全日本ビッグバスト選手権 その7

カゼリ(物語)・黍野 井戸(挿し絵) 作
Copyright 2006 by Kazeri (story)
Copyright 2012 by Ido Kibino (picture)

いよいよ始まった開幕式。
まずは山梨代表兼バルーン編集長・佐藤さとみの開幕宣言。
「こっ、これよりー、第1回全日本ビッグバスト選手権をか、開幕します。きゃあっ!」
言い終えた後、打ち上げられた花火に驚いて壇上から落ちてしまった。
(緊張するとさらにドジね)
その様子を見てメガネをかけなおす渚。プールサイドでは彼女もセクシーな水着姿を披露する。
それにしてもGカップの渚をしてスレンダーと形容し得る、このプールサイドは異様な空間だ。
他に肥え太るところもなく、胸ばかりに栄養が集中してしまった少女たちが48人勢ぞろいしている。なんという絶景。

そんな中にただ3人だけいる男。
VIP席に座る大蔵氏と、それに付き添うように立つバルーン編集長、臼井。
そこから少し離れて、最高級のビデオカメラで熱心に選手たちを撮影する木根の姿がある。
水着デザインから撮影まで、さりげに今回一番の功労者だ。

やがてマイクがスポンサーである大蔵氏の手に渡る。
「全国からお集まりいただいた、いずれも素晴らしい胸をもつ選手の皆さん、こんにちは。スポンサーの大蔵金之助です」
陽光の下、タキシードに身を包んだナイスミドルは紳士的かつ堂々とした口調で語る。
「まずはめでたいお知らせから。このたびバルーン、ビッグメロン両誌の週間化が決定しました。このエキサイティングな企画において、読者様にひと月も興奮を預けておくのは、あまりに酷だと判断したからです」
急に週刊化が決まって、連載中の漫画家にしてみればいい迷惑だろう。
しかし漫画など、このグラビア企画の前にはかすんでしまう。
もはやバルーンもビッグメロンも、コミック誌ではない。熱い注目を集める一流のグラビア誌だ。

「これより皆さんは24人ずつ2つのチームに分かれ、2週間かけて様々な競技をしていただきます。その様子はフォトやムービーに撮影され、週刊バルーン、ビッグメロン両紙に掲載させていただきます」
この企画、カメラマンの腕にも期待がかかっている。ちなみにビッグメロンの撮影担当は渚である。
「グランプリには賞金1000万円、準グランプリには300万円を進呈します。これはいずれも読者から寄せられたハガキ数で決定します」

「ちょい待ちいな!ハガキで決まるんやったら、アタシら何のために2つに分かれて戦うん?」
遠慮知らずに質問を挟んできたのは、大阪代表のOカップ小学生、川上芽衣。
「良い質問です。勝利したチームの出版社にのみ、私から10億円の寄付をさせていただくのです」
「なんやぁ、もうかるんは出版社かいな」
「いえ重要なのはここから。その寄付金はチーム全員のDVD制作に充てられることが約束されています。もちろんユニットでなく、ソロとしての」
その一言で、参加者の間にどよめきが起こる。
「つまりチームで勝利すれば、全員アイドルとしてのデビューが約束されるのです」
「ニャんと!こりゃーガゼンやる気湧いてきたニャー!」
アイドルへの栄光が目前に見え、猫又の環姫が意気込みを新たにする。
1名の枠を競ってグランプリに選ばれるのもいいが、デビューさえすれば、あとは実力次第で何千万でも稼げるのだから。

「皆さんにはそれぞれ支給された水着がありますね。それを賭けて戦っていただきます。競技中バストを露出してしまった選手は、敵チームに水着を奪われ、以降の撮影に参加できません」
ここでもどよめきが起こる。何としても自分の水着を死守せねば。巨乳は巨乳でそれはリスクにもなる。
(やば!あたし不利やなかと?)
手ぬぐいが支給水着の大分代表、湯川温子が結び目を確認する。

「そして敵から奪った水着のカップ数が、チームの得点になります。たとえばFカップなら6点。Gカップなら7点という具合に……おっと失礼。そんなささやかな胸をもつ女性はこの場におりませんでしたな。ハハハハ」
渚がメガネの奥でキッと睨んだことに、大蔵は気付いていない。
「なおグランプリ、準グランプリを出したチームにはそれぞれ50点、30点のボーナスが加算されます。全体的な説明は以上です。それでは白熱した熱い勝負を期待します!」

