ジキリー「女になる薬、完成よっ!!」
と、元気一杯のオカマ科学者は奇妙な宣言をする。
サム「えぇ? ナニ作ったんですか???」
ジキリー「だから女になる薬、よん♥ サムちゃん、今日もイケメンねぇ」
三十路半ばのおっさんになよなよした女口調…なかなか慣れるのには苦労する。
サム「え?自分で服用するんですか?」
ジキリー「勿論よ〜ん♥ 女になるの、夢なんだからぁ〜♥」
なるほど、オカマであるのにプライドがあるとか、そういうんじゃないんだな。
と、ジキリーは服を脱ぎ始める。
結構なムキムキ、ザ・男のゴツゴツ体型である。
体中に体毛がある、俗に言うボディービルダーみたいだ。
ムワァ…と男の汗のにおい。同性がうけるには本当に嫌な光景だ。
サム「なんで脱ぐんですか、キモチワルイ」
ジキリー「んもぅ♥ ひっどぉ〜いん。これがアタシの男姿は最後かもしれないわよ〜ん。」
サム「目の前に立たんでください!?キモイっす!!」
ゴクゴク…とドリンクを飲む。
しかししばらく経っても変化はなく…
ジキリー「あら〜ん?失敗かしら〜ん??」
サム「ジキリーさんも失敗はあるんですね…。」
サム「そろそろお昼なんで、飯行きましょうか。」
ジキリー「しょうがないわねぇ、行きましょうか。」
サム「て、裸のまま行こうとするな!!捕まるでしょうがぁ!?」
・・・
・・・
・・・
ジキリー「んもう、冗談じゃない。」
サム「あなたなら、やりかねないと思ったんです…。」
ジキリー「んま♥ サム君、ピュアなんだから」
サム「まったく…それより、そろそろ中間報告の時期ですね…研究も進めないと…。」
ジキリー「それよりも女体化薬の失敗がでテンションダダ下がりよぉ。」
サム「…。」
まだそんなことを…ま、飲んだだけで女になる、なんて空想も甚だしいしな。
この人頭はいいのに、こういうところ変なんだよな…。
ジキリー「ン ゴホッ コホッ 喉の調子が…ゴホッ」
ふとジェイムスの声が裏返る。
ジキリー「あら 治らない コホッコホ…」
まるで女性の声のようになるジェイムス
ジキリー「ど、どうなって…おぉっ♥」
急に彼はせわしなく足を動かす。
まるで何か大事なものをなくしたみたいな…。
サム「なんですか…変な声だして…。」
ジェイムス「う、嘘…なくなっ…。」
サム「なくなった?何が…っ!?」
ジェイムスの髪の毛がムズムズ・・・と伸び始める。
成長期?にしても異常な速度で伸びる。まるで女性の人の…。
ジキリー「?? な、なに…ってキャァ!」
サム「い、いったいどうなって…?」
ジキリー「大変よサムちゃっ…。」
ブリュンッ!?と彼の左胸に謎の塊が出来上がる。
サム「っ!?」
ジキリー「っ!?」
あまりの変化に言葉を失う。
ジキリー「い、いやぁんっ♥ 止まんないぃ♥」
そう(すっかり色っぽい声で)叫びながらジェイムスはレストランを抜け出す。
サム「ジ、ジキリ…さん?」
あまりの光景に豆鉄砲をくらったかの如く呆けるサム。
・・・
・・・
・・・
ジェイムス「んぉッ♥ はぁんっ♥」
ゴキゴキ…と男の体が何かの力で無理やり縮小させられる。
研究室に戻ってもなお、体の変化は止まらないのだ。
ジキリー「何が、起きてる、のぉっ♥ なんか、キモチ…。」
シュルル…と今まで履けてたジーンズのサイズが合わなくなったのか、自然にずり落ちる。
すっかりナヨナヨになった細い足がでてくる。男性の頃の大量の毛はなくなり、綺麗な色肌が見える。
そしてムクムク、と今度は女性的な脂肪が蓄積される。
特にヒップはドックゥン!?と増殖する。
すっかり桃尻が出来上がり、プルプル震え、彼の体に重みという負担をかける。
ジキリー「にゃにが…きゃぁんっ♥」
ボインッと右胸にも膨らみが出来上がる。
もはや並の女性をも凌駕する立派な乳房がバルルンッと彼の体にくっ付く。
乳首もモコリ、と膨らんで、ブラウスに擦れてこそばゆい。
ジキリー「ま、まさか…。」
鏡の前に立つジェイムス。そこには…。
ジキリー「かわいい…♥」
まるでお姫様みたいな可憐な顔が…これが、自分・・・?
