超乳ハピネス!

盛眼瑠笛 作
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「ご、ごめんなさ…ああっっ…千秋さ…ふわああ…」


「い…いや!歩ちゃん!?その……どうしたの?部屋間違えた!?」


慌てふためく歩とは対照的に、千秋は案外冷静に言葉をかけられた。とはいえ半ば錯乱している歩と比べたらの話であり、裸を見られた以上あせりは隠せなかったが。

今の千秋はスク水を上だけ脱いだ上半身裸の状態。それを歩の泳いだ目ににまじまじと見つめられていた。


「ね…ねえ…その……いったんお、落ち着いて……」


「うっっ……ど、どうしよう……!」


なんとか宥めようとするが、歩は顔を赤らめながらなぜかスカートを必死に押さえつけている。

そして間もなく、千秋は驚愕の表情とともに目を大きく見開いてしまっていた。


「ああ…あああ!待って!こ、これは……うう…!」


悲痛な声とともに裾が持ち上がっていく歩のスカート。

スカートを押さえる両手の間から何かが盛り上がってくる。


「え……ええ!あの、歩ちゃん、それって……」


「う…うぐう……間に合わない……!!!」


スカートの下から何かが顔を出した。それは、

あまりに太く、長く、グロテスクな、

歩にはあるはずのないもの。


「な……なんでついてるの!?」


なぜか歩の股間には、細いショーツ越しに突き出たペニスがあった。


「う……ひぐっ…ううっ……ごめんなさい…ごめんなさい…」


歩は嗚咽を上げながらひたすら謝り続ける。


「じ、実はわ、私、いや、僕は……うっ、うっ……男なんです」










「大丈夫?落ち着いた?」


「は、はい、少し……」


お互い混乱していたが、なんとか最低限気持ちを収めることができた。まだ完全に心穏やかではなかったが。


「ね、ねえ……歩……君でいいのかな?歩君が男って言うのはホントに本当なの?」


「………はい、本当です。見た目はこんな女っぽい感じですけど」


歩も泣き止み、多少は冷静に戻れている。


「そ、そう……でも、どうして女装してアイドルを?」


「……根本社長がそう売り出したんです」


聞けば、かの根本社長が歩をデビューさせようとする際、その下手な女より可愛く少女らしい姿から、女としてプロデュースしようとしたらしい。いわゆる、「男の娘」である。

身長も低く声変わりも全くしていなかったのも大きく、今まで誰にもばれなかったらしい。


「ですので僕が男って知ってるのは他に社長だけです。」


「し、知らなかった……」


まさか歩が男だったとは…と今でも信じられなかった。

あの時年上であるはずの篠崎ユキを気迫だけで追っ払うことができたのも、あながち不思議でもなかったかもしれない。


「あの、それで僕……千秋さんに言いたいことがあって来たんです……」


「えっ…」


千秋は少し意外に思った。てっきり歩は間違えて自分の控室に入ったと思ってたからだ。


「その、千秋さんに謝ろうと思って……」


「あ、謝る……?」


心当たりが全くなかった。いや、もしかして他人行儀に接していたことをかなと思い出していると、


「はい。今まで千秋さん、僕に声をかけてくれてたのに無視みたいなことをしてしまって……本当にごめんなさい」


その通りだった。謝られはしたが、特に歩に怒りを覚えているわけではないのでなんとも言えない。むしろ、今までドライな対応をされてきた訳を知りたかった。


「い、いいのよ……でも、どうして?私、何か悪いことしちゃったかしら?」


「いえ、千秋さんじゃなくて、僕が、悪いんです……」


歩は横の千秋にちらちらと目を配らせると、顔を伏せる。


「じ、実は……僕、千秋さんの大ファンなんです!!!」


「……えっ!あ、ありがとう」


反射的に礼を言ってしまったが、よく考えると、それが今まで避けてきたこととはどう繋がるのが全くわからない。


「実は……千秋さんとちゃんとお会いする前から、千秋さんのグラビアや写真集とかを買って、読んでました。」


「そ、そう…」


「千秋さん、信じられないくらい大きくて、綺麗なおっぱいで、それに可愛くて、僕もう一瞬で好きになっちゃいました」


可愛い、好き……千秋は一瞬、心臓の辺りがきゅんとなった。


「それで僕、千秋さんの写真集とかで、その……い、いやらしい妄想とかいろいろして、それで……」


歩はぼかしたが恐らく自分をオカズにオナニーしている、ということなのだろう、と千秋は感づいた。

ただでさえ歩は14歳で性欲真っ盛りであるし、千秋自身はオナペットにされてむしろ嬉しくさえ思っている。


「んと……その……」


「あ、あの……言いたくなかったら無理に言わなくても……」


口を籠らせる歩だったがついに、


「そ、その!千秋さんのその大きなおっぱいを見ると!ぼ……ぼ!勃起してどうしようもなくなるんです!!!」


