執事のお仕事

黒猫大和 作
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第2話 後編

「失礼します」
 ノックの後、私はお嬢様のお部屋に入った。
荷物がまとまったので、最後の挨拶をしにきたのだ。
「あら、歩。ちょうどよかったわ」
 お嬢様はベッドから半身をあげて、窓を眺めていた。
足をくじいているため、ベッドから降りることは出来ない。
「本当に、今日は申し訳ありませんでした」
深く、深く謝罪した。
「いいのよ。きにしないで。それより、私服も似合うけど、執事服はどうしたの?」
「それは、お返しに参りましたので」
 私はクビになったのだから。
「なんで?」
 お嬢様は心底不思議そうに聞き返してくる。
なにか、会話がかみ合っていない気がする。
「なんで、といわれましても。私、クビになりましたから」
「え?」
やっぱりかみ合っていない。
「あの時、執事長にクビっていわれましたから」
「ええ、言っていたわね」
「ですので、荷物をまとめていました。それで、まとめ終わったので最後の挨拶を」
「……おかしいわね」
何がおかしいのだろう。
「あなたの部屋に、榊原は行った?」
「は?」
なぜ、ここで榊原さんの名前が出てくるんだろうか。
「だから、メイドの榊原はあなたの部屋にいったかしら?」
「……いえ」
「そういうことね」
 あはは、とお嬢様は笑った。
それにつられて、その胸もベッドの上で大きく揺れた。
私には何がなんだか、さっぱり分からない。
お嬢様はひとしきり笑うと、説明してくれた。
「歩。あなたはクビになってないわ」
「え?」
「あの後ね……」
 あの後、お嬢様は執事長に直談判したらしい。
アレは事故だということ。
誰にだって失敗はある、など。
そして、決め手となったのは。
「あなたを雇ったのは私。だから、あなたの処遇は私が決めるのであって、ほかの誰にも指図をする権利はないわ」
だった。
そして執事長を根負けさせ、また執事をやっていいと伝えるように、と榊原さんに言伝をしたらしい。
そして、その榊原さんはいまだ私のところにはやってきていなかった。
しかし、今はもうそんなことはどうでもよかった。
「ねぇ、歩。さっきも言ったけど、謝らないといけないのは私のほうよ。あなたがせっかく作ってくれたのに、壊してしまったから」
「……いえ、とんでもございません」
 私は涙声だった。
その一言で、十分だった。
「そうそう。あなたに渡すものがあるわ」
お嬢様が、こっちにきて、という指示を出した。
私はゆっくりとお嬢様に近づく。
「目をつぶって」
私は言われるがままに目をつぶった。
首にお嬢様の手の感触。
「え?」
「動かないで」
私は、びっくりしたがまた体の動きを止める。
「いいわ。目を開けて」
ゆっくりと目を開けると、首に手をやった。
金属の感触。
かかっていたのは、十字架のチョーカーだった。
「これは?」
お嬢様のほうに目を向けると、微笑んで私を見ていた。
「よかった。似合っているわ」
そして、一息ついてからこういった。
「歩。誕生日おめでとう」
「え?」
「今日でしょう?」
そうだった。
最近、どたばたしすぎて忘れていたが、今日は私の誕生日だった。
私自身も忘れていたのに、お嬢様はしっかり覚えていてくださったのだ。
「なににしようか迷ったわ。あなたは必要な物はないっていうし」
 そうか。
最近、お嬢様がなにか思い悩んでいたのは私への誕生日プレゼントをなににするか、だったのだ。
 いるものはないかっていうのも、私に相談できないのも、すべてはこれのため。
 それが分かったとたん、私は号泣していた。
「お、お嬢様……」
「まあ、どうしましょう。泣かせるためにあげたわけじゃないのに」
お嬢様は困った顔で、私を見る。
「す、すみません」
「最近、あなたは謝ってばっかりね」
「す、すみません」
「ほら」
お嬢様は、くすくす笑った。
私も涙で顔をくしゃくしゃさせながらも、精一杯の笑顔を作った。
「じゃあ、私のお願いを聞いてもらおうかしら」
「は、はい。なんなりと」
心からの言葉だった。
お嬢様のためなら何でも出来る気がした。
「じゃあ……」
お嬢さまは妖艶な笑みを浮かべて、おっぱいを思いっきり弄ってちょうだい、といった。

