ちっぽけな反逆者

またたび 作
Copyright 2020 by Matatabi All rights reserved.

遠い遠い別世界。
この世界において、胸の価値は「絶対」である。


バスティーナ学園

学園の生徒の順位は「知性」ではなく「胸」によって判断される。
大きさ・形・色合い・感度etc…様々な観点から乳房が評価され、位がつけられてゆくのだ。
教育ももちろん「乳」を育成するのだ。より上質な乳を育てるための食事、運動、ケア方法等である。
毎年の検査で順位づけられ、クラス分けされる。より育ちが良いものは、上質な教育(乳育)が受けられるのだ。

「絶対」の価値を持つ胸。その中である一人の生徒が力を手に入れる。
その力は…

バシンッ!
「い…たぁっ!?」

「アーハッハッハッ!面白い!」

学校の一角。先生も誰も通らないところでそれは起こっていた。
レベッカは上級生に引っぱたかれている。
上級生、といっても実年齢は向こうが下だが。
ここは乳が物を言う世界。上級か下級かは乳で判断される。
レベッカはCカップ。この年代の子であれば何らおかしくない平均的なサイズだ。
一方のアンディーはHカップ。この年代では滅多に見かけないサイズである。

「階級が低い分際で私に飲み物をぶっかけるなんて、いい度胸じゃない、の、よっ!」
ドゴォ!!と思い切り蹴られる。
「く…うぅ…。オェエッ!!?」
思わず今日の食べ物が戻りかけたが、何とか抑える。
ぶっかけた、とあるが実際にアンディーの制服は汚れていない。
アンディーの取り巻きにわざと肩をぶつけられた際に飲み物を落とし、少し靴下にかかっただけのほぼほぼ言いがかりであるが、彼女らは気にしない。

「あーぁ、いいサンドバックだこと。ふふふ…でも何か硬いわねぇ〜やっぱり『貧乳』だと蹴りがいがないわ〜あーはっはっは!」

ドカッドカ!と何度も胸元付近を執拗に蹴り飛ばす。

「げほっげほ…か、はぁ!?」

悔しい。こんなの間違っている。
たかが胸じゃないか。女性が生活するのに必需品でもない。のに…
こんな…こんな世界…

「ぶ…っ壊して…やりたい…。」
「えぇ?何言ってんの?はは、頭おかしくなっちゃった?」

こんな世界ぶっ壊してやる。
自分が壊して。より良い世界に変えてやりたい。

『…。』

『…なるほど。』

? 頭の中で声がする。
『世界を壊すか…面白い!』

『そしてそのちっぽけな考え。実行してみるがよい。』

ズキン…と頭が痛む。
何か温かいものが脳内中を飲み込んでいくような感覚。
脳内出血でもしたのかと思ったが、違った。
それは直感的に『力』だとわかった。
何かすごいことが出来そうな。

『この私が命ずる。』
感覚でソレを。
『アンディーの乳よ。』
使う。
『私のモノになれっ!』

「……はぁ?」
素っ頓狂な声を上げたのは命令された方だった。

「…あっはっはっはっはっはっは…ゲホッちょ、何言ってんのハハハハ!!」
むせるほど笑い転げるアンディー。

「やだ、ほんとにおかしくなちゃった?あっはははははは!?」
「うける〜サイコなんだけどふふふふ!」
取り巻きも笑い始める。

「あははは!ははは!、は、は…ぁ?」
しかし
徐々に
アンディーの様子が変わってくる。
おもむろにアンディーの腕が動く。
「え?え?え?」と変な声を出す。自分の意志ではなく、勝手に動いているのだ。
まるで操り人形のようにセーター、制服を脱ぎ、シャツを、そしてブラに手を掛ける。
「え?ちょ、や…やぁ!!」
ユサッ!とアンディーの爆乳が外にさらけ出される。
見事な球体は重みの関係でやや下を向く。しかし活気溢れる生命力のおかげか、パンパンに張りつめた球体のような形は崩していない。
先端の乳首もプックリと可愛らしいピンク色。多くの男性が欲情しそうな若い色合いをしている。
「ちょ、アンディー!?何やってんの?」
「い、いや…私じゃない、私じゃっ…体が、か、勝手に…?」

いったい何がどうなっているのか?
何が原因だ?どうすればいい?
様々な疑問が浮かんでくるが、残念ながら時は待ってはくれない。
もう次の段階は始まっている。

「な、何っ!?胸が…ムズムズするぅ!?」
ピンッ!ピンッ!と先端が張りつめてくる。

ビク!ビク!と乳首が反応する。
同時に乳房の中身から中身がとろけていく感覚を覚える。

「? ?? ?????」
初めての感覚に言葉を失うアンディー。取り巻き達も徐々にアンディーの豹変に気付き始める。
先端付近からピリピリした痛みも感じ始めた。
「痛っ?な、何なのよ!?一体どうなって?」

