魔法少女界隈誌 第一話

またたび 作
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魔法少女界隈誌…菅野 苺(カンノ イチゴ)ちゃん。
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「は…はっ…はっ…。」

彼女はここ最近引越してきた「新人魔法少女」である。
この街の恐ろしい真実に気づくのは、そう遅くはなかった。
魔法少女として維持できるエネルギーも、残り少なく、変身が解けるのは時間の問題である。
魔法少女エネルギーがなくなっても死ぬこともない。せいぜい2,3日もあれば満タンで復活する。
しかし、『変身していない女性=エネルギーが枯渇した負け組』、と認知されるため、他の魔法少女達から後ろ指をさされるのだ。
なんとも客観的に見ると『贅沢な悩み』だが、彼女たち魔法少女には重大なお悩みなのだ。
そんな生活は1日でも御免被りたいと思う菅野は一生懸命先ほどの紫色の翼の生えた「敵役」を追っているのだ。

ユッサァ!ユッサァ!!と走る度にこれでもかと揺れる100pは軽く超えていると思われる特大オッパイ。
彼女の動作に合わせてブルンブルンと弾む。
魔法少女と化した彼女には乳揺れの痛みもないのである。むしろ胸と服が擦れた時、なんとも言えない変な感覚が彼女を襲っている。
身体も女性的な脂肪がしっかりついている妖艶な女性である。


「あれ?魔法『少女』…?」と思うが、魔法少女、と俗称ではあるものの、要は『理想の女性』の姿を表に出すだけなので、年齢や体型に基準はない。

「…ぁあっ!」

遂に苺は「敵役」を袋小路に追い詰めることに成功した。

「あ…嘘…ひっ!?」
「か‥観念してください…はぁ…はぁ…。」
「みみみ…見逃して…エネルギーを取られるのは…い、嫌ぁ…。」
「…。」
少し心痛む。
が、背に腹はかえられぬ。

「ご…ごめんなさーい!!」
「い、いやぁあああああああああ!」

力を込める苺。
必殺技で一気に倒す。いまの彼女は「カラータイマー点滅中のウルトラマン」である。
悠長にやっている暇はないのだ。

かくして彼女は敵を…倒せなかった。
ドーンと派手な爆発エフェクトで周りには埃が舞ってるが、倒れている敵はいない。

「え…な、な…なん、で…。」
「フフフフ…。」

と、後ろから声がする。
苺が後ろを振り向くと、なんと別の魔法少女が敵役を捕えているではないか。

「あ…ぁ…」と絶望する苺。
それもそのはず、彼女は今の必殺技でエネルギーを使い果たしてしまった。
「ざーんねん。コイツは私がもらっとくねぇ…。」
と獲物を横取した少女は敵役にナイフを突き刺す。

「ぐあぁぁああああああ!」と敵はやられたー的な声を上げてパーンと消滅。
「よーすよす。エネルギーげっとぉ〜。」と陽気な声をあげる。

苺「そ…そんなぁ…。」
「悪く思わないでね。この街は『奪い合って取った者勝ちだから、さ。」

そんな会話をしている内に、苺の身体が光り始める。
苺「ひひゃっ!?な、何ぃ!?あ…ぁ…力が、抜け…ぁ…。」
急に足腰に力が入らなくなってしまう。そのままペタン…と尻もちをつく。
「ん…?あなた変身が解けるのは初めてなの?新人??」

苺「ぁ…ぅあ…ぁ…。」
もはや声も出せない…体の力がドンドン抜けていく…
身体の光が増してくる…。

「んま、私にはどうでもいいけども…。」とクルっと踵を返して裏路地から抜けようとする。

カッ!と光が増し…

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苺「…え?…え?」

彼女はさきの場所とは別の空間のようなところにいる。
なんだここ?と思うのも束の間。体に電流が走る。

「ぃぐッ!?…ぅ、ぅあっ!!♥」っと思わず声が出てしまう。
これは…まさか…と思う間もなく、彼女の服は、光の粒子になって…パァンッ!と消えていく。

「あ…ぁや…やぁ!!」と恥部を覆い隠す。
フニュウ…と柔らかな乳の形が腕に伴いムチムチ変化する。
グラビアも目を背けてしまい、男は目を向けてしまう、そんな豊満さである。