ジキリー「はぁんっ♥ 女にな、るぅ♥」
ムキメキ…と彼の体の名残は完全になくなろうといている。
身長も下がり、腰は括れが出来る。
ジキリー「痛っ!?」
グチュ…と彼の股間にいきなり割れ目が出来上がる。
そして彼の睾丸はズリュ…と中に入り込む。
立派な女性器が形成され、ブチッブチ…と肉が割れて、男性器を入れ込む空洞が出来上がる。
ジキリー「んあぁっ♥ 最っ、高…♥」
…
…
…
サム「ジキリーさんっ!?」
しばらく呆けた後、ようやく彼の後を追い、研究室に辿り着く。
しかし、彼の姿はどこにもない。
まさか体が爆発でもしたんじゃないか…っ?
なにかシャワールームで音がする…水の音…?
シャワールームの扉を開ける。
すると、誰かがシャワーを浴びている。
普通ならジキリーのおっさんボディーのシルエットでテンション下がるはずが…
サム「え? ダレ?」
そこには細い体に、胸の部分と尻の部分が出っ張っている…
まるで女性のシルエットのようだが…。
カチャン、とシャワールームの扉が開く。
そこには…今まで生で見るのは初めての、年頃の女性の産まれた姿。
綺麗な砂時計に、結構ふくよかな乳袋が丸見え。
股間には当然ついているものはない。その…
サム「 ぇ?」
美人だ。しかも裸だ。
彼の一部分も当然反応し、モッコリしてしまう。
???「サム君♥」と綺麗なソプラノの色声。
サム「は、はひ…。」と緊張MAXの回答しかできないサム。
マジマジと、無遠慮に彼女の体を見回す。
???「サム君♥ アタシとアナタの仲だけど、レディーを裸のまま放っとくのはよくないわよ♥」
サム「え、あ、すみませ…って、知り合い?」
???「なに言ってるの…♥ アタシ、ジキリーさんよ♥」
サム「 ほぇ? 」
ジェイムス「ま〜さかの時間差で薬の効力が出るなんてね〜♥」
サム「…。」
ジェイムス「どうしたのぉ?なんか無口じゃなぁ〜い?♥」
サム「ちょ、体ベタベタ触らんでください!?」
普段ネトネトなオカマ口調でイライラさせられていたが、今や正真正銘の女性。
ひっくり返り、アニメの女性声優並みにエロボイスになっている。
そしてスキンシップはいつも通りのため、ベタベタとサムの体に触りまくる。
しかしサムからすれば突然現れた美人のお姉さんにやたら馴れ馴れしくされている様なものなので、気が気でない。
サム「ちょ、離れてくださいっ!」思わず手で押し返す。
ジキリー「きゃんっ♥」と抵抗できずに押し倒される。
男物のYシャツ一枚のみという格好なので、倒れると股間丸見えだ。
サム「す、すみませ…っ!?」
おっぴろげな彼女の下半身を見そうになり、思わずそっぽ向く。
ジキリー「もぅ…女の子にそんな力強くしちゃダメだぞっ」
普段のジキリーなら殴り飛ばしたくなる口調だが、見てくれ変わるだけでここまでムラムラするものになるのか…。
ジキリー「でも服がないのは困るわぁ…サム君、買い物いきましょ♥」
サム「え、あ、そうです…ね。」
ジキリー「うふふぅデートみたいね☆」
サム「デート…って…。」
確かに女の子(元オッサン)と服を買いに行くって…デートだな…。
いやいや。中身オッサンだぞ。しかもオカマ…。
ジキリー「らんらら〜ん♪」
くそぉ かわいい…。
…
…
…
ジキリー「どう?赤い下着はやっぱり刺激的ぃ?」
サム「……。」
ジキリー「それとも大人の黒ぉ?」
サム「なんで…最初に下着なんだ…?」
ジキリー「え〜? 本当のオシャレさんは、下着からなんだぞ? それともノーブラノーパンで歩けっているの?」
サム「そ、それはその…。」
それはそうだが…気まずい…。
ジキリー「決〜めたぁ…黒と赤、両方にしよっ☆ 何とか胸も収まるし。」
今や立派な巨乳であるジキリーのオッパイに何とか抑えられた。
もともとが立派な胸板だった影響か、女性化した際も普通に顔くらいの大きさの胸だ。
シャワールームのい、あの光景が頭から離れない…。
サム「…///」
ジキリー「あれれぇ?もしかして…ムラムラしてる?」
サム「し、しませんわぁ!?」
…
…
…
ジキリー「女になったからかしらぁ?買い物楽しかったぁ〜♥」
サム「も、もう…持てない…。」
何故かやたらエロい服ばっかり買ったジキリーは大満足なご様子。
