★その3 不二子学園へ行く
次の日の朝、不二子と姉の亜利紗と香里奈は一緒に学校に出かけた。
不二子は姉たちの通う高校の付属中学に通っていたので、一緒に学校まで行くのだ。
姉たちは背も高く脚も長く、運動能力にも恵まれていた。
一昨日までは不二子は姉たちから遅れないように、駅までの道を小走りだった。
ところが、今日は全く違っていた。
「不二子、今日は遅れないのね。私たちのペースについて来ているじゃないの。どうしたの?」
「お姉ちゃん。私と脚の長さを比べっこしてみない。」
歩道で立ち止まって、亜利紗と不二子は背中合わせに並んでみた。
身長差は、20cmあるのに、脚の長さは不二子の方が長かった。
制服の紺色のスカートに隠されていたけれども、不二子の岩のようなお尻の肉は亜理紗のお尻の上にあった。
亜利紗はお尻を突き合わせてみて初めて、不二子の脚の長さやお尻の筋肉の凄さを感じたのだ。
「不二子。気をつけた方がいいよ。あなたのお尻、力を入れて電車に乗っちゃだめだよ。
他の人が怪我をしちゃうから。(これで二回目の急成長が着たらどうなるのかしら)」
「お姉ちゃんどういう意味。」不二子はたずねた。
「香里奈、あなたも不二子と背中合わせになってごらん。大変だから。」
香里奈と不二子が背中合わせになった。
香里奈のお尻の上に不二子のお尻が乗った瞬間、亜利紗は不二子のわきの下に手を入れてくすぐった。
不二子が思わず発達した腹筋に力を入れると、お尻の想像を許さない大きさの筋肉にも力が入った。
岩のような厚みの筋肉が硬くなり、香里奈のお尻の肉をはさんで身体全体を持ち上げた。
100kg以上ある香里奈の身体全体が、10cmほど上がったのだった。
そんなことが出来るとは不二子は知らなかったし、そんなことをする気なんて無かった。
「不二子のお尻の肉に挟まれて、持ち上げられちゃったよ。私だって重いのよ。ビックリした。
でも、そんなに思い切り力を入れなくてもいいじゃないの。痛かったのよ」
不二子は自分でも少し驚いた。力を入れたつもりはなかった。
亜利紗の言うとおり気をつけようと思った。
体格が規格外の美人3姉妹が歩道で、こんなことをしているのは目立っていた。
遠慮してしまって、車道を歩いてしまった人たちがたくさんいた。
悪意はなくても携帯電話で写真を撮る人もいた。
亜利紗は、気づいて皆を駅へと急がせた。
(私たちは目立ってしまう。特に不二子は、ネット上を賑わしてしまうかも知れない。
私たちだって、ママだって話題にはなったけど、すぐに鎮静化したわよ。
なのに、この子は気づいていないというか、天然ボケというか・・・。)
この3人姉妹が、真面目な顔をして真剣に道を歩けば、道を空けてもらえる。
近寄りがたい雰囲気がかもしだされるのかもしれない。
あっという間に、駅についてしまった。
この駅から私鉄に乗り、都心近くの学校前の駅までは、約30分だった。
学園に着き、校門の所で姉たちと別れ、中3の自分の教室に行くのが普段の不二子の行動だった。
今日は、職員室に寄って昨日休んだことを、担任に伝えることにした。
扉を開けて職員室に入る。
「失礼します。2年4組の松坂不二子です。担任の高岡先生に連絡があります。」
ハキハキした声が職員室内に響いた。力強い声だった。
不二子のスタイルの良さや美貌は、かぐや姫が竹の中で輝いていたようなものだった。
職員室の前で、不二子は輝いていた。
職員の視線が不二子に注がれたのも、無理はなかった。
高岡早紀子は、まだ20代後半の保健体育科の教師である。
学生時代はバレーボールのアタッカーをしていた有名選手だった。
長身で、今の不二子よりも高かった。
早紀子は、不二子に事情があるものと、とっさに気付いた。
松坂不二子には色々と気になる点が、高岡にはあったのである。
不二子が本当に不二子かどうか、質問するようなことはしなかった。
「松坂さん。先生についてきなさい。」
職員室から保健室に連れだした。
保健室の主、養護教諭の池田真由子先生と一緒に不二子の話を聞くことにした。
高岡と池田は飲み友達でお互い酒豪なのである。
そんなことは今関係が無い。
高岡:松坂さん。何か事情があるでしょう。
何も言わずに聞いてあげる。
さあ、話してごらんなさい。
松坂:えーと。いろいろあって・・・。
高岡先生。昨日の朝起きたら、こんな身体になっていたのです。
高岡:朝起きたら、こんな身体になっていたのね。
松坂:そうなのです。
着るものが家には無かったから、オーダーメイドのお店を回っていました。
高岡:この身体なら、着る服が家に無いでしょうね。
(なんて大きなバストなの。ヒップも大きい。こんなのは見たことが無いな。)
不二子はこの調子で高岡先生に、顔も変わったこと、自分でも驚いたことなどを話した。
「本当にきれいになったね。
そういえば、不二子さんは高等部3年生の、松坂姉妹の妹だったよね。
じゃあ、そんなに不思議なことではないのかもね。
困ったことがあったら、先生に連絡に来るのですよ。
松坂さんのお友達の北村、夏目、滝沢には先生から伝えるから、心配しないでね。
それから、お昼休みには保健室に来ること。いいわね。」
北村一美、夏目理乃、滝沢南美ら3人は保健室に呼ばれて、2人の先生から事情を聞かされた。
そんな内容、簡単に納得できるわけは無いだろう。
外見がどうあろうと、問題は付き合ってみて今までと同じかどうかである。
仲良し4人組を、紹介しておこうと思う。
物語の進行にとって、大切な人物である。
北村一美(きたむら かずみ)は身長が162cmで上から、86・63・88。バストはCカップ。
4人の中でのリーダー格だった。正義感があり、感情に流されない所がある。
夏目理乃(なつめ りの)は身長が157cmで上から、81・61・86。バストはBカップ。
勉強熱心で成績が良かった。知識欲旺盛。自分ではそれを『科学的探究心』とよんでいるほど。
滝沢南美(たきざわ みなみ)は身長が154cmで上から、77・59・82。バストはAカップ。
胸の小さいのを気に病んでいた。性格は、好奇心旺盛。調子乗り過ぎる面あり。
4人で教室へ向かった。
いつもそうだが、4人のリーダー格である北村から話し始めた。
北村:不二子、急に大きくなったからといって、みんなお友達だよ。
何か嫌なことがあったらみんなで相談するのよ。
でも、高岡先生が担任でよかった。大丈夫だからね。
夏目:ねえ。
どんな薬を飲んだら、急にそんな身体になれるのかしら。
どんな作用なのかな。
こんなことを聞いたからといって、気にしないでね。でも、興味があるの。
滝沢:不二子ったら、身長は高く、脚は長く、おまけに凄いスタイルとボリューム。
またまたおまけに、急に美人になったね。
羨ましい。
爪の垢でも飲ませて欲しい。
北村を除けば、無責任な勝手なことを言っているだけだった。
でも、そのことが不二子には少しも嫌だとか思わせはしなかった。
