「第二話」「時空犯罪者針野の陰謀」
アパートに戻って来た雪奈は、早速長官からの依頼を聞く
それは「針野をマークしろ」と言う事だった
「え、針野を如何してですか」と雪奈は聞く
「実は、奴は未来から過去の歴史を変えようとしている時間犯罪者なんだ」
「まさか」
「雪奈、お前襲われただろう」
「ええ、けど、おっぱいを飲ませて逃げて来ました」
「実は、お前を襲った奴は、針野が操っているかも知れないんだ」
「まさか、でも待って、私が針野先生に聞いたから」
「そうだ」
「そんなあ、兎に角明日から学校を見張ります」
「頼む」
「はい」
長官との連絡を終え、三人は眠った
そして、翌朝雪奈は学校に行く、だが針野は来ていなかった
「可笑しいわね、針野先生休みかしら」
雪奈は、同僚に話を聞く
すると、「針野先生なら引っ越されました」と言った
「引越し、可笑しいわね、まさか、私達が刑事だという事に気付いて
拙いわね、ようし長官に連絡を取りましょう」
雪奈は、そう言うと、職員室から見えない場所へ行き、長官に連絡を取る
「もしもし、長官」
「雪奈か如何した?」
「実は、針野が引越ししたって」
「何だって、まさか」
「ひょっとしたらタイムスリップして、他の時代に」
「判らんが、針野を見つけ次第、夢乃と未来をその時代に送る
君は、学校が終わったら来てくれ」
「判りました」
長官との連絡を終え、雪奈は教室に行った
で、時空警察では、針野を探していた
「何処にいるんだ、針野は、証拠が無い以上逮捕は出来ないし」
長官は、焦った
だが、その瞬間、連絡が逢った。他の刑事が針野を見つけたと言うのだ
「何だって、何処に」
「それが、1603年の江戸に、しかもあれは、商人に化けています」
「商人にか」
「はい」
「判った、ようし、未来、夢乃江戸時代に行ってくれ」
「判りました」
「はい」
未来と夢乃は、アパートから署に戻り、時空警察が置いてある転送室に行く
「え〜と、けどこの格好じゃ怪しまれない」
「だったら、着替える」
「ええ、そうね、ようし着替えましょう」
時空警察には、その時代に逢った服装をコンピューターが選んでくれる
二人は、着替えた
「え、私は町娘ね」
「で、私は、やだこれって」
「そうね、花魁よね」
「ええ、それじゃあ、遊廓で働かなくちゃいけないの」
「情報集めにはいいんじゃないの」
「それは、そうだけど、じゃ後は住む家ね」
「うん、江戸時代って言っても、多分初期だろから住む家は限られてくるわ」
「だとしたら、何処に」
「兎に角行きましょう」
「判ったわ」
こうして、二人は江戸時代で、針野を探す事になったのである。