★その2 不二子学園へ行く
《1》 3姉妹は登校する
2010年5月19日(水曜日)のことである。
不二子が急成長した次の日の朝、姉の亜利紗と香里奈らと一緒に学校に出かけた。
姉たちの通う緑山学園高等部と、不二子が通う中等部は、同じ敷地の中で分かれているだけなのだ。
姉たちは背も高く脚も長く、運動能力にも恵まれていた。
一昨日までは不二子は、姉たちから遅れないように、駅までの道を小走りだった。
ところが、今日は全く違っていた。
「不二子、今日は遅れないのね。
私たちのペースについて来ているじゃないの。
どうしたの?」
「お姉ちゃん。
私と脚の長さを比べっこしてみない。」
歩道で立ち止まって、亜利紗と不二子は背中合わせに並んでみた。
身長差は、20cmあるのに、脚の長さは不二子の方が長かった。
姉たちとて、脚長率は50.2%と脚は長いのである。
制服の紺色のスカートに隠されていたけれども、不二子のお尻の肉は亜理紗のお尻の上にあった。
亜利紗はお尻を突き合わせてみて初めて、不二子の脚の長さや筋肉の強さを感じたのだ。
「不二子。
気をつけた方がいいよ。
あなたは、お尻に力を入れて電車に乗っちゃだめだよ。
他の人が怪我をしちゃうから。」
(これで2回目の急成長が着たらどうなるのかしら。)
「お姉ちゃんどういう意味。」
不二子はたずねた。
「香里奈、あなたも不二子と背中合わせになってごらん。
大変だから。」
香里奈と不二子が背中合わせになった。
香里奈のお尻の上に不二子のお尻が乗った瞬間、亜利紗は不二子のわきの下に手を入れてくすぐった。
不二子が思わず腹筋に力を入れると、お尻の筋肉にも力が入った。
岩のような厚みの筋肉が硬くなり、香里奈のお尻の肉をはさんで身体全体を持ち上げた。
127kgも体重のある香里奈の身体全体が、10cmほど上がったのだった。
そんなことが出来るとは不二子は知らなかったし、する気なんて無かった。
「不二子のお尻の肉に挟まれて、持ち上げられちゃったよ。
私だってかなり重いのよ。
ビックリした。
そんなに思い切り力を入れなくてもいいじゃないの。
痛かったのよ」
不二子は自分でも少し驚いた。
力を入れたつもりはなかったからである。
亜利紗の言うとおり、気をつけようと思った。
体格の良い美人3姉妹が歩道で、こんなことをしているのは目立っていた。
遠慮して避けて擦れ違わないように、車道を歩いてしまった人たちがいた。
悪意はなくても、デジタルカメラで写真を撮る人がいた。
亜利紗は、気づいた。
(私たちは目立ってしまう。
特にこいつは、ネット上を賑わしてしまうかも知れない。
私たちだって、ママだって話題にはなったけど、そのうちに鎮静化したわよ。
不二子には、特別な輝きがある。
なのに、この子は気づいていないというか。
この天然ボケ妹?)
亜利紗は不二子の写真を熱心に撮っていた大学生らしき男の所へ走って行った。
「盗撮は駄目でしょ。
ちょっと見せてね。」
と言ったかと思うと、カメラを取りあげ香里奈の方へ投げた。
香里奈は、カメラを不二子の胸の谷間奥深くに突っ込んだ。
彼は、3人のカバンの中を捜したがカメラは出てこない。
もちろん、ポケットの中にも無い。
胸の間を何度も良く見たのだが、上からのぞいた位ではカメラを発見することは出来なかった。
彼は引き下がってしまった。
谷間を覗き込むだけでも不審者である。
手を突っ込んでいたら、間違い無く不法行為だった。
亜利紗は、駅へと皆を急がせた。
この3人姉妹は、簡単に道を空けてもらえる。
近寄りがたい雰囲気がある。
100kg以上体重のある身長の高い、バストとヒップの大きな制服の少女が足早に歩くと自然にそうなる。
速足で歩くと、あっという間に、駅についてしまった。
この駅から私鉄に乗り、都心近くの学校前の駅までは、約30分だった。
この日からは、女性専用車両に乗ることにした。
《2》 不二子のクラスデビュー
学園に着き、校門の所で東と西に姉たちと別れ、中2の自分の教室に行くのが普段の不二子の行動だった。
今日は、職員室に寄って、昨日欠席の理由などを、担任教師に伝えることにした。
扉を開けて職員室に入る。
「失礼します。
2年4組の松坂不二子です。
担任の高岡先生にご連絡があります。」
ハキハキした声が職員室内に響いた。
腹筋の支えの効いた、力強い声だった。
不二子のスタイルや美貌は、かぐや姫が竹の中で輝いていたようなものだった。
職員室の前でも、不二子は輝いていた。
職員の視線が不二子に注がれたのも、無理はなかった。
高岡早紀子は、まだ20代後半の保健体育科の教師である。
学生時代はバレーボールのアタッカーをしていた有名選手だった。
長身で、不二子が成長をしてもまだ高岡の方が高かった。
高岡は、不二子に何か事情があるものと、とっさに気付いた。
以前から松坂不二子には色々と気になる点が、高岡にはあったのである。
いつからそんな気持ちになったのかは、高岡もはっきりとはいえないのだが。
様々な面で変化はあったが、不二子が本当に不二子かどうかなどの質問をするようなことはしなかった。
「松坂さん、先生についてきなさい。」
職員室から保健室に連れだした。
保健室の主、養護教諭の池田真由子と一緒に不二子の話を聞くことにした。
高岡と池田は仲が良いと言えば早いが、またとで触れるが、2人にはいくつもの共通点を持っていたからである。
2人は酒がめっぽう強く飲み友達であるが、理由があって禁酒とはいかないが、節酒の今日この頃である。
こんなことは、今は関係が無い。
高岡:松坂さん。
何か事情があるでしょう。
何も言わずに聞いてあげる。
さあ、話してごらんなさい。
松坂:えーと。
昨日はいろいろあって・・・。
高岡先生。
・・・。
昨日の朝起きたら、こんな身体になっていたのです。
高岡:朝起きたら、こんな身体になっていたのね。
松坂:そうなのです。
着ることが出来るものが家には無かったから、オーダーメイドのお店を回っていました。
高岡:この身体なら、着る服が家に無いでしょうね。
(なんて大きなおっぱいなの。
腰回りが大きい。
お尻の肉が、盛り上がっている。
スカートの中に、3人ぐらいは隠れることが出来る。
こんな身体は見たことが無いな。)
不二子はこの調子で高岡先生に、顔も変わったこと、自分でも驚いたことなどを話した。
高岡は、まるでカウンセラーのように不二子の話を聞き続けた。
不二子の話が一段落した頃、ようやく話をし始めた。
「本当にきれいになったね。
そういえば、松坂不二子さんは高等部3年生の、松坂双子姉妹の妹だったよね。
じゃあ、急に成長したからと言って、そんなに不思議なことではないのかもね。
お姉さんたちも、そんなに困っていないでしょう。
困ったことがあったら、先生に連絡に来るのですよ。
松坂さんのお友だちの北村、夏目、滝沢の3人には先生から伝えるから、心配しないでね。
それから、お昼休みには保健室に来ること。
いいわね。」
北村一美、夏目理乃、滝沢南美ら3人は保健室に呼ばれて、2人の先生からおよそ事情を聞かされた。
誰から話を聞いても、そんな内容、簡単に納得できるわけは無いであろう。
外見がどうあろうとかまわない。
問題は付き合ってみて、今までと同じ不二子かどうかである。
既に登場しているが、物語の進行にとって、大切な人物である「仲良し4人組」を紹介する。
北村一美(きたむら かずみ)は身長が158cmで体重は50kg、上から、84−63−87。
バストはCカップで、授業中とゲームをするときだけは眼鏡を掛けている。
4人の中でのリーダー格だ。
正義感がある。
しかも、感情に流されない強い所がある。
料理を作るが好きである。
空手の道場に通っている。
ゲームが好き。
夏目理乃(なつめ りの)は身長が157cmで体重は46kg、上から、81−63−85。
バストはBカップで、いつも眼鏡を掛けている。
学習意欲満点で成績は学年でも特別優秀。
上手く行くと、高等部では授業料免除かもしれない。
それ以外でも、知識欲旺盛。
自分でそれを『科学的探究心』とよんでいるほど。
趣味は星の観察である。
本を読むのが好き。
滝沢南美(たきざわ みなみ)は身長が154cmで体重は41kg、上から、77−59−82。
バストはAカップ。
胸の小さいのを気に病んでいた。
性格は、好奇心旺盛。
学業成績が、もひとつ良く無いのも悩みである。
お笑い好きで、調子に乗り過ぎる面あり。
カラオケ好きだし、歌が上手い。
ピアノを習っていてかなり上手である。
松坂不二子(まつざか ふじこ) 身長152cmで体重は41kg、上から75−68−76。
バストはAカップ。
胸が小さいことを気にしていた。
考え過ぎる所がある、優柔不断。
本を読むことと、日記を書くことが好きである。
ピアノを習っているが、なかなか進まない。
身長とサイズ等は、一昨日までのものである。
性格がこれからどうなるかは、まだ良く分からない。
4人の体格は、中2としては身長の高低の差はあろうが、標準の中である。
滝沢と一昨日までの松坂は少し痩せ気味であるが、痩せすぎではなく痩せ気味程度である。
今の松坂の体格は、異常である。
胸の小さいことを心配している、女子中学生は多いだろう。
しかし、胸やお尻の大きいことが、それ以上にコンプレックスになることもあるのだ。
グラマラスボディを羨望されるセクシーアイドルでも、コンプレックスであったと言っていたことは多い。
○川典江、○金洋子、○幹江、古くは○坂季実子などなど。
多少減乳しようとも爆乳であることに変わりのない程度に止めた、○ンジー・マッケンジーは良心的だと思う。
元々が相当大きかったかもしれないが。
痩せすぎて無残な姿をさらすのも嫌な感じだし、出し惜しみして金が必要になってから脱ぐなど最低である。
AVなら許しても良いが。
苦学しながら安く無い、デビュー写真集を買ったファンの気持ちを考えて欲しいと思う。
物語へ戻り、4人は教室へ向かった。
リーダー格である北村から話し始めた。
彼女たちは基本的には互いの名前を、名字に「さん」付けで呼んでいる。
北村:松坂さん、急に大きくなったからといって、みんなお友だちのままだよ。
何か嫌なことがあったらみんなで相談するのよ。
でも高岡先生が担任でよかった。
大丈夫だからね。
夏目:ねえ、どんな薬を飲んだら、急にそんな身体になれるのかしら。
どんな作用なのかな。
こんなことを聞いたからといって、気にしないでね。
でも、興味があるの。
滝沢:松坂さんったら、身長は高く、脚は長く、おまけに凄いスタイルとボリューム。
またまたおまけに、急に美人になったね。
羨ましい。
爪の垢でも飲ませて欲しい。
夏目:爪の垢を煎じて飲む・・・。
何かヒントになるかも知れないね。
メモしておこう。
北村を除けば、無責任な勝手なことを言っているだけだった。
でも、そのことが不二子には少しも嫌だとか思わせはしなかった。
むしろ無邪気な、いつもの友達と変わっていないのがとても安心できたのだった。
不二子たち4人友達がいつものように、教室へ入ってきた。
北村一美、夏目理乃、滝沢南美の順に入って来る。
最後に、最も背の低かった不二子が入ってくると、クラスメートたちは想像していた。
それが、いつものあまりクラスでは目立たない4人組の行動だと思っていた。
ところが、期待した順番の最後に入ってきたのは、今まで見たことのない生徒に見えた。
でも、確かにわが校の制服を着ている。
クラスメートたちの予想は外れた。
一昨日までは、身長152cmで、バストAカップで75―68−75の不二子だった。
年相応に可愛くあるが、決して美人ではない。
クラスでも目立たない生徒が、大きく変貌していたのだ。
身長が176cmで、スリーサイズが177−55−152で、しかも超美人の、不二子のクラスデビューだ。
不二子は、教室の扉から真っすぐに教室の中に入って来た。
クラスメートたちは、不二子の制服姿を横から見てしまった。
横から見たことは、大きな意味がある。
このバストとヒップが非常識に突き出した視覚的効果は、見た者でなければ分からないだろう。
この世のものとお目ない凄い迫力で迫って来る。
突き出した巨大なバストが、薄いブラウスの布地に隠されている。
ブラウスはゆったり目に作られているから、ふわふわとブラジャーと隙間を作っている。
まさかあんな所までバストがあるはずが無いと思う所まで、ブラウスは膨らんでいる。
ウエストは薄く細いので、そのまま絞ると布が余るのだが、さすがに『グラマチカル』の技術は素晴らしい。
見事に、ウエストの形が浮き出ていて、バストトップとの差があって格好が良い。
何となくであるがバストの先の方では谷間の存在が分かるのである。
生身のバストはどんな形をしているのか、かえって想像が膨らむ。
岩のような巨大なヒップがスカートに隠されているが、ヒップの上半分は割れ目まで形がよくわかる。
岩の上に布をかぶせても、岩の形は分かるように。
ヒップのトップの位置からは、ブリーツスカートの生地がカーテンのように垂れ下がり、揺れている。
ブリーツスカートの下には広い空間がある。
ブラウスやスカートを外して、下着姿が見て見たいものだ。
そんな欲求が、男女を問わず自然に心の中に浮かぶ。
乳房は、長い脚の歩みに合わせて大きく左右に揺れた。
背中から見ても、元々乳房が見えているので揺れが見えるのである。
胸の筋肉が良く発達しているので、手を振って歩くと筋肉の動きに乳房もつられて上下に動く。
片方だけでも10kg以上はありそうな重い乳房が揺れても、彼女は背筋を揺らさず姿勢よく歩いている。
背筋がよほど強いのである。
脚の動きに合わせて、筋肉の塊である大きな尻が振られて左右に動くのが布を通しても良くわかる。
長いブリーツスカートが、優雅に揺れている。
忘れることが出来ないほど強く、優雅に歩く姿が頭に刻み込まれたに違いなかった。
不二子が席についても、乳房を揺らしながら歩く姿を思い出している男子生徒は多かった。
制服は着ている方が、いろいろと想像を巡らせることが出来るのでる。
不二子の姿かたちを、どのように受け止めて良いのか、生徒たちは困っていた。
(この時期に転校生か?)