むしろ無邪気な、いつもの友達と変わっていないのがとても安心できたのだった。
不二子たち4人友達がいつものように、教室へ入ってきた。
北村一美、夏目理乃、滝沢南美の順に入って来る。
最後に、最も背の低かった不二子が入ってくると、クラスメートたちは想像していた。
それが、いつものあまりクラスでは目立たない4人組の行動だと思っていた。
ところが、期待した順番の最後に入ってきたのは、今まで見たことのない生徒に見えた。
でも、確かにわが校の制服を着ている。
クラスメートたちの予想は外れた。
昨日まで、身長152cmで、バストAカップで75cmの不二子だった。
クラスでも目立たない生徒であった不二子が、大きく変貌していたのだ。
身長が176cmで、スリーサイズが177・55・152で、超美人の、不二子のクラスデビューだ。
よく見ると見れば見るほど、その顔は松坂不二子のほかの誰でもなかった。
大切なことは、不二子のバストとヒップ大きさがよくわかる、横から見てしまったことだった。
このバストとヒップの視覚的効果は見た者でなければ分からない。
胸から突き出た巨大なバストがブラウスに隠されている。
岩のような巨大なヒップがスカートに隠されている。
ブラウスやスカートを外して、生身のバストとヒップどんなものか見たいものだ。
そんな欲求が、むくむくと心の中に浮かぶ。
ごく自然な思いだろう。
バストとヒップは、長い脚に支えられ、歩みに合わせて揺れた。
生身のバストはどんな揺れ方なのだろうか。
バストとヒップが揺れても、彼女は背筋を伸ばして姿勢よく歩いている。
もう忘れることが出来ないほど強く、姿が脳裏に刻み込まれたに違いなかった。
不二子が席についても、バストを揺らしながら歩く姿を思い出している男子生徒は多かった。
あの子の姿かたちをどのように受け止めて良いのか、生徒たちは困っていた。
(不二子の席に座った子は誰なのだろう。やっぱり松坂不二子かな。)
(凄い美人で、おまけにあんなに大きなバストの中2がいるなんて信じられない。ヒップも大きい。)
息をするのも忘れてしまったように、静かになった。
しばらくしてから、女子生徒からは羨望や嫉妬などの感情があらわれた。
(胸にバレーボールでも入れているのよ。お尻にも何か入れて。そんなに男子から注目されたいかなあ。)
(私も、あんなバストやヒップが欲しい。半分、いや、少しで良いから分けて欲しい。)
(あんな身体になりたいなあ。羨ましいよ。)
でも、感情をむき出しに表現することは誰もしなかった。
感情をそのまま出すことが出来ない雰囲気を、不二子の身体はかもしだすのだ。
近づきがたい、オーラが出ている。
男子生徒は不二子のむき出しの美しさを受け止めることが出来なかった。
やはり、しばらくしてから、直接的な感情を本能的に燃え上がらせた。
思春期特有の行動であり、意識的にコントロールは出来なかった。
ゆっくりゆっくり充血し、極限に近い固さになっていったはずだ。
そうなったことは、男子同士でも知られたくないのだ。
まして・・・。
北村・夏目・滝沢の3人が不二子の近くでこちらを見ている。
どうみても、怖い顔をしている。
それに、近くにクラスの他の女子もいる。
男子も女子も、うかつなことは言えなかった。
脳裏にあるHDに記憶させて、家に帰ってから思い出すしか処理方法はなかった。
北村・夏目・滝沢の3人にとっても、不二子の変貌は疑問に思わないはずもなく、説明が欲しかった。
「なぜ急激な成長をしたかは」、不二子にも説明できないことであったが・・・。
クラスメート全員が、不二子の身体にカリスマ的な存在感を感じていた。
不二子の2人の姉たちが感じた物と同じものだと思う。
しかし、不二子自身はその雰囲気に、全く気付いていなかった。
始業のチャイムが鳴った。
ホームルームに高岡先生が登場する。
起立、礼、着席。
いつものように、ホームルームが始まった。
高岡の体育会系さわやかさも、いつもと変わらない。
高岡:おはようございます。
みんなも気づいているように、松坂不二子の様子が今までとは大きく違うようだけれど。
今までと同じように、接してあげて欲しいと先生は思っています。
よろしく。
まだ、私も詳しいことはわかっていないけど・・・。
言いたいことのある人は高岡先生まで。
それで、もう一応は終りであった。
高岡は、不二子の存在をまだ軽視していたようであった。
キーンコーン。カーンコーン。
一時間目の国語が終わった。
業間を待ちわびたように、北村・夏目・滝沢の3人が不二子の周りに集まった。
北村:不二子、何か秘密があるのでしょう。
言えるようだったら教えてね。
松坂:本当に、朝起きたらこんな身体になっていただけなの。
昨日はママと身体に合う服を買いに行ってきたの。
夏目:こんな身体に合う服はないものね。
この間まで、不二子ったら、身長152センチ。
スリーサイズは75・68・85で貧乳ずん胴だったよね。
貧乳でずん胴。
滝沢:それは、わたしも貧乳でした。(みんなの笑いをとる)
ウエストはあんなに太くはありませんでした。
ジャジャーン。
でも、今は違います。凄〜い。羨まし〜い。
北村:それにしても凄い。
失礼ですが、不二子みたいには、なりたくない。
だけど、バストを少し、5cm分けて欲しいな。
松坂:一美ったら。勝手なことを言うのね。
服を買うのも大変だったのだから。
既製品は無いのよ。
夏目:あるはずないよね。そんな胸にさ。
一美はまだ、Cカップあるからいいよ。
理乃と南美はBとA。
まずは、南美にわけて、それから私。
滝沢:そんなことより、ここでクイズです。
じゃあ、今の不二子は何カップあるでしょうか?(大騒ぎをする)
ジャジャーン。それでは、不二子さんから発表してもらいます。
Iカップ。
そんなに小さいはずはありません。
Lカップ。
まだまだ。さあ、遠慮なく。
松坂:(消え入りそうな声で) ・・・Sカップ・・・。
3人声を合わせて大きな声で:Sカップ。
本当、ABCDEFGHIJKLMNOPQRS。19番目。
松坂:声が大きいよう。
クラスみんなに聞こえちゃったよ。
何か、恥ずかしいことみたいな気がする。
北村:ごめんなさい。
(小さい声で)クラスの男子たち、思わずズボンを、押さえているよ。
さっきもそうだったよね。
夏目:不二子パイのパワーだよ。
男子の本能を直撃したみたい。
からかってやろうかな。
滝沢:教壇の上で、松坂バストに手を当てて、身体をゆすりながら「モオー、モオー」ってして見て。
男子の連中、きっと耐えきれなくなって・・・。
教室からいなくなるよ。
松坂:そんなこと、恥ずかしくて出来ないよう。
そんなことは言わないでね。
みんな私を見ているような気がする。
北村:不二子をからかっていると面白い。
これぐらいにしときましょう。
ところで、この国語のノート書いたの、不二子?
