《分岐C:新しい服を探す 〜ビッグサイズ〜》
「さぁて、イチャイチャしているお二人さんは放っておいて私は自分の服を選ぼうっと!だって今日は私の誕生日なんだし、好きな服を選ぶ権利あるんだからね!・・・どんな服にしようかな〜♪」
私は試着室を出て店内をブラブラと散策しているとビッグサイズコーナーにたどり着いた。
といっても今の私が来ている身長220p用の服だってさっきこのコーナーから持ってきたんだけどね。
そしてビッグサイズコーナーを奥に進めば進むほど大きいサイズの服がズラリと並んでいた。
「ずっご〜い!こんなに大きい服が世の中にあるなんてビックリだよ!これなんて身長3mって書いてあるけどギネスでもこんなの着れる人いないよね?・・・あっ!そうか、この店では身体のサイズに合わせるんじゃなくて身体を服のサイズに合わせるから大きさの上限なんてきっと無いんだろうな・・・・」
規格外すぎる大きさの服を目の前にして驚くばかりの私は口をぽかんと開けたまましばらく眺めていた。
「せっかくこんな不思議な試着室のある店に来たんだから普通のサイズの服を選ぶのも何だかもったいないよね?どうせならここにあるような超ビッグサイズに挑戦してみたほうが絶対面白いだろうし!」
そして私は身長360p用のへそだしルックのタンクトップとホットパンツという何ともアメリカンな健康的エロスの漂うチョイスをするのだった。
もちろん下着もそのサイズに見合った超ビッグサイズ。バストは今の状態でもMカップあるのだからそれ以上・・・・とはいえ少し大きくしたくらいじゃ面白くないのでXカップという今よりも11カップも上の超特大サイズを選んだ。
ヒップの方も平均的な女性の身長だと考えても150pというあまりにも大きすぎるサイズだ。
「さすがにこれだけのサイズともなると持ち運びが凄く大変ね・・・」
当然ながらこれだけの大きさの服を抱える事はできないのでショッピングカート2つ分に分けて試着室へと運ぶのだった。
きっと事情を知らない人が見たらカーテンか何か途方もなく大きな布を運んでいるようにしか見えないだろう。だってこんなに大きい服があるなんて想像もできないしね。
「なんだかここまで大きいサイズだとドキドキしちゃうな・・・それにしてもこれ大きすぎてもう『着る』ことができないわね」
身長360pのサイズの服は身長220pの私でも140pも大きくなるサイズなのだ。
140p大きくなるって事は元々の身長110pの私でも一気に250pという大きさに・・・今の220pの私よりも大きくなってしまうという事。
こう言うと今私がどれ程大きな服を抱えているのか少しは分かってもらえるかと思う。
「なんかもうお相撲さんのまわしを無理矢理履こうとした子供みたいね・・・・まぁ一気に全部は着れないから仕方ないけどなんか不恰好だわ」
私はパンツが落ちないように両端を手で大きく上に持ち上げながらボタンの所へと近づいていった。
もちろん巨大パンツ以外は裸になっているので客観的には相当に不恰好だろう。
そして私はボタンを押した・・・・
ゴツンッ!!
「・・・ったぁっ!!もう頭ぶつけちゃったじゃないのよ」
身長220pの時は天井までまだまだ余裕があったのだがさすがに身長360pにもなると立っていられない。少し中腰の姿勢になる事でようやく天井に頭をぶつけずに済む高さになった。
「あっ!・・・・ちょ・・・お尻が重すぎてバランスがぁっ!!!」
ズズンッ!!!
大きな音を立てて私は尻もちをついた。身長360p、しかも一般女性の身長でも150pもあるような巨大なお尻を持ってるときたものだ。想像はできないけど体重もかなりの重さになっていることだろう。
「いた・・・くはないわね。これも大きなお尻のおかげかしら♪でもさすがにこのお尻は大きすぎたかな?まだブラ付けてないからお尻だけが大きいとどうしても重心が後ろになってしまうからバランスがとりにくくて仕方ないわ!」
そして今度はXカップの巨大なブラを装着しボタンを押す。
ムクムクと体積をましてブラを満たしていく巨大な乳肉。しかも身長360pの身体にとってのXカップなのだからそんじょそこらの爆乳とはもはや次元が違うと言っていい。
片方のおっぱいだけでバランスボールよりも遥かに大きく、私の視界は足元だけでなく数メートル先までおっぱいによって奪われてしまった。
「それじゃあ最後にへそ出しタンクトップとホットパンツを着て完成っと!」
さっそく試着室の壁一面に広がる巨大な鏡にその姿を写した。
もはや大きすぎる身体では試着室内でまともに立つこともできないので全身像は分からない、なので座った状態で鏡を見ることになるがそれでも十分すぎるくらいに私の身体の変化は分かった。
正面からだとおっぱいばかりが写ってしまうので顔から下がほとんど見えず、身体の側面を鏡に映すと巨大な尻肉が私の体重で潰れてホットパンツから溢れ、柔らかな餅を潰したかのように横へと広がっている。
「自分で言うのも何だけど凄すぎて何も言えないような身体になっちゃったわね!」
今の私は身長、体重、バストサイズ、ヒップサイズどれをとってもギネス記録に遥か差をつけて世界一の大きさに達している。
「ねぇ春香・・・なんて大きさになっちゃったの・・・・?」
「好きな服を買ってあげるとは言ったけどこれはいくらなんでも大きすぎるんじゃないのか?」
イチャイチャしていたパパとママもさすがにこれだけの大きさになった私に気付かない訳がなく、いつの間にか近づいてきて驚いた表情を見せていた。
「何言ってるの?これでもまだまだ遊び足りないくらいだよ!・・・・それにしてもパパもママも凄くちっちゃくなったね〜♪」
身長180pのパパと185pのママはちょうど今の私の半分の大きさ。
座っている私の座高にも及ばない小さな存在。
(一応言っておくけど私の身体が胴長なんじゃなくてお尻が大きすぎて座高が高くなってるからだからね)
さっきまででも力の差があったのにこれじゃあもう本当に子供みたいな大きさだ。
もっとも体重と力の関係を考えるともう赤ちゃんと大人のような大きな力の差があるんだろうけどね。
「ほらパパまた抱っこして上げる♪どう?今度は身体のほとんどがおっぱいに埋もれちゃうでしょ?」
パパを捕まえて谷間に入れるともう頭しか見えない。
最初はジタバタしてたけどその衝撃の全てが乳肉に吸収されてしまい無意味だと悟るとパパはおとなしくなった。
「春香!!いいかげんにして!!そんな事をしてるともう服を買ってあげませんよ!!いくら身体が大きくなったってあなたは子供なんだからそれを買うだけのお金をもってないでしょ?」
「え〜!!約束が違うよ〜!!それにもっともっと凄い服着たかったのに・・・まぁでも試着室に入りきれなくなるから無理かな・・・・・」
私がそう諦めかけていた時に天井から店内アナウンスが聞こえてきた。
『春香様は当店オープンしての初めてのお客様ですので特別に御代はいただきません。それから試着室にある赤のボタンを長押しすると奥に続くさらに特別な試着室へと勧めます。どうかご自由にご利用くださいませ』
「うわ〜!店員さんありがとう〜♪・・・・ねぇママ今の聞いた?これでもう私がどんな服を選んでも文句ないよね?」
「でも物事には限度ってものがあるでしょ!?」
必至になって私を止めようとするママを無視して私は赤のボタンを長押しして現れた扉をくぐり奥にあるさらに特別な試着室へと進むのだった。