巨乳小学生

カンソウ人 作
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[4] 智那子と別れた後で

得大寺は支払いを終えて、自宅へと向かった。
自宅と言っても、長方形のワンルームの賃貸である。
地下鉄で、20分もかからない所だった。

シャワーを浴びながら、自分の汚れた下着を手洗いした。
靴下や下着は、身体を洗った残りの石鹸の泡で十分きれいになると思っているのだ。
身体を拭き、気楽な服装に着替えた後で、コンビニで買った唐揚げ弁当を食べながら、パソコンに智那子の裸の画像を写した。
飲み物は、冷蔵庫で冷やしていた100円足らずの発泡酒だ。

売り物にするのをどれにしようかと、一枚一枚データを確認する。
得大寺はフリーのライターであるが、闇で写真を売っての方が収入にはなるのである。
しのぐと言う言葉が相応しい。

画像の加工に忙しい。
顔を隠し、場所を曖昧にしなければならない。
作業を進めながらも、智那子から本当にメールが来るかどうか心配になる。

一人の部屋で、智那子のことを思い出すと、言葉が漏れだしたの。

「あんな身体の女は、今までに見たことも無い。
沢山の女の裸を撮って来たけれど。
小学5年生だった。

俺としたことが。
勃起ぐらいはしないと売れる写真にはならないが、射精とはね。

智那子のヌード写真を見たら、嫉妬するのは間違いない。
女ならば。
男に媚びているとか言って、勘違いする。

あいつにだって、絶対に見せられない。」

得大寺にも、彼女らしき女はいるのだ。

「日本中探しても、智那子みたいな小学生がいる筈が無い。

インターネットでは、騒ぎになっているのではないか。
そのうちに、大騒ぎになるのでは。」

得大寺は、確信した。
既にそうなっていた。

得大寺は写真の加工をする。
顔にモザイクを掛け、トリミングをする。
明るさを調整する。
肌の色も変えてしまう。

智那子には見えない。
肌の美しさは日本人のようだが、肌の色はロシア娘のようである。
尻は黒人娘のようだが、胸の大きさはたとえようがない。
整形爆乳に見えるように工夫したと言える。

誰も、日本人の小学生とは思わない。
満足する程、出来は良かった。

次は、駄文の制作である。
智那子を校門前で見張ったことを書いたが、小学生とは書けなかった。
女子大生とでもしようか。
悩んだ末に、年齢の詐称を思いついた。
ロシア人と中国人のハーフということも、嘘である。
ホテルへ連れ込み撮影したと言うことにする。
智那子の地味な、灰色のブレザーとタイトスカートが、実はそそるのである。
智那子の超乳超尻を表す言葉は浮かばなかった。
そう書くしかない。
服装を一枚一枚脱がす所も、良い所なのだ。
何でもあからさまに見えるようにすることで、かえって見えなくなる物もある。
後は適当にまとめて、駄文は出来あがった。

いつもならば雑誌社に持ち込むのだが、明日にしようか。
駄目ならば、街頭でこれぞと思った男に声を掛けて生写真を売る。
東京に出張することも仕事柄多い。
当然夜行バスである。

クリーニング店でのバイトもあるが、店主の良い所は、いつ来ても仕事をくれる所だ。
夜にだって、仕事がある。

誰かを特定できないようにするのは、被写体が素人の証明となり、この雑文のジャンルが成立する。
生写真の方が儲けは良いが、得大寺にもフリーライターとして売り出したい夢がある。

「得ちゃん。
この頃、雑誌という雑誌は駄目だからなあ。
女性雑誌は、おまけのバッグで膨らんでしまって。
ライターやカメラマンを育てる気概なんてうちには無いなあ。」
編集者との会話を思い出す。

明日は、雑誌社に写真と駄文を持ち込もうか。
ところで、智那子はあの後どうしたのだろう?
メールでも来たかな?
ひとりごとである。

メールを確かめると、彼女からデートのお誘いである。
××出版社からは、掘り出し物は無いかという事と、お好み焼き店などのグルメレポートとバスツアーの取材の連絡である。
明日の朝は早く出版社に出掛けなければならない。

もう一本発泡酒を飲んで、この日は寝ることにした。
買っておいたおでんは、すでに冷めていた。