字もきれいだし、授業を受けるよりもよくわかるね。
夏目:本当。
不二子ってこんなにノートにまとめていたかなぁ。
頭脳明晰になったみたいだよ。
滝沢:このノートちょうだい。(と言って、走って逃げる。)
逃げた滝沢南美を、いつものように不二子は追いかけた。
でも、机の間が狭くて思うように追いかけられない。
身体の厚みが今までとは違うので、体を横にしてもすり抜けられなかった。
ようやく広い場所に出て追いかけようとした。
滝沢は動きの遅かった不二子の後ろを通りぬけようとした。
そのときだった。
ドドーン。
不二子の後ろに突き出した、分厚いお尻の肉にぶち当たり反発力で飛ばされた。
滝沢は空中を舞って、5メートルは飛ばされたように見えた。
クラスメートの眼が、滝沢に注がれた。
滝沢は、痛みと恥ずかしさを隠して照れながら、起き上がりノートを持って返しに来る。
滝沢:不二子のお尻の肉がすごい。
こんなに後ろまであるとは思わなかった。
(と言いながら、自分のお尻の後ろの空中を、手を開いて指し示した。)
スカートで隠れていてわからなかった。
当たった時は柔らかくても、でも凄い力。
不二子、ヒップは何センチあるの。
罰として教えなさい。
松坂:えーっと。それは・・・。
152センチ。
言い終わると、チャイムが鳴った。2時間目は数学なのだ。
滝沢は、いろんな意味で驚きを隠せなかった。それは北村も夏目も同じだったが。
でも、ちゃっかりと言うべきことは言った。
「数学も、きちんとノートをとってね。わたし、あとでコピーするから。」
北村も夏目も、それを聞いて安心したようだった。
不二子もそうだった。
数学の男性教師がやってきて、授業が始まった。
2時間目が終わると、ノートを北村と夏目に見せた。
とってもよくまとまっているノートだった。
松坂さん、今まであんなにきちんとノート取っていたかな。
まじめだから、書いてはいたけれど。
途中でマンガに変わったり、歌詞になったり、集中力は無かったよ。
夏目は不思議に思った。
3時間目は体育だった。
『グラマチカル』に頼んでおいた、体操シャツとハーフパンツは昨晩遅く届いた。
不二子は、試着や仮縫いをしていないことを不安に思った。
けれども、加藤さんの
「体操シャツもハーフパンツも、一着ずつしか間に合いませんでした。
お身体に合うかどうと信じております。
心配されるかもわかりません。
伸縮性のある生地で少しゆとりを持って作っております。」
という手紙で、不二子は安心していた。
(少し小さいかもしれないって思うけど・・・。やぶれたら・・・。怖い。)
でも、今となっては着るよりほかなかった。
北村も夏目も、滝沢でさえ不二子の着替えがどんなものか興味があった。
しかし、不二子の着替えがどんなことになるのか、なんとなく想像がついた。
不二子は4人一緒に更衣室に行き着替えることしか考えていなかったのだ。
一人だけ遅れて行って、着替えるなど、不二子は考えもしないのだった。
北村は、不二子の顔を見て
「今日は不二子の考えるようにするしかないのかな」
と考えた。
それが、高岡先生の考え方のような気もしたのである。
それも良いことかもしれない。北村は思った。
不二子は、3日前と同じように体操服とタオルを持ち北村を先頭に仲良し4人で、更衣室に向かった。
授業の間は10分間しかなかったから、無駄なことをしている余裕はなかった。
にもかかわらず、歩みはいつも通りとは行かなかった。
不二子の美貌で、あの大きなバストとヒップで、廊下を歩いたり階段を下りたりすると、目立ち過ぎる。
一瞬、すれ違う生徒たちは驚いてしまう。
驚くことに、男子女子の違いは無かった。
驚くだけではなく、思わず立ち止まるやら、存在に気おくれして後ずさりしてしまう生徒もいた。
中には、思わず階段から足を踏み外したり、廊下で転んだりとなかなか更衣室へと進むことが出来なかった。
滝沢には、それが可笑しくてならなかった。(中身は前までと変わっていないのに)
今までの不二子は目立たない生徒だったから、記憶に強く残りはしなかった。
今の不二子は一瞬みただけで、忘れられない存在だろう。
松坂不二子に何やら急激な変化があったことが、噂として広がり始めていた。
北村と夏目は、まだ何か起ると少し緊張をしていた。
しかし、不二子の着替えを見るのが楽しみでもあった。
特に夏目は、あの制服と身体にはどんな秘密が隠されているのか、とても興味があった。
(あのバストとヒップ、そしてあの太い脚。細いウエスト。ああ、『科学的探究心』が湧いてくる。
並みの制服ではないはずだ。あの特別な制服には、どんな工夫がしてあるのだろう?)
更衣室の中では、不二子はいつも通り着替えるつもりであった。
いつも通りに。
ロッカーの扉を開け、タオルを掛け、体操服をロッカーの中に入れた。
夏目は、自分は着替えながらも、眼は注意深く不二子の着替えを追いかけていた。
その点では他の女子生徒も同じである。
夏目の観察は脱いだスカートやブラウス、また下着にも注がれていた。
夏目の強い好奇心は、不二子に関わること全てに注がれているのだ。
ブラウスのボタンをはずすに従って、生徒たちは驚きの声を出さずにはおれなかった。
不二子に失礼だし、今日は急がなくてはならないのだけれど、声が出てしまうのだ。
ストレートに見てはいけないと思うのだけれど、不二子の身体全体から出る凄いオーラがあるのだ。
視野のどこかに、不二子の着替える姿を入れてしまうのだ。
不二子が着替えを始めると、見てしまう。
詳しいところまでは憶えていなくても。
どうしようもない。
北村ですら諦めた。
数人の生徒は、声を意識に反して声を出してしまっている。
「あっ」、「おっ」、「はっ」
ボタンをはずすのに合わせて、少しずつ、少しずつその声は大きくなって来るのであった。
夏目と滝沢だけはストレートに真ん前から不二子を見ていた。
夏目は、デジカメを持参していないことを悔やんですらいた。
そして、ブラウスが脱がれブラジャー姿になった時、全ての声は止まってしまったのだ。
女性といえども、もう見るしかなかった。
3日前には、誰も見ていなかったのだが、今日は違うのだ。
不二子は、貧乳だった時のやり方で着替えているだけなのだ。
ロッカーを背にして、更衣室の全ての生徒に、自分の横からのもの凄いシルエットを見せつけるようになっているとは思っていないのだ。
サイズだけなら、177cm以上の数字を叩き出した女性は存在した。
その女性の乳房は、特別製のブラジャーで肩から釣り下げねばならないものだった。
乳房が、首の付け根、鎖骨のまだ上から真っすぐ前に20センチ以上は突き出している。
そこから少しずつ曲線を描いてバストのトップがあった。
そこで曲線は折れて、また曲線は胸板へと帰ってくる。
その途中で少しずつ直線になり、胸板にほとんど垂直に交わっていた。
見事に砲弾の形をしたおっぱいであった。
ただ、生徒たちの想像を許さないほどの大きさなのだ。
「あんなに大きなおっぱい、グラビアでも見たことがないね。」
「あんなにきれいな形のおっぱい、DVDでも見たことがないよ。」
ささやくような声が、あちらこちらから聞こえた。
横から見ていた生徒たちにはそこまでしかわからない。
前から見ていた夏目と滝沢は、違うものを見ていた。
二人は不二子から離れて背中をピッタリと更衣室の壁に付けて震えていた。
どうしても、近づくことが出来なかったのだ。
次に、不二子はブラジャーのホックを一つ一つはずしにかかった。
幼稚園以来今まで、ノーブラで体育をしていたのだ。
どんな先生もそのことを注意しなかったから。
「いくつホックがあるのだろう。」
