君が望むがままに。

黒猫大和 作
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「……おおい、楓君。起きたまえ」
真悟が楓の頭をポンポン、とたたく。
「う、ん」
楓はゆっくりとまぶたを開けた。
「目が覚めたかね。実験は無事、成功したぞ。見たまえ、自分の姿を」
真悟が姿見を指差す。
楓は、ゆっくりと姿見に視線を動かした。
そこには、
「う、そ」
かつて洗濯板と揶揄された自分の胸の位置にあるのは、自分の体を覆いかぶさんとするほどの巨大な胸があった。
「どうだね?」
楓は起き上がって姿見に近づこうとする。
「わわっ!」
が、急に現れた巨大な胸でバランスがとれずに倒れそうになる。
「お、重い」
「それはそうだろう。立派に成長したものだ」
楓は何とか立ち上がって、姿見の前に立った。
映し出されたのは、大和撫子のような日本美人。
そして、その人にくっついた、姿見に映りきらないほどの巨大な胸。
重力を知らないつんと前に突き出した双球。
その頂にある、かわいらしくも妖艶な桃色の立派な乳首。
どれをとっても理想のおっぱいだった。
「すごい……すごい、すごいすごーい!」
楓は、くるっと一回転した。
ブオン、と風を切る音がすると同時に、
「ぐはぁ!」
後ろにいた真悟に、期せずして乳ビンタを食らわせていた。

「まあ、アレだ。多少やりすぎた感があるかもしれんが、君の願いは『誰にも負けないような、きれいで大きなおっぱいをください』だったからな。今の君の胸なら、自信を持っていえるだろう。君の胸が、誰にも負けない世界で一番美しく、そして大きな胸だ」
先ほど出来た紅葉とは反対側全体を赤くしている真悟は、楓に優しく言った。
「本当?」
楓は真悟のほうに、振り返ろうとする。
「おっと、こっちは向かなくていい。これ以上、やられると頭に支障をきたしそうだ」
乳ビンタがよほど痛かったらしい。
真悟はあわてて、楓の肩を掴んで固定した。
「まあ、あれだ。自信を持ちたまえ。……ああ、着るものがいるな。しかしこの大きさだから準備に少々時間がかかるな。急いで服を作らせるから、サイズだけ測っておこう」
そういうと真悟は、別の機械を用意し始めた。
「……よし、では、ここに立ちたまえ」
「わかった」
楓は指示された場所に立つ。
すると、楓に向かって周囲から光が飛んでくる。
それが頭の先から、足の先まで回転しながら降りていく。
「よし、測定終了だ。ふむ、数値的にも立派だよ」
「ホント?どれくらいになったの?」
楓は期待に文字通り胸を膨らませて、真悟の答えを待つ。
「ふむ、たしか実験前が上から、78−55−85だったな」
「なんで知ってんのよ」
教えた覚えは無い。
「いや、気にするな。そんなことよりも、重要なのは今のサイズであろう? で、そのサイズなんだが」
「うん」
真悟は一呼吸を置いてから、言った。
「523−55−85だ」
「すご……」
我ながらよく育ったものだ、と感心してしまう。
沖原姉妹でも300センチオーバーと、聞いていたから自分はそれよりも大きくなったことになる。
夢がかなったのだ。孤独感から開放された瞬間だった。
「……真悟。ありがと」
楓は素直な気持ちを表した。
「む、……ま、まあ、あれだ。私にかかればこんなものたやすいことだ。さて、服だったな。すぐ用意させよう。君は少し、ここで待っていたまえ」
真悟は、楓をベッドのある部屋に移動させると照れくさそうに部屋から出て行った。

「にしても、本当に大きくなったわね」
楓は自分の巨大な胸を、確かめるように触った。
「ぁん」
その時、一瞬だが体に電気が走ったような感じがした。
「え? まだ、電気が残ってるのかな?」
楓はもう一度、恐る恐る胸を触る。
「あぁん」
確かに電気のような衝撃が体を襲った。
でも不思議と気持ちいい感じがした。
楓の中に、その衝撃をもっと感じていたい、という欲求が芽生え始める。
今度は、さっきよりも強くこねるように揉んでみる。
「あぁぁ!」
さっきとは比べ物にならない、快感が襲った。
気持ちよくなりたい。
その欲求はどんどんと大きくなっていく。
楓は、両手を使って少しずつ、稚拙な動きだが快楽を得ようと自分の胸をまさぐる。
触るたびに、快感が体中に走る。
(もっと、もっと気持ちよくなりたい)
楓の心は、その欲求に満たされた。
たがが外れたように、激しくダイナミックに自分の胸を揉みあげていく。
その動きに合わせて、巨大な双球は、柔らかく変形し、手を包み込み、そしてはじき返そうとする。
手と乳房がダンスを踊るように動いていた。
(まだぁ、まだたりないよぉ )
タプタプと波打つように、グニグニと手で押さえつけるように、様々な手法で自分の胸からあふれてくる快感をむさぼる。