会場からの拍手を浴びながら、大蔵はマイクを臼井に渡した。
「では早速チーム分けを行います」
臼井が合図すると、50mプールにピンポン玉がバラバラと投入された。水面にプカプカ浮かぶその数は45個。
「そのピンポン玉には小さく「△」か「□」が書かれています。もうお分かりですね?皆さんはそれに直接手を触れず、胸だけを使って取って下さい」
ピンポン玉を挟むくらい、ここにいる選手たちならできて当然。むしろ「何十個はさめるか」の世界だろう。
「その前に一点注意を。山梨代表の佐藤選手は、ビッグメロン編集長という立場上、自動的にそちらのチームにつきます」
これは当然。自分の雑誌の売上を伸ばすため出場を決意したのだから。
「それから、北海道と山口の代表選手はすでに別チームに振り分けてありますので、参加の必要はありません」
「!?」
選手陣の中、群を抜いて膨大なバストをもつ2人にそれぞれ視線が集まる。
「これはパワーバランスを考慮しての措置です。選手陣の中でも「Zカップオーバー」を果たしたツートップ。彼女たちの水着は特別に50点です。高得点のターゲットとなりますので、両選手とも注意して下さいね」
(へえ……やっぱりこれだけ大きいと特別扱いなのね)
(無理もないか。こんなケタはずれなおっぱいが片方のチームに集中しちゃったら不公平だしね)
誰もが納得するだけの質量を、その2人は誇っていた。
深雪も、周囲につられて視線を向けた。その先に見たのは
「あっ、やっぱりカナちゃん!」
思わず口に出してしまった深雪に、北海道代表の牧野佳苗はウインクで応える。
(私のこと覚えててくれた。嬉しい!後でお話ししようね、カナちゃん)
深雪が親友との再会に胸躍らせるかたわら、芙由花は2人の情報を思い出していた。
(す、すっごーい!あれが北海道と山口の代表。今回の二強ね!)
冷静に分析しているつもりが、想像だにしなかった大きさに引き込まれそうでクラクラだ。

(牧野佳苗……14歳にして今回最大のバストサイズ168cmを誇る、驚異の中2)
少し太い眉が活発そうな顔立ちとは対照的に、肌は白い。
14歳にしては背も高く、身体全体がむっちりと発育している感じだ。
しかし、まさに「山」とも形容すべき莫大な乳房が上半身を完全に占領し、なお高く高くテントのように張り詰めている。
触れずとも伝わる、しかし誰もが触れたくてたまらない、その若々しい弾力。
(ム!あのヒトのおっぱい、何かワタシたちにないものを感じる!どうやら尋常な体質じゃないアルな……)
神奈川代表の胡桃は、直感で「それ」を感じ取ったらしい。
両手でやっと抱えるほどの巨大なバストに、ふんだんに蓄えられたミルクの存在を。

北海道代表
牧野佳苗(まきの・かなえ)
14歳
身長 168cm
バスト 168cm(Zカップオーバー)
ウエスト 60cm
ヒップ 92cm
支給水着 牛柄の特大ビキニ
特徴 俵深雪の親友、今回最大のバストサイズを誇る



(かたや、山口の卯月春……アンバランスここに極まれりって感じの、とてつもない小6)
前後左右どこから見ても、はみ出さずにはいない胸。
トップとアンダーの差は実に103cm。佳苗の96cmを抜いてダントツの1位だ。
ちょっとした動作でも別の生き物のように弾み、たわみ、波打ち、押し寄せ、水着がギリギリ食い止める。
小学生の小さな身体では到底支えきれないほどの重量。ビーチボールより一回り以上大きいその乳房は、体重の何割を占めているのだろう。
佳苗のバストサイズは身長に並ぶが、春のバストは身長を13cmも超えている。ウエストの3倍強だ。
さすがにここまで来ると「限界超えちゃった感」に押されて、誰もが唖然としてしまう。
だけど本人はそんなのお構いなしって様子で、いつもぽけーっとしている。
その名の通り、春の陽気に誘われたようにいつも眠そうな顔で、まぶたが重たげだ。
(およそ勝負事とは無縁そうな感じ……だけど、ああいう子が本気出すと怖いのかしら?)
彼女のキャラクターはまだ、つかめない。

山口代表
卯月春(うづき・はる)
11歳
身長 145cm
バスト 158cm(Zカップオーバー)
ウエスト 50cm
ヒップ 77cm
支給水着 白の羽毛ビキニ
特徴 いつも眠そう、カップサイズは今回最大

「あの〜お姉さんたち、大丈夫どすか?もう始まっとりますえ?」
「えっ?」
スミレ色のビキニに寄せられた谷間が、濡れた長い黒髪をも飲み込んでしまいそうな様子がたまらなく色っぽい、京都代表の香坂茜。
彼女に声をかけられ、ようやく気がついた。今まで呆然と、佳苗と春の超乳に見とれていたのだ。
「い、いっけない!」
すでにプールに残っているピンポン玉は2個。
そして、芙由花の隣にはもう一人。
「ふ、フン、怖くなんかないニャ……み、水なんてぜ〜んぜん怖くないもん!プールなんて、楽勝楽勝ニャ!」
猫の本性で水浴びが怖い環姫。強がりながらも足を震わせ、震動を胸にまで伝えていた。