「10個以上はずしたみたいだけど。」
ささやくような声が、あちらこちらから聞こえた。
そして、最後のホックをはずし、ブラジャーをまさに脱ごうとした。
夏目と滝沢以外の全員がそろえて息を吸い、唾を飲み込んだ。
ここからは、声を出すことが誰にもできなかった。
けれども脳裏に浮かんだことは同じだろう。
(ブラジャーをはずすとおっぱいは垂れるのは常識だ。)
(あんなに大きな胸なのだから、だらりと垂れさがるに違いない。)
ただ、見ているだけだった。
時間が止まったように感じられたが、事実は不二子が着替えているだけなのだ。
不二子は見られていることに全く気づかずに、ブラジャーから手を放した。
不二子の大きなブラジャーは、自由を得たおっぱいに飛ばされて天井に当たった。
「ブラジャーをはずすと、おっぱいが大きくなったよ。」
「大きなブラジャーが、おっぱいに飛ばされて天井に当たったね。」
緊張から多少は解放されて、この辺りはささやき声が聞こえた。
しかし予想は見事に外れて、おっぱいは垂れずに真っすぐ前に突き出たままだった。
ブラジャーはエヴァンゲリオンの拘束具のようなもので、おっぱいの自由を奪っていたのだ。
また、そうしないと、おっぱいの重さのためにブラジャーの形状記憶合金製のワイヤーは、すぐに形を変えられてしまうのであった。
更衣室の中は、誰に求められることも無く拍手が始まっていた。
拍手はしばらく続いた。
不二子はなぜ拍手が鳴っているのか、気にも留めずにスカートを脱ぎ、ハーフパンツに着替えた。
ハーフパンツは少し小さかったのか、不二子のウエストからお尻、またそこに続く太くて長い太もも上部の形をそのままに浮き上がらせた。
裸よりもかえって艶めかしい感じがした。
生徒たちは着替えを終えてグランドに飛び出していった。
ところで・・・。
不二子の真ん前にいた夏目と滝沢は、体操服を着ることも出来ずにいた。
更衣室で下着姿のままで、座り込んでまだ動けないでいた。
「夏目さんまでが・・・。」北村はあきれて言った。
ところで、夏目と滝沢の二人だけが正面から見た物は何だったのだろうか。
滝沢:松坂さんのおっぱいが迫ってきて、思わず後ずさりしちゃった。
夏目:松坂さんの、あの広い肩幅よりも、おっぱいがずーっと、ずーっと広がっていたね。
滝沢:お胸のお肉が、本当にボリュームいっぱいだったね。
片方で何キロあるのだろうね。
夏目:胸の谷間が、ここのところでくっ付いていたね。
(自分の胸骨の前にてのひらを立てて、手を伸ばしながら)
滝沢:ブラジャーを外すと、ちょうど私たちの目の高さに二本の砲弾が。
ズドーン。ズドーン。
夏目:松坂さんのおっぱいのあまりの迫力に、腰が抜けてしまったよ。
立てないよう。
二人ともなかなか、いつもの調子に戻ることが出来なかった。
北村と不二子は待つしか方法がなかった。
「私は何にも悪いことはしなかったよね。」
と不二子は北村に質問したが、答えは無かった。
仲良し4人組は、遅れて体育の授業に出ることになってしまった。
その日の授業で行った、陸上競技の砲丸投げやハードル走での不二子は大活躍であった
その様子は、後に先生たちに語ってもらうことにする。
超乳超尻のみならず、身体の各部分美しさ、プロポーション、スタイル、ド迫力。
また、身体全体から、とめども無く繰り出されるパワーとスピード、バランス感覚など。
それらはすべて、クラスメートの知るところになった。
「きおつけ。礼」
「授業、終わり。
夏目、滝沢、ついでに北村。以上の3名は昼食後、松坂と一緒に保健室に来ること。
池田先生と私、二人で指導します。
遅れないように。」
高岡先生から、厳しく言い渡されたのであった。
高岡は、体育の授業を終えると保健室に向かった。
以前にも書いたが高岡と、保健室の主、養護教諭の池田とはとても仲が良かった。
高岡が学生時代からバレーボールのアタッカーをしていた。
同じように、池田も学生時代からバスケットボールをしていた。
そして、ともにかなりの有名選手であったが、社会人チームでは試合に出る機会も少なかった。
選手生活に見切りをつけて、試験を受けてこの学園で働くようになったのである。
高岡はバレーボール部、池田は女子バスケットボール部のコーチである。
2人とも体育会的爽やかさを持つ、長身の若い女性である。
しかし、競技生活を辞めてからは、身体の要所に脂肪がつき始めた。
彼女たちには女性的な魅力が溢れている。
高岡早紀子(たかおかさきこ)、27歳。身長183cm。
上から、122・61・108、Qカップである。
池田真由子(いけだまゆこ)、29歳。身長178cm。
上から、116・63・102、Pカップある。
世間では、間違えなく巨乳美人教師。
いやそうではない。
爆乳美人教師と呼ばれるに違いない。
本人たちも自信があったはずである。
こんな2人が、いつまでも独身であるはずがない。
少なくとも私なら、放って置きはしないだろう。
彼女たちが受け入れるかどうかは別にして。
彼女たちにはきっかけがあり、昨年から一年以上相当な努力をして来たのだ。
豊乳体操、豊乳ティラピス、豊乳ザプリメント、ヒップアップ体操、豊乳マッサージ、筋力トレーニング、部分痩せ体操『ウエスト』編など、様々な方法を取り入れた。
深酒をして、2人して大騒ぎなどは止めることにしたのである。
努力の甲斐あって、バストとヒップは10cm以上増加した。
ウエストは数cm程度減らすことに成功したのであった。
既製品や通信販売では追いつかないサイズである。
当然『グラマチカル』を松坂美沙子に教えられた。
昨年の秋頃からは、時々訪れるようになっていた。
そのきっかけについては、松坂不二子に多少関係がある。
そのことは、きっとどこかに書くことにする
寄り道して、2人の教師のことばかり書き過ぎたようである。
仲が良すぎて2人だけのときには、校内でも友人同士のように、あまりに遠慮なく話をしていた。
高岡:池田先輩。
今日は、あの朝の仲良し4人組の指導を、ここでしたいのですがよろしい?
夏目と滝沢は、松坂の急激な成長ぶりにあまりに興味を持ち過ぎていて、浮かれていますね。
悪いけど、自分の貧弱な身体と比べて、羨ましくて屈折してしまいそうなのかもね。
私たちぐらい、肉体美と顔が美しければそんなことにはならないのにね。
池田:早紀子さん。あの4人には、厳しく接しても、効果は上がりにくいように思うの。
ところでさあ。あの松坂不二子。
あの子、授業をしてどうだった。
ただのデブだったのじゃないでしょうね。
高岡:そうそう、それを話したくて、それを話したくて、来たのよ。
高等部3年の、松坂亜利紗、松坂香里奈の妹だよ。そんなことはありませんでした。
体育の前の、更衣室での着替え、大騒ぎだった。
扉から、のぞいて見たの。
あの身体、着衣でも、もの凄いってすぐわかる。
体育の授業、今までノーブラで参加していたの、知っていた。
Aカップでスカスカなのだから、さすがの私も気が付きませんでした。ごめんね、松坂。
彼女が着替える時、生徒たちの着替えの手が止められて、瞬きもせず、ただ見ていたのよ。
ブラウスを脱ぎ。
・・・ハーッ・・・。ブラジャーをはずす時。・・・。フーッ。・・・。
池田:思い出しながら、興奮しないでくれる。
ここは学校。保健室だけれどもね。
高岡:誰だって、あの子が着替えを見たらそうなると思う。
私だって、先輩だって。
制服を着て、眼の前を通られたりしたら。
どうなると思う。
他のことは考えられなくなってしまうよ。
女の子だって、あの子を見て気持ちよくなっちゃう。
おっぱいやお尻を、ゆさゆささせながら道を歩いていたら・・・。
