戦え!ボインナー! ボインナーレッド

またたび 作
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199X年の、もしもの世界

オッパイに、未知のエネルギーが発見された。そのままオッパイエネルギー。
多くの女性がその力を手に入れるため、豊胸を目指した…。
必然的に貧乳率が低下することを恐れた貧乳フェチは、巨大な秘密結社を作り上げたのだ。



その名をツルペタン。


創始者のネーミングセンスを疑うが、組織としては凄かった。
世界中の豊かな胸を瞬く間にスカンピンの無乳にする力を得て、世界中の巨乳たちの胸を奪っていったのだ…。
当然、巨乳フェチ、及び巨乳を守る女性達も黙っていない…貧乳フェチ集団に対抗するべく、大きいオッパイを守る組織も出来上がる。


その名をボインナー。


この物語は、そんな壊滅的なネーミングセンスを持つ二つの組織の攻防を描いた武勇伝である。



レッド「なに!?またツルペタンが!?」
彼女は、オッパイを守る正義の味方のリーダーである。
総司令部からの伝令だ、有名なビーチにて、ツルペタンの工作員が暴れているとの通報が。
このままではビーチに遊びに来た女性のオッパイがみんなツルペタになってしまう…。

レッド「ただちに向かうぞ!!」
皆の胸を守るため、レッドは現場に向かう…。













ツルペタン幹部「ふははははは〜!さぁ、その醜い脂肪の塊をなくし、美しい微バストに変えてやるのだ!」
ツルペタン戦闘員「ヒーン!」
ツルペタン戦闘員「ヒンヒン!」


駄犬のような鳴き声を出す戦闘員の親玉みたいなのが大きな声を出す。
キャー、と女性の黄色い悲鳴が。


女性「キャアアァアアァ!?」
ツルペタン戦闘員「ヒーン!!」

戦闘員(みたいなラバースーツの仮面付けた変な人)が、何かニョンニョンニョン…と不思議な光を女性に当てる。
すると、女性の、水着に包まれた胸に変化が。
バルンッバルルンッと結構な大きさの胸が苦しそうに悶え始める。
そして…


女性「嫌ぁあぁ!?私のオッパイがぁあっ!?」
バルンッバルン…ブルッブル…

その震えている胸はググッググゥ…と不思議な力で無理やり萎んでゆく。
ビキニはブカブカになり、肩紐で付いているだけになる。
現在進行形で小さくなっている胸は丸見えだ。乳首や乳輪も可愛らしくなる。

女性「ダメェ!?私のオッパイがぁっ♥」
プルンプルン…プルップル…ピク、ピク…

女性「いやぁんっ♥ 見事なチッパイにぃっ♥」

申し訳程度に残るささやかな膨らみ。
そこにチョンと沿えたぐらいの赤いポッチ、乳首と乳輪。
まさに完璧な貧乳となってしまったのだ。


ツルペタン幹部「はーっはっはっはっは…どうだ、まさしく美の完成形になれるのだっ!!」

女性達「ひいいぃい…。」

戦闘員「ヒーン!ヒーン!」

このままでは皆が断崖絶壁に…



レッド「そうはいかないぞ!ツルペタンども!」
ツルペタン軍団「っ!?」


レッド「巨乳を守る、ボインナー、推参!!」


女性達「ボインナー、来てくれたのね!」
ツルペタン幹部「な、なんだあいつはっ!?」

レッド「勝手に女性のオッパイを自分好みに…許さんっ!?」
ツルペタン「ぬぬぬ…少し美形な”男”だからといい気になりおってぇ…。」


ピク、とレッドが反応する。
確かに少しなよっとしているが、ショートヘアーと威嚇的な声からも、結構な人間が男性を連想した。


しかし…



レッド「わわ、私は女だぁっ!!!」



ツルペタン幹部「え    そうなのか?」


まるで男装しているかのような格好…というか…巨乳サイドの人間なのに…
ツルペタン幹部「なぜ貧乳の真似事を…?」

レッド「っ!!?!?!?!」

カァッ、と一気に顔を赤くするレッド。


そう、何を隠そう、当の本人である彼女の胸は…


ツルペタン幹部「いや違う…何と…何と芸術的かつ神秘的な『貧乳』なのだ…う、美しい…。」

レッド「〜っ!?」

ツルペタン幹部「た、頼むっ!?我らの幹部に、いや、トップに君臨してくれまいか!?」
ツルペタン戦闘員「ヒンヒンヒーン!?(美しい貧乳の女性に歓喜している)」
ツルペタン幹部「今まで、ここまで自然で完璧なるものに出会えなかった、あなたこそ…あなたこそ…女神だぁ!!!」
わーわー…ドンドン…パフパフ…と急な女神の出現に歓喜する貧乳フェチ軍団。しかし…





レッド「嫌だぞ!?」





彼女の一言は、歓喜に震えるツルペタンを絶望にたたきつけた。
ツルペタン軍団「ええええええええええええええええええええええええええええ!!!」

レッド「だって…だって私は…オッパイが好きなんだぁああああ!!」
ツルペタン軍団「ええええええええええええええええええええええええええええ!!!」

レッド「ワタシは、巨乳が、欲しいいいいいいいいい!!」
ツルペタン軍団「ええええええええええええええええええええええええええええ!!!」


既に数人のツルペタンは天然ツルペタの衝撃発言によって昏睡している。何人かはあの世に旅立った(!?)
幹部も足が凄まじい勢いで笑っている。
普通、貧乳な女の子は巨乳に嫉妬しツルペタン側に、巨乳な女の子は自分の身を守るためにボインナー側につく。
世界観的にそうなるので、まさかボインナー側にツルペタ娘がいるなんて…しかも、レッドて…看板リーダーですやん。

ツルペタン幹部「と、とにかく…我が野望を邪魔するものは、消えてしまえ!?」

戦闘員「ヒーン!!!」

戦闘員たちは、レッド目掛けて貧乳化レーザーを照射!!



