松坂家の秘密

カンソウ人 作
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★  その4  校外で
 
五月の中旬、まだ日は長い。
この日は補習が無く、その分授業が7時間目まであった。
成績もそう良い方ではないので、不二子は滝沢と一緒に国語・数学・英語と3教科も補習を受けることになっていた。
夏目や北村のように、成績が良いなら良いで特別授業が組まれていた。
 
ホームルーム後の、高岡先生からの呼び出しは無かったので、まだ4時半である。
『グラマチカル』は有名な大繊維問屋街Nにあり、学園からは1時間程度である。
まだ早いので、繁華街まで行くことを思いついたのだ。
 
加藤さんに電話して、行くことを伝えると、
「不二子さん。嬉しいです。
早速来て下さるのね。実は待っていたのです。
詳しい話はお店でしましょう。道中、気を付けてきて下さい。」
と言ってくれた。
「加藤さんに会える。」
そう思うだけで、不二子はなぜか安心できたのだった。
 
校外に出て歩道を歩いていても、不二子の存在感には変わりは無かった。
反対車線の歩道上ですら、不二子の姿に驚いて、立ち止まる人やころぶ人が存在した。
「あんな子がいるのだね。・・・。
美人でしかも・・・。驚いたよ。」
不二子を見たことを、上手く言葉にすることが出来なかった。
 
地下鉄の車内では制服姿の中高生の数が多く、会社帰りの人たちが目立つわけではなかった。
帰りのラッシュアワー前なので、席に着くことが出来た。
不二子の思いとしては、単にそこに座席があったから座ったのである。
それだけである。
 
そんな不二子の意思とは関係なく、車両の中では彼女のいる所が輝いていたのである。
まるで、かぐや姫が藪の中で輝いていたように。
車両に足を踏み入れると、不二子に気付く前に彼女がつくり出す輝きに気が付くのである。
 
不二子は、ロングシートの真ん中あたりに座った。
乳房は身体よりも左右に広がっているし、そもそも不二子の肩幅は普通の女子学生の2倍近い広さである。
そんなわけで、不二子が座るのには2人分の場所を必要としたのである。
 
不二子が座席に座ると、程なくして彼女の両脇の人は席を立ってしまった。
 
男女を問わず、不二子の隣に座ることは出来なかった。
ただ何とはなしに、そこに座りづらい雰囲気があったのかもしれない。
もし乳房に自分の手が当たったりしたら、どのように謝れば良いのだろう。
彼女をじっと眺めていることに周りの人が気付いたら、どのように誤魔化せば良いのだろう。
そんな具体的な遠慮よりも、単に不二子のもつ外見の輝かしさに気後れして座れないのだ。
同じような理由で、不二子の前には、掃除でもしたように誰もいないのである。
 
不二子は既に盗撮されていたが、投稿されることは無いであろう。
存在感に負けて震えていたのでは、補正をしてもろくに写っていないであろう。
 
そういう連中のすることは、不二子の身体に危害は及ばない。
 
加藤さんの心配したのは、それとは別のタイプの連中である。
不二子の力で立ち向かえば、全く問題は起こらない。
逆に、先に手を出した相手のことが心配である。
 
腕力に自信のある猛者ならば、不二子の底知れないパワーに気付き関わらない。
不二子には邪気なんて微塵もないし、他人との力比べに勝つことへの興味もないからである。
ただ、力を出して「迷惑を掛けてはいけないのだ」、と思いこんでいるのだ。
 
不二子に興味を持ち、近づき話しかけることが出来るのは女子高生のみであろう。
どんなに敏腕スカウトでも、彼女に声は掛け難かったはずである。
 
ここに、4人組の高校3年生が登場する。
制服を自分流に作り替え、毛染めや髪型、化粧のしかたや靴下やカバンに付ける小物などにも、工夫がある。
流行とは全く違う形を選択しながらも、それがトレンドのようにも見えてくるのは仕方が無い。
ファッションとはそういうものかもしれない。
 
そのうち2人は身長が高い。170cmそこそこの身長だ。
そのうちの一人がリーダーである。名前は、渡部萬美(わたなべ まみ)。バストがEカップある。
サブリーダー格で、身長はこちらの方が少し高く見える。名前は、小林麻耶(こばやし まや)。
 
リーダー以外の3人が、不二子の姿を隠すように立ちふさがった
彼女たちは、始めから丁寧な話し口で話したりはしない。
思っていること、話していること、行動のバランスが良くないだけなのだ。
 
