朝
皆様、おはようございます。
私、この度オペレーターを担当させていただきます、神楽家ご息女、沙織お嬢様専属の執事で御神 歩、と申します。
以後お見知りおきを。
今回は、私、歩の専属執事としての日々の仕事をまとめるように、と命じられたため、一日の仕事内容を書いていきたいと思います。
一体何を書いていいものやら・・・おっと、失言でした。
さて、早速ですが我々の朝は早いです。
雇い主でありますわが主、沙織様(私は沙織お嬢様の『お小遣いの一部』で雇われています)よりも早く起きていなくてはなりません。
というわけで、最初の仕事はお嬢様を起こすことから始まります。
コンコン
「お嬢様。沙織お嬢様。おはようございます。起きてください」
・・・無反応。
これはいつものこと。
お嬢様は寝起きが悪いため、ちょっとやそっとじゃ起きません。
仕方なくドアを開けて部屋に入ります。
そこはまさしく絵に書いたような、「お嬢様」な部屋。
広い間取り、日の光がいっぱいに差し込む大きな窓、、、etc
そして天蓋のついた大きなベッドに、お嬢様は横向きになって絵画の聖母マリアの如く穏やかな顔をして寝息を立てています。
厳密には『横にならざるを得ない』というのが正しいでしょうか。
あ、申し遅れていましたが、お嬢様の胸、すなわちバストは一般人のソレとは比較になりません。
・・・小さいほうで、という意味ではありません。
大きすぎるのです。
本人は一切気にしていないようですが。
体つきは、少女というほうが相応に感じるくらい線が細く、一個の美術品なみに均整が取れています。
そんじょそこらのグラビアアイドルなど目ではございません。
そして、そのすばらしい体を文字通り覆い隠してしまうほどの巨大な乳房をもつ人物、それが沙織お嬢様です。
たしかこの間、「もうすぐ、4mの大台だわ」とかなんとかいっていたのを覚えています。
おっといけない。
私はその巨大な胸とともに眠っているお嬢様を、一刻も早く起こさなくてはありません。
トントン。
「お嬢様ー。朝ですよー。起きてください。お嬢様ー」
「・・・ん・・・ぅん・・・もう少し・・・」
まだダメですか。
お嬢様のコレにも困ったものです。
「ダメです。起きてくださ〜〜〜い」
さすがに耳元で声を出したら、お嬢様も目を覚まします。
「きゃ!・・・ん〜〜もう!耳元で大きな声を出さないで!びっくりす」
「はい、沙織お嬢様、おはようございます」
おかんむりなお嬢様の言葉をさえぎって、満面の笑みで朝の挨拶をかけます。
そうすると決まってお嬢様は、
「う・・・ぅん、おはよう」
と、少々顔を赤らめながら答えられます。
これもすっかり習慣になってしまっています。
自分で起きられるとなおよいのですが、コレでいいと思っている自分もいるわけでして・・・
そんな朝の至福の時も束の間、私には急いでしなくてはいけない仕事があります。
それは。。。
「お嬢様、早く起きてください。ただでさえお嬢様は着替えに時間がかかるのに、その大きな胸のおかげでさらにかかるんですから」
「急かさないでよ、わかってるわ」
そう、お着替えです。
お嬢様は一般人をはるかに凌駕するその胸のせいで、手伝う人がいないと満足に着替えることもままならないのです。
厳密に言えば、前の部分のボタンなどにまったく手が届きません。
「さ、お嬢様こちらへ」
「はいはい」
お嬢様を三面鏡の前に立たせます。
3つの鏡にそれぞれのアングルで現れるお嬢様。
そこに写るお嬢様は、改めて見て美人だと思います。
イギリス人のお祖母様の影響で、日本人的な美しさと北欧人的な美しさを兼ね備えてらっしゃいます。
大きく愛らしい青い瞳、透き通るような輝きを放つ長い金髪、すっと整った鼻、きゅっと引き締まった唇、キメ細やかな白い肌・・・
一つ一つが彫刻品のように整っていて、それらがその小さなお顔にバランスよく配置されています。
それにくわえて、そのすべてを包み込むような巨大な胸。
そこにいるだけで人の目を引く魅力を持つ人、それがこの沙織お嬢様でございます。
「ちょっと、なに人の顔をジロジロ見てるの?早く着替えるんじゃないの?」
はっ!見とれすぎました。
惹きつけすぎるのも少々問題かもしれませんね。
「はい、それではボタンをはずしていきますね」
お嬢様の前に立って、パジャマのボタンをはずしていきます。
はずす前から、内側から強大な圧力によって限界まで引き伸ばされているパジャマが悲鳴を上げているのは、この際無視です。
ボタンとボタンの間の隙間からは、お嬢様の白い素肌が覗いています。
そのため、一つはずすのに結構な労力と時間を有します。
グググ・・・・パチン
1つ目が取れたとき、お嬢様はモゾモゾと動かれます。
私が一生懸命力をこめて服を押したりするので、胸を揉まれている感触がするのかもしれません。
「お嬢様、すこしの辛抱ですからね」
「わ、わかってるわよ。早くして頂戴」
2つ目に手を伸ばしたとき、私は常々思っていることを聞いてみました。
「お嬢様、やはりパジャマが小さすぎるかと思うのですが」
「やっぱりそうかしら。まだコレにしてから一ヶ月もたってないのになぁ」
一ヶ月でそんなに大きくなるんですか?お嬢様の胸は。
3つ目に指がかかったときです。
「ぁ」
お嬢様は動いた拍子に胸を張ってしました。
その瞬間。
プツッ!プツッ!プツッ!