(不二子の席に座った子は誰だ?やっぱり松坂不二子か。)
(あんな凄い美人の中学生なんかいないぜ。)
(あんなプロポーションの日本人、見たことが無いね。)
息をするのも忘れてしまったように、静かになった。
しばらくしてから、女子生徒からは嫉妬と羨望の感情が現れた。
(あんな胸や尻、あるはずが無い。偽物よ。)
(中学生が、顔の整形手術なんかするかなあ。)
(胸と尻にもなにか入れて整形手術。それにしても入れ過ぎ。)
(胸やボールか何かを入れて、小学生じゃないのよ。悪ふざけが過ぎる。)
(そんなに男から注目されたいの。)
誰も、本物だとは思っていないようである。
(あんなバストが欲しい。)
(私は、ヒップが欲しい。)
(私の胸はどうして大きくならないのだろう。)
(あんな身体になってみたい。)
もしも本物ならば、と言う仮定で考えているようである。
整形で別人になったのではない。
よく見ると見れば見るほど、その顔は松坂不二子のほかの誰でもないことがわかる。
身体のことが信じられない程度に顔も信じられないのだ。
元々美人だったのに気が付かなかっただけかも知れない。
でも、声に出して感情をむき出しに表現することは誰もしなかった。
感情をそのまま出すことが出来ない雰囲気を、不二子がかもしだすのだ。
強いオーラが出ているのだ。
男子生徒は不二子のむき出しの美しさを、受け止めることが出来なかった。
間をおいて、直接的な感情が本能的に燃え上がった。
勃起することは意思でコントロールは出来なかった。
射精することだけは防ごうとしていた。
不二子のセックスアピールを浴びてしまった。
男性は視覚に反応することが多いのである。
そうなったことは、男子同士でも今は悟られたくないのだ。
振れ回られると嫌なのだ。
女子生徒には悟られたくない。
最悪は、彼らのアイドル高岡先生に知られることである。
北村・夏目・滝沢の3人が不二子の近くでこちらを見ている。
怖い顔をしている。
うかつなことは言えなかった。
脳裏に記憶させて、家に帰ってから思い出しながら処理するしか方法はなかった。
北村・夏目・滝沢の3人にとっても、不二子の変貌は疑問に思わないはずもなく、もっと説明が欲しかった。
クラスの他の連中は、あの3人は事情を知っていると思っていただろう。
「なぜ急激な成長をしたかは」、不二子にも説明できないことであった。
クラスメート全員が、不二子の身体にカリスマを感じていた。
不二子の2人の姉たちが感じた物と同じものだ。
しかし、不二子は自分から立ち昇る雰囲気に、全く気付いていなかった。
始業のチャイムが鳴った。
ホームルームに高岡先生が登場する。
起立、礼、着席。
いつものように、ホームルームが始まった。
高岡の体育会系さわやかさも、いつもと変わらない。
高岡:おはようございます。
みんなも気づいているように、松坂不二子の様子が今までとは大きく違うようだけれど。
今までと同じように、接してあげて欲しいと先生は思っています。
よろしく。
まだ、私も詳しいことはわかっていないけど・・・。
言いたいことのある人は高岡先生まで。
それで、もう一応は終りであった。
高岡は、不二子の存在をまだ軽視していたようであった。
《3》 滝沢、超尻に飛ばされる
キーンコーン。カーンコーン。
一時間目の国語が終わった。
業間を待ちわびたように、北村・夏目・滝沢の3人が不二子の周りに集まった。
北村:松坂さん、何か秘密があるのでしょう。
言えるようだったら教えてね。
松坂:本当に、朝起きたらこんな身体になっていただけなの。
昨日はママと身体に合う服を買いに行ってきたの。
夏目:こんな身体に合う服はないものね。
この間まで、松坂さんったら、身長152センチ。
スリーサイズは75−68−76で貧乳ずん胴だったよね。
貧乳でずん胴。
バストも無いけどヒップありませんでした。
滝沢:それは、わたしも貧乳でした。(みんなの笑いをとる)
ウエストはあんなに太くはありませんでした。
ジャジャーン。
でも、今は違います。凄〜い。羨まし〜いな。
北村:それにしても凄い。
失礼ですが、松坂さんみたいには、なりたくない。
だけど、バストを少し、5cm分けて欲しいな。
松坂:北村さんったら。勝手なことを言うのね。
服を買うのも大変だったのだから。
既製品は無いのよ。
夏目:あるはずないよね。
そんな胸にさ。
北村さんはまだ、Cカップあるからいいよ。
私と滝沢さんはBとA。
まずは、滝沢さんにわけて、それから私。
滝沢:そんなことより、ここでクイズです。
じゃあ、今の松坂さんは何カップあるでしょうか?
(大騒ぎをする)
ジャジャーン。
それでは、松坂さんから発表してもらいます。
Iカップ。
そんなに小さいはずはありません。
Lカップ。
まだまだ。
さあ、遠慮なく。
松坂:(消え入りそうな声で) ・・・Sカップ・・・。
3人声を合わせて大きな声で:Sカップ。
本当、ABCDEFGHIJKLMNOPQRS。19番目。
松坂:声が大きいよう。
クラスみんなに聞こえちゃったよ。
何か、恥ずかしいことみたいな気がする。
北村:ごめんなさい。
(小さい声で)
クラスの男子たち、思わずズボンを、押さえているよ。
さっきもそうだったよね。
夏目:不二パイのパワーだよ。
でも、Sカップにしては大き過ぎるように思うけれど、どうなの。
松坂:アンダーバストが122cmもあるからなの。
男子の本能を直撃したみたい。
からかってやろうかな。
滝沢:教壇の上で、松坂さんやってくれるかな。
バストに手を当てて、身体をゆすりながら「モオー、モオー」ってしてくれない。
男子の連中、きっと耐えきれなくなって・・・。
教室からいなくなるよ。
松坂:そんなこと、恥ずかしくて出来ないよう。
そんなことは言わないでね。
みんな私を見ているような気がする。
北村:松坂さんをからかっていると面白い。
これぐらいにしときましょう。
ところで、この国語のノート書いたの、松坂さん?
字もきれいだし、授業を受けるよりもよくわかるね。
夏目:本当。
松坂さんってこんなにノートにまとめていたかなぁ。
頭脳明晰になったみたいだよ。
滝沢:このノートちょうだい。
(と言って、走って逃げる。)
逃げた滝沢南美を、いつものように不二子は追いかけた。
でも、机の間が狭くて思うように追いかけられない。
身体の厚みが今までとは違うので、体を横にしてもすり抜けられなかった。
ようやく広い場所に出て追いかけようとした。
滝沢は動きの遅かった不二子の後ろを通りぬけようとした。
そのときだった。
ドドーン。
不二子の後ろに突き出した、分厚いお尻の肉にぶち当たり反発力で飛ばされた。
滝沢は空中を舞って、5メートルは飛ばされたように見えた。
クラスメートの眼が、滝沢に注がれた。
滝沢は、痛みと恥ずかしさを隠して照れながら、起き上がりノートを持って返しに来る。
滝沢:松坂さんのお尻の肉がすごい。
こんなに後ろまであるとは思えなかった。
(と言いながら、自分のお尻の後ろの空中を、手を開いて指し示した。)
スカートで隠れていてわからなかった。
当たった時は柔らかくても、でも凄い力。
松坂さん、ヒップは何センチあるの。
罰として教えなさい。
松坂:えーっと、それは・・・。
152センチ。
言い終わると、チャイムが鳴った。
2時間目は数学なのだ。
滝沢は、いろんな意味で驚きを隠せなかった。それは北村も夏目も同じだったが。
でも、ちゃっかりと言うべきことは言った。
「数学も、きちんとノートをとってね。わたし、あとでコピーするから。」
北村も夏目も、それを聞いて安心したようだった。
不二子もそうだった。
数学の男性教師がやってきて、授業が始まった。
2時間目が終わると、ノートを北村と夏目に見せた。
とってもよくまとまっているノートだった。
松坂さん、今まであんなにきちんとノート取っていたかな。
まじめだから、書いてはいたけれど。
途中でマンガに変わったり、歌詞になったり、集中力は無かったよ。
夏目は不思議に思った。
《4》 不二子着替える
3時間目は体育だった。
『グラマチカル』に頼んでおいた、体操シャツとハーフパンツは昨晩遅く届いた。
不二子は、試着や仮縫いをしていないことを不安に思った。
けれども、加藤の
「体操シャツもハーフパンツも、一着ずつしか間に合いませんでした。
お身体に合うかどうと信じております。
心配されるかもわかりません。
伸縮性のある生地で少しゆとりを持って作っております。」
という手紙で、不二子は安心していた。
(少し小さいかもしれないって思うけど・・・。やぶれたら・・・。怖い。)
でも、今となっては着るよりほかなかった。
北村も夏目も、滝沢でさえ不二子の着替えがどんなものか興味があった。
しかし、不二子の着替えがどんなことになるのか、なんとなく想像がついた。
不二子は4人一緒に更衣室に行き着替えることしか考えていなかったのだ。
一人だけ遅れて行って、着替えるなど、不二子は考えもしないのだった。
北村は、不二子の顔を見て
「今日は松坂さんの考えるようにするしかないのかな」
と考えた。
それが、高岡先生の考え方のような気もしたのである。
それも良いことかもしれない。
北村は思った。
不二子は、3日前と同じように体操服とタオルを持ち北村を先頭に仲良し4人で、更衣室に向かった。
授業の間は10分間しかなかったから、無駄なことをしている余裕はなかった。
にもかかわらず、歩みはいつも通りとは行かなかった。
不二子の美貌で、あの大きなバストとヒップで、廊下を歩いたり階段を下りたりすると、目立ち過ぎる。
一瞬、すれ違う生徒たちは驚いてしまう。
驚くことに、男子女子の違いは無かった。
驚くだけではなく、思わず立ち止まるやら、存在に気おくれして後ずさりしてしまう生徒もいた。
中には、思わず階段から足を踏み外したり、廊下で転んだりとなかなか更衣室へと進むことが出来なかった。
滝沢には、それが可笑しくてならなかった。
(中身は前までと変わっていないのに)
今までの不二子は目立たない生徒だったから、記憶に強く残りはしなかった。
今の不二子は一瞬みただけで、忘れられない存在だろう。
松坂不二子に何やら急激な変化があったことが、噂として広がり始めていた。
北村と夏目は、まだ何か起ると少し緊張をしていた。
しかし、不二子の着替えを見るのが楽しみでもあった。
特に夏目は、あの制服と身体にはどんな秘密が隠されているのか、とても興味があった。
(あのバストとヒップ。
そしてあの太い脚。
細いウエスト。
ああ、『科学的探究心』が湧いてくる。
並みの制服ではないはずだ。
あの特別な制服には、どんな工夫がしてあるのだろう?)