仲間1:座席取り過ぎじゃないの。
    良い格好して、座っているのね。
    立っている人もいるのよ。
松坂 :私のそばには、皆さん座りにくいみたいです。
    遠慮して立ってしまわれたのです。
仲間2:通路の真ん中以上も脚を伸ばして、格好をつけているじゃないのよ。
邪魔だよ、邪魔。
松坂 :普通にしているだけなのだけど。
    シートに背中をつけているのです。
    ただ脚が長過ぎるので、脚をこれ以上引っ込められないのです。
邪魔をして、御免なさい。
 
渡部萬美と小林麻耶は眼を合わせ、それをきっかけに不二子の両横に座った。
2人とも、思いきって近づこうとして、乳房に当たって本物であることとその感触に驚く。
 
渡部 :あなた、名前は何と言うの。私は、萬美。こちらは麻耶。
不二子:私の名前は、不二子です。
小林 :私たちは、不二子さんに興味があるの。
あなたの容姿と身体のことで、聞きたいことがあるの。
    次の駅で下りて、10分で良いから話を聞かせてくれる。
    それが終わったら、おしまい。
 
渡部 :おっぱいに触ったら、聞きたいことが変わっちゃったよ。
不二子さんの時間を邪魔しないから。
    ところで、今から何をするつもりなの。
松坂 :N繊維問屋街に行こうと思っているのです。
    そこのお店の人と約束しているのです。
小林 :Nなんて、変わった趣味ね。H宿なんて行かないの。
松坂 :・・・。
    (既製服には着ることが出来る服がないことなんて、正直には言えない。)
 
渡部 :詳しい話は、この駅で下りてから話そうよ。私たちと一緒に来てくれるかな。
 
不二子は、怖くてとても嫌とは言えなかったので、渡部・小林と並んで立ちあがった。
不二子が立ち上がると、4人は不二子の身長が高いのに驚いた様子を見せる。
座っていた時には、チビだと思っていたのだろう。
 
次に、突き出した巨大な胸とお尻に。
その次に、不二子の美しい顔に。
太くて真っ黒い色をした艶々とした長い髪の美しさに。
急激な成長は髪の毛にも及び、不二子のお尻よりも下まで来ていたのだ。
 
彼女たち4人組の驚きは、余りにも正直な視線の動きでも分かる。
 
5人は改札口を出て、少し広い所まで来た。
人通りは余りない所だ。
たぶん彼女たちには、この辺りのことを熟知していたはずだ。
 
その時だった。
1人が、いきなり飛び蹴りで不二子を狙ってきた。
不意打ちだ。
 
不二子は、とっさに身を守ろうと、鞄を持たない方の左手ですばやく相手の腰のあたりを払いのけた。
鞄を置く暇も無くもう1人が、飛び蹴りで狙ってきた。
しょうが無く左手で足首を掴んで軽々と反対方向へ放り投げた。
 
不二子は勝ったとか負けたとか、喧嘩とは考えていなかった。
慣れないことなので、困っていたのだ。
 
「あんなことをするのだったら、するって言ってからにして下さいね。
急にするから、私は、力の加減がとっても難しかったのです。
大丈夫ですか?怪我はしていませんか?歩けますか?
軽く、優しくしていたつもりなのですが、痛く無かったですか?」
不二子は言った。
 
2人は身体が天井に当たるかと思うほど高く上がり、5m以上も遠くに落ちてきた。
手数の少なさの割に、反撃は異常なほど厳しかった。
不二子の優しい問い掛けに答えることなど、とてもでき無かった。
体中の痛さを我慢して何とか立ち上がり、リーダーの所まで戻ってきた。
 
不二子が気を使っていたにしても、頭を打ったり骨折したりはしていなかったのは幸いであった。
 
治療は早い方が良い。
まだ、夕方の診察が始まったばかりだ。
 
不二子に払われた腰や掴まれた足首は、はっきりと手形が付いていた。
多少の出血はしていたに違いないが、出血ぐらいですんでいて良かった。
 
軽く優しくで、5mである。
掴まれただけで出血なのである。
「力が強い」の意味を誤解してはいけないのである。
 
渡部萬美は言った。
「不二子さん、御免なさいね。
驚かせてしまったみたい。
あの2人が悪いのだから、不二子さんには何にも責任はないのよ。
歩けるみたいだし、掛かりつけのお医者さんに自分で行かせるわ。
よく怪我をするのよ。あの2人。
 
