巨乳乱舞

救急戦士 作
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「第二話」「新撰組との出会い」
小屋から出て来た夢香は、人通りの少ない山道を歩いていた
そして、山から出ると、その町の光景を見て吃驚した
「此処は、ひょっとして、太秦映画村なのかしら
いえ、でも私が眠らせた人達は、衣装を着ていたわ
遊び人風の、それに、此処はもしかして、本当の江戸時代なのかしら
それも、多分後期のね、って事は新撰組の人達もいるのかしら
兎に角町で聞いてみましょう」

夢香は、そう言うと、山を降り、町の中に入って行く
夢香の姿を人々は見て、色々騒ぐ
そこには、「異人じゃないのか」とか「異国の女だ」とか騒ぐ人達が
いっぱいいた
「へえ、これで確信が持てたわ、やはり此処は京なのね」
夢香は、そう確信すると、「で、如何しようかしら、このままじゃ住む所も
ないし、あ、そうだ新撰組の屯所に行ってみましょう」
そう考えて、夢香は、歩いていく

夢香は、剣道や武道などの格闘技やスポーツは皆無だが、体育以外の授業
つまり、教科では常にトップを取り続けていた
その中でも、日本史は素晴らしかった
別に新撰組をあれこれ知っているわけではないのだが、名前は知っているのだ

夢香は、無難だと思い、新撰組の屯所を探す
ちょうどそこへ、浪人が現れた
勿論刀も持っている
「あ、あの人ひょっとして、新撰組の人かしら、刀を持っているし
ようし聞いてみよう」

夢香は、その浪人に「あのう、新撰組の人ですか」と聞く
すると、浪人は、刀を抜き、斬ろうとした
「きゃあ」夢香は、尻餅を付いて転んだ
「な、何をするのよ」
「何が新撰組だ、貴様俺を長州の浪人と知っていてか」
「し、知らないわよ、ただ聞いただけじゃないの、行き成り刀を抜かないでよ」
「黙れ、それに貴様何て姿をしている、異国の者か」
「ち、違うわよ、私は日本人よ、あなたこそ危ないじゃないの」
「ふざけおって、斬ってくれよう」
また浪人が、刀を振り下ろそうとする

すると、夢香は、刀を爆乳で受け止めた
「き、貴様離せ」
「あ、あなたこそ、刀を離せばいいじゃないの」
「ふざけるな、いいから離せ」
「くう、ええ〜い」
「うわああ」
「きゃああ」

夢香と浪人は、はじき飛ばされた
「き、貴様〜」
「い、いや、許して、」
「もう許さん、覚悟しろ」
向ってくる浪人、夢香は逃げようとしたが、腰を打って立てない
「終わりだあ」
夢香の目の前に刀が振り降ろされる
「もう、だめえ」
夢香が、目を瞑った時、刀が止まった
いや、止まったのではなく、もう一つの刀が受け止めたのだ
「き、貴様、何者だ」
「何者だと、通りすがりの剣士さ、罪も無い女性になんて事をする
許さん」
「黙れ」
「ほう、この俺を斬るのか、この新撰組永倉新八様を」
「新撰組?」
「そうだ、斬るのか、斬らないのか」
「く、憶えてろ」
浪人は、何処かへ消えてしまった

新八は、夢香を見て「大丈夫か」と聞く
「え、ええ、それより、新撰組の人ですか」
「ああ、そうだ」
「私は、時流夢香、未来からきました
お願いです行く所がないので、新撰組の屯所に入れて貰えませんか」
「ああ、いいけど、未来からだと信じられないな」
「え、私も信じられませんよ、まだ夢の中にいるみたいです
でも、これが現実なのです、それで、その食事やお手伝いは出来ますので
賄い方にやとって頂けませんか」
「うん、そうだな、局長に聞いてみるか、ただし、多分初めは牢の中だろうな」
「え、どうしてですか」
「局長は優しい人だが、副局長は疑り深い人なんでね、まあ局長が
いなかったら我慢してくれ」
「判りました」
「では、行くか」
「はい」
こうして、屯所に行く夢香だった。