シンクロハーモニーこぼれ話 第2話 前編

黒猫大和 作
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「・・・美奈です。」

カリカリカリ・・・
昼下がりの静かな教室の中に、教師の声と鉛筆を転がす音だけが響く。
「・・・で、スコットランド女王メアリ=ステュアートはエリザベス1世を廃位させようとした陰謀に巻き込まれて処刑され・・・」
現在は世界史の時間である。はっきりいってつまらないことこの上ないであろう。
美奈もその一人であったりする。
(ふぁ・・・眠い・・・)
窓際の席なので日差しが当たって心地よい。
292センチの巨大なバストを机に乗っけているのですごく楽な状態。
(・・・これは眠るしかないかなぁ。)
向こうで睡魔が呼んでいる。しかし、
「・・・では、美奈さん?1588年エリザベス一世がスペインの無敵艦隊を打ち破ったのは、どこでしたか?」
教師に指名され少しびっくりしたが、ゆっくりと立ち上がりつつ黒板を見て答える。
「・・・アルマダ海戦です。」
「・・・せ、正解です。(まったく聞いてなさそうだったのになぜ答えれるの?)」
美奈はまたさっきと同じように座った。
「さて・・・」
美奈はだんだん寝ているのかおきているのかわからなくなってきた・・・

「・・・ァリ・・・アリ様!メアリ様!」
誰かが私の体を揺さぶっている。それにつられて巨大なバストも大きく揺れた。
「メアリ様!起きてください。まもなくエリザベス女王がいらっしゃられます。急いで身支度を。」
メイド服をきた女の人が私を揺り起こしている。
「・・・ん・・・もう少し寝かせてよぉ・・・それにあたしは美奈だよ。」
「何を寝ぼけているんですか!は・や・く・起きてください!」
むりやり布団を剥ぎ取られる。
(・・・ん?布団?)
美奈がゆっくりと体を起こした。周りを見て愕然とした。
「・・・どこ?ここ?」
見たこともないシックなつくりの大きな寝室。それにまるでお姫様用のようなベッド。
さっきまで教室にいたはずなのに。
「やっとおきましたか。早く身支度を済ませてくださいね。」
「誰?あなた?」
「・・・まだ寝ぼけているんですか?身の回りのお世話をさせていただいているシスカ=ウォルシュですよ。今日はエリザベス女王がいらっしゃるのですからいつもよりもっと身だしなみをきちんとしないと・・・」
(????どういうこと?)
わけがわからなかった。さっきまで学校で授業を受けていたわけなのに・・・
「さ、メアリ様。身支度を始めしょう。」
「あの〜だから私は美奈なんですけど・・・」
「じゃあ早速その服を脱いでいただいて・・・」
(スルー!?)
埒が明かないのでしかたなくなされるがままにした。
その間に状況を理解しようと試みる。
(さっきまで教室で授業を受けていたのよね?でも、気がついたらなんかお姫様みたいになってて・・・そういえばさっきエリザベス女王がいらっしゃるとかどうたらこうたら・・・あぁ〜もうわけがわかんない!)
試みは失敗に終わった。
寝巻きを剥ぎ取られ、上半身裸になっていた。巨大で元気な胸がロケットのように垂れることなく前に突き出している。
ふと気がつくと、シスカさんが私の胸をじーっとみている。
「はぁ・・・いつみてもうらやましいですね。こんなに大きな胸。」
「え?あ、ども・・・」
どうしていいかわからず適当に相槌を打つ。
「おっといけない。はやく着替えないと。」
また着替えを再開させる。
おくからものすごく上品なドレスが出てきた。ウェディングドレスのようなゴージャスな中に落ち着いた大人の感じのきれいな花の刺繍。
胸のところは美奈の大きさに合わせるように大きくなっており、あくまでも上品に開いている。
まさにシンデレラドレス。自分のような一般市民がきていいのかしらと躊躇するほどの美しさだった。・・・胸の大きさの時点で一般市民ではない気がするが。
「これはスコットランド随一の職人に作らせたメアリ様のドレスです。どうでしょう。」
冗談抜きで美しかった。女性なら絶対着たいと思わずにはいられないであろう。
それに腕を通せるなんて・・・と、少なからず緊張してしまう。
「?何をそんなに緊張なさってるのですか?そんなに硬くならないで、さ、どうぞ。」
意を決して着る。ドクンドクンと心臓が鼓動しているのが聞こえてくる。
・・・
鏡に映っている女性を見て、美奈は見とれてしまった。
(これが・・・私?)
髪を後ろに流しておとなしい感じに。いやらしくなく上品に存在を表している巨大な突き出した胸。それに反比例しているかのような細く引きしまっているウェスト。
衣服もメイクも完全に調和しており、一つの芸術作品のようだった。
「いかがでしょう。メアリ様。」
だから、私は美奈です。と突っ込むことも忘れて美奈は鏡の中の自分に見とれていた。
しばらくそのままの状態でいたら、コンコンと扉をノックする音が聞こえてくる。
「・・・失礼いたします。メアリ様。そろそろエリザベス様がご到着になられます。」
老紳士が扉を小さく開けて用件を伝える。
「わかりました。すぐお連れしますので。」
シスカさんが答える。
「ではメアリ様、参りましょう。・・・今回はあなた様のお命にかかわる問題ですのでくれぐれもお願いしますよ。」
なにげにすごいことをいわれたりする。
「え?え?命にかかわるってどういうこと?ちょっと、え〜〜〜?」