明日また、学校で会っていろいろお話するのよね。
友だちどうしなの、私たちは。
少し待っていて下さいね。
あの2人を改札口まで送って来るから・・・。」
渡部と小林が、2人を改札まで送り戻って来るまでの間、不二子はベンチに座って逃げずに待っていた。
 
渡部と小林は、不二子を駅の近くのジェラートのお店に誘った。
 
渡部:不二子さん。本当に、御免なさいね。
   あの2人も、普段はあんなことしないのよ。次に会う時は、あんなことはしないと思う。
   気にしないでね。
   ところで、何を頼む。ここ美味しいのよ。皆でよく来るのよ。
ダブルがお得。380円。シングルは300円だから。
   エーと。私は、フラゴーラとヨーグルトバナナにする。
   麻耶さんは。何にする。不二子さん考えていてね。ここは私が出すから。
   誘ったのだから、当然よ。
小林:私は、野菜系が好きなの。お芋さんとかかぼちゃとか。
   今日は、パタータドルチェとアボガドにする。
   サツマイモのアイスクリームなんて、少し変わっているけど、甘いのよ。
   不二子さんは、決まった。
   萬美が出すって言っているから、遠慮なく頼みなさいよ。
松坂:じゃあ。・・・。タロッコとキャラメルにします。
 
3人はダブルのジェラートを手にして、席に着いた。
 
小林:ここのジェラートは本当に美味しいね。
   朝早くから、ここで作っているの。自家製だから、新鮮なのだって萬美から聞いている。
   萬美さんは、ここで去年の夏バイトしていたのよ。
渡部:だから、フレーバーについては詳しいのです。
   フラゴーラは5月一杯です。イチゴだからね。
   もうすぐ、ペスカが出て来るのよ。桃のことです。
   どういう訳か、イタリア語を使うのよね。
 
小林:ところで、不二子さん。
急にこんな話をするのも変かもしれないけど・・・。
   
不二子さんってもの凄い身体をしているのね。
   一目見たときから、こんな身体している女の子がいるなんて信じられなかった。
もう、身体全体。顔も髪の毛も、ぜんぶ。
   どんなことをしたら、そんな身体になることが出来るの?
   教えてくれないかなあ。
私たちも、巨乳には憧れているの。
ヨガとか、ウエイトトレーニングとか。
それに、もの凄い力。
松坂:何にもしてはいないのです。
   渡部さんも小林さんも、身長は高いし、本当に素敵です。
   170cmと少しあるでしょう。
   すらっとしていて、格好良いです。
   
でも・・・。どんなことと言われても。
   昨日急に成長したのです。説明は難しい。・・・出来ない。
渡部:悩まなくてもいいよ。説明出来ないならそれで。
困った顔はしないで。
   でもね、私ももう少しで良いから胸が欲しいの。
 
不二子さん、ほんとうにきれいよ。
特に、その超大きくてきれいなバストやヒップ。
見たことも聞いたことも無かった。
   今日、不二子さんに会えて本当に良かった。
   制服の上からだけど、こんな肉体美。
見ることが出来ただけでも幸せな気分よ。
 
   この間、学校のバレーボール部の試合の応援をしてきたの。
   相手チームの、双子のアタッカーのバストが凄かったの。
   噂では、130cm以上もあるのだって。
   もう、信じられなかった。
   長いきれいな頭髪を振り乱して、スパイクを打つ度に、あの大きなバストがブルンブルン揺れる。
   ヒップも大きいからプリンプリン動くのが遠くからでもはっきり見える。
   会場中、もう大騒ぎだった。
   試合は負けちゃったのだけれど。あんなやばいバストとヒップは始めて見たなぁ。
   
でも、今日会うことが出来た不二子さんは、それ以上でした。
小林:超乳ツインタワーとか呼ばれていて凄い人気だったの。
   元々身長が高い上に、ジャンプ力がもの凄いのよ。
   軽くスパイクを打つのに、バウンドしたボールが高く跳ねて遠くに飛んで行くのよ。
   でもね、あんなに大きいのにバストが垂れてない。
しかも運動も出来るのってやばいと思わない。
松坂:アチャー。どうしよう。
   ひょっとしたら、うちの学園の先輩かな。
小林:それはそうなのだけど。
どうしたの。何か気になることでもあるの。
渡部:私たち、何か悪いことを言ったのかな。
 