脇見運転多発。多重衝突発生。交通事故連続。・・・。
危ないわ。
(手振り身振り入りで説明するものだから、岡田はたまらず)
池田:あなた、おかしくなっているよ。
(大きな声で)元の高岡早紀子に戻りなさい。
高岡:はい、はい。
実際、あのとてつもなく大きな乳房と尻は、そんなに揺れはしないのだけどね。
体育の授業では、陸上競技の砲丸投げとハードルをしました。
砲丸投げでは、女子中学用の2.712kgの砲丸と一般男子用の7.26kgも一つ用意して。
中学女子はこちらを使います。
オリンピックの男子はこんなのを使っています。
説明しました。
それから。前に、松坂不二子を出して、例の砲丸を首やあごに付ける、あの投げ方を説明したの。
それから砲丸を持たせて、手を伸ばすようにして投げさせたの。
最初は、ポトッと手から砲丸が落ちたの。
みんな少し笑っちゃった。
2回目は、力がうまく入ったらしくて、7mぐらい飛んだの。
授業で、そんなに飛ぶことはありませんから、少し驚きました。
よく出来たとほめると、他の生徒は拍手をしたのよ。
池田:まあ、なかなか良い授業風景じゃないの。
驚くことは無いと思うけど。
高岡:そのあと、松坂は何か思うところがあったらしく、どうしたらもっとよく飛ぶかを質問したの。
ひざを使うとか、足をステップさせてとか、一応教えると、自分で一般の砲丸を取りに行き投げたの。
誰にも止められない雰囲気。
自分の持っている力を信じて、余裕を持ちながらも気持ちを込めて。
無表情か、困った顔ぐらいしか見せたことが無かった、松坂がね。
あの美貌で、微笑みながら。
池田:松坂にとっても、学校生活で特に授業中、微笑む余裕が出てきたら良かったじゃない。
さすがは、高岡早紀子。
良い先生しているね。なにもそんなに驚くことは無いよ。
高岡:あんなに重い砲丸を、軽々と持ち上げて、自分のあごのところへ押し当てたの。
生徒たちは、ちょっと身震いをしたのよ。
とっても凄いことが起きるって気が私もしたの。
あの長い脚を、ひざを曲げて屈んで小さくなったと思うと、凄いスピードでステップをしたの。
そこから先は、スローモーションでしか思い浮かべることが出来ないのだけど。
腕を伸ばすと、7.26kgの重い砲丸が並んでいた生徒たちの頭上をビューンと飛び越えて。
まるで、野球部の監督が外野にノックをするように、飛んで行ったのよ。
高々と砲丸は舞い上がり、見えなくなったと思ったら・・・。
ドカーンと落ちてきたのよ。
300mは絶対飛んでないと思っているのだけれど・・・。
とても、拍手なんか出来る雰囲気じゃなかった。
池田:それ本当。
あなたの創作でしょう。
先輩をだまそうなんて、10年早いよ。
高岡:フェンスの向こう。
隣の高等部のグランドに落ちて、土煙を上げました。
砲丸は土の中にめり込んでいました。
掘り出せないから、そのままにしています。
嘘だと思うの。
これから高等部まで一緒に見に行きましょうか。
池田:まあ、今は良いです。
後で見ます。
それで、それからどうなったの。
高岡:松坂不二子は、私たちの方を見て、ニコッと笑ったのよ。
とっても可愛かったの。
忘れられない。
あの子、ミスユニバースなんて出たらどうなるかな。
水着審査で落ちるかも。
点数付けられないわ。
あの身体は、比較を超えているのよ。
あの笑顔だけで、何日もおかずに出来る男子生徒もきっといるよ。
ハードルなんて、授業なので低くしていたから、あの子は普通に走っているだけ。
普通と言っても、あんなに太くて長くてたくましい脚を高く上げて走っていた・・・。
まあ、ハードルがひざより少し低いのだから仕方ないかもね・・・。
池田:お話は、聞きましたよ。
早紀子。
落ち着いてね。
それで、結論は昼休みにどうしたらよいかですね。
まず、松坂不二子の身体測定をしましょう。
4月の身体測定には全く意味がありませんから。
高岡:夏目理乃と滝沢南美については、どうしたら良いでしょうかね。
気がすむまで、松坂の生身のあの身体を触らせましょう。
納得がいくと思うけれど・・・。
池田:そんなこと出来るはずありません。
この学園の問題事件です。
メジャーを持たせて、身体測定を手伝わせたら。
といっても、北村一美も入れてね。
そしてほとんど、彼女たちにやらせましょう。
松坂不二子には、指導する点は無いでしょう。
また、他に考えましょうか。
その後は、私が簡単に検診しようと思います。
高岡:池田先輩も、興味がありそうですね。
いや、池田先生。
2人の方針は決まったのであった。
4時間目の終わりのチャイムが鳴り、学校は生徒たちの楽しそうな声が響いてきた。
何と言っても、お腹がすいているのだ。
みな、青春真っ盛りなのだ。
お弁当をあわてて食べて、あの仲良し4人組は保健室にやって来るだろう。
若い生徒たちは、先生がいくら考えても、予想を裏切るものである。
高岡や池田も、十分に若い先生なのであるが・・・。
仲良し4人組は、昼食お弁当をさっさと食べ終わると、北村を先頭に保健室に向かった。
高岡先生と池田先生に、指導を受けるのだ。
北村は、どんなことで私が怒られなきゃならないのかと、不服であったのは当然である。
夏目は、急成長を遂げた松坂と一緒に保健室に行くことが実は楽しみなのであった。
カメラを密かにポケットに入れて、いつか松坂さんを撮って自分のブログに載せることまで考えていた。
でも、北村の気持ちは痛いほどわかる。
表面上は神妙な顔つきをしていたのであった。
滝沢は、先生から指導を受けるのが楽しみで、わくわくしていた。
神妙な顔つきは同じく演技である。
松坂と言えば、先生たちからどんな小言を言われるのか、ただ怖くて堪らなかったのである。
もう、高岡と池田から言われることはどんなことでも従うしかないと、心に決めていたのだった。
廊下を歩き、階段を下りていく道筋が長いほど、多くの生徒たちとすれ違う。
保健室は、中学部の生徒たちの校舎とは離れていて、高等部の生徒も使う施設であった。
自然と急成長を遂げた松坂不二子の姿を見た生徒の数は、増加して高等部や他学年まで広がっていった。
中1の女子の中には、驚いてお漏らしをする生徒が数人いたということが保健室に後日連絡があった。
高等部の男子の中には、○○して思わず下着を汚してしまう生徒が続出したが、学校に連絡は出来なかった。
気後れして腰が抜ける生徒や、後ずさりしてこける生徒も多数いたはずである。
生徒たちが家庭で話をしたり、友だち同士で話したりされて、松坂不二子の存在は急激に広まりつつあった。
しかし、学園には名札が無かったので、生徒たちには松坂の名前までは簡単にはわからなかった。
心ならずして、お漏らしや○○までしてしまう原因は、何だろうか。
松坂不二子の容貌やプロポーションの成熟した女性的な美しさと、まるで子どものような素直で無垢な可愛らしさを指摘するのは易しい。
バストやヒップ等の想像を絶するサイズがつくり出す超女性的な造形美と、男性金メダリストですら圧倒的に敵わない逞しく力感に溢れる身体の機能美。
それらは、松坂不二子を目の前に置けば、言葉にすることは出来なくとも、誰でも気付き驚くほかないであろう。
しかし、次のことも重要なのではないだろうか。
それらの相反する要素が、強烈に主張をすることから生まれる『アンバランスと調和』の迫力である。
彼女の行為や単に存在ですら、相手から瞬間的に言葉を奪い、緊張を強いることがあるのだ。
彼女の急成長は昨日の朝から始まったばかりだ。
北村は、保健室の扉をノックして、ハキハキと言った。
「失礼します。
北村・夏目・滝沢・松坂、以上の4名、保健室に入ります。」
「どうぞ、入りなさい。
