試着室Re

ケン 作
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《分岐B-a続2:おしゃぶり》


「もういや・・・これならまだ子供の身体の方がよかったわ・・・」


「じゃあそろそろまともな身体にしてあげるから・・・ほら!」


そこで私が千夏ちゃんの足先に引っかけたのはパパに履かせたのと同じ・・・私のパンツだった。
今度は部分変化じゃなくて全身変化のボタンだったから千夏ちゃんの身体はおっぱいもお腹もお尻も空気が抜けたように萎んであっという間に元の私と同じ6歳児の身体つきになった。


「それにしても千夏ちゃん私のママだっただけあって私と同じ年齢になると本当にそっくりなんだね!なんだか不思議な気分・・・・」


「そりゃそうでしょ、私達親子なんだから!」


「あはは・・・確かに『親子』だけどどこからどう見ても私の方がお母さんで千夏ちゃんが子供だよね♪そうだ、もっと親子らしいことしちゃおうっと♪」


まずは1歳児用の服に千夏ちゃんの手を通してボタンを押す。
ただでさえ小さな身体がますます小さくなりもう立っているのもやっとという感じだ。
実際ちょうど1歳になるくらいに赤ちゃんはつかまって立ったり歩き出す時期なのだ。
今の千夏ちゃんはまさにその身体になっている。


「上手く立てない・・・・壁とかにつかまらないと歩けない・・・・何なのよコレ!」


「わぁ〜!足をぷるぷるさせながら必死に歩いてる千夏ちゃん可愛い〜♪せっかくだからもっと可愛くなっちゃおうよ!」


次に私が持ってきたのはよだれかけだった。
それを付けられた千夏ちゃんはさらに一回り小さくなり、もう立てなくなってしまった。
たぶん今は生後8ヶ月くらいだろう。

「ほらママだよ〜!ハイハイしておいで〜!」


「もうこうなりゃヤケよ!」


千夏ちゃんはもうやけくそになってハイハイしている。
でも必死な表情と違ってそのハイハイはお世辞にも早いとは言えず、むしろ同年代の赤ちゃんと比べると遅いくらいかもしれない。
今の千夏ちゃんにそれを伝えたらどう恥ずかしがるか気になったけど今はまだ止めておく。


「はい!よくできました〜!じゃあご褒美にママのおっぱいあげるね・・・っとその前にこのおしゃぶりを咥えてもらうわよ!」


千夏ちゃんの身体はさらに小さくなり生後数日くらいの大きさ、ほとんど産まれたてのような身体になってしまった。


「せっかくだから私もブラを授乳用に変えて・・・っとこれでOK!ほらママのおっぱいでちゅよ〜!たくさん飲んで大きくなってくだちゃいね〜♪」


千夏ちゃんは不機嫌そうにぷいっとそっぽ向いてしまった。


ぐぅぅぅぅ〜!!

しかしお腹が空いてるのは隠せないらしく恥ずかしそうに顔を赤くしていた。
しばらくはどうにか我慢していたけれど、どうにも赤ちゃんの身体の欲求には勝てずとうとう私の乳首に吸いついた。


ちゅうちゅう・・・・ちゅうちゅう・・・・


「もう維持張ってないで最初からこうすればよかったのに!それにしてもこうしてみると本当に可愛いのね」


すー すー すー


しばらくするとお腹いっぱいになってしまった千夏ちゃんはそのまま私の腕の中で寝息を立ててしまった。


「あらあら、こうなっちゃうと帰るのに起こすのがかわいそうになってくるわね・・・そうだ秋良ちゃんの時と同じようにすればいっか!」


こうしてマタニティドレスを再び着てスカートの中に眠っている千夏ちゃんを入れ、ボタンを押す。
ちなみに今回は赤だけじゃなく全てのボタンを押して適合させることにした。
この方が千夏ちゃんが気兼ねなくゆっくりと眠れるからだ。
ついでに受精卵になった秋良ちゃんに対しても同じように適合させた。


「やっぱりこうなると凄く愛おしい存在に感じるんだよね♪もうこのまま私の娘にしちゃおうかしら・・・な〜んてね♪今日のところはこの辺にしておくけど明日また改めて戻してもらうから安心してね!今はゆっくりおやすみなさいママ・・・・パパ・・・」


私はあえてお腹を小さくせず臨月のまま家へと帰った。
この方がより千夏ちゃんを身近に感じるのだ。
これはきっと母性というやつだろう。
それが心の奥底から湧き上ってきてしまってしょうがない。



「今日だけは私が千夏ちゃんと秋良ちゃん・・・パパとママのママなんだよね♪」


そして次の日、再びあの店に来たら影も形も無くこつぜんと消え失せてしまっていた。
これでもうパパとママを元に戻す方法がなくなってしまったのだ。


「どうしよう・・・これじゃあパパとママを元に戻せないよぉ・・・・こうなったら私が本当に千夏と秋良のママになるんだっ!」


覚悟を決めてから数週間後、私は3560gの元気な女の子を出産した。

名前はもちろん『千夏』だ。

きっとあと1年もすれば今度は『秋良』を産むことになるのだろう。

私は良い母親になれるだろうか。私はこの子達を立派に育て上げられるだろうか。

不安はまだまだ山積みだけど私の母親としての道のりはまだ始まったばかりだ。


【出産END】