シンクロハーモニーこぼれ話 第2話 後編

黒猫大和 作
Copyright 2005 by Kuronekoyamato All rights reserved.

「じゃ、処刑」

「ねぇ、ジェームス。ちょっとこっちにいらっしゃい。」
手招きして『息子』を呼ぶ。不思議そうな顔をして美少年が近づいてくる。
「目をつぶりなさい。」
「え?」
唐突な命令にジェームスはしどろもどろになる。
「いいから。」
やがて観念したように目をつぶった。
美奈はそれを確認してから、ジェームスの口に自分の口を近づけてキスをする。
「!」
ジェームスは驚いて目を見開いたが、美奈の手が後ろで組まれていて逃げれない。
しばらく口付けを交わした後、美奈がゆっくりと口を離した。
「は、母上?」
ジェームスがうろたえている。母親と口付けしたから当然といえば当然である。
美奈はベッドに座ったまま、差し出すように胸を寄せ上げた。巨大な胸が突き出されて迫力が増す。
「揉みなさい。」
「は?」
「いいから揉みなさい。」
「し、しかし。」
「早く揉みなさい。」
ジェームスはうろたえていたが、しばらくして意を決したように恐る恐る美奈の胸に震える手を伸ばした。
「・・・ぁ。」
真奈の手とはまた違った感触である。力強さとやさしさが混じったような手だった。
「いいわ。・・・やさしくね。」
「は、はい。」
いわれたとおり、ジェームスの手はゆっくりと優しく美奈の胸を揉み始める。
ムニュムニュと美奈の胸が変形していく。なかなかうまい。
さっきの名残もあってか、早くも美奈は感じ始めてしまっている。
「・・・ぁん。・・そう。・・・そのまま。」
美奈の胸に張りが増してきた。乳首も立ち始めている。
「・・・はぁん。・・・ぁ・・・乳首も、いじりなさい。」
「は、はい。」
ジェームスは言われるがままに美奈の乳首に触れる。
「ひゃん!・・・そう、いい。」
ジェームスはぎこちなく、乳首をつまんだり転がしている。
「・・・くん!・・・ぁぁん・・・いい。」
乳首が痛いくらいにたっている。発射体制が着々と準備できてきているようだ。
「・・・吸いなさい。」
ジェームスは無言でうなずくと、顔を美奈の乳首に近づける。ジェームスの吐息が乳首にかかってくすぐったい。
「・・・はやく・・・ね。」
懇願するように美奈がいう。
ジェームスが恐る恐る口に乳首をくわえる。敏感な部分が生暖かい物に包まれて快感が美奈の全身を駆け巡る。
「ひゃん!・・・いいよぉ!そのまま舌も使って・・・」
いわれたとおりジェームスは舌で乳首を転がし始める。
舌が乳首に触れるたびに強烈な刺激が走る。
「あぁん!!・・・ひゃん!!・・・もう、だめ。・・・吸って。」
吸引が始まる。チューチューと音が響く。
「あぁぁぁん!!!イクぅ!!!」
ビュッビューッ、と美奈は両方の乳首からミルクを噴出する。
ビクンビクンと美奈が快感に打ちひしがれている。ミルクもとめどなく流れている。
ジェームスはひたすらあふれてくるミルクを飲んでいた。
「あぁ!!イイ!!もっと飲んで!!もっと吸って!!!」
しばらくしてジェームスは満腹になったのか、安らかな寝息を立て始めた。
それを見つめる美奈の顔は聖母のようであった。

翌日。美奈はエリザベス女王こと真奈に玉座の間に呼び出された。
心なしか怒っているようにも見える。
「あの・・・なんの御用でしょうか?」
真奈にキッとにらまれる。美奈はかなりびびった。
「・・・メアリさん。あなた、昨日、男性とこともあろうに交わったそうですね。」
「!!いや、交わってはいないですけど・・・」
「ではなぜ、昨日あなたの部屋へ男性がはいっていったのですか?そしてなぜ、その後あなたのあえぎ声らしき物音がしていたのですか?」
「・・・それは、あの・・・」
(うかつだった。)
いまさらなんであんなことしてしまったんだろうと悔やんでも仕方がなかった。
「どうやら図星のようですね。・・・あなたは一国の女王そして今はイングランドに保護されている身。そういうはしたない行為は慎んでいただきたいものです。」
きっぱりと言い放たれ、ちょっと美奈は頭にきた。
「ちょっと待ってください!元はといえば、真奈が昨日あんな中途半端に胸を揉んで終わらせたからこうなったのよ!」
「「「なっ!!!!!?????」」」
その場にいた全員がいっせいに真奈を見る。真奈は顔を真っ赤にして怒り出した。
「それは関係ありません!!」
「いいえ!大いにあります。あんなことされたらこっちだってムラムラするわよ!」
だんだん話が過激になってきた。
「もういいです。今日は注意だけにしておこうかと思いましたが、気が変わりました。メアリ=ステュアート、あなたは反逆を企てた反逆者として処刑します!」
「はぁ!?」
「いまここで、あなたを処刑します。」
「はぁ!!??」
いつの間にか兵士に取り押さえられて身動きが取れなくなっている。
そして、兵士の一人が銀色に輝く剣を天に掲げる。
「やりなさい。」
真奈が冷徹な表情で言い放す。と、同時に剣がまっすぐ美奈の首向かっておろされる。
「!!!!!!」

・・・
ごつん。
突然の衝撃で美奈ははっと目が覚める。
そこはいつもの授業風景だった。
「・・・あれ?」
周りをゆっくり見渡す。いつもの風景に安堵する、と同時にとなりにいる人を見上げる。
そこには、引きつった笑いをこめる教師がたっていた。
「・・・美奈さん。おはようございます。」
冷や汗がたらーっと一筋流れる。
「お目覚めのところ悪いんですが、少々ご起立お願いできますか?」
「・・・はい。」
その後、美奈は20分間、立たされ続け超難解問題を延々とやらされた。

後談
美奈はしばらく真奈を女王様だと思い、腫れ物に触るかのように接してしまい、真奈に不審がられた。
そして、衣類の趣味がすこしシックになっていた。