放課後めがね

黒猫大和(物語)・魔さつき(挿し絵) 作
Copyright 2005 by Kuronekoyamato (story)
Copyright 2005 by Masatsuki (picture)

俺は学校が退屈だった。
つまらない授業。
同じ風景。
最近ではなんか学校が騒がしい。学校祭なるものがあるらしい。
が興味がない。
帰ろうか、と真剣に考えている自分がいた。
「ちょっと!そこ、なに帰ろうとしてるのよ。」
「ちっ、見つかったか。」
メガネの女に捕まった。
イインチョウ、なる役目を自ら志願して請け負った物好きな女である。
俺は正直こいつが苦手。
なんだかんだいって俺にちょっかい出してくるし。
「見つかったか、じゃないでしょ!学校祭でのクラスの出し物決めてるのに帰ろうとしないでよ。」
ずいずいずい、と俺に近寄ってくる。
そう、今は授業後。俺らのクラスは出し物が決まってないため残って出し物決めをしていたのだ。
俺は興味がないのでこそ〜っと抜け出して廊下を歩いていたところであった。
「んなもん、やりてぇやつが決めればいいだろ。」
「みんなで決めなきゃ意味がないでしょ。だから君も会議に参加しなさい。」
俺の腕をつかんで引っ張ってこうとした。
あ、委員長の手、意外にあたたかいな。
っておい、俺は何を考えているんだ。
腕をあわてて振りほどく。
「とにかく、俺は興味がないんだよ。っていうか俺が学校に退屈してるの知ってるだろ?」
そう、俺はクラスでもかなり浮いていた存在だった。
そこそこの成績を誇っているにもかかわらず、学校に退屈していたのが原因である。
どれをとってもやる気なし。なのにそこそこできる。
浮いた存在になるのにそんなに長くは掛からなかった。
「そんなの知ってるわよ。でも、それはこれから楽しくしていけばいいじゃないの?」
またお説教か・・・うんざりしてきた。
委員長はそんな俺にもあれこれちょっかい(世話)を出してくる。
こういう場合は聞き流して逃げるに限る。
「はいはい、興味があることが学校に出来たらな。」
そういって俺は踵を返した。
「ふぅん、逃げるんだ。」
ピタっと俺の足が止まる。
「なんだと?」
「君は自分で勝手に決めつけて学校から逃げるんだ。」
「るせぇ、俺は逃げてなんかいねぇ。退屈してるだけだ。」
「そうやって決め付けてるんだよ。もし違うんだった私に見せてみないさいよ。根性のあるところ。」
「んだと?」
そういうと委員長は俺の腕をつかんで引っ張っていく。
おいおい、学校祭の会議に参加しなくていいのか、といい損ねたことに俺は気づいていなかった。

空き教室。
ここに俺は委員長に連れてこられた。
「で、どうすりゃいいんだよ。」
早速、口を開く。
「ちゃんと見せなさいよ?根性あるところ。」
委員長が机に手を置いて自信たっぷりにいう。
俺はこのとき委員長のメガネがきらりと光ったような気がした。
「じゃあ触ってみる?あたしのおっぱい。」
え?
さらりと委員長はすごいことを言ってのける。
「おいおい、委員長。お、お前、自分がなに言ってるかわかってんの?」
対照的に俺は動揺しまくりだ。
マジで委員長がそんな事いうとは思えない。
そうだ、コレは俺をからかっているんだ。
普段の仕返しとばかりに、俺を動揺させまくってその様子を見てからかうつもりだ。
そうだ、そうに違いない。そうじゃなきゃ、あの委員長が・・・
「さっきから何をオロオロしてるのよ。君らしくもない。」
ぐはぁ。
委員長、その、机に両手を置いて胸を強調するポーズはちょっと、刺激が強いっていうかマジなのかよ。
挑発してるのか?
そういえば、普段まじめな子はなんかの拍子に大胆になるってなことを聞いたことあるような・・・
って今はそんなことを考えている場合じゃないだろ。
「ほら、根性があるんでしょ?なら触ってみなさいよ。」
だんだん、のどがカラカラになってくる。
確かに委員長は魅力的って言うか、その一般的に見てもかわいいの部類に入ると思うし、クラスで浮いている俺にも優しくしてくれるし、その、スレンダーの癖に胸は学年一でかいって話だし・・・
っておい、俺は何を考えているんだ。
まともな思考が出来なくなってきた。
っていうか何でこんなことになってきたんだっけ。
ああ、もうそれすらも考えられねぇほど頭がパニくってる。
この教室には誰もいない。
オソウナライマシカナイ。
頭の中でだんだんおかしな考えが生まれてくる。
イインチョウガサソッテキテルンダゾ。
ああ、理性が吹き飛びそう。
メトハナノサキジャナイカ。
頭の中で、理性と煩悩が相撲をとっているが煩悩が圧倒的強さを見せて理性を寄り切ろうとしている。
「ああ、もう!じれったいな!」
そういうと、委員長は制服に手をかけて自分の胸をはだけた。
「ちょっ・・・委員長?」
ああ、もう何がなんだかわけがわからない。
手紙で俺は呼び出されただけなのに、なんでこんなことになるんだ?
それ以前に、なぜ委員長はノーブラなのか。
ちょっと、学生さんには刺激が強すぎる。
だがかろうじて、頭の中の理性が土俵際で踏ん張っている。
「ほら、触ってみたら?それともあたしじゃ、イヤ?」
委員長は、そういいながらさっきの胸を強調するポーズで俺を見てくる。