靴は靴箱に入れてね。
北村さん、そんなにも緊張しなくて良いですよ。
いつも、礼儀正しいのは聞いています。じゃあ、4人ともそこの椅子に座ってくださいね。」
池田先生の声から聞こえたので、北村は頭ごなしには怒られないなと理解した。
「保健室の前には、音楽の藤谷先生がいて下さいます。
保健室の前廊下の人払いをしてもらいます。
安心して下さいね。」
藤谷も、高岡や池田と同年輩の女性教師で親しいのである。
次に、高岡が言った。
夏目と滝沢は緊張した。
高岡:松坂不二子さんの身体が急に大きく変わりました。
4月の記録がもう、意味がないですからね。
それで、今日は身体測定と簡単な体力測定をしてもらおうと思います。
松坂、それで良いですね。
松坂:はい。かまいません。
高岡先生が言われる通りにしようと思って、保健室に来ています。
ですから、その通りにします。
どんな風にしたら・・・。
高岡:時間もありませんから、北村・夏目・滝沢にも手伝ってもらいます。
松坂、それでいいですね。
松坂:はい、かまいません。
高岡先生の言われるようにしたいのです。
(滝沢は、「はい」と言いかけたが、夏目に足を踏まれてとにかく口を閉じたのだ。
雰囲気をもう少し掴んでから、自分の意見を言った方が有利だと夏目は考えた。)
高岡:身長や体重以外にも、測定します。
松坂、服は全部脱いで下さい。
その前に、夏目。カーテンを閉めて。
北村と滝沢はパーテションで囲って下さい。
松坂、脱いだ服は、いつものように篭に入れて下さいね。
準備が出来るまで待って下さい。
身長計、体重計、座高計を準備室から出してきて下さい。
後は、こちらで用意します。
松坂:質問ですが・・・。
下着もすべてという意味なのですか、違うのですか。
池田:松坂さん。
今日は、下着も含めて全部脱いで測定をさせて下さいね。
特別に計測しているのですから。次回からは、普通の計測で良いと思います。
不二子は、素直に「はい、わかりました。」と答えて脱ぎ始めた。
立ったまま左足を上げて、黒い靴下を脱いだ。
更衣室のように狭い場所で着替えるのとは違って、ここでは自由に着替えることが出来た。
右に回ったり、左に回ったりしたので、座っているだけで不二子の身体全体がよく見えた
上げた脚の長さのために、スカートが高くめくれあがった。
隙間からは大理石の彫刻のような、真っ白い太股とふくらはぎがチラリと見えた。
バレリーナのごとくバランスを崩すことなく、右足を上げた。
靴下を脱いだその後で、数歩歩んで靴下をかごに入れた。
次に、スカートの腰の所のホックをはずし、ていねいにファスナーを下げた。
ファスナーは、なぜか不二子の1メートルもある長いスカートの半分以上の長さがあった。
ヒップに掛からない様に丁寧にスカートを下ろすと、ショーツをはいたかわいいお尻が姿を現した。
不二子のお尻は引き締まってきれいな形をしていた。
ウエストのすぐ下の所から真っすぐ後ろへ30センチは突き出していた。
いや、真直ぐと言うよりも上方へ角度が少しばかりついていた。
ヒップのサイズは、夏目がしっかり記憶していたように152センチあった。
その数字が示すよりも、不二子のお尻はお肉の量が多かった。
垂れることなど全くなく、丸みを帯びお肉がしっかりと詰まっていたのである。
だから不二子は、ファスナーが相当長いスカートでなければ脱ぐことが出来ない。
そんな尻は、大きなお尻とか巨尻、爆尻という言葉では表現できるとは思えなかった。
『超尻』と呼ぶしかなかった。
スカートを脱ぎ終わると、身長の6割を占めるすらりと長い脚が現れた。
色は白く、びんちょう鮪の切り身のような色だった。
そのすらりと長い脚の長さは1メートル以上あった。
しかしどんなにすらりと長く見えようとも太い脚である。
不二子のふくらはぎですら北村・夏目・滝沢たちの太股よりもずっと太かった。
太股は彼女たちの太股とは比べるべくもなく、ヒップよりもかなり太かった。
不二子はゆっくりと脱いだスカートをたたみまた、数歩歩んでかごに入れた。
想像を絶する大きさの超尻は、保健室の机上の本立ての本よりはるか上にあった。
そして、超尻は不二子の歩みに合わせて心地よくムクムクと動いた。
不二子の超尻について書き過ぎたようである。
次は、バストについてである。
不二子は、ブラウスに手を持って行った。
ボタンを上から順に2つはずした。
そして、バストの大きく突き出た部分はボタンをはずさずに、下から順番にこんどは3つはずした。
ウエスト近くの下のボタンは、胸の陰になり不二子からは見えないのだが、器用に手探りではずしていた。
バストの部分のボタンは、単なる飾りであった。
不二子の動きに合わせてバストが揺れると、ボタンがヒューッとすごい勢いで遠くまで飛んでいってしまう。
そんなことになると、とても危険だ。
ボタンとて、飛ぶ勢いによっては人に怪我をさせる。
不二子の超乳が飛ばしたボタンのことだ。
勢いで、どんなことが起こるか分からない。
ボタンに当たった生徒たちのことを心配しているのだ。
ボタンが飛ぶぐらいなら高岡先生や池田先生程度の爆乳でもたまにはあるに違いない。
2人はブラウスをあまり着なかった。
バストの形がもっとよくわかるニットの服が好きでよく着ていた。
自信家で、目立ちたがり屋だからだ。
松坂亜利紗や香里奈はブラウスを着ねばならない。
ボタンは頻繁に飛ばしていたが、恥ずかしがることは無かった。
互いに、ボタンを付けあうことが出来たからである。
ボタンが飛んだことをネタにして、男性教師や生徒をよくからかっていたからである。
バストやヒップをジッと見られたぐらいなら、嬉しく思うそんな生徒なのだ。
問題はたいしたことではなかった。
薄いブラウスの生地では、不二子の張りのあるバストの勢いに負けて、破れてしまうことが考えられる。
生地はしっかりと縫いつけてあり、生地自体にも十分な補強がしてあった。
不二子は、はずせるボタンは全てはずし終わった。
そして、ブラウスの裾を持ちTシャツ脱ぐように首を通してブラウスを脱いだのだった。
来ている物は下着のみとなった。
「今日は特別ですから、全部脱ぎます。それから身体計測を始めましょう。」不二子は言った。
言い終わると、脚を上げてボックスショーツを脱いだ。
そして、不二子の超尻の形にフィットするように造られた、決して既製品ではありえないサイズのショーツをかごに入れた。
ショーツの幅も、大きなお尻の丸い膨らみを入れる部分も、見たことのない大きさだ。
ただ、可愛いデザインなのだけど、可愛いとはとても言えないものだった。
不二子の陰部が露わになった。
陰毛は薄く少しだけ生えていた。産毛のように細い、薄茶色の毛だった。
これには、高岡先生も岡田先生も驚いた。
(彼女まだおく手で、小学生みたいなものなのかもしれない。)
次に、ブラジャーのホックを一つ一つはずし始めた。
背中に手をまわして全部のホックをはずし終えると、かごにその大きなブラジャーを入れた。
あらためて、不二子の生身のバストが彼女たち5人の前に姿を現した。
不二子の美しい乳房は、信じられないサイズで、説明の出来ない形状なのである。
たとえ女性であっても、その超乳は何度見ても見飽きることは無いであろうと、思われた。
しかし、その乳房には言い知れぬ迫力があった。
超乳が人格を持ち、見る者にその姿を褒めることを強要しているようなものである。
どうもうまく言葉にすることが出来ない。
不二子のおっぱいのことは上手く褒めてあげられない。
とってきれいなバストなのだけど。
いつまでも見ていたい。
北村・夏目・滝沢の3人は思わず眼を見合わせた。
