乳神様コントローラー 4話

またたび 作
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七月下旬、暑さは収まるどころか増す一方である。

それもそのはず。ここは日本の沖縄だ。
一年の平均気温は23.1℃、常夏の島である。
茜は帰郷した日も当然のごとく真夏日。
とてもじゃないが歩く気にもなれない。
茜は実家に帰る前に、同級生に会う予定だ。
幼馴染は向こうには同じく上京してきた千代しかいないので、滅多に会えないのが残念だ。

「さってと・・・萌香は元気でやっとりますかね〜」

そうつぶやくと、茜はキャリーバッグを引きずりながら前進していく。
大城 萌香(おおしろ もえか)というのが茜が会いに行く同級生である。
男勝りの女の子だ、実家が空手家だけに身体の鍛え方は伊達ではない。
不良の集団を一人でボコボコにしたともいう伝説があるとかないとか。
しかし性格はサバサバとしたいい子で、茜が上京すると言い出したら、
『向こうは危険がいっぱいだぞ!』といって、護身術を無理やり習わされたりもした。

「・・よし!到着っ」

萌香は今は小さな飲食店を経営している。
扉を開けると『カランカラン』と昔懐かしい音が鳴る。

「お客さんすいません。今まだ準備中でして・・・。」

「お久し!萌香!!」

「え・・山下?」

「名字で呼ぶなっていってんじゃんかあ、あんまり好きじゃないから!」

「おおお!山下ぁ!おっきくなったなあ!!」

と萌香は茜をしっかりと抱きしめる。
女性らしい美しい細腕からは想像もつかないような怪力で締め上げられる。

「あいたたたたたた!!」

「あ、ゴメンゴメン、そっかもうお盆の季節かあ!」

「きゅ・・旧暦だとね・・。」

「なんだよぉ〜言ってくれたら迎えにいったのに〜」

「ああ、お構いなく・・・とりあえず喉が乾いたからお水ちょうだい。」

「ああ、ちょっと待ってな、今用意してくっから、座ってて。」

萌香はすぐに奥に引っ込む。
その間、茜は萌香の店内を見回した。
昔、まだ茜が子どもの頃はこんな綺麗な椅子も机もなかった。
海の家のようなボロっちい喫茶店が当たり前だったが、もうそんな風景は何処を見回してもない。
いつの間にか椅子は西洋風のものになり、携帯を持ってない人なんかはここらに住んでる老人の方々くらいだ。
別に茜は『沖縄を守ろう』とか思ったことはないが、なんとなく寂しい感じもする。

「山下ぁ!、お待たせ。」

萌香はアイスコーヒーを二つ持ってきて、茜の前に一つ、もう一つを向かいの席に置いて、
その席に萌香はよっこいしょと言って座った。

「だから名前で呼んでって。あとよっこいしょとか、オバチャン臭いよ。あとお水でいいよって言ったのに。」

「あとアタシは人を名字で呼ぶのがいいんだ。オバチャンに対して失礼な発言だぞ山下。あとコーヒーはアタシの奢りだよ。」

「全部返答してくれてありがとう。そういやこの店、儲かってんの?」

「う・・痛いところを・・・まあ、火の車ってことはないが、やっぱり最近の若いのはスグ上京しちゃうかんなあ。今時の喫茶店にはオッチャン達はあんま来ないし・・。」

「やっぱりそうなんだねえ・・・。」

「お色気店員でもいりゃ違うのかなあ・・・。」

「萌香には夢のまた夢ね。」

「し、失敬な!最近はスレンダーが流行なんだよ!見よこの無駄な脂肪一つない身体を。」

「おっぱいもないものね。」

「まあ、お前みたいに普段の生活の邪魔になるようなものを持ってないだけマシだ・・。」

少し悲しい顔をする萌香。

「あらあ、おっぱいあると人生損だけじゃないもんね〜。」

茜はわざと背中をそるようなポーズをする。茜は薄着なので、胸のラインがくっきりと見える。

「おばあちゃんになったら垂れるわ。」

「なっ!何ですってぇ!!」

「うお!そんなマジで怒るなって・・。」

実は萌香は中学まではクラス1の巨乳の持ち主で結構有名だったのだが、
ある日突然胸がなくなり、それきり成長の兆しを見せないのだ。
本人曰く『ウチで空手やったからじゃいか、いいよ、男子は変な目で見てこなくなったし・・。』
といっていたが、どうも茜は腑に落ちなかった所があったのを覚えている。
いくらなんでも一夜にして胸がなくなることがあるか。
そんなことが出来るのは今の茜だけだ。

「(ならぁ・・この私がお悩みを解決してあげましょ・・。)」

茜はキャリーバッグから例のビデオカメラを取り出す。

「ん?急にどうした?」

「萌香、そこにちゃんと座りなさい。」

「ビデオカメラ?な、なんか撮られるのは照れるなぁ・・。」

本人は満更もなくニコニコの笑顔を向けた。
当然このカメラは顔など撮りはしない。照準はもちろん萌香のバストだ。
『ピピ』ともう慣れ親しんだ音が鳴るのと同時に萌香の胸のサイズが・・。