「姉です」とは、とても言えなかった。
いずればれるかもしれなかった。
とにかく、この場では言い出せないのだった。
 
松坂:今日は、N繊維問屋街の『グラマチカル』に行くつもりです。
   そこに私の服を頼んでいるのです。既製品ではちょっと・・・。
渡部:そうよね。
分かる。
既製品じゃ身体に合うはずがないよね。
   一緒に行っても良いかな。わたし、一度もNは行ったことが無いの。
   しもむら、雲丹黒、ホネーズで買えるから。
   麻耶も、一緒に行っても良いかな。不二子さん、どう。
松坂:既製服の合う人は良いなあ。
小林:そんなことは無いわ。
同じ服を着ている人に出会ったらもう。
 
私たちも、Nの『グラマチカル』に行ってみたいのよ。
いろんな有名人も来ているって聞いたことがある。
爆乳女優の、深田チチとか杏美付とか。タレントのマシコデラッケツ、真枝軒とか・・・。
運動選手も来るって知っている。塚玉木選手とかでしょ。
松坂:私はよく知らないのだけれど・・・。
 
3人は一緒に『グラマチカル』に行くことになった。
地下鉄の車内で不二子は勧められるままに、メールアドレスの交換までしてしまった。
今や完全に、渡部のグループとは友だちである。
ママに、バストを大きくする方法を聞いておかなくてはならなくなった。
高岡先生に聞くのは不二子には無理というものである。
 
3人は不二子を先頭に、N繊維問屋街の外れにある『グラマチカル』の前まで来た。
「あら、いらっしゃい。不二子さん。
お友だちも一緒に。
素敵なお友だちね、2人とも背が高くて脚が長くて美人。
格好が良いじゃない。」
加藤さんは、そう言ってくれた。
 
不二子は、加藤に2人の友だちの名前と高校3年生であることを紹介した。
なれそめまで話す気にはなれなかった。
そんなことを気にする、渡部と小林ではなかったのであるが。
 
加藤から不二子には3つの用件があること。
高岡と池田2人の教師が『グラマチカル』系列のお得意であること。
高岡から今日の不二子の学校での様子をメールでもらったことを、加藤は伝えてくれた。
 
加藤は言った。
「高岡先生からメールをもらったのだけど、御免なさい。
今日はいろいろと学校で大変だったみたいですね。疲れただろうによく来て下さいました。
松坂不二子さんの急成長について、私が知っていることをお話ししたいと思います。
 
要件の1つ目です。
松坂家の女性の方々の急成長についてなのです。
美沙子さまをはじめ4人の遺伝子には、急激な成長の情報が組み込まれています。
そもそもお父様とお母様が、高校時代に宇宙人から隕石を渡されたことに始まります。
その遺伝子を体内に取り込むように宇宙人が示唆したそうです。
その後、高校3年生の時に2人とも急激な成長を経験されました。
 
女性の場合バストとヒップが目立つのですが、筋肉や骨格も成長します。
特に筋肉の発達です。
長くて太い頭髪の中で、空気中の窒素を固定してタンパク質をつくり出すことが、出来るのだそうです
お母さまと双子のお姉さまの体重が、標準より随分と重いのは、そこが原因なのです。
食事では摂取不可能な量のタンパク質から生まれる筋肉の量です。
 
不二子さんの場合は、お父さまの研究成果もありいっそう効果が高いものだったようですね。
それで、中学校の2年生と言う早い時期での急成長になったものと思われます。
まだ、謎の部分が多いので、詳しいことはお父さんにしかわからないと思います。
 
知的能力、運動能力の面でも、特に筋力に関しては想像を絶するものなのです。
すでに双子のお姉さま以上のものをお持ちのようですから、お友だちも気を付けて下さいね。
おそらく7月中にもう一度急激な成長をします。」
 
渡部と小林は考えた。
(こいつには、驚ろかされてばかりだ。
まず、中学2年生には見えない。
簡単にやっつけられちゃって、私たちではとても手が出せない。
絶対バレーボールの試合で見た、超乳ツインタワーの妹なのだ。
夏休みまでには、もっとでかく強くなるのか。
この子には、喧嘩しているつもりがない。
友だち関係でやっていくしかないのかなぁ。
こんな性格だから、こんな美貌が手に入るのだよね。
見た目びっくりするぐらいきれいだし、気持ちは本当に優しい良い奴だ。
どうしよう。)
 