「え……きゃああ!そうだった!まだ着てない!」


歩との話に夢中になってて、スク水を着直すのを忘れていた。巨大な乳が丸出しのままである。


「こんな大きいままだったらスタジオにも行けませんし……男ってばれちゃうから……今まで千秋さんをなるべく見ないようにしてて……本当にすみませんでした」


歩のペニスも全く収まっていない。絡みついていたショーツも外れ、生のままほぼ垂直に天を向きいきり立っている。


「お、大きい……」


千秋は思わず生唾を飲み込んだ。

歩は男にしては、いや女と比べても小さな体をしているが、ペニスだけは常軌を喫した大きさだった。

千秋が男だった時のものより遥かに大きく、その長さ、太さは500mmペットボトルを一回りほど上回ってそうだ。

小さい時はどうかはわからないが、勃起してこの大きさでは隠すのは難しそうだった。


「あの、僕もう行きますね……もうしばらくしたら収まると思いますから。」


「えっ…」


「どうか、僕が男っていうのは秘密にしてくださいね……」


そのまま立ち上がろうとする歩だったが、


「ま、待って歩君!」


「えっ……」


おもむろに振り向く歩。


「そ、その……よかったら……」


「………」


沈黙が続く。だが千秋は迷いながらも再び口を開く。


「よ、よかったら、私のおっぱい、触る?」


「え…ええ!今、なんて言いました!?」


歩は顔を真っ赤にして取り乱し、自分の耳がおかしくなったとさえ思った。


「ほ、ほら……さっきもちゃんとお礼できなかったって言ったじゃない?」


「は、はい…」


「それに、千秋君が私のファンだって言ってくれて嬉しかったし、よかったら触ってくれて、喜んでくれたら嬉しいなって……」


千秋自身も、なぜこんなことを言い出したのかわからなかった。

だが、どうしても歩に自分の乳を触らせてあげたいという気持ちが強くあった。

これは、元男として気持ちがわかる、サービスしてあげたいというのもあったが……

むしろ、千秋の方が触られたいと思っていたのかもしれない。


「ほ、本当に……いいんですか?」


「…ええ」


千秋は両腕で乳の両脇を挟むようにする。グラビアの時にもよくやる胸を強調するポーズだ。


「ふわあ……大きい……さすが264cmの超乳……」


まるで新しい玩具を与えられた無邪気な子供のように輝いた目で、まじまじと見つめてくる。


「やっぱり、成長しているんですね……このおっぱい」


「う、うん…」


最近は成長が止まっているということはあえて言わなかった。


「じゃ、じゃあ触りますね…いいですか?」


「ど、どうぞ……」


歩の小さな手が千秋の左乳に伸びる。

そして緊張した神妙な顔をしながら、

胸に触れた。


「うわ…はあぁ…柔らかい……」


「あんっ…んんっ!」


左乳に快感が走る。

他人に乳を触れられたのは久しぶりだった。当分はユリアにも揉まれていない。

触手には何度も触らせているが、それとは全く違う快感。


「ふわふわで……指が飲み込まれそう……千秋さんのおっぱい…すごい…」


今にも小躍りしそうな様子の声と手つきで胸を揉んでいく歩。既にもう片手で右乳も同時に揉んでいる。


「やんっ……ああっっ!なに…これっ……きゅん!んん!」


別に揉み方が上手いわけではない。触手よりも刺激はよほど少ないはずなのだが、

なぜかいつもより感じてくる気がする。乳首も隆起し、震え始めていた。


「ち、乳首も、いいですか……ちょっとだけ……」


「ちくび……ちくびはっ……」


まずいと思って止めようとするが、遅かった。


「いやっっ!!ああん!んん!ん!ひやあああん!」


絶頂…ではない。絶頂に似ているが、まだ、ただ感じているだけ。

だが女体化して超乳化したばかりの頃の、その時の絶頂の快感とほぼ同じだった。


「んっっふう…んん!気持ちいいの……止まらない」


感度は間違いなく上がっている。かつての絶頂と同じ快感を終わることなく味わい続ける。

まさに地獄でもあり、天国でもあった。


「お、重い……両腕でも、揉みきれない……」


今度は両腕を使い、抱え込むように両乳を刺激していく。

だが現在の千秋の乳は277kg。片方でも100kgを余裕で超すものを持つことはかなわず、抱きしめるのが精いっぱいだった。


「ああ……おっぱい……おっぱい……千秋さんのおっぱい……今、触ってるんだ……夢みたい……」


憧れの女性の胸に触れている感動に揺れ動く心と連動するように、揉む勢いは増していく。


「はあ……ああん……来てる……来ちゃう……!」


千秋はさきほどの偽物ではない、本当の絶頂が来るのを感じ始めていた。

同時に千秋は、歩の揉む刺激は決して強くはない。だがいつもオナニーに使ってる触手より感じてしまう。早く絶頂が来てしまうのはなぜだろう、と快感でふやけかけた脳で考えていた。