一方のサムは荷物持ちみたいな役割で疲れ切っている。
ジキリー「テンション低いなぁ〜どうしたの?」
グイッ、と顔を近づけてくる女性(元オッサン)。
さっき買った香水と女性の汗の香りが…。
サム「(元オッサン元オッサン元オッサン…)」
懸命に自分のジキリーの記憶を思い出して平静を装う。
そうしないと、男性の本能がとんでもないことしそうだ。
ジキリー「じゃ、今日付き合ってくれたお礼しなきゃね☆」
サム「お礼?何かしてくれるんですか?」
ジキリー「うん か・ら・だ で♥」
シュルル…と衣擦れの音が。何と彼女、スカートを脱ぎ始める。
サム「はぁああぁ!?痴女かっ!!?」
ジキリー「はぁい♥じっとしてねぇ?」
サムはあれよあれよと休憩室のベットに…。
サム「ちょちょちょ待ってください!?何言ってるのかわかってるのかアンタはぁ!?」
ジキリー「いやぁ♥ 女の性行為に興味があってさぁ…男性時の性体験しかないからさぁ。」
サム「もう少し恥じらいを…ってオカマなのにアンタ経験者かよぉ!?」
何か敗北を感じるサム君。誰にでも初めてはあるさ。
ジキリー「アタシも女の子では初めてだから、大丈夫♥」
プツ…プツ…と一個ずつブラウスのボタンをはずし始める。
サム「ちょ…待っ…。」
全てのボタンが外し終え、彼女の柔肌が曝け出される。
真っ赤なブラには、贅沢な膨らみが見事な谷間を作っている。
サム「 」
裸とはまた違ったエロさに思わずゴクリと唾を飲む。
ジキリーは彼の手を取って、自分の腰に手を添えさせる。
ジキリー「最後は…君で脱がす?」
サム「 えと 」
ビキキ…と彼の股間は勝手に膨張を始め…
ジキリー「んぁ♥ 固い…♥」と馬乗りになっている彼女の下半身を温める。
お互い下着、布二枚で面する。
サムはもう興奮冷めやらぬのか、鼻息が荒い。
もう、この人が初めてでも…。
サム「だ、駄目だぁ!!!」
ジキリー「っ!? 」
サムの最後の
サム「い、いい、いくらなんでも…男のじ、上司と、その…。」
ジキリー「 チキン♪」
サム「なっ!?!?」
ジキリー「もういいや、何かテンションさがったしぃ。」
ジキリーも冷めたのか、ブラウスのボタンをかけなおす。
サムの上からもどいてしまう、完全におジャンの流れだ。
サム「(あぁ…俺は…なんと勿体ないことを…。)」
目の前で大物の餌を逃したトラの如く、もはや口の中の唾は限界いっぱいだというのに…
ジキリー「じゃぁ…そこら辺の男で…。」
サム「ま、待って!」
ジキリー「???」
サム「や、やっぱり…お願いして…いいですか?」
顔を真っ赤にしながら上司に懺悔のお願いをする。
俺も、俺も大人になりたいんや…。
ジキリー「 クスクス♥」
サム「………。」
ジキリー「素直になれないなんて…かーわいっ♥」
サム「…スイマセン。」
ジキリー「はぁい♥ じゃ、続きね♥」
再び馬乗りになるジキリー、プチプチ…と順調にブラウスのボタンを外す。
上半身を覆うものは、ブラ一枚だ。
ジキリー「これは君で外してみて…♥」
サム「 ゴクッ…。 」
不器用に背中のホックを外してみる。
ジキリー「あらぁ上手…。」
パサリ、とブラが外れて、タユユンッと少し垂れる彼女の胸が外界に晒される。
甘そうな乳輪と乳首がつんと舐めて欲しそうにこちらを見ている。
さきほどシャワーの際に実物は見たが、自分で下着を外すときとはわけが違う。
サム「(揉んで、吸い付きたい!)」
ジキリー「優しくしてっ♥」
いざ!!と彼が手を伸ばそうとしたその時。
彼女の片っぽの乳が急に吸収されるかの如くジュルルルルゥ…と萎む。
ジキリー「 え?」
サム「 ふぁ?」
遅れてもう片方もプシュウウゥ…と穴を開けられた風船の如く萎む。
まるで男の胸のような…男?
そして彼女の胸元にはまるで似合わない縮れ毛が生え始める。
まさか…胸毛?
ジキリー「まさ、か…身体、がぁっ♥」
ゴキゴキ…と華奢だったはずの彼女の体に急激に筋肉がつき始める。
そして彼女の股間に何か硬い物が現れ…
その後、サムの悲痛な叫びが研究室中に木霊した、とのこと。
詳細は彼のトラウマを考慮して省かせてもらうが、しばらく元に戻ったジキリーと口を聞かなかったようだ。