更衣室の中では、不二子はいつも通り着替えるつもりであった。
いつも通りに。
ロッカーの扉を開け、タオルを掛け、体操服をロッカーの中に入れた。
夏目は、自分は着替えながらも、眼は注意深く不二子の着替えを追いかけていた。
その点では他の女子生徒も同じである。
夏目の観察は脱いだスカートやブラウス、また下着にも注がれていた。
夏目の強い好奇心は、不二子に関わること全てに注がれているのだ。
ブラウスのボタンをはずすに従って、生徒たちは驚きの声を出さずにはおれなかった。
不二子に失礼だし、今日は急がなくてはならないのだけれど、声が出てしまうのだ。
ストレートに見てはいけないと思うのだけれど、不二子の身体全体から出る凄いオーラがあるのだ。
視野のどこかに、不二子の着替える姿を入れてしまうのだ。
不二子が着替えを始めると、見てしまう。
詳しいところまでは憶えていなくても。
どうしようもない。
北村ですら諦めた。
数人の生徒は、声を意識に反して声を出してしまっている。
「あっ」、「おっ」、「はっ」
ボタンをはずすのに合わせて、少しずつ、少しずつその声は大きくなって来るのであった。
夏目と滝沢だけはストレートに真ん前から不二子を見ていた。
夏目は、デジカメを持参していないことを悔やんですらいた。
そして、ブラウスが脱がれブラジャー姿になった時、全ての声は止まってしまったのだ。
女性といえども、もう見るしかなかった。
3日前には、誰も見ていなかったのだが、今日は違うのだ。
不二子は、貧乳だった時のやり方で着替えているだけなのだ。
ロッカーを背にして、更衣室の全ての女子生徒に、自分の横からのもの凄いシルエットを見せつけている。
でもそんなことをしているとは、不二子は思っていないのだ。
サイズだけなら、177cm以上の数字を叩き出した女性は存在した。
その女性の乳房は、特別製のブラジャーで肩から釣り下げねばならないものだった。
不二子の乳房は全くそれとは違うのである。
乳房が、首の付け根、鎖骨のまだ上から真っすぐ前に20センチ以上は突き出している。
そこから少しずつ曲線を描いてバストのトップがあった。
そこで曲線は折れて、また曲線は胸板へと帰ってくる。
その途中で少しずつ直線になり、胸板にほとんど垂直に交わっていた。
見事に球の形をしたおっぱいが、厚い胸板に付いているのであった。
ただ、生徒たちの想像を許さないほどの大きさなのだ。
「あんなに大きなおっぱい、グラビアでも見たことがないね。」
「あんな大きさのお尻、ネットで見たことがあるけれど日本人じゃないよ。」
「あんなにきれいな形のおっぱい、AVでも見たことがないよ。」
「AV見たことがあるの?」
ささやくような声が、あちらこちらから聞こえた。
横から見ていた生徒たちにはそこまでしかわからない。
前から見ていた夏目と滝沢は、違うものを見ていた。
二人は不二子から離れて背中をピッタリと更衣室の壁に付けて震えていた。
どうしても、近づくことが出来なかったのだ。
次に、不二子はブラジャーのホックを一つ一つはずしにかかった。
幼稚園以来今まで、ノーブラで体育をしていたのだ。
どんな先生もそのことを注意しなかったから中学生の今までもそうだった。
「三段ホックじゃない、四段ホックだ。」
「いくつホックがあるのだろう。」
「10個以上はずしたみたいだけど。」
ささやくような声が、あちらこちらから聞こえた。
そして、最後のホックをはずし、ブラジャーをまさに脱ごうとした。
夏目と滝沢以外の全員がそろえて息を吸い、唾を飲み込んだ。
ここからは、声を出すことが誰にもできなかった。
けれども脳裏に浮かんだことは同じだろう。
(ブラジャーをはずすとおっぱいは垂れるのは常識だ。)
(あんなに大きな胸なのだから、だらりと垂れさがるに違いない。)
ただ、見ているだけだった。
時間が止まったように感じられたが、事実は不二子が着替えているだけなのだ。
不二子は見られていることに全く気づかずに、ブラジャーから手を放した。
不二子の大きなブラジャーは、自由を得たおっぱいに飛ばされて壁に当たった。
「ブラジャーをはずすと、おっぱいが大きくなったよ。」
「大きなブラジャーが、おっぱいに飛ばされて壁に当たったね。」
緊張から多少は解放されて、この辺りはささやき声が聞こえた。
しかし予想は見事に外れて、おっぱいは垂れずに真っすぐ前に突き出たままだった。
ブラジャーはエヴァンゲリオンの拘束具のようなもので、おっぱいの自由を奪っていたのだ。
おっぱいが重すぎるのが問題点だった。
ブラジャーの形状記憶合金製のワイヤーは、すぐに形を変えられてしまうのだ。
更衣室の中は、誰に求められることも無く拍手が始まっていた。
拍手はしばらく続いた。
不二子はなぜ拍手が鳴っているのか、気にも留めずにスカートを脱ぎ、ハーフパンツに着替えた。
ハーフパンツは小さくは無かったが余裕が無かった。
不二子のウエストからお尻、またそこに続く太くて長い太もも上部の形をそのままに浮き上がらせた。
裸よりもかえって艶めかしい感じがした。
生徒たちは着替えを終えてグランドに飛び出していった。
ところで・・・。
不二子の真ん前にいた夏目と滝沢は、体操服を着ることも出来ずにいた。
更衣室で下着姿のままで、座り込んでまだ動けないでいた。
「夏目さんまでが・・・。」
北村はあきれて言った。
ところで、夏目と滝沢の二人だけが正面から見た物は何だったのだろうか。
滝沢:松坂さんのおっぱいが迫ってきて、思わず後ずさりしちゃった。
夏目:松坂さんの、あの広い肩幅よりも、おっぱいがずっと、ずっと広がっていたね。
滝沢:お胸のお肉が、本当にボリュームいっぱいだったね。
片方で何キロあるのだろうね。
夏目:胸の谷間が、ここのところでくっ付いていたね。
(自分の胸骨の前にてのひらを立てて、手を伸ばしながら)
滝沢:ブラジャーを外すと、ちょうど私たちの目の高さに二本の砲弾が。
ズドーン。
ズドーン。
夏目:松坂さんのおっぱいのあまりの迫力に、腰が抜けてしまったよ。
立てないよう。
二人ともなかなか、いつもの調子に戻ることが出来なかった。
北村と不二子は待つしか方法がなかった。
「私は何にも悪いことはしなかったよね。」
と不二子は北村に質問したが、答えは無かった。
仲良し4人組は、遅れて体育の授業に出ることになってしまった。
その日の授業で行った、陸上競技の砲丸投げやハードル走での不二子は大活躍であった
その様子は、後に先生たちに語ってもらうことにする。
超乳超尻のみならず、身体の各部分美しさ、プロポーション、スタイル、ド迫力。
また、身体全体から、とめども無く繰り出されるパワーとスピード、バランス感覚など。
それらはすべて、クラスメートの知るところになった。
「きおつけ。礼」
「授業、終わり。
夏目、滝沢、ついでに北村。以上の3名は昼食後、松坂と一緒に保健室に来ること。
池田先生と私、二人で指導します。
今後、遅れないように。」
高岡先生から、厳しく言い渡されたのであった。
《5》 2人の爆乳美人教師の相談
高岡は、体育の授業を終えると保健室に向かった。
以前にも書いたが高岡と、保健室の主、養護教諭の池田とはとても仲が良かった。
高岡が学生時代からバレーボールのアタッカーをしていた。
同じように、池田も学生時代からバスケットボールをしていた。
そして、ともにかなりの有名選手であったが、社会人チームでは試合に出る機会も少なかった。
選手生活に見切りをつけて、試験を受けてこの学園で働くようになったのである。
高岡はバレーボール部、池田は女子バスケットボール部のコーチである。
2人とも体育会的爽やかさを持つ、長身の若い女性である。
しかし、競技生活を辞めてからは、身体の要所に脂肪がつき始めた。
彼女たちには女性的な魅力が溢れている。
高岡早紀子(たかおかさきこ)、27歳。身長183cm。
上から、122−64−108、Qカップである。
池田真由子(いけだまゆこ)、29歳。身長178cm。
上から、116−63−102、Pカップある。
世間では、間違えなく巨乳美人教師。
いやそうではない。
爆乳美人教師と呼ばれるに違いない。
本人たちも自信があったはずである。
こんな2人が、いつまでも独身であるはずがない。
少なくとも私なら、放って置きはしないだろう。
彼女たちが受け入れるかどうかは別にして。
彼女たちにはきっかけがあり、昨年から一年以上相当な努力をして来たのだ。
取り組んだ内容を挙げていこう。
@ 豊乳体操。
A 豊乳ティラピス。
B 豊乳ザプリメント。
C ヒップアップ体操。
D 豊乳マッサージ。
E 筋力トレーニング。
F 豊乳イメージトレーニング。
G 部分痩せ体操『ウエスト』編。
以上8つである。
深酒をして、2人して深夜まで大騒ぎなどは止めることにしたのである。
努力の甲斐あって、バストとヒップは10cm以上増加した。
ウエストは数cm程度減らすことに成功したのであった。
既製品や通信販売では追いつかないサイズである。
ネットで調べれば『グラマチカル』は検索で出て来る。
昨年の秋頃からは、N繊維問屋街を時々訪れるようになっていた。
そのきっかけについては、松坂美沙子に多少関係がある。
寄り道して、2人の教師のことばかり書き過ぎたようである。
仲が良すぎて2人だけのときには、校内でも友人同士のように、あまりに遠慮なく話をしていた。
高岡:池田先輩。
今日は、あの朝の仲良し4人組の指導を、ここでしたいのですがよろしい?
夏目と滝沢は、松坂の急激な成長ぶりにあまりに興味を持ち過ぎていて、浮かれていますね。
悪いけど、自分の貧弱な身体と比べて、羨ましくて屈折してしまいそうなのかもね。
私たちぐらい、肉体美と顔が美しければそんなことにはならないのにね。
池田:早紀子さん。
あの4人には、厳しく接しても、効果は上がりにくいように思うの。
ところでさあ。
あの松坂不二子。
あの子、授業をしてどうだった。
ただのデブだったのじゃないでしょうね。
高岡:そうそう、それを話したくて、それを話したくて、来たのよ。
高等部3年の、松坂亜利紗、松坂香里奈の妹だよ。そんなことはありませんでした。
体育の前の、更衣室での着替え、大騒ぎだった。
扉から、のぞいて見たの。
あの身体、着衣でも、もの凄いってすぐわかる。
体育の授業、今までノーブラで参加していたの、知っていた。
Aカップでスカスカなのだから、さすがの私も気が付きませんでした。
ごめんね、松坂。
彼女が着替える時、生徒たちの着替えの手が止められて、瞬きもせず、ただ見ていたのよ。
ブラウスを脱ぎ。
・・・ハーッ・・・。
ブラジャーをはずす時。
・・・。
フーッ。
・・・。
池田:思い出しながら、興奮しないでくれる。
ここは学校。
保健室だけれどもね。
高岡:誰だって、あの子が着替えを見たらそうなると思う。
私だって、先輩だって。
制服を着て、眼の前を通られたりしたら。
どうなると思う。
他のことは考えられなくなってしまうよ。
女の子だって、あの子を見て気持ちよくなっちゃう。
おっぱいやお尻を、ゆさゆささせながら道を歩いていたら・・・。
脇見運転多発。
多重衝突発生。
交通事故連続。
・・・。
危ないわ。
(手振り身振り入りで説明するものだから、岡田はたまらず)
池田:ずいぶん漢字を知っているのね。
あなた、おかしくなっているよ。
テレビの漢字クイズにでも出るの?
(大きな声で)
元の高岡早紀子に戻りなさい。
高岡:はい、はい。
実際、あのとてつもなく大きな乳房と尻は、そんなに揺れはしないのだけどね。
体育の授業では、陸上競技の砲丸投げとハードルをしました。
砲丸投げでは、女子中学用の2.712kgの砲丸と一般男子用の7.26kgも一つ用意して。
中学女子はこちらを使います。
オリンピックの男子はこんなのを使っています。
説明しました。
それから前に、松坂不二子を出して、例の砲丸を首やあごに付ける、あの投げ方を説明したの。
それから砲丸を持たせたら、あの子の手の大きいことにびっくりしたの。
指も太くてまるで、野球のグローブみたいな手をしているの。
池田:そんなに大きい手じゃ無いでしょう。
高岡:そこまでは、大きくは無かったと、思うけれども。
あの子が持つと、砲丸が隠れてしまうの。
最初は、投げようとすると大きな手から、ポトッと手から砲丸が落ちたの。
みんな、少し笑っちゃった。
2回目は、格好が悪かったけれど、7mぐらい飛んだの。
授業で、そんなに飛ぶことは無いから、よく出来ましたと誉めたの。
生徒たちは、拍手をしたのよ。
3回目は、力がうまく伝わったのかしら、30m位は飛んだの。
もう、中学新記録の2倍近いのよ。
そんなに飛ぶはずがありませんから、少し驚きました。
ソフトボールを、投げているのではないのよ。
池田:まあ、なかなか良い授業風景じゃないの。
驚くことは無いと、思うけど。
高岡:そのあと、松坂は何か思うところがあったらしく、どうしたらもっとよく飛ぶかを質問したの。
ひざを使うとか、足をステップさせてとか、一応教えると、自分で一般の砲丸を取りに来たの。
自分の手が大き過ぎるから、小さくて軽い砲丸は投げにくかったと言ったのよ。
誰にも止められない雰囲気。
自分の持っている力を信じて、余裕を持ちながらも気持ちを込めて。
無表情か、困った顔ぐらいしか見せたことが無かった、松坂がね。
あの美貌で、微笑みながら。
池田:松坂にとっても、学校生活で特に授業中、微笑む余裕が出てきたら良かったじゃない。
さすがは、高岡早紀子。
良い先生しているね。なにもそんなに驚くことは無いよ。
高岡:あんなに大きくて重い砲丸を、軽々と持つと、指が太いから砲丸が見えなくなっているの。
自分のあごのところへ押し当てたの。
生徒たちは、ちょっと身震いをしたのよ。
とっても凄いことが起きるって気が私もしたの。
あの長い脚を、ひざを曲げて屈んで小さくなったと思うと、凄いスピードでステップをしたの。
そこから先は、スローモーションでしか思い浮かべることが出来ないのだけど。
腕を伸ばすと、7.26kgの重い砲丸が並んでいた生徒たちの頭上をビューンと飛び越えて。
まるで、野球部の監督が外野にノックをするように、飛んで行ったのよ。
高々と砲丸は舞い上がり、見えなくなったと思ったら・・・。
落ちてきたときに、大きな音がドカーンとしたの。
砲丸が落ちて土が飛び散るのが、見えました。
とても、拍手なんか出来る雰囲気じゃなかった。
いくらなんでも、あんなに砲丸が飛ぶとは知らなかった。
池田:それ本当。
あなたの創作でしょう。
先輩をだまそうなんて、10年早いよ。
高岡:砲丸は土の中にめり込んでいました。
掘り出せないから、そのままにしています。
嘘だと思うの。
これから一緒に見に行きましょうか。
池田:まあ、今は良いです。
後で見ます。
それで、それからどうなったの。
高岡:松坂不二子は、私たちの方を見て、ニコッと笑ったのよ。
とっても可愛かったの。
忘れられない。
あの子、ミスユニバースなんて出たらどうなるかな。
水着審査で落ちるかも。
点数が付けられないわ。
あの身体は、比較を超えているのよ。
少しダイエットして、鍛えたらたった3か月で、ボディービルの国際大会に出場可能かもね。
あの笑顔だけで、何日もおかずに出来る男子生徒もきっといるよ。
ハードルなんて、授業なので低くしていたから、あの子は普通に走っているだけ。
普通と言っても、あんなに太くて長くてたくましい脚を高く上げて走っていた・・・。
まあ、ハードルがひざより少し低いのだから仕方ないかもね・・・。
池田:お話は、聞きましたよ。
早紀子。
落ち着いてね。
それで、結論は昼休みにどうしたらよいかですね。
まず、松坂不二子の身体測定をしましょう。
4月の身体測定には全く意味がありませんから。
高岡:夏目理乃と滝沢南美については、どうしたら良いでしょうかね。
気がすむまで、松坂の生身のあの身体を触らせましょう。
納得がいくと思うけれど・・・。
池田:そんなこと出来るはずありません。
この学園の問題事件です。
メジャーを持たせて、身体測定を手伝わせたら。
といっても、北村一美も入れてね。
そしてほとんど、彼女たちにやらせましょう。
松坂不二子には、指導する点は無いでしょう。
何か運動クラブに所属させた方が良いのでは?