だが、絶頂の峠が見え始めた瞬間だった。


「うっ……ああ!くっ……ふあっああああ!うう…いっいあっ……あっ…あっ…」


突然、歩が呻き始めた。

何事かと思ったが歩の、足を震わせ、恍惚の表情を浮かべている様子から察した。


「あ、歩君……もしかして……出ちゃった?」


「は…はいっ…ご、ごめ……うぐっ……ふお…おお…」


嗅いだ覚えのある匂いが鼻に来る。間違いない、射精だった。

何かが搾り出されるような音が胸の前で響く。乳に隠れて見えないが精液が流れ出しているのだろう。

それも音が出るほどなんて尋常な勢いじゃない。射精自体も十数秒ほど続く長いものであった。


「す、すみません………出しちゃいました……」


ようやく射精が収まり、歩は千秋の横で頭を下げた。


「い、いいのよ……き、気持ちよかったなら……」


ちらと横目で見ると、ペニスと周りのショーツが白い液体塗れになっている。

まるでエロ漫画の過剰表現のようだったが、現実だった。長さもさることながら射精量も半端ない。

精を搾られようやく萎えつつある肉棒の先からは、名残惜しいように露が垂れていた。


「ま、まさか出るとは思わなかったんです……その……おっぱいに、ここは触れないようにしてましたから」


ペニスは一切乳に触ってなかった。千秋自身もそのような感触がなかった。

ということは、乳を触る手の感触だけでイッたということ…

千秋は自分の超乳の魔力を我ながら思い知った。


「ええと……千秋さん、ありがとうございました」


歩は何かに怯えるように、そそくさと帰る準備を始めた。ショーツは脱いでビニール袋に入れてカバンにしまった。


「えっ…あの、歩君、いいの?べ、別に……射精したこと怒ってないんだけど……」


「その……お詫びも言えましたし、こんなことまでして頂きました。今度はまた挨拶しますから。応援してます」


声のトーンが暗い。以前ドライに接せられていた時のものではなく落ち込んだ様子の声だ。

恐らく、射精した直後に感じる虚しさや脱力感、いわゆる「賢者タイム」が原因だろう。男だった千秋だからこそわかる。

だが一方で、どうやらそれだけではないような気もするような、暗い影も見えた。


「で、ではすみません。失礼します…」


「ちょ、ちょっと……!!」


千秋はただ、見えないように手で尻を抑え、前をカバンで隠しながら駆け足で去っていく歩を見送るしかなかった。

本当に、このままどこかへ行ってしまいたかった、これ以上したくなかったのだろうか…


「歩……君」


千秋は、未練がましく脈動を続ける乳首を見ながら呟いた。


「このままじゃ……いけない」










「社長、よろしいでしょうか」


「どうぞ」


社長室の奥から返事が来る。


「失礼します」


入室したのは千秋。


「あーごめんね千秋ちゃん。横になって入ってね」


「は、はい……」


どうやら会社まではまだ改装し切れてないようで、千秋の胸がつっかえる。

数分後にようやく室内に入れた。


「それにしても話って何なの千秋ちゃん」


コーヒーを飲みながら机に寄りかかる根本社長。最近は忙しいらしく、目の下に薄くクマができている。


「はい。その……細川歩君のことなんですが……」


「あー歩の……あ、歩君!?」


急に社長の目が見開いた。千秋はしまったと思ったが時既に遅し。


「あ、歩が男って、いつ気付いたの!?」


「え、えーとその……な、なんとなくです!」


「なんとなく……!?」