「・・・あれ?」

しかしその数字は明らかにおかしい数値を表した。

 TB108.7 UB67 SIZE31.7 M

・・・イヤイヤイヤ。おかしい。壊れてしまったのか?
今目の前にある真っ平らな萌香の胸が?3ケタだって?
どうしたものか・・・どうリアクションしていいのかわからない・・。

「おい山下、どうかしたのか・・?」

「名前で呼ばないでちょうだい・・ちょっと予想外な出来事が起きてしまってね・・。」

予想外?と首をかしげる萌香を尻目に画面を食い入るように見つめる。
・・・間違いない。どう見ても3ケタだ。

「う〜ん・・・・とりあえず大きくしてみるか?」

「大きく?何が?」

茜は吹っ切れたのか、ジョグのプラスボタンをピピピと連打してみる。
見たこともない数値になったが、まあ、大丈夫だろう。
さて、変化はすぐに起きた。

「うあぁ!なんだ、急に・・胸が!?」

萌香は先程の男勝りとは打って変わり、弱弱しい女性のような声であえぎ始める。

「むぁ・・・胸が・・張ってきてる・・苦しい!!」

しかし胸には変化の兆しが見えない。本来ならスグに胸の輪郭がハッキリと表れるはずなのに、
萌香は苦しんでいるものの、すこし胸元がもっこりと膨らんできた程度だ。

「熱い・・あぁ!!アタシ・・一体・・どうなってぇえ!!?」

『ググ・・ググ・・』とほんの少しずつだが胸の辺りが丸くなってきた。
それと同時になにか裂けるような音が萌香辺りから聞こえてくる。
しかし服を破けるほど萌香の胸はまだ成長していない。

「え!?まさか、む、胸が・・膨らんでるっ!!」

ようやく萌香は事態を察したのか、腕を胸の前で交差させる。
しかし、その程度で収まる訳もなく、徐々に腕が押し返され始める。

「おっかしいなあ・・・もっと早く膨らんでいくはずなのに・・。」

「や、山下!アンタがやったの!?」

「うん、まあね、それにしても変化がゆっくりでつまんないなあ・・電池切れ?いや充電は満タンだな・・。」

「い、今すぐ元に戻してぇ!!」

「え?なんで、お色気店員を作ってあげようかと。」

「そうじゃなくって・・・アタシの胸は・・・あん!!」

「一体なんでそんなに嫌がるのよ・・。」

「違う・・小さくて悩んでるんじゃないんだよ・・。」

「?・・だって中学以来から膨らまなくなったじゃんか?」

「隠して・・んん!!・・隠してんのよ・・・あぁはぁん!!」

「はい?」

「だから・・・急におおき・・・くぅぅうううううん!!」

萌香が言い終わる前に、萌香の胸は痺れを切らせたのか。
『グググン!!』と二回りくらい体積を増やして、巨大化のペースをあげていく。
再び萌香の胸の辺りから『ビリリィ!!』と破ける音が聞こえる。
そこで不思議な現象が起きた。萌香の胸が二つに分裂し始めた。
まるで中央の辺りで何かに押さえつけられているような・・。

「え?どうなってんの?変なコマンドでも押したか私?」

「も、もう・・ダメ・・・・うんんんんん!!・・破けちゃう・・。」

萌香はYシャツを急いで脱ぎ捨てる。そこにあったのはカワイイ色をしたブラではなくて・・。

「え!?さ、さらしぃ!!?」

さらしだった。しかもギュウギュウに何重にも縛り上げている。
にも関わらず、萌香の胸はその束縛の中でしっかりと膨らんでいたのだ。
さらしも何枚かはもうすでに千切れており、他のさらしも時間の問題だ。

「なんでさらしなんて・・・まさか!」

さっきのビデオカメラの数値も納得がいく。
つまり萌香は中学からずっと自分の余りに大きくなってしまった胸を隠していたのだ。
何重ものさらしで。しかしその呪縛を茜は今、破ってしまった。

「も・・元に・・元に戻してええぇぇぇぇぇ!!んああぁぁあああ!!?」

しかしもう時すでに遅し。更に胸は『ググンッ!!ブルルンッ!!!』と弾み、
ブチ!ブチ!!と、さらしは一枚、また一枚と破けていく。
萌香の胸はオバケスイカを更に超えて、パンパンに膨れ上がったビーチボールになってしまった。

「ああぁ・・こんなに・・おっきくなってる・・・ハァ・・ハァ・・・もういい、もういいからぁ・・。」

しかし萌香の胸はまだまだ大きくなる。
『ギュギュ・・ギュギュギュギュ・・ググンッ!!』
ついに最後のさらしに裂け目が出来始める。

「嫌ァ!!いんやぁあああぁぁあああんん!!!」

『ドップゥゥン!!!』と更に一回り大きくなると同時に、
『バリィ!!』と最後のさらしがなす術なく破けてしまった。
同時に『ボッイイイインンンンッ!!』とすっかり大きくなってしまった萌香の特大ビーチボールが弾ける。
その勢いは衰えることなく、『ダップゥン!!ダップゥゥン!!』と萌香の身体で弾んでいる。

「はぁ・・・はぁ・・ふぅ・・・胸が・・ジンジンしちゃうう・・・もういやぁぁああ・・。」