移動しがてら、シスカさんはこれまでのことを説明してくれた。
メアリはスコットランドの女王であった。
夫が暗殺されたのち再婚。しかし、その男が実は世間ではメアリの元夫の殺害を企てたと見られていたため人民の反乱が起き、しかたなくエリザベス女王へ亡命の申請をしているところなのだという。
今日はその結果を直接下される日なのだということらしい。
(・・・どっかで聞いた話の気がする。)
が、なんだったか思い出せない。それより
(なんでこんなとこにきてるんだろう)
という気持ちのほうがはるかに強かった。しかもそれに流されている自分が情けない・・・
しばらくお城の中を歩いた後、玉座の間に案内された。

「・・・真奈?なんでこんなとこにいるの?」
第一声がこれであった。
玉座の間の中央のいすに座っていたのは、美奈と同様にゴージャスなドレスを着た真奈であった。
シスカさんがすごい形相で美奈を制す。
「・・・な!なんていう暴言を!申し訳ございません、エリザベス女王様!」
「エリザベス!!!???真奈が!?」
「よ、呼び捨てだなんて!!!!!誠に、まことに申し訳ございません。」
シスカさんが泣きそうな顔で謝る。それらの問答が収まった後、真奈ことエリザベス女王はゆっくりと口を開いた。
「いえ構いません。・・・さて、メアリ様。こちらであなたを保護してほしい、そういう願いでしたね?」
「・・・美奈ですってば。」
「は、はい!!そのとおりです。」
美奈の反論よりも大きな声でシスカさんが返答する。
「わかりました。許可します。あなたたちを保護しましょう。どうぞごゆるりと休まれよ。」
(またスルー!?)
「はっ!アリガトウございます。」
もう美奈は突っ込みきれなくなってきた。そうともしらず、シスカさんはとてもうれしそうに返事をした。
「それと、メアリ様。あなたとは個人的にお話したいわ。あとで私の部屋においでになられて。」
そういうと真奈は立ち上がって後ろの扉から出て行った。

部屋に戻ると、はぁ、とため息が出た。重苦しい雰囲気から開放されたのだ。
「よかったですね、これで命の保障ができました。」
「・・・そうだね。」
そんなことよりも真奈=エリザベス女王ということのほうがショックだった。
(気になるなぁ。あとで来いっていってたし。今から行っても良いよね。)
そう思うと足がもうエリザベス女王の間に向かっていた。

