直琉「…ぅ…。」
頭がガンガンする。
自分は何をしていた?
再起動したての脳みそを一生懸命動かす。
そして、自分の行いを思い出す…。
直琉「なんで…あんなことを…。」
灰戸の姿で達也を誘惑し…セ…セ…セックスを…。
まるで自分じゃないかのような言葉遣い。
性器がバクバクと疼き、衝動に身を任せた。
これは…日記に書いていた…
直琉「ズレ…。」
自分が自分じゃなくなる。
灰戸に支配される…。
早く。
早く早く。
抗体薬を…。
灰戸になり、まだマトモな段階で日記自体は見つけてカバンに入れておいた。
変身してもカバンは忘れずに持ち帰ってきていた…よかった…。
そして…
直琉「み、見つけた!?」
抗体薬…というより前の薬の効果をスッカリ打ち消す薬品!
これを…作らないと…。
果たして、中和剤は完成した。
前のとは逆の、青い液体であった。
しかし、ここで難題があった。日記にはこう書いてあった
直琉「灰戸になっている際に…打つ…?」
そう、この薬品は普段の自分に打っても効果がない。
まさに灰戸に変身している最中に打たないといけないのだ…。
直琉「…。」
確かに変身しても自我はある、が…
前回、灰戸になった時のあの「ズレ」がある。
今回、元に戻ろうとしていた時、明確に元の姿に、直琉に戻りたくないと願った。
もし、次の変身で灰戸が元に戻るのを拒絶したら…
直琉「…ダメっ」
ダメだ、灰戸になった自分を信用できない。
最悪製法ごと消されてしまい、灰戸に支配されてしまうかも…
まだ、”直琉”が残っている内に、誰か信頼できる人に託さないと…。
そして、真っ先に浮かんだのは…。
直琉「…達也君に…。」
正直、告白するのは恥ずかしいなんてもんじゃない。
姉といい、あなたに嘘をついた挙句、夜に襲おうとしてしまった。
それが実は自分の、変身した姿なんだ、とは…。
でも、自分は、直琉として達也君の傍にいたい。
直琉「…よし。」
薬品は全て注射器に入れた。
これを灰戸の時に刺せば…終わる。
上司「直琉?」
直琉「ひょあぁわわ!?」
上司「何だ変な声出して…あ、香水の件。今日のプレゼン、準備できたか?」
直琉「はぇ? プレゼン?」
上司「メールしただろ全く…株主に君が開発した香水がウけてな、明日の夜、株主の屋敷で大規模なプレゼン会をするってヤツ。」
直琉「今日の…夜?」
上司「そうだ。ちゃんと考えとけよ?あと、ドレスコード忘れずに、住所もメールで送ったからな。」
直琉「…。」
程なくしてプレゼンの資料完成。
上司のチェックも終わり、仕事終了。
直琉「…。」
すぐさま自分の家に帰る。
家に達也がいない。夕飯の買い出しかも…
いや、逆にいなくてよかった…心の準備が必要だし。
直琉「取り合えずっ!?♥」
落ち着こう、と思ったが、灰戸は待ってくれなかった。
直琉「は…早いっ!?♥ ま、また…なのぉッ!?♥」
自分の部屋に駆け込む。
子宮が疼く。止まらない。
全身の細胞が変化に耐えようともがいている。
しかし、一度決まった変身は途中で収まらない。
モリ…ボリュリュッ!?と平だった胸元に突然の膨らみが生まれる。
直琉「うぐっ!?♥…ぷっ はぁっ♥」
今まで余裕があった服は、出来立ての巨大な乳で圧迫され、ミチミチ悲鳴を上げる。
直琉「やめ…やめってぇ♥ 嫌ぁ… ぅぎぃいっ!?♥」
更に膨らみは大きさを増す。
普通の女性サイズが巨乳になり、さらに爆乳、超爆乳…
パツン、パツン!と綺麗にボタンがはじけ飛ぶ。
タプタプゥン!?とすっかり立派に育った胸が洋服という束縛を吹き飛ばし、歓喜に舞い踊っている。
ムリ…ズリュゥウッ!!と臀部も膨らみ、安産型、雄を掻き立てる丸い形のヒップができあがる。
綺麗に切りそろえられていた髪はズズ…ズズ…と伸び始め、つられて脱色し始める。
ビクッビククンッ!?と乳首が勃起しながら巨大化し、つられて乳輪もプックリ膨らむ。
服に擦れるたびに直琉の体は電流が流れ、「ぁあんっ!?♥ ひゃぁぁんっ!?♥」と黄色い声を上げる。
直琉「助けてっ…た、たつ や…っ助け…てぇ♥」
性感で朦朧とする中、達也を必死で呼ぼうとする。
しかし、強烈な快感はそれを許さない…。
ドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッドクンッ
直琉「た、つや…♥」
ドクッドクッドクドクッドクッドクドクッドクッドクドクッドクッドク
直琉「たつ…や…♥」
ドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドクドク
「達也ぁぁぁっぁあぁ!?♥」
ドックゥンッ!!!?