しかし、何かが足りなかった。
断続的な快感があっても、決定的な快感はまだ得ていなかった。
楓は乳首に視線を移す。
そこには、さっきまでかわいらしいかった乳首が、今か今かと待っているかのように大きく固く、そして期待しているようにピクピクと震えてそびえ立っていた。
楓は、片手で乳房を揉みつつ、もう片方の手で乳首を掴もうと手を伸ばす。
が、
(あれ、とどかないよぉ)
あまりの大きくなりすぎた乳房は、もう手が先端に届かなくなっていた。
目の前に、快感の泉があるのに手に入らない焦燥感。
楓はなんとかして乳首に刺激を与えようとする。
焦りばかりが高まっていく。
楓は、試行錯誤を繰り返し、乳房の柔らかさを利用して、両手で片乳を持ち上げる。
片乳でも、両手で掴みきれないその乳房の先端が楓の目の前に現れた。
そして、一思いにピクピク震えているその乳首を口に含んだ。
「はぁぁぁぁあん!」
さっきとは比べ物にならない快感が、体中を駆け巡った。
これだ、自分が求めていた快感はこれだと感じた。
一心不乱に楓は、乳首を舌で転がす。
そのたびに楓の体には強烈な刺激が走った。
(きもちいよぉ、おっぱいきもちいよぉ!)
やめることなど考えられなかった。
ただひたすら、乳首を弄る。
楓の乳房は、熱く少し膨らんできていた。
そして、思いっきり乳首を吸ったときだった。
(ああ、だめぇ、出るぅ、でちゃうよぉ!)
ぶしゅぅ、と両方の乳首からミルクが溢れてきた。
片方はベッドへとしみを作り、もう片方は自分の口の中へ飛び込んでくる。
疑問に思うことも忘れて、楓は次々とあふれてくるミルクをこくこくと飲んでいく。
ミルクは乳首を弄るだけで、脈打つように勢いよく飛び出して来る。
もう片方の乳首からは、何もしなくてもミルクが吹き出ていた。
(おっぱい、おいひぃ、どんどんでてくるよぉ)
楓は一心に乳首を弄り、あふれてくるミルクを飲んでいた。
あたりからミルクの甘ったるいにおいがたちこめる。
ミルクは一向に止まる気配は無い。
それどころか、どんどんあふれてくる。
母乳を出す快感、乳首を吸う快感、乳房を揉む快感。
この三つが同時に楓の体中を駆け巡る。
(も、もうだめぇ、これ以上は気持ちよすぎておかしくなるよぉ)
頭では限界と感じていても体が気持ちよさを求め続けようと、乳房を弄り続ける。
そして、両方の乳首の乳首を思い切り吸い上げたときだった。
(だ、だめぇぇぇ!)
「あぁぁぁぁぁぁ!」
ぶしゅうぅぅ、と噴水のように母乳を噴出しながら、楓は気を失ってしまった。

「……ふむ、予想外の結果が二つも重なるとは。いや、これだから楓君は面白い」
楓が気を失った頃、服をとってくるといっていた真悟は、別の部屋でモニターを見ていた。
そこに映し出されたのは、気を失いながらも母乳を出し続けている楓の姿であった。
「まさか、母乳を出すとは。多分、Xの一定量を超えたからかな。うん、やはり、大きくしすぎたか。でも、本人の希望だからな。あとは、Yの一時的媚薬効果も改善の余地アリだ。改善点が見つかったな。楓君には感謝されるどころか、感謝したいところだ」
科学者は研究のことしか考えないらしい。
本人の望む以上のことをやってしまう天才科学者、それが浅見真悟という人間だった。
「さて、これからが楽しみだな」
真悟は山積みの研究課題を思い浮かべて、不敵に笑っていた。