また、他に考えましょうか。
その後は、私が簡単に検診しようと思います。
高岡:池田先輩も、興味がありそうですね。
いや、池田先生。
2人の方針は決まったのであった。
《6》 身体計測で大騒ぎ
4時間目の終わりのチャイムが鳴り、学校は生徒たちの楽しそうな声が響いてきた。
何と言っても、お腹がすいているのだ。
みな、青春真っ盛りなのだ。
お弁当をあわてて食べて、あの仲良し4人組は保健室にやって来るだろう。
若い生徒たちは、先生がいくら考えても、予想を裏切るものである。
高岡や池田も、十分に若い先生なのであるが・・・。
仲良し4人組は、昼食お弁当をさっさと食べ終わると、北村を先頭に保健室に向かった。
高岡先生と池田先生に、指導を受けるのだ。
北村は、どんなことで私が怒られなきゃならないのかと、不服であったのは当然である。
夏目は、急成長を遂げた松坂と一緒に保健室に行くことが実は楽しみなのであった。
カメラを密かにポケットに入れて、いつか松坂さんを撮って自分のブログに載せることまで考えていた。
夏目は超乳に興味があるのであろう。
でも、北村の気持ちは痛いほどわかる。
表面上は神妙な顔つきをしていたのであった。
滝沢は、先生から指導を受けるのが楽しみで、わくわくしていた。
神妙な顔つきは同じく演技である。
松坂と言えば、先生たちからどんな小言を言われるのか、ただ怖くて堪らなかったのである。
もう、高岡と池田から言われることはどんなことでも従うしかないと、心に決めていたのだった。
廊下を歩き、階段を下りていく道筋が長いほど、多くの生徒たちとすれ違う。
保健室は、中学部の生徒たちの校舎とは離れていて、高等部の生徒も使う施設であった。
自然と急成長を遂げた松坂不二子の姿を見た生徒の数は、増加して高等部や他学年まで広がっていった。
中1の女子の中には、驚いてお漏らしをする生徒が数人いたということが保健室に後日連絡があった。
高等部の男子の中には、思わず○精して下着を汚してしまう生徒が続出したが、誰も学校に連絡は出来なかった。
気後れして腰が抜ける生徒や、後ずさりしてこける生徒も多数いたはずである。
生徒たちが家庭で話をしたり、友だち同士で話したりされて、松坂不二子の存在は急激に広まりつつあった。
しかし、学園には名札が無かったので、生徒たちには松坂の名前までは簡単にはわからなかった。
心ならずして、お○らしや○精までしてしまう原因は、何だろうか。
プロポーションは、成熟した女性の美しさを湛えている。
容貌は美しいとは言え、子どものような素直で無垢な可愛らしさである。
それらを指摘するのは易しい。
バストやヒップ等の想像を絶するサイズがつくり出す超女性的な造形美。
男性トップアスリートですら全く敵わない、逞しく力感に溢れる身体の機能美。
それらは、松坂不二子を目の前に置けば、言葉にすることは出来なくとも、誰でも気付き驚くほかない。
しかし、次のことも重要なのではないだろうか。
それらの相反する要素が、強烈に主張をすることから生まれる『アンバランスの調和』の迫力である。
彼女の行為や単に存在ですら、相手から瞬間的に言葉を奪い、緊張を強いることがあるのだ。
彼女の急成長は昨日の朝から始まったばかりだ。
北村は、保健室の扉をノックして、ハキハキと言った。
「失礼します。
北村・夏目・滝沢・松坂、以上の4名、保健室に入ります。」
「どうぞ、入りなさい。
靴は靴箱に入れてね。
北村さん、そんなにも緊張しなくて良いですよ。
いつも、礼儀正しいのは聞いています。じゃあ、4人ともそこの椅子に座ってくださいね。」
池田先生の声から聞こえたので、北村は頭ごなしに怒られることはないなと理解した。
「保健室の前には、音楽の藤谷先生がいて下さいます。
保健室の前廊下の人払いをしてもらいます。
安心して下さいね。」
藤谷も、高岡や池田と同年輩の女性教師で親しいのである。
次に、高岡が言った。
夏目と滝沢は緊張した。
高岡:松坂不二子さんの身体が急に大きく変わりました。
4月の記録がもう、意味がないですからね。
それで、今日は身体測定と簡単な体力測定をしてもらおうと思います。
松坂、それで良いですね。
松坂:はい。かまいません。
高岡先生が言われる通りにしようと思って、保健室に来ています。
ですから、その通りにします。
どんな風にしたら・・・。
高岡:時間もありませんから、北村・夏目・滝沢にも手伝ってもらいます。
松坂、それでいいですね。
松坂:はい、かまいません。
高岡先生の言われるようにしたいのです。
(滝沢は、「はい」と言いかけたが、夏目に足を踏まれてとにかく口を閉じたのだ。
雰囲気をもう少し掴んでから、自分の意見を言った方が有利だと夏目は考えた。)
高岡:身長や体重以外にも、測定します。
松坂、服は全部脱いで下さい。
その前に、夏目。カーテンを閉めて。
北村と滝沢はパーテションで囲って下さい。
松坂、脱いだ服は、いつものように篭に入れて下さいね。
準備が出来るまで待って下さい。
身長計、体重計、座高計を準備室から出してきて下さい。
後は、こちらで用意します。
松坂:質問ですが・・・。
下着もすべてという意味なのですか、違うのですか。
池田:松坂さん。
今日は、下着も含めて全部脱いで測定をさせて下さいね。
特別に計測しているのですから。次回からは、普通の計測で良いと思います。
不二子は、素直に「はい、わかりました。」と答えて脱ぎ始めた。
立ったまま左足を上げて、黒い靴下を脱いだ。
更衣室のように狭い場所で着替えるのとは違って、ここでは自由に着替えることが出来た。
右に回ったり、左に回ったりしたので、座っているだけで不二子の身体全体がよく見えた
上げた脚の長さのために、スカートが高くめくれあがった。
隙間からは大理石の彫刻のような、真っ白い太股とふくらはぎがチラリと見えた。
バレリーナのごとくバランスを崩すことなく、右足を上げた。
靴下を脱いだその後で、数歩歩んで靴下をかごに入れた。
次に、スカートの腰の所のホックをはずし、ていねいにファスナーを下げた。
ファスナーは、なぜか不二子の1メートルもある長いスカートの半分以上の長さがあった。
ヒップに掛からない様に丁寧にスカートを下ろすと、かわいいショーツをはいたお尻が姿を現した。
不二子のお尻は引き締まってきれいな形をしていた。
だけれども、大きいのだ
ウエストのすぐ下の所から真っすぐ後ろへ30センチは突き出していた。
いや、真直ぐと言うよりも上方へ角度が少しばかりついていた。
ヒップのサイズは、夏目がしっかり記憶していたように152センチあった。
その数字が示すよりも、不二子のお尻はお肉の量が多かった。
垂れることなど全くなく、丸みを帯びお肉がしっかりと詰まっていたのである。
だから不二子は、ファスナーが相当長いスカートでなければ脱ぐことが出来ない。
そんな尻は、大きなお尻とか巨尻、爆尻という言葉では表現できるとは思えなかった。
『超尻』と呼ぶしかなかった。
スカートを脱ぎ終わると、身長の6割を占めるすらりと長い脚が現れた。
色は白く、びんちょう鮪の切り身のような色だった。
そのすらりと長い脚の長さは1メートル以上あった。
どんなにすらりと長く見えようとも太い脚である。
不二子のふくらはぎですら北村・夏目・滝沢たちの太股よりもずっと太かった。
太股は彼女たちの太股とは比べるべくもなく、ヒップよりもかなり太かった。
不二子はゆっくりと脱いだスカートをたたみまた、数歩歩んでかごに入れた。
想像を絶する大きさの超尻は、保健室の机上の本立ての本よりはるか上にあった。
そして、超尻は不二子の歩みに合わせて心地よくムクムクと動いた。
不二子の超尻について書き過ぎたようである。
次は、バストについてである。
不二子は、ブラウスに手を持って行った。
ボタンを上から順に2つはずした。
そして、バストの大きく突き出た部分はボタンをはずさずに、下から順番にこんどは3つはずした。
ウエスト近くの下のボタンは、胸の陰になり不二子からは見えないのだが、器用に手探りではずしていた。
バストの部分のボタンは、単なる飾りであった。
不二子の動きに合わせてバストが揺れると、ボタンがヒューッとすごい勢いで遠くまで飛んでいってしまう。
そんなことになると、とても危険だ。
ボタンとて、飛ぶ勢いによっては人に怪我をさせる。
不二子の超乳が飛ばしたボタンのことだ。
勢いで、どんなことが起こるか分からない。
ボタンに当たった生徒たちのことを心配しているのだ。
ボタンが飛ぶぐらいなら高岡や池田程度の爆乳でもあるに違いない。
2人は、ブラウスをあまり好まなかった。
バストの形がもっとよくわかるニットの服が好きでよく着ていた。
自信家で、目立ちたがり屋だからだ。
松坂亜利紗や香里奈はブラウスを着ねばならない。
ボタンは頻繁に飛ばしていたが、恥ずかしがることは無かった。
互いに、ボタンを付けあうことが出来たからである。
ボタンが飛んだことをネタにして、男性教師や生徒をよくからかっていたからである。
バストやヒップをジッと見られたぐらいなら、嬉しく思うそんな生徒なのだ。
問題はたいしたことではなかった。
薄いブラウスの生地では、不二子の張りのあるバストの勢いに負けて、破れてしまうことが考えられる。
生地はしっかりと縫いつけてあり、生地自体にも十分な補強がしてあった。
不二子は、はずせるボタンは全てはずし終わった。
そして、ブラウスの裾を持ちTシャツ脱ぐように首を通してブラウスを脱いだのだった。
来ている物は下着のみとなった。
「今日は特別ですから、全部脱ぎます。それから身体計測を始めましょう。」不二子は言った。
言い終わると、脚を上げてボックスショーツを脱いだ。
そして、不二子の超尻の形にフィットするように造られた、決して既製品ではありえないサイズのショーツをかごに入れた。
ショーツの幅も、大きなお尻の丸い膨らみを入れる部分も、見たことのない大きさだ。
ただ、可愛いデザインなのだけど、可愛いとはとても言えないものだった。
不二子の陰部が露わになった。
陰毛は薄く少しだけ生えていた。
産毛のように細い、薄茶色の毛だった。
これには、高岡も岡田も驚いた。
(彼女まだおく手で、小学生みたいなものなのかもしれない。)
次に、ブラジャーのホックを一つ一つはずし始めた。
背中に手をまわして全部のホックをはずし終えると、かごにその大きなブラジャーを入れた。
あらためて、不二子の生身のバストが彼女たち5人の前に姿を現した。
不二子の美しい乳房は、信じられないサイズで、説明の出来ない形状なのである。
たとえ女性であっても、その超乳は何度見ても見飽きることは無いであろうと、思われた。
しかし、その乳房には言い知れぬ迫力があった。
超乳が人格を持ち、見る者にその姿を褒めることを強要しているようなものである。
どうもうまく言葉にすることが出来ない。
不二子のおっぱいのことは、上手く言葉で褒めてあげられない。
とってきれいなバストなのだけど。
いつまでも見ていたい。
北村・夏目・滝沢の3人は思わず眼を見合わせた。
(あんなサイズのバストの、存在が何かの間違いよ。
私のバストよりも大きい。
どんなに努力して、このバストになったか知っているの。
中2のくせに、あの高3の姉たちのバストよりもまだ大きいなんて。
ブラジャーを跳ね飛ばすほどの勢いで、胸から真っすぐ前へ突き出している。
垂れることなく、美しい形を保持している。
私もあの子のようだったら。
・・・。
サイズが全くかなわない。
あんなのは超乳と言うのよ。)
池田は、自分のバストと比べて羨望の気持ちを、どうしても止めることが出来ない。
ブラジャーを跳ね飛ばすほどの勢い、ではなく跳ね飛ばす力を持っているのだ。
「身体計測を始めて下さい。」
不二子は小さい声で言った。
「まず身長から測ります。
全員こちらへ来て下さい。あなたたちは手伝ってね。」
きりっとした高岡先生の声は、不二子を安心させた。
「まず、身長から測ります。」
不二子は足型に足を置き慎重に背筋を伸ばして準備をした。
北村・夏目・滝沢の3人は不二子の近くに来て細かく観察をしていた。
「松坂さん、背中が支柱にきちんとついていません。」北村は言った。
不二子は、注意深く支柱の方へ移動した。
横から見ると、支柱の上半分が不二子の身体によって隠されている。
超尻で支柱が隠れている。
支柱は、左右の尻肉によってはさみつけられている。
不二子の背筋は、ダイビングのアクアラングのようにむくむくと盛り上がり、支柱を隠している。
姿勢が良くなると、不二子の乳房は今まで以上に上を向いた。
不二子のあごのすぐ下には、不二子の超乳が存在している。
下を向いても不二子の視野は広がらないのだ。
高岡や池田には信じられなかったが、不二子のあごの先には乳房がくっ付いていたのである。
横から見るとこんな様子である。
乳房は首の付け根から少しだけ上向きに盛り上がる。
鎖骨は乳房に完全に隠されている。
乳房のラインは、あごに少し近づくように真直ぐ30cmほど伸びてから、緩やかな曲線を描き乳首へと下りてくる。
次に、へそのすぐ上から隆起が始まる。
ラインは真直ぐに30cmほど進んだ後、急激に曲線を描いて上昇し乳首で交わる。
そして乳首と乳輪は小さくて、北村たち3人と全く同じようなものである。
乳房の白の面積の大きさに比べて、乳輪のピンクは本の直径3cmの円でしかない。
背中から見ると、胸郭の左右の端から隆起が始まっているのがわかる。
乳房の作りだすラインは、滑らかな曲線を描いている。