「なに…なにがぁ…??」
と声を出すと同時に異変は起こる。
それは先程も含め、絶大にアピールされていた乳房から始まる。
「うきゅ…んぅううう!♥」

モチュ…ムギュッムッググゥ!!!と見えない何かに揉みしだかれるように乳肉が踊りはじめる。
ビクゥン!?と爆乳に見合った乳首もそそり立ち、快感に悶え始めた。
そのまま、たわわな爆乳が徐々に萎み始めたのだ。

「ぁ♥ダメッ!!!やっあぁ!!解けちゃう!変身がぁ!?嫌ぁぁ!」
なにもできないままムチュムチュ…と中身が解けていくように萎んでいく。
両手で抑えて止めようとしても、効果はない…むしろ両腕で自身の誇りが小さくなる感覚をダイレクトに感じる…。
117pほどあった山は、ムギュムギュと苦しみながら105pにまで萎んでしまった。

「はうぅん♥ダメェ…だってぇ…戻してぇ…んあぁ♥」と苺は喘ぐ。
自分の自慢の乳房が縮んでいるのに、体中には快感が伴っているのだ。
苺は肉体的快感と、精神的苦痛。両方に悶え苦しんでいるのだ。

105pあった乳は三桁に到達できなくなり…乳首も爆乳サイズのものから可愛らしい巨乳サイズまで縮こまってしまう。

「やめって…助けっ…てぇ♥…誰…かぁ…。」
涙を伴いながらの懇願も虚しく、胸は萎み続ける。
胸の変化につれて、彼女の身体も徐々に変化し始める。

168pと女性にしてはやや高めだった身長も少しづつ下がり始める…。
女性的な砂時計体型は、お腹の括れがなくなっていき…豊満な臀部は萎み始め…。
一方で苺の髪の毛はシュルルル…ど伸びていく…。

「お願い…お願いよぉ…止まってよぉ…えぇぇん…。」
先程まで大人の女性の感じだった口調は子どものようになっていく…。
まるで年齢を逆行させられているかのように…いや、これが苺の『普段の姿』なのだ。

97…93…
「いや…ぅ、うぅあぁ…どうしよ…いやぁ…。」
91…88…
「あぅ♥変な感じだよぉ…ぁぅ!」

85p…自然と出来ていた谷間もなくなり、美しい半円型の『お利口さん』サイズ
「駄目…ダメ…きちゃう…何かきちゃうぅ…だめだってぇ…。」

83…80p…
「いや、ぁ、ぁぁ、ぁあ、ああああ、あああああ!!!!!」
ぐっぐぐぅ!!と一際彼女の身長が縮み…もはや小学生並になってしまった。
まだ女性としての身体的特徴が出始めた、かわいい蕾のような華奢な体。
さきほど、数コンマ前までの、性欲全開の女性とは思えない。
胸元はぴょこんと小さな乳首がこれからの成長のために栄養を蓄え始めたばかりのようだ。

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苺が経験した時間は通常の世界では認識されない。
ので、さきの過程は一瞬にして起こった出来事になる。
ので…。

「うぇえええええええん!!!ひどいよおぉぉぉぉぉ!!!」
「え…な、こ、子ども!?」

さっき獲物をうばった女性は初めて彼女が「小学生なりたての女の子」と認識した。

「うえええええええええええん!うえぇえええええぇ…。」
「う、おぉ…えっとぉ…。」

大体あーゆー『ナイスバディ系』の魔法少女は、元の姿は年増女か体型に恵まれないガリガリに痩せたミイラ女、あるいはブクブクに太った子豚女、と相場は決まっている。
まさか、こんな性も知らなそうな女の子だとは思わなかったので、流石に面食らう。


ここで彼女にある感覚が芽生える。


―罪悪感―


小さな女の子から無理やりお菓子を取ったら、いじけて泣いてしまった。的な感じ。みたいな。
周りから「いくら何でもあんな…うわぁ。あんな子ども相手に…うわぁ…。」
みたいな幻聴が聴こえる…。

「いや…し、仕方ないじゃない!所詮この世は弱肉強食なんだからぁ!!」と自分に言い聞かせ(もはや自己洗脳である)どすどすと歩き始める。

その間も元、魔法少女は泣きながら「助けてよぉ…ひぇええええ…。」と泣きじゃくる。

ありえな…
子どもだよ…
大人として恥ずかしくないの…
文字通り『大人げない』だよね…

「う…。

     うう…。

               うううううううううううううぅぅ!!!」

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そしてそのあと、アイスを買ってもらって泣き止んだ女の子と魔法少女が手をつなぎながら歩く姿が街で見られた。