「ようこそ。待っていたわ。・・・あなたたち、下がって頂戴。」
エリザベスの間に着くと笑顔で迎えてくれた。ゴージャスな衣装に包まれた巨大な胸が揺れている。
護衛兵たちを下がらせて、二人きりになった。テーブルと乳越しに会話をする。
「メアリ様、やっとゆっくり話せるわね。」
「・・・美奈です。」
「ところで・・・」
(また、スルー!?)
真奈がゆっくり立ち上がって美奈の周りをゆっくりと回りながら、品定めするかのようにじろじろと美奈を見てくる。
歩くテンポにあわせて胸も揺れる。
ちょっと視姦されているようでやな感じである。
「あの・・・」
「あらあなた、私よりも胸が大きそうね。」
(!)
唐突に胸のことを言われ恥ずかしくなった。真奈はかまわず続ける。
「ちょっとさわるわね。」
横からドレス越しに真奈の手が美奈の胸に触れる。体がビクンと反応した。
「やわらかいのに弾力があって・・・垂れてもないし。」
ゆっくりと撫で回される。美奈はすこしずつ体が熱くなってきた。
「あ、あの・・・」
「まだよ。」
動きを制され、仕方なくとどまる。どんどん動く範囲が大きくなっていく。
すごくいい肌触りのドレスが、胸にこすれて気持ちよい。
「あっ・・・ぁ・・・」
ちょっとずつ感じてきている。
真奈の手は円を描くように少しずつ胸の頂上へ迫っていく。が、頂上にある乳首には触れない。
美奈にはそれがじれったくなってきた。
「・・・くん・・・ぁん・・・・」
どんどん気持ちよくなって来る。乳首も立ち上がってきた。ドレスに二つ浮き出てきている。
「あら、あなた感じているのかしら。いけない人ね。」
真奈はこんどは、ドレスの開いた胸元から谷間に手を差し込む。
「うん!・・・ぁん。やっ!・・・」
自分の胸の中でなにかがモゾモゾ動く感じがしてくすぐったい。
真奈の手はそのまま美奈の胸をもみ始める。
「すごい・・・すごい乳圧だわ。つぶされそう。」
真奈はさらに手の動きを激しくさせていく。
「・・・ひゃん!・・・ぁ、くぅん!あっ・・・」
気持ちよくて仕方がなかった。乳首もドレスを突き出さんばかりに突き出している。
「あ、ああ・・・あぁん・・・ィイ。」
そろそろイきそうなところで扉がノックされる。
真奈は動きをやめて衣類を正してから、扉を開ける。
「エリザベス様。オランダのオラニエ公ウィレムの使いの方々がいらっしゃいました。」
扉から伝令係が用件を伝える。
「そう・・・わかったわ。応接の間に案内して。私もすぐに向かうわ。」
「かしこまりました。」
ぱたむ、と扉が閉められる。
「というわけなの。せっかくいいところだったのに・・・ごめんなさいね。」
美奈は呆然としながらも承諾し、自室に戻ることとなった。

自室に戻った後も、美奈は落ち着かなかった。
いいところでお預けを食らってしまったのだ。このやり場のない衝動をどうしたものか。
ふと、扉ががちゃりとあく音がした。外から、18歳ぐらいで長身の美少年が入ってきた。
「母上。うまくいったのですね。」
「は、母上〜〜〜〜!!!!!????この、私が!!??」
美少年は突然のことに目を白黒させながらもコクリとうなずく。
「ええ、あなた様は私の母上のメアリ=ステユアート様です。そして私は息子のジェームスですが。」
「・・・っていうか、あたし美奈ですけど。それにまだ16歳・・・」
「それよりも母上。エリザベス様に保護していただくことができてよかったですね。」
「・・・君もスルーするんだ・・・」
だんだんふてくされてきた。
ふと、ジェームスと目が合った。どきどきする。
だんだん、さっきのお預けを食らっていた欲求が目覚めてきた。美奈にふとある考えが浮かぶ。
扉の鍵を閉めて、ベットに座る。
「母上?どうなさいました?」
ジェームスが不思議そうに美奈を見つめていた。