するも…変化は、ない。
それもそのはず。レッドは、既に…。


ツルペタン幹部「Noooooooooooo!!!既に、完璧な、ツルペタああぁあぁぁぁあ!?」
ツルペタン戦闘員「ひぃぃぃぃぃぃぃいいぃぃん(最高じゃないかぁああぁ!?)」

レッド「嫌がらせかぁああぁ!?見たら効果がないことぐらいわかるだろうがぁああぁ!?」

ツルペタン幹部「いや、今までは演技で、本当はサラシとかで一生懸命かくして、コチラを油断させるワナ…とか?」
レッド「そんな面倒なことするかぁ!?」

レッド「こんな変態どもに時間をかけてもしょうがない!?変身する!?」
幹部「な、何ぃ!?変身、だと…っ!」


レッド「チェンジ、ボインナー!!!」

カッっと光に包まれるレッド。
よくある変身シーンの光景が出てくる。
服が粒子となって溶けていく。


そして足元より、赤色を基調とするスーツが出来上がる。
なぜか胸元だけ服はなく、ポッカリ穴が開いている。
なので彼女の胸はおっぴろげ、である。
なぜ彼女の胸だけ服がないのか…それは。


レッド「ふぐっ♥ う♥ みゅぅぅっ♥」
ドクッドクッドクゥ…と彼女の小さな胸が胎動する。
そう、この戦闘服はボインナー特注の戦闘服で、女性の巨乳エネルギーを活性化させる。
すなわち、彼女ポテンシャル以上の胸と、パワーを得るのだ。


そして、遂に彼女の胸が…。


レッド「うぁあぁぁ♥」

ピク…プルル…

その膨らみを…?











レッド「ボインナーレッド!着装!」


戦闘員「                」
幹部「まさ、か…そんな…そんな、ことが…。」
ツルペタンも、この戦闘服が何を意味しているのかは知っている。

彼女の胸は…少しも変わっていなかった…。
あるのは綺麗な素肌に、チョンとサクランボのような乳首が付いているだけ。
ほんのり、と女性身を帯びたかわいらしい上半身が、何にも包まれずに露出している。
軽く露出感を出しているが、戦闘服なんだからしょうがない。


レッド「   …///」

一方のレッドは、クソ恥ずかしくて仕方ない。
ただでさえ、貧乳がコンプレックスだというのに、それを曝け出すとなれば…。
もはやただの罰ゲームにしか感じないが、このパワーがなければ敵は倒せないのだ。


幹部「あの…何というか、その…。」
ツルペタン戦闘員「ヒーン(というか…)」

ツルペタン幹部「ん?どうしたモブ戦闘員。」
ツルペタン戦闘員「ヒンヒン(我々が女性の胸を貧乳にする力を持っているのと同じく、ボインナーも豊胸に関しては技術をもっているはずです。)」

ツルペタン幹部「フムフム…確かに。それで?」
ツルペタン戦闘員「ヒンヒン、ヒーン、ヒンヌー(つまり、彼女の胸は、その技術をもってしても尚、大きくならないのでは…?)」





ツルペタン達「          」
レッド「            」





幹部「確か、鶏肉とか食べると、胸の発育に良い、って聞くよ。」
レッド「敵に同情されたぁああっぁぁぁあああああああ!?」







全世界の貧乳化を望む組織の幹部に豊胸のアドバイス受けたんだけど。

レッド「こんちくしょおおおおおおおおお!!!」
遂にレッドは全速力で幹部に突貫する。
戦闘員たちは、ぽいぽいぽーい、とちぎっては投げ。
やはりリーダーなのはダテではないようだ。


幹部「くっくそぉ…っ!?」
こんなふざけた設定のくせして、戦闘はガチンコかよ!?
レッド「覚悟ぉ!?」っと全力の拳が幹部に直撃し…





女性達「キャー!レッドさん、ありがとう!?」
女性達「意外とイケメン…惚れちゃうかも♥」
女性達「スタイルもいいし…同性でもイケる♥」

何か危うげな発言が多い気もするが…何とか被害を抑えることができたようだ。

被害女性「グス…レッドさん…。」
レッド「大丈夫…奴らの貧乳化ビームは一時的なものなはず。定期的にボインナーで診察を受ければ、元の大きさに戻るはずだよ。」
被害女性「はい…ありがとうございます…スン…レッドさんに言われると、物凄い励まされましゅ…。」
レッド「  (どういう意味?)  」
被害女性「だって…そんな胸でも前向きに生きている人がいるなんて…わたし、みみっちかったですぅ。」

女性達「そうよそうよ!大きさ何て関係ないんだからぁ!!」

わーわー、と盛り上がる女性陣。
一方のレッドは、右こぶしを上にあげ、ゴゴゴゴゴゴ…と殺意を高めて、
ボインナーサポーター「レレレレッドさん!?一般人に手を出すのはマズいっすぅ!!」


今日も女性のオッパイの平和を守る貧乳レッドなのだった。