(あんなサイズのバストの、存在が何かの間違いよ。
私のバストよりも大きい。
どんなに努力して、このバストになったか知っているの。
中2のくせに、あの高3の姉たちのバストよりもまだ大きいなんて。
ブラジャーを跳ね飛ばすほどの勢いで、胸から真っすぐ前へ突き出している。
垂れることなく、美しい形を保持している。
私もあの子のようだったら。
・・・。
サイズが全くかなわない。
あんなのは超乳と言うのよ。)
池田は、自分のバストと比べて羨望の気持ちを、どうしても止めることが出来ない。
ブラジャーを跳ね飛ばすほどの勢い、ではなく跳ね飛ばす力を持っているのだ。
「身体計測を始めて下さい。」不二子は小さい声で言った。
「まず身長から測ります。
全員こちらへ来て下さい。あなたたちは手伝ってね。」
きりっとした高岡先生の声は、不二子を安心させた。
「まず、身長から測ります。」
不二子は足型に足を置き慎重に背筋を伸ばして準備をした。
北村・夏目・滝沢の3人は不二子の近くに来て細かく観察をしていた。
「松坂さん、背中が支柱にきちんとついていません。」北村は言った。
不二子は、注意深く支柱の方へ移動した。
横から見ると、支柱の上半分が不二子の身体によって隠されている。
超尻で支柱が隠れている。
支柱は、左右の尻肉によってはさみつけられている。
不二子の背筋は、ダイビングのアクアラングのようにむくむくと盛り上がり、支柱を隠している。
姿勢が良くなると、不二子の乳房は今まで以上に上を向いた。
不二子のあごのすぐ下には、不二子の超乳が存在している。
下を向いても不二子の視野は広がらないのだ。
高岡や池田には信じられなかったが、不二子のあごの先には乳房がくっ付いていたのである。
横から見るとこんな様子である。
乳房は首の付け根から少しだけ上向きに盛り上がる。
鎖骨は乳房に完全に隠されている。
乳房のラインは、あごに少し近づくように真直ぐ30cmほど伸びてから、緩やかな曲線を描き乳首へと下りてくる。
次に、へそのすぐ上から隆起が始まる。
ラインは真直ぐに30cmほど進んだ後、急激に曲線を描いて上昇し乳首で交わる。
そして乳首と乳輪は小さくて、北村たち3人と全く同じようなものである。
乳房の白の面積の大きさに比べて、乳輪のピンクは本の直径3cmの円でしかない。
背中から見ると、胸郭の左右の端から隆起が始まっているのがわかる。
乳房の作りだすラインは、滑らかな曲線を描きながらも不二子の太い腕よりも左右15センチは外へ出て、それから乳首へと戻ってきている。
前から見ると、当然のことだが不二子の乳房は北村・夏目・滝沢の肩幅より、遥かに広い。
左右の乳房は、隆起した所から既に接触を始めている。
胸の谷間は30cm以上も続いている。
「身長176.3cm。ついでに、脚長、105cm。」
高岡は目盛りを読み上げた。
「高岡先生、松坂さんがお尻で挟んで支柱の形が変わっています。
鉄パイプがへこんでいるのです。」
北村が言った。
不二子にはお尻に力を入れたつもりは全く無かった。
「支柱が真直ぐならいいわ。
何かの記念になるから。
次は、座高」
足が太く超尻の持ち主には、何を測っているのか意味が分かりにくいが、とにかく測るのである。
「座高、76.8cm。
つぎは胸囲。
これはあなたたちで測りなさい。
北村と滝沢でメジャーを持ちなさい。
夏目は松坂の上向きのバストを少し上から押さえて下さい。
垂れた大きなバストは持ち上げて測りますが、上を向いたバストは押さえて正しく測るしかありません。
肩甲骨の下の部分にメジャーを当て、その高さのままで一周させるのです。」
立ったままでは、測りにくいので不二子を椅子に座らせた。
上から眺めると、左右の大き過ぎる乳房が、互いに押し合いをしているように見えた。
普通は、乳房全体を持ち上げてメジャーがトップバストを通るように計測をする。
ブラジャーを作る目的は、乳房を持ち上げて美しく見せるためである。
そういう訳だから、不二子のバストトップは下げなければならなかったのだ。
「夏目さん。松坂さんのおっぱいを上から押さえてくれる。
そうしないと正しく胸囲を測れません。」
池田はきっぱりと言った。
夏目は力を入れているのだが、まるで下がらないのである。
最後には、肘を使って目いっぱい体重を掛けたのである。
そうしてやっと、バストを測ることが出来たのである。
「バスト、177センチです。」
と北村が言った途端に、夏目の身体は不二子のおっぱいに飛ばされてしまった。
2メートルは空中を舞い、思わず尻もちをついてしまったのである。
不二子の力からしたら、夏目の体重なんて軽いものなのだ。
「あなたたちにやってもらうと、トラブルが起こりそうなので、私と岡田先生で測ります。
あなたたちは座って見ていて下さい。」
高岡は言って、メジャーを受け取った。
「ウエスト、55cm。ヒップ、152cm。
上腕囲、78cm。大腿囲、99cm。ふくらはぎ周り、72cm。
体重、120kg以上。
保健室の体重計ではそこまでしか測れないのだ。
握力右95kg。左98kg。
背筋力386kg。」
不二子には、自分が本気を出せば、どんなことになるのか予想が出来ていた。
半分も力は出さなかったつもりである。
夏目と滝沢は、(もう松坂さんのことを、好奇心で調べたりするのはよそう)と思ったのだった。
残っているのは、夏目の言葉を借りれば『自然科学的探究心』と言うのだそうだ。
「不二子のスカートを私がはくと、ウエストはゆるいのね。丈が長いから床まで付いてしまう。
不二子のスカートよりウエストの太い私のスカートは、不二子にはけそうに見えるけれど、実ははけない。
177cmのバストと152cmのヒップが通りません。今度いろいろはかせてもらおう。
ブラジャーやショーツもはかせてもらいたいな。」
「松坂さん、腹ばいになってね。
胸が邪魔でも、思い切り体を反らしたら出来るから。」
池田は言い、不二子の身体を指圧して調べようとした。
背中、次に脚を指圧した後で、超尻を指圧した。
北村は止めようとしたのだが、遅かった。
長い間、服を着ていなかった不二子が思わず、
「くしゅん、ふん。」
と鼻息をもらした。
そんなことが起こるのだろうか。
池田は右腕全体を、柔らかいが力を秘めた不二子の超尻にはさまれたのだ。
身長計の支柱の形を変えてしまうほどの超尻なのである。
右腕は赤くはれ上がったが、骨が折れることは無かった。
池田は2週間近く、腕を吊らなくてはならなかった。
痛かったが、挟まれて気持ちもよかったと高岡は聞いた。
そのことを知るのはここにいる6人だけである。
不二子と姉2人が通う学園は都心から離れた、私鉄沿線の郊外にあった。
私鉄の駅から15分も歩くと、レンガ造りの校門がありそこで左右に中学部と高等部に分かれる。
中高一貫校であったが、広い敷地に中高の校舎は全く別棟に建築されていたのだ。
グランドや食堂も別に用意されていたので、不二子と姉たち(亜利紗と香里奈)が会うことはまず無かった。
亜理紗と香里奈は、バレーボール部とバスケットボール部の両方に所属していた。
彼女たちが二つのクラブに入ったのには経緯があったのである。
それは、2人が高校2年生、去年のことである。
2人はそれまで、部活動はしていなかった。
しかし、クラスマッチやスポーツテストの時には、活躍をしたり良い記録を出したりしていた。
それは、2人の運動能力を高岡は見抜いていた。
2人して運動クラブに入れば、低調なこの学園のクラブに活が入れられるかも。
期待をしていた。
教師たちのプラスイメージは、生徒たちの活動にとって有益なことが多い。
昨年の春、4月の中頃である。