前から迫ると乳が邪魔なので横側から顔を近づけてくる。


「そ、そうです!確証はないんですけど……女の勘で、なんとなく!」


「………そう。」


鼻から軽くため息をつき、しかめ面をされた。


「い、いえ!でも!もしかしたらーって話ですから!冗談ですよ冗談!」


「もういいわ。千秋ちゃんってホント鋭いのね。今まで誰も気づかないし、噂にすらならなかったのに」


諦めたような穏やかな顔に戻った社長は、急に千秋を背にして歩いた。


「まあ、誰にも言わなきゃそれでいいわ。お願いね」


「は、はい……あ、あのそれで!」


「他に何かしら?えっ、もしかして単に歩が男って言いに来たんじゃないの?」


意外そうな顔をする社長に対し、千秋は真剣な表情で尋ねた。


「ええと……歩君って、どんな子なんですか?」










「何なんだろう社長…仕事終わったら千秋さんのとこへ行けって」


あれから数日。歩は千秋の控室へと向かっていた。根本社長から、直々に行くように命じられたのだ。


「ま…まさかこないだのことがばれたんじゃ……で、でも千秋さんそんな人には……うっ!」


数日前のことを思い出すと不意に勃起してきた。前までならちょっとしたことでは全く勃たなかったが、千秋のことを考えるとすぐにこうなってしまう。

あの日から毎日、千秋の乳の感触を思い出しながらオナニーに励んでいた。今朝も勃起しないよう抜いてきたのにすぐに元通りである。


「お疲れ様です歩ちゃん!」


「ど……どうも!今日もお疲れ様です!」


スタッフに声をかけられびっくりしながら鍛えられた営業スマイルで対応する。股間のふくらみを見られたら大惨事になりかねないので冷や汗だ。


「千秋さんの…控室」


ついに扉の前に立った。念のため周りを確かめる。


「大丈夫かな…変なことがないといいけど」


扉の前に来るだけで、条件反射で勃起が再び湧き起こる。さっさと入ろうとする。


「あ、あの、失礼します……」


「歩君……?どうぞ」


言われるがままに扉を開けた瞬間、歩はすかさず両手でスカートを押さえていた。


「……歩君。この間はその……ありがとう……って言うのもおかしいわね」


歩は、千秋の今の姿に絶句していた。呆れているのではなく感極まったと言った方が近い。


「きょ、今日社長を通じて呼び出したのはね……歩君、君についていろいろ聞いたから、その……ちゃんと話し合いたいなって思って」


千秋は今、赤色のスリングショット水着を着ていた。

水着はなんとか乳輪を隠せる程度の太さはあるが、乳肉に食い込んでおり、今にも外れそうだった。

案の定、生地のほとんどが胸に奪われており、少しでもずれると乳首が見えるどころか全裸になりかねない。

更に、112cmある爆尻にも水着が食い込んでおり、豊満で煽情的な体を見せつけているかのようである。

そこから伸びる適度に太く瑞々しい太腿も、いくら眺めても飽きない美しさだった。


「とりあえず、横に座って……」


「は、はい……」


股間を押さえたままだったが、


「あの、別に隠さなくてもいいのよ?」


「えっ…でも恥ずかしいです……」


「私も……歩君の立派なの見たいし……お互いさまね」


「………!」


顔を赤らめながら笑いかけてくる千秋を見て、歩はますます股間を熱くさせ、

そしていつのまにか、手はスカートを離れ、立派なものが顔をもたげていた。









「悪いとは思ったんだけど、社長から聞いたの。もちろん、その…おっぱい触ったこととかは伏せたから安心して」


