起きないんだもん」
「お前のせいだろ」
昨日、あの後菜緒は気を失ったのか寝てしまったのかわからないが、意識がなかったので一雄が背負って帰ったのだ(さらにチャリをとりにもう一往復)。
「うっ、こ、腰が…」
「んもう、がんばりすぎなんだから♪」
「バカ、違うだろ」
腕も痛い。
「学校遅れるよ」
「わかってるよ」
着替え終えると、次は鞄のチェック。
「俺、彼女できそうにねぇな…お前のせいで」
「え、どういう意味?」
「さあな〜」
「てゆぅか、お兄ちゃんが好かれるとはとても思えませぇん」
「っせぇな…。またかたくしてやるぞ?」
「わ、だめ」