IN 俺の頭の中
『寄り切りー、寄り切りー。寄り切りで煩悩の勝ち〜』
委員長の最後の一言が理性を吹き飛ばした。
「・・・い、いいんだな?」
そういうと俺は震える手で委員長の胸に触れた。
「ぁ。」
委員長の体がびくっとした。
「・・・やさしく、ね。」
ささやくように委員長が俺に言う。
俺は言われたとおり、ゆっくりとやさしく委員長の胸を揉む。
「ぅん。そう。」
俺はそのままゆっくりと揉み続ける。
委員長の胸は・・・温かく、そして柔らかかった。
揉むとマシュマロみたいにやわらかく変形して、中から確かな弾力で押し返してくる。
気持ち良い。揉んでいて飽きない。
委員長ってこんなに温かくてやわらかいんだ。
俺は胸を揉みしだくことに没頭した。
「・・・ぁん、はぁはぁ・・・」
委員長は顔を赤く染めながら俺を見ていた。
メガネの向こうの大きな瞳はとてもやさしげだったのが印象的だった。
俺の手によってムニュムニュとやわらかく変形していく自分の胸を委員長はどう思ったのだろう。
どんどんと俺の手は動きを活発にさせていく。
それにあわせて委員長の胸も激しく形を変形させていく。
そして手を止めるとプルンとはじけるように元の形へ戻っていく。
そんなことを繰り返していた。
すると、胸の頂上に異変がおき始める。
「・・・ぁん・・・あ、乳首、たって、きちゃった・・・」
その一言で、俺は乳首に視線を移す。
そこにはピンクのきれいな乳首が己の存在を誇示していた。
ゆっくりと乳首に指を添える。
「きゃぅ」
ビクンと委員長のからだが跳ねる。
「あ、その・・・ゴメン。」
なぜか俺は謝ってしまった。
「ううん、いいよ。ちょっとびっくりしただけ。そのまま触って。」
「あ、ああ。」
もう一度、おそるおそる指を伸ばして委員長の乳首を摘んだ。
「・・・ぅん・・・」
確かな弾力で反発してくる。
今度は離さずにゆっくりとクリクリいじる。
「・・・ぁん・・・きゃぅ・・・」
小さくでも確かに委員長は感じていた。
より乳首は硬さを増していく。
と、顔を上げて委員長の顔を見てみると委員長は潤んだ目で俺を見ている。
この状態でそんな目をされると破壊的な威力がある。
俺は目がそらせなくなってしまった。
自然と手がとまる。
と、突然委員長の手が俺の頭に伸びて引き寄せられる。
「ちょっ、あっ!」
危うくこけそうになる。
つんのめった先にあったのは・・・
ふにゅん。
「うりうり・・・どう?私のおっぱい。気持ち良い?」
どうやら委員長の胸に挟まれてるらしい。
やわらかくて温かい。気持ちいい。でも息ができない。
もがこうとするが周りがやわらかくてどうやっても抜けれそうにない。
「・・・ぁ、おっぱいの内側で動かれると・・・」
いやいや、動かないと苦しいんですよ。マジで。気持ちいいけど。
とりあえず手を動かして胸をつかむ。
そしてとりあえず揉んでみた。
「ん・・・ふぁぁん・・・」
とたんに委員長の力が弱まる。
その隙に乳房の牢獄から逃げる。
あやうく天国と地獄を味わうところだった、と真剣に思った。
今度は反撃とばかりに激し目にもんでみた。
「くぅん!はぁん!」
委員長は敏感に反応する。
とどめとばかりに同時に乳首も攻めた。
「そ、そんな同時にやられると私・・・ああぁん!!!」

学校からの帰り道。
「・・・すっかり暗くなっちゃったね。」
「・・・ああ。」
口数すくなに俺と委員長は並んで歩いていた。
今日の夜空は満天の星空である。
目の前にゆるい坂がある。
ここを上ったT字路で二人の帰り道は分かれる。
と、突然委員長は坂を駆け上りだした。
そして頂上に上ったあと俺を見下ろしながら言った。
「これで君は学校が楽しみになったでしょ!なんたって学校には私がいるんだからね。コレでもつまらないとか言ったら、真剣に私怒るからね!ちゃんと学校にくるんだぞ!」
そういうと委員長は走って帰ってしまった。
すっかり俺はその姿に見とれてしまっていた。
「・・・ったく、かなわねぇな。」
確かに委員長のいる学校が楽しみになって知る自分がいる。
俺は空を見上げた。
ああ、今夜の夜空がこんなにきれいだなんて気がつかなかった。

後日談。
翌日、俺が出した出し物案に決定した。
みんな俺が発言したことに衝撃を受けていたが、それよりもなぜか異常なまでに委員長が賛成してくれたからである。