不二子の太い腕よりも左右15センチは外へ出て、それから乳首へと戻ってきている。
左右の乳房は、隆起した所から既に接触を始めている。
胸の谷間は30cm以上も続いている。
「身長176.3cm。ついでに、脚長、105cm。」
高岡は目盛りを読み上げた。
「高岡先生、松坂さんがお尻で挟んで支柱の形が変わっています。
鉄パイプがへこんでいるのです。」
北村が言った。
不二子にはお尻に力を入れたつもりは全く無かったが、背中を付けるときに足の場所を決めた時かもしれない。
「支柱が真直ぐならいいわ。
何かの記念になるから。
次は、座高」
脚が太く尻肉の分厚い不二子には、何を測っているのか意味が分かりにくい。
とにかく測るのである。
「座高、76.8cm。
つぎは胸囲。
これはあなたたちで測りなさい。
北村と滝沢でメジャーを持ちなさい。
夏目は松坂の上向きのバストを少し上から押さえて下さい。
垂れた大きなバストは持ち上げて測りますが、上を向いたバストは押さえて正しく測るしかありません。
肩甲骨の下の部分にメジャーを当て、その高さのままで一周させるのです。」
立ったままでは、測りにくいので不二子を椅子に座らせた。
上から眺めると、左右の大き過ぎる乳房が、互いに押し合いをしているように見えた。
普通は、乳房全体を持ち上げてメジャーがトップバストを通るように計測をする。
ブラジャーを作る目的は、乳房を持ち上げて美しく見せるためである。
そういう訳だから、不二子のバストトップは下げなければならなかったのだ。
「夏目さん。松坂さんのおっぱいを上から押さえてくれる。
そうしないと正しく胸囲を測れません。」
池田はきっぱりと言った。
夏目は力を入れているのだが、まるで下がらないのである。
最後には、肘を使って目いっぱい体重を掛けたのである。
そうしてやっと、バストを測ることが出来たのである。
「バスト、177センチです。」
と北村が言った途端に、夏目の身体は不二子のおっぱいに飛ばされてしまった。
2メートルは空中を舞い、思わず尻もちをついてしまったのである。
不二子の力からしたら、夏目の体重なんて軽いものなのだ。
「あなたたちにやってもらうと、トラブルが起こりそうなので、私と岡田先生で測ります。
あなたたちは座って見ていて下さい。」
高岡は言って、メジャーを受け取った。
「ウエスト、55cm。
ヒップ、152cm。
体重、120kg以上。」
保健室の体重計ではそこまでしか測れないのだ。
「握力を測るから、握力計を持ってね。」
指が太いので、指が入るように広く隙間を空けなければならなかった。
不二子は軽く右手に力を入れると、95kgを針は指し示した。
左手で測ると、98kgを指していた。
高岡はそれ以上やらせる気はなかったが、池田は満足していなかった。
「松坂さん、気持ちを入れて思いきり力を入れなさい。」
と言った。
砲丸投げで飛ばし過ぎて失敗したと思っていた不二子だが、仕方なく思い切り力を入れることにした。
握力計を持っていた左手に急に力を入れるとバキッと音がして、明らかに握力計が壊れたようであった。
別の握力計で今度は右手を測ることにした。
急に力を入れてはいけない、音を立てて壊れないように、じわじわゆっくりと入れていった。
ゆっくりと入れた力は左手よりも強かったのか、握力計の握る金属の部分が変形していた。
次に背筋力計の握りを持つと、握り手の部分は太い指と大きな手で隠れてしまった。
不二子は軽く力を入れた。
「背筋力386kg。」
しかし、池田は満足しない。
もう本当にどうしようもないと、不二子は覚悟した。
誰が見ても思い切り力を入れたように見えた途端に、鉄のパイプが曲がった。
不二子が握っていた手を放すと、パイプは指の形に変形していた。
不二子には、自分が本気を出せば、どんなことになるのか予想が出来ていた。
半分も力は出さなかったつもりである。
高岡は、不二子の手形のついたパイプを記念に保存することにした。
夏目と滝沢は、
「もう松坂さんのことを、好奇心で調べたりするのはよそう。」
と思ったのだった。
残っているのは、夏目の言葉を借りれば『自然科学的探究心』と言うのだそうだ。
「不二子のスカートを私がはくと、ウエストはゆるいのね。丈が長いから床まで付いてしまう。
不二子のスカートよりウエストの太い私のスカートは、不二子にはけそうに見えるけれど、実ははけない。
177cmのバストと152cmのヒップが通りません。
今度いろいろはかせてもらおう。
ブラジャーやショーツもはかせてもらいたいな。」
「松坂さん、じゃあそこの丸椅子に座ってくれる。」
池田の指示通り不二子は座った。
池田は、後ろから不二子の肩を押して、筋肉の厚さ柔らかさを確認した。
次に前に周り、乳房を触り始めた。
「松坂さん、腹ばいになってね。
胸が邪魔でも、思い切り体を反らしたら出来るから。」
池田は言い、不二子の身体を指圧して調べようとした。
不二子は身体が柔らかいので、池田の指示通りにすることができた。
背中、次に脚を指圧した後で、盛り上がった超尻を指圧した。
北村は止めようとしたのだが、遅かった。
長い間、服を着ていなかった不二子が思わず、
「くしゅん、ふん。」
と鼻息をもらした。
そんなことが起こるのだろうか。
池田は右腕全体を、柔らかいが力を秘めた不二子の超尻にはさまれたのだ。
身長計の支柱の形を変えてしまうほどの超尻なのである。
右腕は赤くはれ上がったが、骨が折れることは無かった。
不二子の筋肉は柔らかいのである。
池田は2週間近く、腕を吊らなくてはならなかった。
痛かったが、挟まれて気持ちもよかったと高岡は聞いた。
そのことを知るのはここにいる6人だけである。
《7》 亜利紗と香里奈の体力
不二子と姉2人が通う学園は都心から離れた、私鉄沿線の郊外にあった。
私鉄の駅から15分も歩くと、レンガ造りの校門がありそこで左右に中学部と高等部に分かれる。
中高一貫校であったが、広い敷地に中高の校舎は全く別棟に建築されていたのだ。
グランドや食堂も別に用意されていたので、不二子と姉たち(亜利紗と香里奈)が会うことはまず無かった。
亜理紗と香里奈は、バレーボール部とバスケットボール部の両方に所属していた。
彼女たちが二つのクラブに入ったのには経緯があったのである。
それは、2人が高校2年生、去年のことである。
2人はそれまで、部活動はしていなかった。
しかし、クラスマッチやスポーツテストの時には、活躍をしたり良い記録を出したりしていた。
それは、2人の運動能力を高岡は見抜いていた。
2人して運動クラブに入れば、低調なこの学園のクラブに活が入れられるかも。
期待をしていた。
教師たちのプラスイメージは、生徒たちの活動にとって有益なことが多い。
昨年の春、4月の中頃である。
高岡は、部活動への勧誘のために、親友の池田と一緒に松坂家を訪れたのである。
松坂家を訪問してまず驚いたことは、母親の美沙子がまだ30代と若いことであった。
娘たちの体格は、身長168cm、体重65kg、サイズは92−63−88と割りと大柄である。
少し体重が重いような気もするが、外見からはそうは見えなかった。
母親の美沙子も身長が高くて、肌が美しくしかも驚くほどグラマーなのである。
池田がしつこく聞いたので、身長178cm、体重126kg、サイズは136−60−118とわかった。
高岡と池田は、
「自分たちは爆乳で、凄いスタイルをしている」
と自信を持っていた。
その自信を持っていた2人にしても、松坂美沙子には、全くかなわなかったのであった。
ただ、体重が重いことは気に掛かった。
外見からはそこまで重いとは見えなかった。
体重の質問は出来なかった。
松坂美沙子はていねいに、いろいろと教えてくれた。
そして、2人に対してこういった。
「高岡先生も池田先生も、素晴らしいお身体をされています。
それなのに、これ以上サイズをアップしようと考えておられるのは素晴らしいことですね。
私も、この年齢ですが少し頑張ってみようと思います。
先生と保護者という関係は、ひとまず置いて、サイズアップに取り組みたいと思います。
よろしくお願いします。」
ただ、松坂家女性たちの急成長の秘密については黙っていた。
質問されていないことには、答える必要は無かったからであろう。
それについてはまた述べる時が来るかもしれない。
高岡と池田は、その日から努力を始めた。
毎日必死の思いで努力を積み重ねて、今のサイズになれたのである。
豊胸体操にヒップアップ体操、ウエストは部分痩せに豊胸サプリメント摂取。
松坂美沙子の肉体美が、高岡と池田に努力する意欲を大いに与えたのだった。
池田は美沙子の顔に見覚えがあった。
ずいぶん昔のことだが、スポーツ関係の雑誌だったと思うが・・・。
台所に、トレーニングに使うには重すぎるダンベルが2つも置いてあるのが、奇妙と言えば奇妙であった。
30kgもあるダンベルは、女性がトレーニングには用いないのである。
3kgでも十分である。
不二子の姉たちに、言った。
「まずは、週に3日だけクラブをしてはどうでしょうか。
週に、バレーボールを1日、バスケットボールを1日、土曜日の午前中は体育館でしている方。」
条件を出して誘ったのである
「それで良いのですか。」
と2人は言って、クラブ活動を始めたのだ。
他の部員からしたら、気軽に参加している彼女たちを見て、変な感覚だったろう。
しかし、彼女たちから、部員たちが刺激を受けることになるとは、思わなかったであろう。
6月には、彼女たちは強烈なスパイクを打ったり、3点シュートを連続で決めたりし始めた。
部員たちからあてにされ、練習試合に参加をすることや、対外試合にもベンチには入るようになる。
そして7月のある日、2人とも学校を休んだその次の日、急成長をした姉妹の姿に驚かされるのだ。
身長178cm、体重は98kg、サイズは106−68−102になっていたのだ。
彼女たちの打つスパイクの威力は、高岡が社会人時代に打っていたものと変わらないものであった。
ジャンプ力が素晴らしく、相手チームのブロックは意味をなさなかった。
また、彼女たちがディフェンスに入ると、校内の練習では部員がシュートを打つことが出来なかった。
池田ですら、シュートを打つことが難しかったのである。
そして、部員たちから熱烈な勧誘を受けて、両方のクラブに入部するのだ。
理由は、『友だちが多いほうがよいから』というものであった。
週のうち、半分はバレーボール、残りはバスケットボールである。
試合のある方を優先していた。
美人双子姉妹アスリートが、爆乳巨尻ゆさゆさ揺らしながら、スパイクやダンクシュートを決める。
彼女たちは妹の不二子と違って、華やかで目立ちたがりなのだ。
美貌・スタイル・運動神経などに自信を持っていた。
その彼女たちが、夏休みに入った忘れもしない8月1日に、再び急成長した。
身長は189cm、体重は118kg。
重過ぎるようだが、筋肉が発達しているので仕方がないのだ。
身長も高く、スタイルも良いので誰もそんなに重いようには見えなかったはずである。
サイズは、130−68−117であり、超乳超尻ツインタワーと呼ばれるのも止めようがない。
そのままである。
2人が並んで街を歩くと、道をゆずられてしまうほどの迫力があった。
しかもこの体格で、今までと変わらぬ敏捷性を秘めているのである。
あれから一年。
不二子の姉たち、亜利紗と香里奈は、普通の意味でも成長した。
ついに、身長193cm、体重は127kg。
サイズは134−63−121にまで成長した。
スパイクやブロック、サーブ。ダンクシュートやディフェンス、リバウンド。
威力があり過ぎて、普通の高校レベルであった学園が、優勝を狙える強豪校に変貌した。
彼女ら2人は、高岡や池田の技術指導を吸収してあっという間に上達した。
この日はバレーボールの練習日だった。
わずかな休憩時間に、部員たちと話をしている。
亜利紗:私たちの妹のこと知っているかなあ。
部員1:言っちゃあ悪いが、目立たない背の低い中3の子ね。
香里奈:それがね、急成長しちゃったの。
しかも、凄い美人になって。
中3は大騒ぎだろうね。
部員2:どうして、150cmの子が160cm位にはなったのでしょ。
亜利紗:それがさ、私たちも驚いているの。
朝、注意しちゃった。
力を出すとき注意しなさいとね。
部員1:それで、どんな体格なの。
教えてくれるよね。
香里奈:もちろんよ。
身長は176cm。まだまだ低いけども24cmも伸びたのよ。
体重は最後に教えます。
部員2:バストとヒップは、120cm位かなあ。
それでも凄いけど。
亜利紗:外れていますね。
上から、177−55−152。
なのよね。
今日、測定したってメールが来ていたのよ。
香里奈:しかもだよ、脚は私よりも数センチ長いの。
私の脚長は97cmなの。それでも長いと自信あったの。
不二子の身体の6割は脚。
脚なのよね。
驚かないの。
部員1:あなたたちの妹でしょ。
何が起こっても驚きません。
でも、凄いボディね。
亜利紗:妹は、170kg以上もある、筋肉の塊なのよ。
とても、そうは見えないかもしれないけどね。
筋肉の質が全く違うのよ。
「力が強い」の意味が違うぐらいなの。
だから、力を加減しないと事故が起こる。
私たちだって、力の加減をしてクラブ活動しているのよ。
部員2:そうは見えませんが。
妹さん確か、名前は不二子だよね。噂は流れているのよ。
お尻で友だちを5m飛ばしたって。
砲丸投げで世界記録超えたとか。聞いているよ。
誰が?