「ん……」
私はお嬢様と口付けを交わした。
舌と舌がねっとりと絡み合う。
目の前には美しきお嬢様の大きな瞳。
 それが、潤んで私を捉えて離さない。
「服を脱がしますよ」
お嬢様は恥ずかしそうに、こくん、とうなずく。
私はその白い体を包んでいる衣を少しずつ脱がしていった。
あらわになる、絹のような白い肌。
しかし、作業は途中からうまくいかなくなった。
 お嬢様の巨大な胸が内側から、押し合い圧し合いしているためちょっとやそっとの力では脱がさせてくれない。
「失礼しますよ」
そう断りを入れてから、私はお嬢様の胸を変形させていった。
「ぁ…ん」
お嬢様の口から、小さな嬌声が漏れる。
私は聞こえないフリをして、胸を変形させていく。
お嬢様の胸の感触は、いつ触っても飽きない。
私の手をやさしく包み込む柔らかさと、押し込む分だけ返って来る弾力、そしてしっとりと吸い付いてくる肌。
どれをとっても最高だった。
 その胸を今、私は自由に出来る。
それだけで興奮した。
しかし、お嬢様の胸は手ごわくなかなか素直に出てこようとしない。
「ぁぁん」
そうやって服の上から揉まれ続けたからだろう。
お嬢様の声はだんだんと熱を帯びていった。
そして、人の頭ほどはある大きな乳首が頭をもたげ始めた。
 それを見つけた私に、ちょっとしたいたずら心が働いた。
「あれ、なかなかうまくいきませんね」
あたかもてこずってます、という雰囲気をだしつつ、お嬢様の胸をねっとりと愛撫していく。
「はぁん……ぁん…」
 感じているのだろう。
お嬢様は声を抑えるので必死そうだった。
体は逆に正直に反応して、乳首は衣を突き破りそうに自己主張していた。
それを見ていると、どんどんいたずらをしたくなってくる。
「おかしいですね。何かにひっかかっています。あ、これかな」
くりっ、とその乳首をつまんだ。
「あぁぁん!」
あきらかに、大きな反応だった。
相当に感じている証拠だ。
「お嬢様、感じてるんですか?」
乳首を服の上から弄りながら、言葉攻めに移行する。
「ぁん!…そんなの見てれば……はぁん!…わかるじゃない」
「残念ながら、私にはわかりません。いってください。感じているのか、いないのか」
 徹底的にやるのが私。
「あん!……気持ちいいに……はぁん!…きまってるじゃない」
お嬢様は恨めしそうに私を見た。
少々やりすぎたかな、と思った。
しかしその分はちゃんと気持ちよくしてあげようと思う。
「はい、よく言えました。直接揉んであげますね」
そういうと、私はお嬢様の衣を剥ぎ取った。
実はいつでも脱がせれたのだ。
ただ、お嬢様の言葉が聞きたかったから演技していただけで。
あらわになる、4メールは超えている巨大なおっぱい。
あらためてその迫力に圧倒される。
「…お願い。早く…」
お嬢様は顔を赤らめて言った。
それがあまりにもかわいらしくて、私は思わずお嬢様(の胸)を抱きしめていた。
「きゃっ」
お嬢様は驚いたようだが、すぐに私を迎えてくれた。
 お嬢さまの胸はとても温かかった。
私はゆっくりと、全身を使って揉みしだく。
「ぁぁ……」
様々な動きをつけて、変化をくわえて私は全身を使って、お嬢様の胸を愛撫した。
グニグニ、と柔らかく変形する。
私は、その気持ちよさにとろけそうになる。
お嬢様も、すっかり恍惚の表情を浮かべて快感を享受している。
私は、その乳肉の頂点にそびえ立つ巨大な乳首に手を伸ばす。
「あぁん!!」
お嬢様の体がビクンとはねる。
明らかに今までと違う反応。
「相変わらず、乳首が弱いようですね」
「もう……いわないで」
お嬢様はすねた表情をする。
が、すぐに恍惚の表情に変わる。
私が乳首をまたくりっと、つまんだからだ。
お嬢様の乳首からは、白いしずくがあふれ始めていた。
私は遠慮なく、乳首に舌を這わせた。
「ああっ!」
お嬢様の嬌声と共に、白い液体がまた少しあふれてきた。
「お嬢様、母乳があふれてますよ」
「ぁん!…だって、最近、あまり出してないもの。胸がはっちゃって痛いの…」
「では、私が吸い出しましょう」
「ちょっ、いきなりは……はぁぁん!!」
私は舌をお嬢様の、乳首の穴にねじ込ませる。
この大きさだからこそ出来る芸当だ。
お嬢様はあえぎ声もひときわ大きくなる。
私はかまわず続けた。
「ん、あいかわらず甘くておいしい」
ぷはぁ、と一息つく。
もう、乳首からはとめどなく母乳があふれ出てきていた。
私は、最後に持てる力を持って愛撫していく。
手から腕から、全身を使ってお嬢様の胸を弄繰り回した。
「だっだめ……それ以上されたら私……いっちゃう!」
お嬢様はびくんびくんと体をはねさせる。
もう、限界そうだ。
私は、とどめとばかりに乳首に舌をはいずりまわさせた。
それが決め手となった。
「ああっ!!もうだめっ!……いっちゃう!!」
その瞬間。
お嬢様の乳首から、噴水のように母乳がとめどなく噴出した。
それはきれいな放物線を描いて、私とお嬢様の体に降り注ぐ。
そうして私たちは、ミルクの臭いが漂う中、安らかな眠りについた。

翌日。
「お嬢様。起きてください」
私は、いつものようにお嬢様を起こしにやってきた。
「うぅん、もうすこし……」
「ダメです。ほらおきてください」
そうして、いつもどおりの朝がやってくる。

私は、再び沙織お嬢様の専属執事として仕事をやれることとなった。
失敗はバネにすればいい。
涙は明日の糧にすればいい。
それを胸に秘めて、今日も麗しきお嬢様のお世話をさせていただいていることを、幸せに思う。
私の胸元には、十字架が静かに光っていた。