「2つ目の用件は、水着が出来ているので、一度試着して下さい。
手直しはいつでもさせていただきます。
次回の急成長があれば、もう使い物にはなりません
こういう私も、正直なところ不二子さんの可愛い水着姿が見たいのです。
今で無いと見ることは出来ないのです。
 
それでは、皆さんご一緒に試着室に参りましょうか。
当店の試着室は、広く作ってあるのです。」
 
渡部と小林は、喜びを飛び上がって表現した。
高校3年生であっても、見たいものは見たいのだ。
不二子の身体全体から出てくるオーラに釣られて付いて来た、というのが本当の所なのだ。
不二子が着替えると聞き、渡部と小林は緊張のあまり尿意を催して、我慢できずにトイレに行ってしまった。
 
試着室で、不二子は裸足になった。
そして、靴下、スカート、ブラウス、ブラジャー、ショーツと順に脱ぎ、脱着かごに入れた。
 
不二子は裸になり、水着の肩の部分を持ち、手から水着を下げた。
水着はバストとヒップの部分が大きく垂れ下がっていた。
 
彼女のバストとヒップの巨大な肉の塊は、強靭な筋肉に支えられて引力に逆らい、体幹から垂直よりもやや上に向けてそそり立っている。
水着の垂れ下がった布の中に、その何十kgという重さのバストとヒップの肉が入るのである。
その肉の形状は逞しくも美しいが、彼女のバストとヒップは敢えて言えば異常なものである。
水着の薄い布がはたして、その異常な圧力に耐えうるものであろうか?
彼女がその物凄いパワーで泳ぐ時、破れることは無いのだろうか?
 
しかも、その中間のウエストの部分は、子どもの水着のウエストとほとんど変わらないのである。
 
「加藤さん。この水着本当に着て大丈夫でしょうか?」
不二子は質問した。
「大丈夫です。普通の水着用の布ではありません。
新しく開発された特殊なものです。」
加藤は答えた。
 
「この水着、どうやって着たら良いのですか。
ウエストの所は、バストもヒップも通らないでしょうから。」
不二子は再び質問した。
「大丈夫です。
この水着は特別に、山本山ラバーの新素材を使っています。
伸縮の能力が今までの素材とは比べようがありません。
 
耐久性において問題も御座いますが、来年この水着を着ることは絶対にありません。
急成長されましたらもう一度作ります。
 
新素材でなければ、不二子さんのバストやヒップの形状にフィットさせることは出来ないでしょう。
しかし、55cmのウエストの部分は、177cmのバストや152cmのヒップがとても通りません。
 
いかに、山本山ラバーの新素材でも無理なことがあります。
水着の前の部分、首の部分から陰部のあたりまでファスナーを取り付けました。
すみませんが、妥協させていただきました。
その部分だけは当店の技術でも、不二子さんの身体に対応出来かねます。
 
ファスナーを下ろして、そこから脚を入れて下さい。
そうすれば、ヒップが通ると思います。
ファスナーの上には強化樹脂性のホックが付いています。
念のためお締め下さい。これでどんなに激しく泳いでも大丈夫だと信じています。」
加藤は説明をした。
不二子は説明された通りに水着に身体を入れ、ファスナーを引き上げ、最後にホックを留めた。
 
その時、渡部と小林はトイレから帰って来て、不二子の水着姿に対面した。
 
不二子は、水着に挟みこんでしまった自分の黒く長い髪を、腕を間に入れて外に出した。
巨大な尻肉と水着とのずれを、振り向いたり鏡を見たり身体をひねって確認し、水着を引っ張って直した。
尻肉は、水着に引っ張られて少し揺れたが、その巨大さのために揺れた部分の面積が広かった。
 
次に、巨大な乳房の肉と水着のずれを、水着を引っ張り乳房との間に隙間を作り左右に揺さぶった。
乳房は左右均等に突き出るようになり、あごの真下の乳房の隙間の作りだす谷間は真直ぐになった。
 
子どものように細いウエストから、65cmの幅の腰骨へ広がる曲線がなんとも美しい。
後ろから見ると、尻肉の丸さと巨大さのために、水着で隠すことが出来ない部分が白く艶めかしく見える。
 
何と言ってもバストである。
広い肩幅よりも30cm近くも広がり、胸板から40cmは突き出している乳房の大きさ。
スクール水着の布地で隠そうと試みたにもかかわらず、隠せないバストの谷間のその長さ。
乳房の張りと突き出る角度のために、布がどうしても浮いてしまう両乳首の間の部分。
先ほども書いたが、引力を無視するように保持されているその形が美しいのである。
 
