「どうなってるのぉ…」
まぁ、邪魔だな。と思ったことは多々ある。
なくなってしまえと思ったことは、結構、両手で数えられるぐらいはある。
しかし、実際になくなるとは思わないじゃん?
いや、絶望ではないけど…希望でもないっていうか…なら普通なのかな?
「いやいや!なに考えてるんだ私は!?」
頭がこんがらがってきた。
つまり、あれ?一夜にして、あんだけあったおっぱいが一気に退化したってこと?
それとも、私が寝ている間に、マフィアとかなんかがきて、私のおっぱい体から抜いて、誰かに提供したとか?
それとも、黒い服の男から毒薬でも盛られて、胸だけ縮んでしまったのか?胸だけ子供?
(………)
考えるだけ時間の無駄だな…
でも、こんなになっちゃったから、どうしよう…。
昨日まで巨乳だったひとが、いきなり成長期のおっぱいに逆戻り、なんて、誰が信じる?
大方、『縮乳手術っすか!?』みたいで、社内で噂になるにちがいないな…。
「……」
よし、隠そう。
運よく社員服はウチにはない。スーツOKだ。
なにかタオルでもなんでも詰め込んでおこう。
それを毎日徐々に減らしていけば、自然にみんなこの胸に慣れる。はず。
「まったく…小さくなるなら、段階踏んでよね…。」
ため息をつきながら、すっかり控えめになったおっぱいを触る。
なんか、これ、中学校くらいの頃だよね。なんかやっと張りつめてきました、て感じ。
今になったら慣れてた快感よりかは、思春期特有のちょっと痛みを含んだ快感。
なんか、懐かしいな、こんな感触。
あれ、いつごろのおっぱいだっけな、この感覚。なんかさっき中学校とか言ってたけど、もうちょっと若くなかったっけ?記憶にないな…。
「ま、いいや…いくか!会社」
と自分に渇を入れて、下着やブラウスの準備。さて、何を入れようか…。