「第三話」「明里との出会い」
「うう、うん、あ、お早う、何か昨日おっぱい飲まれていた感じがしたんだけど気のせいかな」
麻美が、一緒に目覚めた桜に駆け寄る
辺りを見回すと、男達が眠っていた
「まあ、この人達、私達が寝ている間に襲ったのね
けど、ここで寝ていちゃ、沖田さんたちがやって来たら
怒られるわ、如何しよう」
「だったら、この人達を運んで、居間へ送りましょ
ばれなきゃ大丈夫だから」
「判ったわ」
麻美と桜は、男達を運んで居間に寝かせた
そして、誰も気付かないうちに全員を運び、自分の部屋に戻った
「何とか、終わったわね」
そして、沖田総司がやって来た
「お早う、ようく眠れたかな、朝からは料理を作って貰うのだが
一応助っ人をよういしている」
「え、誰ですか」
「おーい」
「はーい」
沖田の声に、向こうから男の声が呼び合う
やって来たのは、綺麗な女性だった
「こんにちは、私は、山南敬介の恋人で明里と申します
これから皆さんが働いていく上で、料理、掃除、洗濯を
一緒にしていきますので、宜しくお願いします」
「え、ああ、こちらこそ、へえ、山南さんのね、私は麻生麻美
こっちは妹の桜、宜しくお願いします」
「では、早速、皆の御飯を」
「はい」
こうして、麻美達の一日は続く
そんな日が、何日か続き、一方では、新撰組は戦に出かけた
戦えない、麻美達にとっては、彼等を待つしか方法がなかった
そして、無事に帰って来る姿を見ると、安心していた
だが、麻美と桜は知っている
彼らの末路を、それと、いつまでもこの時代にはいられないと言う事を
だが、新撰組は自分達の末路を聞こうとはしない
ましてや知りたくもないのだから
一週間ぐらいが過ぎた日の事だった
「ねえ、今日は、する事ないよね」
「そうね、お姉ちゃん、たまの休みだし、何処かに行こうか」
「けど、外へ出してくれるかな」
「局長にでも聞いてみるか」
「うん」
麻美は、近藤の所に行く
「あのう、局長、私達出かけていいですか
買い物もしたいし、それに、たまの休みですから」
「ああ、そうだな、けど、大丈夫か
2人なんて、どうせ妹と一緒に行くんだろ
長州じゃなくても、誰かに襲われたら
そうだ、誰かを連れて行けば」
「いえ、直ぐそこですし、それに例え、襲われても私達には
この爆乳があります、何とか逃げてきますよ」
「判った、じゃあ行って来い」
「はい」
麻美と桜は外に出ようとした。すると、明里がやって来た
「お2人で、買い物ですか、あたしも一緒に行きましょうか」
「え、まあ、女性三人話し合いながら行くのもいいですけど
直ぐそこなので」
「そうですか、じゃあ、また今度」
「はい」
2人は、今度こそ出かけた
色々見渡して、買い物をして行くと、変な森の中に出た
「あ、ど、如何しよう、道に迷っちゃった
調子付いて、買わなきゃよかった
何処から来たんだろ、もうすぐ日も暗くなって来るし
そ、そうだわ、今来た道を戻れば」
2人は、納得し、道を戻ろうと踵を翻したが
「ど、如何しよう、これじゃあ判んないよ」
そう、踵を翻そうが、全体が樹に覆われていて動こうとしても
また、一緒の道になる
「困ったわ、しょうがない、誰か通るまで待つしか」
麻美と桜は、そこに座り込んだ
すると、向こうから話し声と足音が聞こえる
「お姉ちゃん、誰か来たみたいだし、行ってみようよ」
「ちょっと待ちなさいよ、もし長州の人達だったら、どうするの
下手したら、その場で殺されるかもしれないのよ」
「大丈夫、いざとなれば、爆乳があるじゃない」
「確かにそうだけど、じゃあ、行くか」
麻美と桜は声の主の方に行く
声の主は、大勢いた
「あれは、新撰組じゃないの、きっとそうよ、おーい」
桜は、はしゃぎまくって、その男達の所に来た
身なりは刀を差して、見るからに侍だが、だがそれは新撰組ではなかった
桜は、屯所の場所を聞こうとしたが
「おい、お前は、新撰組の仲間か、如何なんだ」
「え、あ、あのう」
桜の目の前で男達は刀を抜いた
「え、ち、ちょっと」
「桜、危ない」
麻美は、男の一人に飛び掛り、抱きつくと、乳ビンタを食らわす
「おい、貴様何している」
「え、ちょっと乳ビンタをね」
麻美に乳ビンタを食らった男は、気絶していた
「ほう、まあ、怪しい奴だ、おい、ちょっと来い」
「え」と思った瞬間、男に鳩尾にパンチを入れられ気絶した2人
彼らは、何者なのだろうか、と考えて眠る麻美と桜であった。