千秋は、根本社長から歩の出生について聞いていた。

歩からは、何か暗いものがあるように感じたので、気になっていたのだ。

そう、かつて母親に虐待されていた自分と似たようなものを。


「じゃあ……知ったんですね。僕に………」


目を一度つぶり、ためるように言った。


「両親が、いないこと……」


歩は、生まれてまもなく事故で両親をなくしていた。

引き取り手もおらず、天涯孤独の身となった歩は施設へと送られそうになったが、

そこでまだ赤子だった歩を引き取ったのが、当時はまだ社長ではなく、別の芸能事務所で事務員をしていた根本である。


「根本社長って、あなたのお父さんの知り合いだったのね」


「はい…大学の後輩で、父に就職を助けてもらったりしてたそうです。いつか芸能事務所を立ち上げたいなんていう夢を笑わずに、自分のことのように応援してくれてたって…」


「立派なお父さんだったのね……」


「ありがとうございます…母も社長の友人で、大学で夢を叶えるために共に切磋琢磨して頑張っていた、と聞かされました。二人が結婚するって聞いた時は、社長も涙を流して喜んだそうです」


大学時代から長く続く友情、そして数々の恩義を返すという意味もあり、歩を引き取ったそうである。

事務員として仕事をし、しかも自ら事務所の社長になるという夢を追いかける中で、歩の世話をするのは想像を絶する苦労があったらしいが、周りの協力もあってなんとか乗り切って立派に育ててみせたそうである。

そして最終的に社長になるという夢もしっかり実現している。ユリアの親戚でスケベな一面もある社長を胡散臭く思うこともあったが、ああ見えて案外芯の強い、愛情深い人なのかもしれない。


「僕は12歳の時に、社長から、自分は本当の母親じゃないって聞かされました」


「うん。私も社長からそう聞いたわ。でも……」


「……千秋さん。もしかしてわかります?」


意味深な尋ね方をしてくる歩。


「うん……多分だけど、12歳…じゃないんじゃないかしら」


「……そうです。ずっと前の幼い頃から、社長は本当のお母さんではないと気付いてました」


歩は幼い頃から感受性が強く、根本から実の母親のように愛情をもって接してもらっていたが、何かしらの違和感に気付いていたようである。

本当に確信を持ったのは12歳のころに根本自らが告白した時だったが、根本が実の母親じゃないということは半ば覚悟していたようですんなりと受け入れられたそうである。

告白前も後もギクシャクすることなく根本との親子関係は続いていたが、自分には母親がいない、両親がいないという事実は長い間歩に影を落としていた。


「よく……わかりましたね」


「ええ……私も似たようなものだったから」


千秋も母親から虐待を受けていた。事情はだいぶ違うが、親からの愛情に飢えているという点では共通する部分があり、そことなくだが感づくことができたのだ。

男だったという点だけは隠し、歩にもそのことを伝えた。


「千秋さんも……大変だったんですね。僕なんかまだ恵まれている方です。ちゃんと、社長に報いないと」


「歩君……」


「身寄りのない僕を女で一つで育ててくれた……社長がいなければ今の僕はいないんです。いくら感謝してもしきれません」


歩は目尻に涙を浮かべながら語り続ける。


「そのためなら女装するのだって全く嫌じゃありません。レッスンだっていくら厳しくても耐えられました。人気が本格的に出た時は本当に嬉しかった……やっと恩返しできたって……!」