亜利紗と香里奈の妹。
亜利紗:やれやれ。
もう始まっているの。
そんなことやっちゃダメなのに。
部員1:私たち亜利紗と香里奈にだって、感心しているのよ。
長身、美貌、爆乳、爆尻、それと素晴らしい運動能力。
いまや、超乳、超尻だよね。
私たちにバストとヒップ少し分けてよ。
男たちの視線をいっぱい浴びたいよ。
香里奈:じゃあ、少しずつ分けてあげる。
明日からは、準備運動の後にキツイ豊胸体操やヒップアップヨガとか取り入れようか。
筋力トレーニングも。バストアップには最高よ。
私たちが手伝ってあげるからね。
終わったら、歩くことすらできない凄く良い運動だよ。
豊胸サプリメントを販売して儲けようかなあ・・・。
部員2:私たちにも出来る、簡単な体操にしてね。
バレーボールの練習もしなきゃいけないしね。
あなた使うそんな重さは、持ち上げることは出来ないからね。
しかし、不二子の噂話が広まりつつあることだけは確かである。
「不二子、今頃何をしているのかなあ。家に帰ったかなあ。」
不二子からのメールはまだ無かった。
心配な姉たちであった。
《8》 超乳超尻美少女が街を歩くと
不二子は、授業を6時間受けて帰宅するつもりであった。
しかし、昨日行った衣料店『グラマチカル』の加藤に呼ばれていることを、思い出した。
「行ってみよう」
彼女は決心した。
いつもの私鉄の駅ではなく、学園の裏門から地下鉄の駅へと向かった。
五月の中旬、まだ日は長い。
この日は補習が無く、その分授業が7時間目まであった。
成績もそう良い方ではないので、不二子は滝沢と一緒に国語・数学・英語と3教科も補習を受けることになっていた。
夏目や北村のように、成績が良いなら良いで特別授業が組まれていた。
ホームルーム後の、高岡先生からの呼び出しは無かったので、まだ4時半である。
『グラマチカル』は有名なN繊維問屋街にあり、学園からは1時間程度である。
まだ早いので、都心まで行くことを思いついたのだ。
加藤に電話して、行くことを伝えると、
「不二子さん。嬉しいです。
早速来て下さるのね。実は待っていたのです。
詳しい話はお店でしましょう。道中、気を付けてきて下さい。」
と言ってくれた。
「加藤さんに会える。」
そう思うだけで、不二子はなぜか安心できたのだった。
校外に出て歩道を歩いていても、不二子の存在感には変わりは無かった。
反対車線の歩道上ですら、不二子の姿に驚いて、立ち止まる人やころぶ人が存在した。
「あんな子がいるのだね。・・・。
美人でしかも・・・。驚いたよ。」
不二子を見たことを、上手く言葉にすることが出来なかった。
作者も同じような表現ばかり続けている。
たとえ不二子の姿を見ても、異常なものを表わす言葉は世の中には用意されていない。
雪の降らない所には、雪を表わす言葉が無いと聞いたことがある。
視覚的な物は説明が要らないが、巨乳・爆乳・超乳・超々乳では良く分かるまい。
そのうちに上手く表現できる様になるかもしれない。
地下鉄の車内では制服姿の中高生の数が多く、会社帰りの人たちが目立つわけではなかった。
帰りのラッシュアワー前なので、席に着くことが出来た。
不二子の思いとしては、単にそこに座席があったから座ったのである。
それだけである。
そんな不二子の意思とは関係なく、車両の中では彼女のいる所が輝いていたのである。
まるで、かぐや姫が藪の中で輝いていたように。
車両に足を踏み入れると、不二子に気付く前に彼女がつくり出す輝きに気が付くのである。
不二子は、ロングシートの真ん中あたりに座った。
乳房は身体よりも左右に広がっているし、そもそも不二子の肩幅は普通の女子学生の2倍近い広さである。
そんなわけで、不二子が座るのには2人分の場所を必要としたのである。
不二子が座席に座ると、程なくして彼女の両脇の人は席を立ってしまった。
男女を問わず、不二子の隣に座ることは出来なかった。
ただ何とはなしに、そこに座りづらい雰囲気があったのかもしれない。
もし乳房に自分の手が当たったりしたら、どのように謝れば良いのだろう。
彼女をじっと眺めていることに周りの人が気付いたら、どのように誤魔化せば良いのだろう。
そんな具体的な遠慮よりも、単に不二子のもつ外見の輝かしさに気後れして座れないのだ。
同じような理由で、不二子の前には、掃除でもしたように誰もいないのである。
不二子は既に盗撮されていたが、投稿されることは無いであろう。
存在感に負けて震えていたのでは、補正をしてもろくに写っていないであろう。
そういう連中のすることは、不二子の身体に危害は及ばない。
加藤さんの心配したのは、それとは別のタイプの連中である。
不二子の力で立ち向かえば、全く問題は起こらない。
逆に、先に手を出した相手のことが心配である。
腕力に自信のある猛者ならば、不二子の底知れないパワーに気付き関わらない。
不二子には邪気なんて微塵もないし、他人との力比べに勝つことへの興味もないからである。
ただ、力を出して「迷惑を掛けてはいけないのだ」、と思いこんでいるのだ。
不二子に興味を持ち、近づき話しかけることが出来るのは女子高生のみであろう。
どんなに敏腕スカウトでも、彼女に声は掛け難かったはずである。
デビューする分野がまだ日本には無いからである。
演じる対象がないのであるから、女優は無理である。
新しいタイプの、スーパーモデル以外には考えられないのである。
《9》 渡部と小林、謎の高3少女
ここに、4人組の高校3年生が登場する。
制服を自分流に作り替え、毛染めや髪型、化粧のしかたや靴下やカバンに付ける小物などにも、工夫がある。
流行とは全く違う形を選択しながらも、それがトレンドのようにも見えてくるのは仕方が無い。
ファッションとはそういうものかもしれない。
そのうち2人は身長が高い。170cmそこそこの身長だ。
そのうちの一人がリーダーである。名前は、渡部萬美(わたなべ まみ)。バストがEカップある。
サブリーダー格で、身長はこちらの方が少し高く見える。名前は、小林麻耶(こばやし まや)。
リーダー以外の3人が、不二子の姿を隠すように立ちふさがった
彼女たちは、始めから丁寧な話し口で話したりはしない。
思っていること、話していること、行動のバランスが良くないだけなのだ。
仲間1:座席取り過ぎじゃないの。
良い格好して、座っているのね。
立っている人もいるのよ。
松坂 :私のそばには、皆さん座りにくいみたいです。
遠慮して立ってしまわれたのです。
仲間2:通路の真ん中以上も脚を伸ばして、格好をつけているじゃないのよ。
邪魔だよ、邪魔。
松坂 :普通にしているだけなのだけど。
シートに背中をつけているのです。
ただ脚が長過ぎるので、脚をこれ以上引っ込められないのです。
邪魔をして、御免なさい。
渡部萬美と小林麻耶は眼を合わせ、それをきっかけに不二子の両横に座った。
2人とも、思いきって近づこうとして、乳房に当たって本物であることとその感触に驚く。
渡部 :あなた、名前は何と言うの。私は、萬美。こちらは麻耶。
不二子:私の名前は、不二子です。
小林 :私たちは、不二子さんに興味があるの。
あなたの容姿と身体のことで、聞きたいことがあるの。
次の駅で下りて、10分で良いから話を聞かせてくれる。
それが終わったら、おしまい。
渡部 :おっぱいに触ったら、聞きたいことが変わっちゃったよ。
不二子さんの時間を邪魔しないから。
ところで、今から何をするつもりなの。
松坂 :N繊維問屋街に行こうと思っているのです。
そこのお店の人と約束しているのです。
小林 :Nなんて、変わった趣味ね。H宿なんて行かないの。
松坂 :・・・。
(既製服には着ることが出来る服がないことなんて、正直には言えない。)
渡部 :詳しい話は、この駅で下りてから話そうよ。私たちと一緒に来てくれるかな。
不二子は、怖くてとても嫌とは言えなかったので、渡部・小林と並んで立ちあがった。
不二子が立ち上がると、4人は不二子の身長が高いのに驚いた様子を見せる。
座っていた時には、チビだと思っていたのだろう。
次に、突き出した巨大な胸とお尻に。
その次に、不二子の美しい顔に。
太くて真っ黒い色をした艶々とした長い髪の美しさに。
急激な成長は髪の毛にも及び、不二子のお尻よりも下まで来ていたのだ。
彼女たち4人組の驚きは、余りにも正直な視線の動きでも分かる。
5人は改札口を出て、少し広い所まで来た。
人通りは余りない所だ。
たぶん彼女たちには、この辺りのことを熟知していたはずだ。
その時だった。
仲間の1人が、いきなり1m近い長さの木の棒で不二子を狙ってきた。
不意打ちだ。
とっさに身を守ろうと、左手でカバンを持ったまま、大きな右手で棒を掴んだ。
すると、不二子が掴んだ部分の木が砕けて2つになり、木切れがカランと音を立てて床に落ちた。
不二子は自分の力が強いのに驚いたが、余りに意外な結末に不意打ちをした仲間の1人も驚いた。
不二子はカバンを、その場に置いた。
木の棒を奪い取ろうと、不二子が今度は加減をして両手で掴んだつもりだったが、やっぱり砕け散ってしまった。
相手は、呆然とその場に立ち尽くしている。
「急にそんなことをするから、力の加減が出来なかったでしょう。
するならするって、言ってからして下さいね。
そっちの人も、分かっているでしょう。
言ってくれたら、力を加減できるのだけれど。」
不二子にはかばんを置く暇も無かった。
もう1人が、かばんから鉄パイプを取り出して、不二子に向かってくる。
不二子目掛けて振り下ろされてくる鉄パイプを右手で掴むと、鉄パイプが凹んでしまった。
鉄パイプを取られまいとするが、不二子は取りあげてしまう。
不二子は、50cm程の鉄パイプを二つ折りにし、もう一度折って四つ折りにする。
両手の掌の中に入れて、全部の力を込めるとクズ鉄になってしまい、パイプの面影はなかった。
鉄のかたまりには、太い指の形がいたるところに付いている。
驚いて呆然と立ち尽くす相手に、それを渡した。
「そんな物を使ったら本当に危ないです。
やめて下さいね。
さっきの人もね。
私、自分がこんなにも力が強いとは思わなかったから。
力が強い、の意味が自分で分かっていなかったみたい。
私と仲直りの握手して下さいね。」
不二子は勝ったとか負けたとか、喧嘩とは考えていなかった。
慣れないことなので、困っていたのだ。
不二子が手を差し伸べても、握手はして貰えなかった。
2人は、恐怖感から走って逃げてしまった。
渡部は言った。
「不二子さん、御免なさいね。
驚かせてしまったみたい。
先に手を出したあの2人が悪いのだから、不二子さんには何にも責任はないのよ。
明日また、学校で会っていろいろお話しておくから。
しちゃいけないことは、いちゃいけないのよね
友だちどうしなの、私たちは。」
渡部:不二子さん。
本当に、御免なさいね。
あの2人も、普段はあんなことしないのよ。
次に会う時は、あの子たちもあんなことはしないと思う。
気にしないでね。
5番階段を上がった所に、ジェラートのお店があるの。
私たちと一緒に行かない。
夕ご飯を一緒に食べに行こうと言っているのではないのだから。
すぐ終わるから。
不二子は一緒に行くことにした。
渡部:ところで、何を頼む。
ここ美味しいのよ。
皆でよく来るのよ。
ダブルがお得。
380円。
シングルは300円だから。
エーと。
私は、フラゴーラとヨーグルトバナナにする。
麻耶さんは。
何にする。
不二子さん考えていてね。
ここは私が出すから。
誘ったのだから、当然よ。
小林:私は、野菜系が好きなの。
お芋さんとかかぼちゃとか。
今日は、パタータドルチェとアボガドにする。
サツマイモのアイスクリームなんて、少し変わっているけど、甘いのよ。
不二子さんは、決まった。
萬美が出すって言っているから、遠慮なく頼んで下さいね。
松坂:じゃあ。
・・・。
タロッコとキャラメルにします。
3人はダブルのジェラートを手にして、席に着いた。
小林:ここのジェラートは本当に美味しいね。
朝早くから、ここで作っているの。
自家製だから、新鮮なのだって萬美から聞いている。
萬美さんは、ここで去年の夏バイトしていたのよ。
渡部:だから、フレーバーについては詳しいのです。
フラゴーラは5月一杯です。
イチゴだからね。
もうすぐ、ペスカが出て来るのよ。
桃のことです。
どういう訳か、イタリア語を使うのよね。
小林:ところで、不二子さん。
急にこんな話をするのも変かもしれないけど・・・。
不二子さんってもの凄い身体をしているのね。
一目見たときから、こんな身体している女の子がいるなんて信じられなかった。
もう、身体全体。
顔も髪の毛も、ぜんぶ。
どんなことをしたら、そんな身体になることが出来るの?