「トイレに行っておいて良かった。漏らすところだったね。
それにしても凄いものを見たね。不二子さんに付いてきて良かった。
 
不二子さんの脱いだ、制服と下着見せてもらっても良いかな。」
渡部と小林は言った。
「良いですよ。試着してもかまいませんよ。」
と不二子は答えた。
見るだけでは納得しないだろうし、着なければ分からないこともあるだろう。
 
渡部はショーツを両手で持って、お尻の肉が入る部分の広がりを見ている。
自分の前にあてて、自分がはいたことをイメージしているのかもしれない。
それとも、不二子になったことをイメージしてのことなのか。
 
小林はブラジャーを片手で持ち、長さを調べている。
胸辺りから垂らすと、床にちょうど着く。140cm程度の長さはあるのだ。
自分の胸に当てて、ブラジャーのカップがどこまで前に出ているかを確認している。
次に入れ替えて同じようなことを確認をした後で、渡部はスカートを手にした。
長過ぎてはくのに苦労したので、一度両手で持って裾が床に付かない様に持ち上げる。
渡部の肩近くまで、スカートを持ち上げねば床から上がらない。
 
苦労の末にスカートに脚を入れた。
スカートを腰の所まで上げて、ファスナーを上げたがホックが止まらないのだ。
渡部のウエストは不二子より太いのである。
(悔しい。あんなバストとヒップなのに、私よりウエストは細いなんて。)
よりスマートな小林がスカートをはき、ホックを止めようとするがやはり止まらなかった。
 
渡部と小林は、納得したのである。
ブラウスに手を伸ばすことはしなかった。
「ふじこさん。ありがとう。」
 
加藤は言った。
「安心して、お友だちとプールへ行って下さいね。」
 
こんな格好でプールに行って、本当に良いものだろうか。
不二子は正直に、北村・夏目・滝沢と一緒にジャンボプールに行って遊ぶことをイメージしていた。
 
「不二子さん、最後の用件のことなのですが。
実は、次に急成長してしまうと、今の可愛さは失われてしまうのです。
 
それが惜しくて、こんな服を作ってしまったのです。」
加藤はそう言って、真っ赤なショートパンツとショッキングピンクのティーシャツを見せた。
 
どちらも複雑な形に裁断縫製されていて、おそらく不二子の身体にはピッタリなのであろう。
不二子がはけるような工夫がされているはずである。
しかし、この配色はどうであろう。
 
「今日は、この服を着て家に帰ってくれないでしょうか。
電車の中で、どんな反応があったか、今度来た時には教えて下さい。
これは、私の趣味で作ったので、お代は要りません。」
加藤にこうまで言われては、不二子は「はい」としか言いようが無かった。
 
加藤が作った服を着て、制服を紙袋に入れ不二子は地下鉄に乗った。
渡部と小林とは、地下鉄で別れた。
帰りは、夕方のラッシュアワーである。
座ることも出来ず、立ち通しであった。
途中で乗り換えもして、8時近くになり不二子は帰宅した。
 
2人の姉たちは、不二子のこの姿を見て大騒ぎであった。
「何、この大きなショートパンツ。色は真っ赤。
何、この大きくティーシャツ。色はショッキングピンク。」
 
「私にもはかせて。ウエストはきついけれども。私のでかいお尻でも、お尻の所がスーカスカ。
誰かなぁ。こんなに大きなショートパンツにお肉をいっぱい詰め込んで、このホックの止まる人。
地球に一人しかいませんね。私の妹、『松坂不二子』さんです。」
 
「大きなお尻と大きな乳房。
怖くて触れません。
左右の肉の間に挟まれたなら、大怪我するかもしれません。
バストとヒップは大きくてきれいなのに、生で見たいけれど。
ああ、怖い。」
 
姉たちはいつも明るくて元気である。
たとえ不二子のことを心配していても変わらない。
 
地下鉄の車両の中で、不二子はどうだったか。
簡単に言うと、不二子と周りの乗客とは1m程度の隙間があったのである。
意地悪されているわけでもない。
不二子は、そんなことを気にすることはなかった。
母親にも、何も相談しなかった。
 
夕食後、宿題を済ませて不二子はベッドの上へとあがる。
あっという間に、眠りに落ち、超乳超尻に成長した不二子の2日目が終わったのであった。
実質この日が、一日目のようなものであった。