そこでふとしたことに気付く。

アンディーは何も能天気に暮らしていた訳ではない。
この世界では胸は絶対の権威。毎日バストケアは欠かさないし、食事も運動もバランス良く行う。
全ては自分の象徴。バストに磨きをかけるためだ。
なので自分のオッパイは毎日触ったり、眺めたりしている。なのでわかった、わかってしまった。
「あ…や、ぁああああああ!!」

徐々に徐々に小さくなっている。

「え、え、そんな、や…やぁあああああああああ!!!!」
既に1サイズくらいダウンしている。まだGカップという稀に見ない大きさだが、
彼女からすれば自らの権力の象徴が物凄い速度で萎んでいるのだ。

一方のレベッカは時節「くふぅ♥う、ん…んぅ!?♥」と見悶えている。
そしてその度にブニュ…ムニュニュニュ…と制服の胸元付近に脂肪がつき始めていくではないか。

Eカップくらいにまで大きくなっている胸は更に張りつめ、制服とブラに圧力を大きくしてくる。

「嫌、やめ、やめてぇええええ!!!」
とアンディーはレベッカに掴みかかろうとするが、なぜか体が動かない。
まるで圧倒的な力でレベッカへの攻撃が封じ込まれているようだ

こうしているうちにもジワジワした鈍い痛みの感覚がくるたび
ズズズ…ズズズ…と胸が萎んでいく。ブラから溢れんばかりだった膨らみは、Dカップの並サイズにまで萎んでしまった。

「いや、ごめんなさいっ!あやま、あやまるからっ!?もうやめてええぇえっ!」

胸がなくなって、すっかり威厳まで失ってしまったのか。涙を流しながら許しを請う。
しかしレベッカには届いていない。

「ふぁっ♥すっごぉ!♥どんどん入って…くるぅう!?」
グッググゥ!?と一方のレベッカの乳はみるみる大きくなる。
さきほどまで体を守るためにつけていた衣類は今や拘束具に等しい。

ズズズ…ズズズ…と体から乳が押し上げられてくる。
「ふんっ…やぁ!?さい…こうぅっくぅううっ!♥」
遂に我慢できなくなったのか、キツキツな制服を無理やり脱ぎ始める。
ブルルュッサァアッ!と出来立ての巨乳が顔を出す。
無理やりCカップブラに詰め込まれた肉は既にこぼれだしている。

「んぉ♥これが私のぉ!私のものぉおお!♥」
グ…ググゥ!と更に増量。既にかつてのアンディを追い越しそのサイズIカップ
ブツッ!と太い糸がちぎれると共にブラが前方に飛び出し、ユッサァ!と全身を曝け出す。
生命力で満たされており、美しく球体。女神をも魅了する乳房。
真っ赤に染まり、たっぷりと栄養を受けて育ち切っている乳頭。
非の打ちどころのない完成された美爆乳である。

「私のものになれえぇえ!!♥」
「やめて、いかないで、いやあぁあああ!!!」

レベッカの一言が契機になったのか、遂にアンディの乳全体にまでムズムズした痛みが広がる。
何かが出てきてしまう感覚は先端の、すっかり元気をなくして縮こまった乳頭に向かい。

「いや、あ、やめて、やめて、やめてやめてえぇえ!!」

ぶしゅ!と何か出ていく感覚を最後に最後の残りの膨らみまでなくなり、男性の胸のような平坦になり、真ん中に小学生並の乳首がポツンとついているだけになってしまった。
評価されるものがなくなった。完全な「無乳」。
それはアンディの価値が無くなったことにも繋がってしまう。

「あ   あぁ    あ    あぁ…」

言葉を失ったアンディは膝をつき、呆然としてしまった。

「うぅんぁ!くるくるくるくるぅううううう!!♥」

そして残りのエネルギーを最後まで貪りつくしたレベッカの乳は更に一回り以上大きくなる。
Lカップくらいか…かつてのレベッカ・アンディの胸を足した以上の巨大化を果たした。
おそらく何万人の女子生徒を有すこの学園でも探すことができないほどの大きさ。
同じくレベッカも膝をつく。胸も1テンポ遅れて弾み、その反動で四つん這いになってしまった。

「はぁ…はっ…はぁ、はぁ、はぁ…はぅ、ぁあ♥」
腕をいっぱいに伸ばしているにも関わらず、レベッカの乳首は地面にこすれてしまう。
スリスリ体が動いてしまうたびにレベッカにこそばゆい快感に襲われる。

「あぁ…あ…あた…あたしの…胸が…返してっ!?返しでよぉおお!!」

体の自由が戻ったアンディはレベッカに掴みかかる。
涙で顔をグシャグシャにしながら必死に懇願する。

「はぁ…はぁ…ははっもう無理だよ。もう私のものなんだから…。」
「ふざけんなっ!奪った分際でぇぇえええ!!?」
「やかましいわっ!貴様とて多くの女性を蔑みいたぶってきたではないか!?」
「っ!?」

「今度は貴様らが奪われ、壊されるのよ!そしてこの腐った制度を壊して、新しく作り変える!反逆の時よっ!!!」

遠い遠い別世界。
この世界において、胸の価値は「絶対」である。
その「絶対」に「命令」を下せる力を手に入れた一人の少女のちっぽけな反逆物語である。