宇乳のステルヴィア

リアン(物語)・怪人ごっこ(挿し絵) 作
Copyright 2003 by lian (story)
Copyright 2004 by Kaijingokko (picture)

 嫌だった…。見ているだけじゃ嫌でした。私もやよいちゃんみたいに大きな胸があったらいいのにって、やよいちゃんを見ながらいつも思っていました。男の人って大きな胸が好きなんだってアリサちゃんも言ってたけど、コウタくんもやっぱりそうなのかな。
 そんなある日、未確認飛行物体を何とか退けた私とコウタくんが、ステルヴィアへ帰ろうとしたその時…。
ピー! ピー! ピー!
耳障りなアラームが鳴り響き、コンソールに警告メッセージが大きく表示されました。
『未知のウィルスが侵入。即刻退避せよ』
 え〜! 急いでコクピットを開き…開きません。あわわ、どうしよう!
「落ち着いて、志麻ちゃん。大丈夫だ、効果は分からないけど命に別状はないらしい。それより、さっきの攻撃で動力系統にダメージが発生して動けないみたいだ。ここで無理に外に出ても帰れないよ。慌てずに助けを待とう」
 コウタ君は落ち着いてます。そんなこと言ったって、アラーム音を聞きながら慌てないなんて私にはできないよ。ウィルスってなんだろ。私たち病気になっちゃうのかな?  でもコウタ君のいう通り、ウィルス構成不明、効果不明、即死性の確率は0.05%って簡易分析結果が表示されてる。効果不明なのにどうして分かるのよ?!」
「志麻ちゃん、大丈夫だ。すぐみんなが来てくれるよ」
 早く助けて、みんな。でもよく考えると、今宇宙空間にコウタ君と二人っきりなんだ…きゃっ、何考えてるんだろ私。なんだか身体が熱っぽいし…。
「志麻ちゃん?」
 熱い…視界がぼやけてきて、コウタくんの声がなんだか遠く感じる。風邪みたい。宇宙風邪? そんなのあるのかしら。でも私が地球人第1号だったら、しーぽん風邪とか名づけられるのかな? しーぽんはあだ名だから、志麻風邪? う〜ん、どっちがいいかしら。ああもう私ってばこんな時に! そんなことより、身体が熱いよぅ。特に胸が。パイロットスーツがきつくて。あれれ? なんできついの? 私の胸、大きくなってる? まさかそんな。でもパイロットスーツの胸の部分が膨らんでる。見間違いじゃない。ああ、胸がスーツに押し込められてきついよ。先っちょがつんつんして痛い…。
「志麻ちゃん、大丈夫?」
ああ、コウタくん…恥ずかしい。コウタくんにこんなの見られたくないよ。ああまた膨らんでる、内側からぎゅうぎゅう押してパンパンになってるよ。これじゃモニター越しでも分かっちゃうよ。スーツの中でおっぱいがむにゅむにゅしてるのがくすぐったい。なんだか痺れる感じ…熱い…。あ、左胸と右胸の間がぴったりくっついて影ができてる。これが谷間なの? もうお嬢と同じくらい…いえそれ以上おっきくなってる。ああどうしたらいいの? コウタくんにばれないように隠さなきゃ。手を胸の前で組んで、不自然だけど。なるべく内側へ抑えて、あんっ…おっぱいってこんなに柔らかかったっけ? ふわふわで、むにゅむにゅして、抑えるとふにゅうっておまんじゅうみたいに左右に拡がって…。はわわ、これじゃ余計目立っちゃって逆効果だよ。ああまた大きくなった。もうメロンくらいあるかな。どうしようどうしよう…。
「通信つながらないね」
あれ、コウタくんがうつむいてるなんて珍しい。ちょっと顔も紅ばんでいるような。やっぱりコウタくんも気付いてるんだ。そりゃそうよね、だってもうステルディアで一番、いえ、ファウンデーションでもこんなに大きな胸の人見たことないくらい大きくなっちゃってるもの。あう、前の計器に当たってくすぐったい。下の方のパネルがおっぱいで見えないや。え? パネルが見えないんじゃコウタくんのアシスタントができなくなっちゃう! どうしよう、コウタくんの役に立てなくなったら、コウタくんに嫌われちゃうかも。え〜ん、そんなの、それだけはいやだよ〜。そうだ、これは夢よ夢、きっとアリサちゃんがしーぽんは天才だけど乳だけは貧しいねってからかうから、気になってこんな夢みちゃうんだよ〜。早く目が覚めないかなぁ、ほっぺをつねってみよ。
「いたい!」
思わず叫んじゃった。強くつねりすぎだよ、私。
「志麻ちゃん、痛むの? 大丈夫?」
