先の事件で君はすっかり有名になったらしい。
勿論、悪評である。
そして、その噂を聞いた一人の女剣士が立ちはだかった。
身の丈ほどの巨大な刀。こんな大剣を扱えるとは、よほどの剛腕と思える。
「さぁ、その魔剣ごと叩ききってやる!!」
『ふふふ…面白い…口だけではないのだろうな?』
かくして試合は始まった。
なんと、女剣士は巨大な剣をいとも容易く扱い、ガツンガツンと君を押す。
魔剣が少しずつ気力を吸い取っているが、このままでは気力を吸い取りきる前に自分の気力が尽きてしまう。
『フン…雑魚が。何を押されている。』
すると、魔剣が怪しく光り始める。同時に自分の腕になにかとてつもない力が宿った感触を覚える。
なんと女剣士の大剣をいとも容易く払いのけたではないか。
これが魔剣の力なのか。彼女の手から巨大な剣はすっぽ抜け、飛んで行った大剣は、深く地面に突き刺さった。
「な、なんだ…今の力は…っ?」
咄嗟の出来事に対処しきれない女剣士。
『こいつ…』
と、ふと、魔剣が声を出す。
『この太刀筋…誰かに似ていると思ったら…』
『お前…あの憎き一族の子孫かっ!?』
と言ったが最後、両腕が魔剣に操られ、凄まじいスピードで女剣士の胸元を叩き切る。
スパァアアアン!!と音が鳴るが、女剣士の胸元には傷一つつかない。
しかし、切った後から、何か湯気のような紫色の蒸気が出てくる。
「う…ぐぁ…な、なんだ…これはぁ?」
女剣士もその変化に気づくが、もう遅い。
徐々にその封印は解け始める。
ムググ…モゴゴォオ!!ボクンッ!!ムククゥ…と彼女の筋肉質な胸元(豊かとは言っていない)が歪に蜂起する。
まるで中身にある何かが急激に増加しているかのようだ。
「うぅあっ…なんだ…これっはぁ!?…っ止めろお!!!」
自分の変化に気づいた女剣士が叫ぶ。しかし、先ほどの勇敢な姿ではなく、絶望にうちひしがれたような声で。
それもそうだろう。剣士にとって身軽さが重要な要素である。それをいま、急速に失いつつあるのだから。
ボゴォ…ミチミチィ…ブルルルンッ!!!!
「い…痛いいいいいいいいい!!こんなに胸が張るなんて…つうぅううううう!!」
この女剣士の乳房は、どうも前の巫女の乳房とは違い、一段とパンパンに張りつめている。
まるで爆弾のようだ。一切の無駄な脂肪のない体に、無理やり爆乳のくっつけたようなもの、中には膨大な量の乳腺がびっしりと敷き詰められているのだろう。限界に張りつめた結果、所有者にさえ痛みを覚えさせるとは、すさまじい乳房だ。
「うああぁああああ、もう…やめろぉ!?こんなぁ…こん、なぁあ!?」
メコメコ…ムググググゥウ!!!と更に乳房は巨大化するが、その身は全く垂れることがなく、横にドンと突っ張った釣り鐘型になった。その身には毛細血管が浮かんでおり、外から見てもわかるほど張りつめている。鈍程度の刀なら弾き飛ばせそうだ。
「う、ぐ…そんなぁ…こんなのがあったら…もう剣なんてぇ…ひぐぅう!?」
ムググ…モグッムクゥ!?と張りつめる乳房。女剣士は泣きじゃくりながら自分の体の変化を見るしかできなかった。
確かに、自分の体の前にこんな巨大な乳房があったなら、もはや剣を構えることはできないだろう。
『ふはははははは!!!それが貴様の真の姿よ!痛みのあまり、歩くこともできぬかもなぁ!?はーっははは!!だはははは!!』
魔剣が五月蠅いほどに騒ぎ立てる。よほど封印が嫌だったのだろう。
「い、いたい、胸が…張り裂けそうだ…つぅううっ!?」
もはや空気に触れているだけでも痛みを感じるほどにまで、彼女の乳房はぱんぱんになっている。
その乳房は彼女が倒れているのにも関わらず、まるで大剣が如く、重力に逆らい、そびえたっている。
『さて、力を返してもらおう』
ビクゥウ!!!とこれまた限界に張りつめた乳房の先端、乳首が蠢く。
また乳首そそり立ち、真っ赤に充血しながらその身をもたげる。
「きゃああああぁあああ!?いだい!?いだいいいいいいっ!!」
今までにない痛みを主張する女剣士。涙で顔はぐしゃぐしゃになって…
モゴゴゴゴゴゴゴ…ブショアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!
「あああああああああああああああああああああああああ!!!!」
女剣士の悲鳴と共に、乳首からすさまじい勢いで母乳が出てくる。
まるで滝を逆向きにしたかのような勢いで、並大抵の硬さのものならば、その奔流により粉々に砕けそうなほど勢いである。
『さて…あと封印は3つ…』
そういうと、魔剣の気がさらに増幅されるのを君は感じる。
その気の強さに、一瞬恐怖を覚えるが、力のため、最強のため、迷いを振り払い、君は旅立つ。
しばらく後ろで悲鳴が聞こえるが、もはや君にも、魔剣にも、どうでもいいようだ。