教えてくれないかなあ。
私たちも、巨乳には憧れているの。
ヨガとか、ウエイトトレーニングとか。
それに、もの凄い力。
お願いなのだけど、500円玉を思いっきり引っ張ってくれるかな。
不二子さんの力だったら、硬貨が変形すると思うの。
松坂:じゃあ、やってみようかなあ。
無理だと思うけれども、面白そうですね。
不二子は、小林から500円硬貨を受け取り、両手の太い親指と人差し指で持って引っ張った。
不安定な高い椅子の上だったので力は入り難いはずである。
けれども、直径2.7cmの500円硬貨は5cm程の楕円形に変形した。
渡部からもらった硬貨も変形した。
小林:渡部さん、良い記念品になったね。
本当に、不二子さんは、トレーニングをしていないのね。
松坂:何にもしてはいないのです。
渡部さんも小林さんも、身長は高いし、本当に素敵です。
170cmと少しあるでしょう。
すらっとしていて、格好良いです。
でも・・・。
どんなことと言われても。
昨日、急に成長したのです。
説明は難しい。
・・・出来ない。
渡部:悩まなくてもいいよ。
説明出来ないならそれで。
だから、困った顔はしないで。
でもね、私ももう少しで良いから胸が欲しいの。
不二子さん、ほんとうにきれいよ。
特に、その超大きくてきれいなバストやヒップ。
見たことも聞いたことも無かった。
今日、不二子さんに会えて本当に良かった。
制服の上からだけど、こんな肉体美。
見ることが出来ただけでも幸せな気分よ。
この間、学校のバレーボール部の県大会の応援をしてきたの。
相手チームの、双子のアタッカーのバストが凄かったの。
噂では、130cm以上もあるのだって。
もう、信じられなかった。
長いきれいな頭髪を振り乱して、スパイクを打つ度に、あの大きなバストがブルンブルン揺れる。
ヒップも大きいからプリンプリン動くのが遠くからでもはっきり見える。
会場中、もう大騒ぎだった。
試合はうちの高校が負けちゃったのだけれど。
あんなやばい、バストとヒップは始めて見たなぁ。
うちの学校には、アイドル結構いるのだけれどね。
みんな結構可愛いのだけれど、バストとヒップはね。
ツインタワーの方が断然上よ。
でも、今日会うことが出来た不二子さんは、それ以上でした。
小林:超乳ツインタワーとか呼ばれていて凄い人気だったの。
元々身長が高い上に、ジャンプ力がもの凄いのよ。
軽くスパイクを打つのに、バウンドしたボールが高く跳ねて遠くに飛んで行くのよ。
でもね、あんなに大きいのにバストが垂れてない。
けっこう美人でもあるし、それで運動も出来るのって、やばいと思わない。
ちょっと有名になりかけているかもね。
松坂:アチャー。
どうしよう。
ひょっとしたら、うちの学園の先輩かな。
小林:それはそうなのだけど。
どうしたの。
何か気になることでもあるの。
渡部:私たち、何か悪いことを言ったのかな。
「姉です」
とは、とても言えなかった。
いずればれるかもしれなかった。
とにかく、この場では言い出せないのだった。
松坂:今日は、N繊維問屋街の『グラマチカル』に行くつもりです。
そこに私の服を頼んでいるのです。
既製品ではちょっと・・・。
渡部:そうよね。
分かる。
既製品じゃ身体に合うはずがないよね。
一緒に行っても良いかな。
わたし、一度もNには行ったことが無いの。
しもむら、雲丹黒、ホネーズで買えるから。
麻耶も、一緒に行っても良いかな。不二子さん、どう。
松坂:既製服の合う人は良いなあ。
小林:そんなことは無いわ。
同じ服を着ている人に出会ったらもう。
私たちも、Nの『グラマチカル』に行ってみたいのよ。
いろんな有名人も来ているって聞いたことがある。
爆乳女優の、深田チチとか杏美付とか。
タレントのマシコデラッケツ、真枝軒とか・・・。
運動選手も来るって知っている。
塚玉木選手とかでしょ。
松坂:私はよく知らないのだけれど・・・。
《10》 再び、『グラマチカル』にて
3人は一緒に『グラマチカル』に行くことになった。
地下鉄の車内で不二子は勧められるままに、メールアドレスの交換までしてしまった。
今や完全に、渡部のグループとは友だちである。
ママに、バストを大きくする方法を聞いておかなくてはならなくなった。
不二子から高岡や池田に聞くのは無理というものである。
3人は不二子を先頭に、N繊維問屋街の外れにある『グラマチカル』の前まで来た。
「あら、いらっしゃい。
不二子さん。
お友だちも一緒に。
素敵なお友だちね、2人とも背が高くて脚が長くて美人。
スタイルが良いじゃない。
でも、うちのお客様では無いみたいだけれど。」
加藤は、そう言ってくれた。
不二子は、加藤に2人の友だちの名前と高校3年生であることを紹介した。
なれそめまで話す気にはなれなかった。
そんなことを気にする、渡部と小林ではなかったのであるが。
加藤から不二子に、3つの用件があること。
高岡と池田2人の教師が『グラマチカル』系列のお得意に最近なったこと。
高岡から今日の不二子の学校での様子を、メールでもらったことを、加藤は伝えてくれた。
加藤は言った。
「高岡先生からメールをもらったのだけど、御免なさい。
先生はしばしばメールを呉れるのです。
返事はしないことが多いけれども。
今日はいろいろと学校で大変だったみたいですね。
疲れただろうによく来て下さいました。
『急成長』について、私が知っていることをお話ししたいと思います。
要件の1つ目です。
松坂家の女性の方々の『急成長』についてなのです。
女性の場合バストとヒップが目立つのですが、筋肉や骨格も成長します。
特に筋肉の発達です。
不二子さんの場合、中学校の2年生と言う早い時期での急成長でした。
まだ、謎の部分が多いのです。
詳しいことはお父様に説明して頂かなければとてもとても私には無理です。
感覚面や知的能力、運動能力の面でも発達します。
特に筋力に関しては想像を絶するものなのです。
すでに双子のお姉さま以上のものもあるようです。
お友だちも気を付けた方が良いですよ。
お姉さま方が、バレーボールやバスケットボールで活躍されていることは聞いています。
不二子さんは近いうちにもう一度急激な成長をします。
間違いありません。
いつかは誰にも分かりませんが。」
渡部と小林はこんなことを考えていた。
(こいつには、驚ろかされてばかりだ。
まず、中学2年生には見えない。
簡単にやっつけられちゃって、私たちでもとても手が出せない。
木の棒が砕け散って、鉄パイプが鉄くずよ。
あいつが握って砕いた残りの木切れは記念に持っておこう。
丸めちゃった鉄パイプも何かの記念になるかも。
「力が強い」の意味が全く違うよ。
特別な『秘密』が隠されているのでしょうね。
バレーボールの試合で見た、超乳ツインタワーの妹なのだから。
もっとでかく強くなるのか。
しかもこの子には、喧嘩しているつもりがない。
友だち関係でやっていくしかないのかなぁ。
こんな性格だから、こんな美貌が手に入るのだよね。
私たちみたいに、遣り口の汚いことばかりしていたら、こんな顔にはならないよ。
見た目びっくりするぐらいきれいだし、気持ちは本当に優しい良い奴だ。
どうしたら良いのだろう。
迷ってしまった。)
「2つ目の用件は、水着が出来ているので、一度試着して下さい。
手直しはいつでもさせていただきます。
次回の急成長があれば、もう使い物にはなりません。
こういう私も、正直なところ不二子さんの可愛い水着姿が見たいのです。
今で無いと見ることは出来ないのです。
それでは、皆さんご一緒に試着室に参りましょうか。
当店の試着室は、広く作ってあるのです。」
渡部と小林は、喜びを飛び上がって表現した。
高校3年生であっても、見たいものは見たいのだ。
不二子の身体全体から出てくるオーラに釣られて付いて来た、というのが本当の所なのだ。
不二子が着替えると聞き、渡部と小林は緊張のあまり尿意を催して、我慢できずにトイレに行ってしまった。
不二子は少し待つことにして、2人が帰って来てから着替え始めた。
試着室で、不二子は裸足になった。
そして、靴下、スカート、ブラウス、ブラジャー、ショーツと順に脱ぎ、脱着かごに入れた。
不二子は裸になり、水着の肩の部分を持ち、手から水着を下げた。
水着はバストとヒップの部分が大きく垂れ下がっていた。
彼女のバストとヒップの巨大な肉の塊は、強靭な筋肉に支えられて引力に逆らっている。
体幹から垂直よりもやや上に向けてそそり立っている。
水着の垂れ下がった布の中に、その何十kgという重さのバストとヒップの肉が入るのである。
その肉の形状は逞しくもあり美しくもある。
何度も言うが、彼女のバストとヒップは敢えて言えば異常なものである。
水着の薄い布がはたして、その異常な圧力に耐えうるものであろうか?
彼女がその物凄いパワーで泳ぐ時、破れることは無いのだろうか?
しかも、その中間のウエストの部分は、子どもの水着のウエストとほとんど変わらないのである。
「加藤さん。
この水着本当に着て大丈夫でしょうか?」
不二子は質問した。
「大丈夫です。
普通の水着用の布ではありません。
最近新しく開発された、特殊なものです。」
加藤は答えた。
「この水着、どうやって着たら良いのですか。
ウエストの所は、バストもヒップも通らないでしょうから。」
不二子は再び質問した。
「大丈夫です。
この水着は特別に、山本山ラバーの新素材を使っています。
伸縮の能力が今までの素材とは比べようがありません。
耐久性において問題も御座いますが、来年この水着を着ることは絶対にありません。
急成長されましたらもう一度作ります。
新素材でなければ、不二子さんのバストやヒップの形状にフィットさせることは出来ないでしょう。
しかし、55cmのウエストの部分は、177cmのバストや152cmのヒップがとても通りません。
いかに、山本山ラバーの新素材でも無理なことがあります。
水着の前の部分、首の部分から陰部のあたりまでファスナーを取り付けました。
すみませんが、妥協させていただきました。
その部分だけは当店の技術でも、不二子さんの身体には対応出来かねます。
ファスナーを下ろして、そこから脚を入れて下さい。
そうすれば、ヒップが通ると思います。
ファスナーの上には強化樹脂性のホックが付いています。
念のためお締め下さい。これでどんなに激しく泳いでも大丈夫だと信じています。」
加藤は説明をした。
渡部と小林がそこに割り込んでくる。
不二子は、裸のままである。
渡部が言った。
「その水着、私にも見せてくれる。
試着しても良いかな?」
加藤は頷いた。
渡部は肩ひもの所を持ち、見ながら色々と考えているようである。
試着もして見たが、当たり前であるが渡部の身体には全く合わない。
幼稚園の子どもが大人のワンピースの水着を着ているようなものであった。
待っている小林は、裸の不二子の周りをまわって、観察しているのである。
そして、渡部は小林に水着を渡した。
入れ替わった後で、小林は不二子に水着を返した。
「ありがとう。
不二子さん、加藤さん。
何度も時間を取って御免なさいね。
本当に納得がいきました。」
不二子は説明された通りに水着に身体を入れ、ファスナーを引き上げ、最後にホックを留めた。
不二子は、水着に挟みこんでしまった自分の黒く長い髪を、腕を間に入れて外に出した。
その仕草に、渡部は思わずため息を漏らした。
「ふー。
不二子さんって、本当にきれいね。
女の私でも、ビックリするぐらいだよ。
こんな子に嫉妬したら、私は駄目になってしまうところだった。
自分は自分なのだって、思うことにしたわ。」
小林も同じ思いだったろう、頷くだけで言葉は無かった。
不二子は、巨大な尻肉と水着とのずれを、振り向いたり鏡を見たり身体をひねって確認し、水着を引っ張って直した。
尻肉は、水着に引っ張られて少し揺れたが、その巨大さのために揺れた部分の面積が広かった。
次に、巨大な乳房の肉と水着のずれを、水着を引っ張り乳房との間に隙間を作り左右に揺さぶった。
乳房は左右均等に突き出るようになり、あごの真下の乳房の隙間の作りだす谷間は真直ぐになった。
子どものように細いウエストから、人一倍幅の広い腰骨へ広がる曲線がなんとも美しい。
後ろから見ると、尻肉の丸みと巨大さのために、水着で隠すことが出来ない部分が白く艶めかしく見える。
何と言ってもバストである。
広い肩幅よりも30cm近くも広がり、胸板から少なくとも40cmは突き出している乳房の大きさ。
スクール水着の布地で隠そうと試みたにもかかわらず、隠せないバストの谷間。
乳房の張りと突き出る角度のために、布がどうしても浮いてしまう両乳首の間の部分。
先ほども書いたが、引力を無視するように保たれている、乳房の形が美しいのである。
「トイレに行っておいて良かった。
冗談じゃなく、漏らすところだったね。
それにしても凄いものを見たね。
不二子さんに付いてきて良かった。
不二子さんの脱いだ、制服と下着も見せてもらっても良いかな。」
渡部と小林は言った。
彼女たちは、感覚的に鋭いのであろう。
「良いですよ。
試着してもかまいませんよ。」
と不二子は答えた。
見るだけでは納得しないだろうし、着なければ分からないこともあるだろう。
開き直っているのか、それとも素直なのかが分かり難かった。
渡部はショーツを両手で持って、お尻の肉が入る部分の広がりを見ている。
自分の前にあてて、自分がはいたことをイメージしているのかもしれない。
それとも、不二子になったことをイメージしてのことなのか。
2人は巨乳に憧れていると言っていたのは確かである。
小林はブラジャーを片手で持ち、長さを調べている。
胸辺りから垂らすと、床にちょうど着く。
150cm程度の長さはあるのだ。
自分の胸に当てて、ブラジャーのカップがどこまで前に出ているかを確認している。
そもそも、首の付け根からへその少し上まで不二子の乳房は身体とついている。