コウタくんが心配して見てくれてるじゃない。あれ、またコウタくん横向いちゃった。前面モニターの私を見るのが嫌なんだ…。やっぱりこんなのコウタくんが好きって言ってくれた私じゃないもんね、ぐすん。もう〜、私だって好きでこうなったわけじゃないのに。ああでもまだ膨らんでる。もう右手と左手を胸の前でくっつけられないよう…。でもコウタくんには私を見て欲しいのに。アリサちゃんの嘘つき、男はみんな大きな胸が好きだなんて嘘じゃないの。でももしかしたら…私だってコウタくんのこと大好きでずっと見ていたいのに恥ずかしくて目をそらしちゃうから。コウタくんもほんとは見たいのに恥ずかしいのかな。よく見ると耳が真っ赤になってるし。でもほんとに嫌われてるのかも知れないし。もう聞いてみるしかないや。
「コウタくん、見えるでしょ。私のおっぱい、こんなになっちゃった」
きゃ、言っちゃった!
「うん、見えるよ」
コウタくんがちらちらとこちらを見てる。
「コウタくんは、おっきいおっぱい嫌い? こんな私じゃ嫌われちゃうかな?」
こんなこと聞いちゃって、コウタくんと会えるのも今日で最後かしら。
「そんなこと…ないよ」
「ほんと? うれしい!」
 ちょっとだけコクピットで飛び跳ねれたら無重力だからおっぱいの先が顔にあたるくらい揺れちゃったけど、ほんとにうれしい。
「でもこんな人見たことないし、気持ち悪くない?」
「そんなことないさ。それにおっぱいは大きい方がいいって言ってる男は多いよ。○○なんかもしょっちゅうそんなこと…」
 アリサちゃんの言ってたこと嘘じゃなかったんだ。
「ほんと? コウタくんも?」
「ぼ、僕は…おっぱいの大きさなんて関係ないよ。僕が好きなのは志麻ちゃんだから…」
 コウタくんってやっぱり優しい。そんなコウタくんが私も大好き。
「コウタくんだったら、触ってもいいよ。いえ、コウタくんに触って欲しいの。膨らんだおっぱいが熱くて、むずむずして、先っぽが計器に当たるだけで変な気持ちになっちゃうの」
 あれれ、私何言ってるの?
「志麻ちゃん?」
「もうパイロットスーツがきつくて…でもまだ膨らみは収まりそうもなくて…どうしようもないから脱ぐね」
 スイッチを押すと背中の結合部がはずれ、私の上半身を包んでいたすべてのものが身体から離れて、コクピットの壁に音を立ててぶつかりました。ぎゅうぎゅうに押さえつけれていた乳房が開放され、無重力空間にふたつのやわらかな球体が踊り出します。
「きゃっ!」
 胸の反動で身体も宙に浮いてしまいました。あわてて椅子に戻りベルトを装着します。
これが私のおっぱいなんだ…昨日までは垂直カタパルトとか言われてたのに…綺麗だな…ゆらゆらと漂う大きな楕円型を撫でながら自分でもそう思いました。コウタくんがじっとこちらを見ています。
「どう? コウタくん、綺麗でしょ? この感触、コウタくんにも味わって欲しいな」
 あわわ、私やっぱり変。そういえば、アリサちゃんがお嬢くらい胸があれば男の人の大事なところを挟んで喜ばせられるって言ってたな。男の人の大事なものなんて保健体育で見ただけだけど。コウタくんのを私の胸の間に挟んで…。こうするのかな? 左右から手の平でおっぱいを押さえて、中に挟んだものを想像しながら中央に寄せてみました。目の前の谷間が前方に拡がっていき、柔らかいおっぱいのお肉が形を変えながら集まっていきます。膨らんでつんととがった左右の乳首をぶつかりそうなくらい接近させてから、手の力を抜いて引き離し、またゆったりと肉の感触と変形を楽しみながら寄せ、また離しを繰り返します。
「志麻ちゃん、分かったから…もうやめてよ」
 そういって俯きながらもコウタくんはモニターごしに私と私の胸を凝視しているのが分かります。コウタくんが見てくれていると思うと、ますますいい気持ちになってきて、おっぱい弄りが止められません。
「私…変かな…おかしくなっちゃったのかな…でもいいから…止められないから…コウタくんも見てて…」
 両手で片側の乳を持って上に押し上げ、乳首を自分の口でしゃぶってみます。

「くぅんっ」
 乳首から乳房全体、そして身体中へと電流のような快感が拡大していきます。舌で上口部へ乳首を押し付けたり、乳首の周りを一周するように舐め上げたり、歯で軽く噛んでみる度に新たな快感が拡がっていき、もう頭の中が白くなって何も考えられません。
「志麻ちゃん、僕もう…」
 コウタくんが下を見ながら何かしているようですが、快感の海を漂う私にはよく分かりません。
 その時、いままでとは違うアラーム音が鳴り通信が入ってきました。
「音山、片瀬、大丈夫か!? 通信ノイズが薄まってやっとそちらの位置が把握できた。今いくから…って何やってるんだ、おまえ達っ!」
「はわわわ、これはえ〜と…!?」
「レイラ先生、これには理由が…」
 その後、色々調査されているうちに私の胸は元に戻り、私とコウタくんは相変わらずでした。でもいつかきっと…、きゃっ!(終わり)