「…………」


「でも、まだこんなんじゃ恩は返し切ったことになりません。だから、僕はもっと頑張らないと……もっと強くならないと……!!!」


「………歩君!!!!」


突然、歩の目の前が暗くなった。

と思いきや、すぐに肌色になった。


「うぶ……ち、千秋さん……」


「歩君……自分を追い込んじゃダメ」


千秋は、胸を歩に押し付けていた。ちょうど谷間に歩の顔が来る感じである。

スリングショットの構造を利用して胸で両側から軽く挟みこんだのである。


「頑張ってる歩君、可愛いだけじゃなく、かっこいいわ。今まで誰にも頼らずに、一人で頑張ってきたのね。でも……」


谷間に熱い液体が降りてくるのが分かった。


「歩君、あなたは甘えていいのよ。まだ14歳、子供だもの。ま、まあでも私も2歳しか違わないけどっ…」


「ちあきさん……ううっ……ちあきさん……」


くぐもってはいるが涙声なのは明らかだった。


「私でよかったら…私のおっぱいでよかったら、いつでも甘えて。今日からこのおっぱいは、歩君のもの……」


千秋はゆっくりとスリングショットをずらし、乳首を露わにした。


「うぐ…ううっ…ちあきさん!ちあきさん!うわああああ!ちあきさん!」


「あんっっ!」


歩はすかさず乳首にむしゃぶり付いてきた。


「ふぅ…ちゅーちゅー…」


静かに涙を流しながら、落ち着いた様子で乳首を吸う。


「今まで辛い時も…んん!悲しい時も、泣くのを我慢してきたのね。ああん!いっ…いいのよ。今まで我慢した分思い切り泣いて、甘えてね……ひやああん!」


人に乳首を吸われるのは初めての経験だった。前に乳首を触られた時より数段気持ちよさが違う。


「ちゅっ……なんだか……安心します。なんででしょう……」


ペニスから我慢汁を緩やかに流しながら、夢中に乳首を吸う歩。

吸いながら乳を揉むのも忘れていない。


「あっ……あ、歩君……私、そ、そろそろ……」


「えっ……?」


吸われる快感が良すぎて、すぐに来てしまった。


「ひやっ!出ちゃう!いやっああ!きゃああああああああん!!!」


両方の乳首から母乳がほとばしる。歩も突然の出来事に流石に面食らった。


「おっ…わあ……母乳。で、出るんですか!?」


「う…うん。内緒にしててね。妊娠してるわけじゃないんだけど……」


「………お互いに秘密、できちゃいましたね」


「ふふっ…そうね!」


お互い笑顔で笑いあうと、歩は再び乳首を吸い始めた。


「……ねえ、ミルクどう?」


「んくっ…んくっ……おいしいです。甘くて……なめらかで……ずっと、飲んでたいです……」


母親が亡くなってたってことは、母乳も飲んだことなかったんだろうなと、千秋は思いを馳せた。

そして、ミルクをこくこくと飲む歩を、切なくも微笑ましいような妙な感情の中で見つめる。

歩が少し体を動かすと、固い物が胸に当たった。


「……あら?」


歩の巨大なペニスだった。前に見た時より大きさが増している気がする。

乳肉に触れた瞬間、脈を打つかのように先から精液が勢いよく噴き出ていた。

胸が瞬く間に白濁液だらけになる。


「んっっ……!あっ…うぅ…ううんっ」


絶頂しながら母乳を飲むのをやめない歩の顔とまだまだ精液を噴き続けるペニスの方を交互に見ながら、千秋は笑みを浮かべていた。


「歩君、やっと私も……やあん!恩返し…できたわ」