最後の薬の服用を前にリンは一抹の不安を覚えていた。
それは2番目の薬を飲んだときであった。
「んっ……あ、あぁ…(ムク…ムク…)」
1度目を上回る膨乳に感じてしまっていた。更には
「私のおっぱい、こんなに大きく………あぁんっ!おっぱい触るだけで…きもちいいなんて……」
胸の感度がはね上がり、手で触れるだけでもかなりの快感が身体中を駆け巡った。
「これを飲んだら私、どうなっちゃうのかしらね…んっ…ゴクッ…」
リンは不安よりも次に来る快感を期待しているようでもあった。と、次の瞬間!
「はぁああぁあぁ!!おっ、おっぱい…おっぱいがおっきくぅぅう!きもちいいのぉ!(ムクムクムクムク!)」
床に接地し、ただでさえ巨大な胸が凄まじいスピードで膨らみ始めた。部屋中の家具や実験器具を押しのけ、部屋いっぱいに膨らもうかというリンの胸。そしてとうとう、禁断の乳首が愛用のソファーに触れた。
「だめぇええ!ちくびはだめなのぉぉぉ!ああぁぁあぁあん!!だっ、だめぇえええ!!!」
リンの快感に呼応してか、膨乳のスピードは更に増し、以前のリンの超々乳に合わせて作られた普通の部屋よりも何倍も広い部屋の天井にまで到達し、上下と先端からの快感がリンに送られ、更に膨乳が加速する。
「も、もうだめぇ…くぅぅう!これいじょう、ああん!だめぇ!おかしくなっちゃうよぉおおお!!!はぁああぁあぁぁぁん!!」
とうとうリンは意識を手放した……
「んっ、んぅ…わたし……ひゃん!冷たっ…って、何よこれぇ…」
リンの目に映ったのは、まさに「壁」。乳肉の壁であった。視界いっぱいに聳え立つ、高さ3メートルをゆうに超えているであろう。更には5、6メートル先の窓ガラスに胸の大きさの割りに小ぶりで、ほんのりと赤みがかった乳首が押し付けられていた。25メートル以上は恐らくあるだろう。
「一体何メートルあるのかしらこのおっぱい……まあいいわ。予想外だったけど好都合よ。これでSランクの知識を手に入れてやるんだから!」
意気込んでSランク市場を見てみると、希望品がバストで検索に掛かったものは数学の知識のみであった。
「深堀…サエコ……完璧な天才のあなたがおっぱいなんてものを欲しがるなんてね…ふふっ」
出品者の名前は「深堀サエコ」。超えたいと思っていた相手からその知識を譲り受けるなんて夢にも思わなかったことだろう。
「入札額は…950センチ。即決は1200以上ね。だったら1500センチよ。これだけのおっぱいをもらったら、サエコさんどうなるんでしょうねぇ♪」
契約を済ませると、例のメールと共に急速に胸は小さくなり、接地したままではあるが、なんとか移動できるまでにはなった。(2786cm→1286cm)
それからというもの、数学と生物化学の世界的権威としてリンは若くしてその名と身体を世界に知られるようになり、あの膨乳薬のお陰で世界の平均バストサイズをPカップにまで引き上げ、はたまた数学の分野でもリーマン予想を証明したりと「人外超乳の天才」として浅井リンという名を世界中に轟かせるのであった。