高岡は、部活動への勧誘のために、親友の池田と一緒に松坂家を訪れたのである。
松坂家を訪問してまず驚いたことは、母親の美沙子がまだ30代と若いことであった。
娘たちの体格は、身長168cm、体重65kg、サイズは92・63・88と割りと大柄である。
少し体重が重いような気もするが、外見からはそうは見えなかった。
母親の美沙子も身長が高くて、肌が美しくしかも驚くほどグラマーなのである。
池田がしつこく聞いたので、身長178cm、体重86kg、サイズは136・60・118とわかった。
高岡と池田は、「自分たちは爆乳で、凄いスタイルをしている」と自信を持っていた。
その自信を持っていた2人にしても、松坂美沙子には、全くかなわなかったのであった。
ただ、体重が重いことは気に掛かった。
外見からはそうは見えなかった。
質問は出来なかった。
松坂美沙子はていねいに、いろいろと教えてくれた。
ただ、松坂家女性たちの急成長の秘密については黙っていた。
質問されていないことには答える必要は無かったからであろう。
それについてはまた述べる時が来るかもしれない。
高岡と池田は、その日から努力を始めた。
毎日必死の思いで努力を積み重ねて、今のサイズになれたのである。
豊胸体操にヒップアップ体操、ウエストは部分痩せに豊胸サプリメント摂取。
松坂美沙子の肉体美が、高岡と池田に努力する意欲を大いに与えたのだった。
池田は美沙子の顔に見覚えがあった。
ずいぶん昔のことだが、スポーツ関係の雑誌だったと思うが・・・。
台所に、トレーニングに使うには重すぎるダンベルが2つも置いてあるのが、奇妙と言えば奇妙であった。
30kgもあるダンベルは、女性がトレーニングには用いないのである。
3kgでも十分である。
不二子の姉たちに、言った。
「まずは、週に3日だけクラブをしてはどうでしょうか。
週に、バレーボールを1日、バスケットボールを1日、土曜日の午前中は体育館でしている方。」
条件を出して誘ったのである
「それで良いのですか。」
と2人は言って、クラブ活動を始めたのだ。
他の部員からしたら、気軽に参加している彼女たちを見て、変な感覚だったろう。
しかし、彼女たちから、部員たちが刺激を受けることになるとは、思わなかったであろう。
6月には、彼女たちは強烈なスパイクを打ったり、3点シュートを連続で決めたりし始めた。
部員たちからあてにされ、練習試合に参加をすることや、対外試合にもベンチには入るようになる。
そして7月のある日、2人とも学校を休んだその次の日、急成長をした姉妹の姿に驚かされるのだ。
身長178cm、体重は80kg、サイズは106・68・102になっていたのだ。
彼女たちの打つスパイクの威力は、高岡が社会人時代に打っていたものと変わらないものであった。
ジャンプ力が素晴らしく、相手チームのブロックは意味をなさなかった。
また、彼女たちがディフェンスに入ると、校内の練習では部員がシュートを打つことが出来なかった。
池田ですら、シュートを打つことが難しかったのである。
そして、部員たちから熱烈な勧誘を受けて、両方のクラブに入部するのだ。
理由は、『友だちが多いほうがよいから』というものであった。
週のうち、半分はバレーボール、残りはバスケットボールである。
試合のある方を優先していた。
美人双子姉妹アスリートが、爆乳巨尻ゆさゆさ揺らしながら、スパイクやダンクシュートを決める。
彼女たちは妹の不二子と違って、華やかで目立ちたがりなのだ。
美貌・スタイル・運動神経などに自信を持っていた。
その彼女たちが、夏休みに入った忘れもしない8月1日に、再び急成長した。
身長は188cm、体重は102kg。
重過ぎるようだが、筋肉が発達しているので仕方がないのだ。
身長も高く、スタイルも良いので誰もそんなに重いようには見えなかったはずである。
サイズは、126・68・112であり、超乳超尻ツインタワーと呼ばれるのも止めようがない。
そのままである。
2人が並んで街を歩くと、道をゆずられてしまうほどの迫力があった。
しかもこの体格で、今までと変わらぬ敏捷性を秘めているのである。
あれから一年。
不二子の姉たち、亜利紗と香里奈は、普通の意味でも成長した。
ついに、身長193cm、体重は108kg。
サイズは134・63・120にまで成長した。
スパイクやブロック、サーブ。ダンクシュートやディフェンス、リバウンド。
威力があり過ぎて、普通の高校レベルであった学園が、優勝を狙える強豪校に変貌した。
彼女ら2人は、高岡や池田の技術指導を吸収してあっという間に上達した。
この日はバレーボールの練習日だった。
わずかな休憩時間に、部員たちと話をしている。
亜利紗:私たちの妹のこと知っているかなあ。
部員1:言っちゃあ悪いが、目立たない背の低い中3の子ね。
香里奈:それがね、急成長しちゃったの。
しかも、凄い美人になって。
中3は大騒ぎだろうね。
部員2:どうして、150cmの子が160cm位にはなったのでしょ。
亜利紗:それがさ、私たちも驚いているの。
朝、注意しちゃった。
力を出すとき注意しなさいとね。
部員1:それで、どんな体格なの。
教えてくれるよね。
香里奈:もちろんよ。
身長は176cm。まだまだ低いけども20cmも伸びたのよ。
体重は最後に教えます。
部員2:バストとヒップは、120cm位かなあ。
それでも凄いけど。
亜利紗:外れていますね。
上から、177・55・152。なのよね。
今日、測定したってメールが来ていたのよ。
香里奈:しかもだよ、脚は私よりも数センチ長いの。
私の脚長は97cmなの。それでも長いと自信あったの。
不二子の身体の6割は脚。
脚なのよね。
驚かないの。
部員1:あなたたちの妹でしょ。
何が起こっても驚きません。
でも、凄いボディね。
亜利紗:妹は、150kg以上もある筋肉の塊なのよ。
とても、そうは見えないけどね。
筋肉の質が全く違うのよ。力を加減しないと事故が起こる。
私たちだって、力の加減をしてクラブ活動しているのよ。
部員2:そうは見えませんが。
妹さん確か、名前は不二子だよね。噂は流れているのよ。
お尻で友だちを5m飛ばしたって。
砲丸投げで世界記録超えたとか。聞いているよ。
誰が?
亜利紗と香里奈の妹。
亜利紗:やれやれ。
もう始まっているの。
そんなことやっちゃダメなのに。
部員1:私たち亜利紗と香里奈にだって、感心しているのよ。
長身、美貌、爆乳、爆尻、それと素晴らしい運動能力。
いまや、超乳、超尻だよね。
私たちにバストとヒップ少し分けてよ。
男たちの視線をいっぱい浴びたいよ。
香里奈:じゃあ、少しずつ分けてあげる。
明日からは、準備運動の後にキツイ豊胸体操やヒップアップヨガとか取り入れようか。
筋力トレーニングも。バストアップには最高よ。
私たちが手伝ってあげるからね。
終わったら、歩くことすらできない凄く良い運動だよ。
豊胸サプリメントを販売して儲けようかなあ・・・。
部員2:私たちにも出来る、簡単な体操にしてね。
バレーボールの練習もしなきゃいけないしね。
あなた使うそんな重さは、持ち上げることは出来ないからね。
しかし、不二子の噂話が広まりつつあることだけは確かである。
「不二子、今頃何をしているのかなあ。家に帰ったかなあ。」
不二子からのメールはまだ無かった。
心配な姉たちであった。
不二子は、授業を6時間受けて帰宅するつもりであった。
しかし、昨日行った衣料店『グラマチカル』の加藤さんに呼ばれていることを、思い出した。
「行ってみよう」
彼女は決心した。
いつもの私鉄の駅ではなく、学園の裏門から地下鉄の駅へと向かった。