ついに、その胸の圧力に耐えられなくなったボタンが吹っ飛んでしまいました。
唖然としている私。
「・・・やっと楽になったわ」
反対にすっきりとした表情のお嬢様。
「それにしても、また大きくなっちゃったのかしら。まだ一週間は耐えれると思ってたんだけどなぁ。新しいのを作らないといけないかわね」
言葉の割には嬉しそうなお嬢様。
なんにせよ、いちいちボタンをはずす手間がなくなったのは幸いです。
上下のパジャマを脱がせます。
純白の清楚な下着に包まれたお嬢様のお姿。
あらわになるお嬢様の巨大な胸。
開放されたことを喜んでいるかのように弾んでいます。
重力に負けじと先端はつんと上を向き、力強く前方にせり出しており、見るだけで分かるほど中身がたっぷり詰め込まれたように満々と張りきっていて、まだまだ大きくなることを予感させます。
しかもお嬢様はこの胸に相当の誇りを持っていらっしゃるので、私の前で胸を張って「見て頂戴」といわんばかりに突き出すことが多々あります。
視界がすべてそれで埋まってしまい、相当な迫力を持っています。
さて、その大きな胸を包み込むブラジャーをつけるのもまた一苦労です。
お嬢様は「寝苦しいから」と言って、寝るときはブラをあまり着けません。
よって朝の貴重な時間のうちの大半がお着替えに要します。
「はい、お持ちしましたよ」
「ありがとう。・・・・ん〜、よいしょ」
私が特注のブラジャーを載せた台をもってくると、お嬢様は台の上のブラジャーに収めるように胸を下ろします。
ドスンドスン。
重々しい音がしますが一切無視です。
「いいわよ」
アンダーをきっちり固定させてから、私がストラップをかけます。
が、なぜか長さが少し足りません。
仕方ないので引っ張ります。
結構な重さを腕に感じます。
「きゃっ!ちょっと、引っ張らないでよ」
「長さが足りませんので少し我慢してください」
「も〜・・・やっぱりこれももう小さくなっちゃったなぁ」
なんとかひっかけて頑強なホックを閉じます。
「できました」
若干ブラから胸の肉がはみ出ていますね。
ブラもところどころ、ギチギチと悲鳴を上げている気がします。
「ん、ありがとう。少しきついけど十分だわ」
そういうとお嬢様は下着姿のまま鏡の前でご自分の姿を確認なされます。
・・・心なしか胸を強調するポーズが多い気がしますが。
私だからいいものの、健全な男性がいれば問題ありですよ。
「ふぅ、コレで終わりましたよ」
着替える行程を終えて一息つきます。
目の前には、学生服に身を包んだプリマヴェーラ、もとい沙織お嬢様。
ブレザーが内側から盛り上がっていて、すこし動くだけで下からブラが覗きそうです。
「んー・・・さ、ご飯食べにいくわよ」
「はい」
ドアから廊下へ出ようとしたお嬢様は、突然思い出したように振り向きます。
ぼよん!
「ぐはぁ」
突然のことに反応が遅れた私は、もろに乳ビンタを食らってしまいました。
「あっ!ちょっと、大丈夫?」
あわててお嬢様がよってきます。
「・・・(なんとか)大丈夫です。で、なんでしょうか?」
「あ、そうそう」
お嬢様は一呼吸を置いたあと、その頬をすこし赤らめながら
「歩、今朝もご苦労様」
ちゅっ
という言葉と同時に、私の頬にキスをしました。
私は突然のことに唖然としていましたが、頬には確かにお嬢様の唇の感触が残っています。
「さ、ご飯にいくわよ」
そしてなにもなかったかのように、お嬢様はさっさと出て行ってしました。
・・・
今日は良い日になりそうです。
食事後、私はお見送りをします。
「いってらっしゃいませ」
「いってくるわ」
門の先で待っている車に颯爽と乗り込むお嬢様。
そして車は学校へと向かいました。
以上で私の朝のお勤めはほぼ終了です。
「ふう・・・やっと書き終えたぁ」
私はペンを置いて伸びをした。
なれないレポートに疲れたのであろう。
「ま、こんな感じでしょ」
若干主観的要素が強い気がするけど、ソレはこの際無視。
にしても。
「お嬢様の胸・・・それに唇」
あの出来事に思いをはせてしまう。
ほぼ毎朝とはいえ、まだ馴れない。
そして執事服のシャツのボタンを空けて、自分のブラジャーに包まれた胸を見てみる。
・・・言っておくけど、別に私は女装癖のある男じゃないから。念のため。
あ、そうそういい忘れてたけど、私は女です。
詳しく言うと、御神 歩(あゆみ)20歳。女。
そこのとこ重要だから。
女ならメイドじゃないの?って思う人がいるかもしれないけど、私は、ちゃんとお嬢様に『執事』として雇われてる。
ま、いろいろ事情があるわけ。
ちゃんと執事用の(男用しかないらしい)服を着て仕事をしてるんだから。
にしても、自分もそこそこ胸には自信あったんだけど、やっぱりお嬢様には全然かなわないなぁ。
アレの何十分の一でも大きくなればのにな、と思っていたりする。
そして、胸に手がかかったそのとき
「ちょっと、御神さん。今からお嬢様のお部屋の掃除を・・・ってなにやってるの?」
タイミングわるぅ。
扉を開けて入ってきたのは、メイドの榊原さん。
見るからにメイドって感じで、仕事もそつなくこなす人。
その人の眼に写っているのは多分、男装して胸をはだけて今にも自分の胸を触りそうな手付きをしている女。
「・・・どうやら一人でお楽しみだったようね。失礼したわ」
「わー、ちょ、ちょっと待って」
どうやら、今日は良い日じゃなくて騒がしい日になりそうです。。。