そんな乳房の為のブラジャーだから、和服の帯のような幅があるのだ。
持っている物を入れ替えて、同じようなことを確認した後で、渡部はスカートを手にした。
長過ぎてはくのに苦労したので、一度両手で持って裾が床に付かない様に持ち上げる。
渡部の肩近くまで、スカートを持ち上げねば床から上がらない。
不二子の脚の長さや腰回りの肉付き、腰骨の広さなどをイメージしていたに違いない。
苦労の末にスカートに脚を入れた。
スカートを腰の所まで上げて、ファスナーを上げたがホックが止まらないのだ。
渡部のウエストは不二子より太かったのである。
(悔しい、あんなに大きな腰回りなのに、私よりウエストは細いなんて。)
よりスマートな小林がスカートをはき、ホックを止めようとするがやはり止まらなかった。
お腹をへこまさないと止まらないのである。
渡部と小林は、納得したのである。
ブラウスに手を伸ばすことはしなかった。
「不二子さん、ありがとう。
超乳超尻に憧れていたけれど、不二子さんの大変さも少し感じることが出来たみたい。
でも、巨乳になりたいのは本当よ。」
渡部と小林とは、ここで別れた。
水着と制服の試着で満足したのであろう。
彼女たちは、しばらくN繊維問屋街をうろつくつもりである。
「夜にメールするからね。
私たちで役に立つことがあったら、呼んでね。
私立ち手広くやっているから。」
と言って、『グラマチカル』を出ていった。
加藤は言った。
「安心して、お友だちとプールへ行って下さいね。
あまり周りの人を驚愕させないようにして下さいね。」
「えへへへへへ。」
学校からここまでの出来事を思い出すと、不二子は笑うしかなかった。
「でも、こんな水着でプールに行っても良いのでしょうか。
わたしは、友だちと楽しくしていきたいのです。」
加藤は、心配しなくても良いことを頷くことで示してくれた。
不二子は、この女性と一緒に居ると心が休まることを感じていた。
加藤から言われることは、心の中に染み込むように入っていくのである。
「彼女たちがいたから、詳しく言いませんでした。
もう少しお話しさせていただきます。
『松坂家の秘密』のお話ですが、博司さまから聞いたことばかりなのです。
美沙子さまをはじめ4人の遺伝子には、急激な成長の情報が組み込まれています。
そもそもお父様とお母様が、高校時代に宇宙人から隕石を拾うように示唆されたことに始まります。
その隕石には、特別な遺伝子が付着していたのです。
その遺伝子を体内に取り込むように宇宙人が示唆したそうです。
示唆と言うのは変な言い方ですが、テレパシーと言っても良いのかもしれません。
その後、高校2年生の時に2人とも急激な成長を経験されました。
不二子さんの長くて太い頭髪には特別な役目があります。
髪の毛を染めたり脱色したりけしてなさらないようにして下さい。
お母さまの代わりに言っています。
長くて太い頭髪の中で、空気中の窒素を固定してタンパク質をつくり出すことが、出来るのだそうです
お母さまと双子のお姉さまの体重が、標準より随分と重いのは、そこが原因なのです。
食事では摂取不可能な量の、タンパク質から生まれる筋肉の量です。
どこかの島の土着の民は小腸でタンパク質の合成をすることが出来ると聞いたことがあります。
彼らは芋が主食なのに、みな凄い筋肉をしているそうです。
不二子さんの場合は、お父さまの研究成果もありいっそう効果が高いものだったようですね。
遺伝子が強烈そのものだったようで、早い時期の急成長でした。
私には、不二子さんのことがとても気になるのです。
まるで、自分の孫のような気がしてしまいます。」
《11》 超乳超尻美少女、派手な私服で街を歩く
不二子さん、最後の用件のことなのですが。
実は、次に急成長してしまうと、今の可愛さは失われてしまうのです。
それが惜しくて、こんな服を作ってしまったのです。」
加藤はそう言って、朱色に近い赤のショートパンツとショッキングピンクのノースリーブを見せた。
どちらも複雑な形に裁断縫製されていて、おそらく不二子の身体にはピッタリなのであろう。
不二子がはけるような工夫がされているはずである。
配色はなかなか可愛らしくて良いと思う。
不二子の着る服は布地の面積が大きいので、ストレート過ぎはしないだろうか。
「今日は、この服を着て家に帰ってくれないでしょうか。
ワンピースやチャイナドレスも作りたいと思っているのです。
電車の中で、どんな反応があったか、今度来た時には教えて下さい。
これは、私の趣味で作ったので、お代は要りません。」
不二子は、この服がとっても気に入った。
「わたし、こんな色の組み合わせとっても良いと思います。
ショートパンツは長い脚が生かされるし。
周りの反応が楽しみです。」
不二子は、非常に乗り気である。
店を出る時には日は暮れかかっていて人通りは多く、街はこれからも賑わいを増していくのであろう。
地下鉄の駅へ、不二子は歩いている。
臀部の発達した欧米人の若い女性などが、尻を左右に振るように歩くことがしばしば見られる。
○ェニファー・ロペスや○ム・カーダシアンが歩く時のように。
彼女たちの場合、自信あふれる肉体を用いての、セクシーさのアピールとしての行動である。
不二子の場合は、ヒップアップは激しくて、セックスアピールは一部の黒人女性たちしか持ち得ない類のものである。
たちが悪いことに、不二子のセックスアピールは無意識でより扇情的である。
行きかう人々が不二子に視線をやってしまうのは仕方が無かろう。
ドライバーは歩行者や対向車、道路標識などいろんな所へ視線を一瞬止めながら運転している。
つい、不二子へ視線をやる瞬間が少し長めになり、危険だなと感じるドライバーは多かった。
見る場所が多過ぎて、脚・胸・尻・顔と視線を動かしている内に、時間が経過するからである。
後ろから見ても胸が分かるし、前から見ても尻が分かるから、行き過ぎてもミラーで確認をしてしまうのである。
後ろから左ハンドルの車が近づいてくる。
後ろ姿は、スタイル抜群でセックスアピール満点の女性であると認めたのであろう。
不二子の少し前で歩道に寄せて止まり、振り返って顔を確認する。
容貌も満点で、何となく未熟な感じがしたのかもしれない。
相手の性格により、不二子のとらえ方は大きく変わってくる。
車に乗るように不二子を誘うが、誘いにのるような性格ではない。
家に早く帰って宿題をしたり、ピアノの練習をしたり、と考えている不二子である。
自分の外見がどんな意味を発信しているかはわからない、中身は地味な中学生なのである。
どうしても車のボンネットに座って欲しいいうたび重なる誘いに乗り、不二子はボンネットに腰を掛ける。
運転手の男性は、一枚写真を取った。
まあ、彼はそれで満足なのであろう。
その写真を仲間に見せて、軟派自慢でもするつもりなのであろうか。
不二子は、運転席に座っている男からカメラを強引に奪い取った。
お尻に挟むか、胸に挟むか少し考えた。
素早くノースリーブ襟もとから手を入れて、胸の谷間の奥深く突っ込み小走りに逃げた。
男は、娘の腕の太さと力の強さに驚きながらも、走って追い付きどこかに隠してはいないかと探しまわる。
カメラは容易に見つけることは出来ない。
カバンの中や、ショートパンツのポケットにも入っていないし、捨てた所も見てはいない。
胸があやしいと主張するので、胸の谷間を少し開いて男に覗かせた。
カメラは、胸の谷間の奥深くに挟まれているので、見付かる心配は無かった。
男が諦めたのを見て、不二子はバストとヒップを揺らしながら小走りに逃げて行った。
運転手の男性が車に帰ってみると、ボンネットが大きく深く丸く、へこんでいるではないか。
車を停車して不二子を追いかけていったその一瞬に、誰かに悪戯されたのかと思ったようである。
男は怒りがこみ上げて来たようであった。
次の日明るくなってから確認してみると、お尻の形であることに気付く。
なぜならば、割れ目の形が残っていたからである。
昨晩のあの娘であることは間違いが無い。
不二子の、お尻の途方も無く大きかった事を思い出した。
そこで嘆いても、もう遅いのであった。
一台の車がハンドルを切り損ねて、街路灯にぶつかってしまう。
ドライバーはつい本音を口にする。
「あの女が走っていなかったら、余所見しなかったのに。
揺れる胸が大き過ぎるのが悪いのだ。
ほら、向こう側の車線でも事故っているだろう。」
警察官にはこんな言い訳はしない方が良いであろう。
もう直ぐ地下鉄の駅という所で、10人程度の若い男の集団に出くわす。
リーダーらしき男は、不二子を取り囲むように命令したので、導かれるままに付いて行くしかなかった。
不二子は、友だちを2人電話で呼んで良いかと尋ねた。
良いということだったので、渡部に電話するとことにした。
「10人ぐらいの集団に捕まったから、来て欲しい。
N駅のすぐ近くだから。」
と呼びだすことに成功した。
女の子が多い方が良い程度に思われていたのかもしれなかった。
渡部と小林は、走って来てくれたのである。
彼女たちの顔を見ると、男たちの表情は急変するのである。
「あんたたち、私の友だちに何かしようとでも、思っているの。」
凄い剣幕で、怒鳴りつけた。
「不二子さん、早く帰ったら良いのよ。
言われるままに、付いて来ちゃ駄目よ。
余計に状況は悪くなるから。
それから、電話してくれてとっても嬉しかった。」
そしてリーダーには、
「あの子が作った物を見せてあげる。」
と言って、例の500円硬貨を見せたのであった。
「みんな無事で良かったね。
もっと丁寧に、説明してあげようか。」
不二子が握りつぶした、木片を見せたのであった。
後は、2人に任せて電車に乗って帰ることにした。
渡部と小林の性格など、不二子にはどうしても理解することが出来なかった。
結果が良ければ、それで良いのであろう。
多少の時間のロスはあったが、たいしたことではなかった。
加藤が作った服を着て、制服とカバンを『グラマチカル』の大きな紙袋に入れ不二子は地下鉄に乗った。
帰りは女性専用車両に乗ったのは、設定されている時間帯だからである。
足の踏み場もないというほどではないが、夕方のラッシュアワーである。
不二子が立っていると、傍に居づらい雰囲気があるので周りに誰も居なくなってしまう。
そのうちに、座席が空いて来て不二子がそこに座ることになる。
お婆さんから、ガツンと言われたのである。
「あんたが立っていると、かえって場所をたくさん取っちゃうよ。
座った方が、みんなの為になるってものだよ。
席は空いていんだから、どこかに座りなよ。」
制服の時はそんなでも無いのに・・・。
と、不二子は思うが事実はそうでもなかった。
長身の飛びきり美人で超グラマーがそんな服装で電車に乗れば、そうなるのかもしれない。
実例は思いつかないのであるが・・・。
美人ならば、サングラスして深く帽子を被れば誰も気が付かない。
しかし、パーツの巨大な超グラマーボディーや1m以上もある長い脚は、隠しようがないのである。
不二子は、そんなことをいつまでも気にすることはなかった。
《12》 帰宅して
8時過ぎになり、不二子は帰宅した。
風呂に入り、リラックスできる服装に着替えた。
不二子が脱いだ、ショートパンツとノースリーブを姉たちは手に持ち、いろいろと観察した。
姉たちは、風呂にも入り夕食も終えていた。
2人は、大騒ぎである。
「何、この大きなショートパンツ。
色は真っ赤。
ここのふくらみには、何十kgの尻肉が入ります。
何、この大きなノースリーブ。
色はショッキングピンク。
この複雑な膨らみは、まん丸いおっぱいが入ります。
その重さは、片側で十kgを超えています。」
「私にもはかせて。
ウエストはきついけれども。
私のどでかいお尻でも、お尻の所がスカスカ。
誰かなぁ。
こんなに大きなショートパンツにお肉をいっぱい詰め込んで、このホックの止まる人。
地球に一人しかいませんね。
私の妹、『松坂不二子』さんです。
こんな不思議な形のノースリーブ、誰がきてもお胸の所がスカスカ。」
「大きなお尻と大きな乳房。
怖くて触れません。
左右の肉の間に挟まれたなら、大怪我しますからご注意願います。
何でも隠せるから、不二子さんは手品が得意。
バストとヒップは大きくてきれいなのは確かだけとね。
一度は生で拝んでもらいたい、天然記念物かもね。
手で触れる時は、ご注意お願い致します。
少しだけ怖〜い。」
姉たちはいつも明るくて元気である。
たとえ不二子のことを心配していても、その辺りだけは変わらない。
夕食を食べ宿題を済ませた後で、日記を書いた。
不二子はベッドへ上がる前に、机に向かい日記を書き始めた。
この日も丁寧に、あった事柄を書いて行った。
ふと、昨日の所を読み直してみると、朝のことを随分書き落としていた。
昨日は余りびっくりしていて、書き忘れたようである。
携帯電話には、渡部と小林からメールが入っていた。
「色々見せてくれてありがとう。
あの男の子たちの事は、気にしないでね。
ゴメンね。
不二子は、もの凄く強いのだから自分から暴力を振るっちゃいけないと思う。
今日は落ち着いていて、良かったよ。
N問屋街で、気に入った服が買えました。
千葉の海のころは、けっこう詳しいのよ。」
と書いてあった。
「ジェラートごちそうさま。
美味しかった。
ママから聞いたのだけれども、
豊乳体操、豊乳ティラピス、豊乳ザプリメント、ヒップアップ体操、豊乳マッサージ、筋力トレーニング。
それから、豊乳イメージトレーニング、部分痩せ体操『ウエスト』編。
何でもやってみたらどうかって。
ママに言われました。
ずいぶんとスタイルが良くなった人がいたのだって。
ママの画像を添付します。」
と美沙子の水着の全身画像を添えて、返信をした。
美沙子のグラマラスボディを見て、渡部と小林はどれだけ驚いたことであろうか。
しかし、不二子らしいとも思ったであろう。
ベッドに上がると、あっという間に眠りに落ち、不二子の急成長後の2日目が終わったのであった。