視線から逃れたら

ニュウセイ 作
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その4

ここにきて2年が経とうとするとき、健康管理AIから隠し機能について教えられた。
その機能とは、胸に電気で刺激を与えることで快感の供給と成長の促進を行うもので、
生半可な乳房では刺激が強すぎて耐えきれないが、今の私なら問題ないとの判断で説明してくれたようだ。
最近、自分にできる限界まで胸を刺激しても満足しきれずにいた私にとって、まさに天啓ともいえるようなものであった。
すぐにでも使いたかったが、夜まで我慢することにした。
日課をこなしている間中、その機能についてばかり考えていたが、そのほうがより快感を得られるであろうと無理やり押し込めた。
そうして、待ちに待った時間になった。
期待と少しの不安を抱きつつ、装置を起動した私を貫いたのは、昨日までの行為がほんのお遊びとしか思えなく程の、暴力的ともいえる快感だった。
その快感は、胸の前で手を組むことが難しくなるほどの大きさになっていた私の胸の隅々まで届いた。
それにより昨日までの刺激では胸の表層にしか届いておらず、内部には解放されない欲求が貯めこまれていたこと、
その貯めこまれてきたものが、今一度に解き放たれつつあることが、気絶することすら許されぬほどの刺激を受け続けつつもなんとなく理解できた。
私は、のどが張り裂けんばかりの絶叫を上げながら、その快感に溺れていった・・・

そのまま最終的に気を失っていたのか、気が付くと私は胸に抱きつくような体勢で倒れていたようだ。
起き上がろうとしたところで、私を猛烈な飢餓感が襲った。
その勢いに押されるように、機能を使った結果どうなったのかを確認することもできないまま、保存食の中でもすぐに食べられるもの食べ始めた。
が、食べたはしから消化されていっているのか、食べても食べても空腹が収まることはなく、ただひたすら食べ続けた。
すぐさま補充されるようになっていたおかげで何とかなったが、そうでなければ本来であれば簡単な調理が必要なものすらもそのまま食べていただろう。
そうして何時間も食べ続けた結果、ようやく満腹感を感じられたので、ふらつきながらなんとかベッドまで移動し、眠りについた。

次に目を覚ました時、記憶にあるものよりはるかに成長した乳房が目に入った。
ぎりぎりとはいえ胸の前で手を組むことができていたはずが、今では結構無理をしても乳首にぎりぎり届くかどうか、という程になっている。
当然、重量も大幅に増していて、普通なら立ち上がることすら困難であっただろう。
ただ、なんらかの魔法によるものか、多少バランスをとるのに苦労した程度で問題なく立ち上がることができた。
日時を確認してみると、機能を使った日の2日後の朝だった。どうやら昨日は丸一日食べ続けていたらしい。
おそらく、刺激が足りていなかった部分に一気に強烈な刺激が与えられたために乳房全体が一度に成長しようとし、大量の栄養が求められた結果だろう。
昨日あれだけ食べたにもかかわらず、普段以上の空腹感を感じたので、朝食に3人前はあろう量をぺろりと平らげてから、日課としている各行動を始めた。
が、さすがにここまで一気に大きくなると、つい2日前には問題なくできていたこともできなくなっていた。
勉強のときに使うPCは、少し前からディスプレイの位置を斜め前あたりにしていたのだが、
今の胸ではほぼ真横に持ってこないと一部が見えなくなってしまう。
そのため、机とセットになっているキャビネットを移動させてその上にディスプレイを置こうとしたのだが、
キャビネットのキャスターのロックを外すのにかなり苦労することになった。
うつぶせになって外そうとしても胸が邪魔になるし、横向きになっても胸があちこちに引っかかって手が届かない。
結局、仰向けになって胸につぶされそうになりながら、(見えないので)手探りでロックを解除する羽目になった。
料理は、前まででもかなり厳しいところがあったのに、今では完全に手元が見えないため、あきらめた。
幸い、保存食も種類はかなり豊富なので、大きな問題にはならないだろう。
そんなこんなで日課をこなしていくと、それだけで一日が終わってしまい、他のことを行う時間が取れなかった。
明日は時間が取れることを祈りつつ入浴の準備を済ませた私は、改めて今の体を確認してみた。
胸は、朝確認したように手を伸ばしても乳首に手が届くかどうかというほどのサイズになっている。
たしか指先から反対の手の指先までが大体身長と同じ程度だったはずなので、バストサイズが身長を上回ってしまったようだ。
今の私の身長は、感覚的にだが160cm程度だと思うので、バストサイズは180cmほどだろうか。
それを支えるウエストは、触った感じほとんど変わっていない。そのため胸との落差がとんでもないことになっている。
おしりは、触った感触からすると二回りほど大きくなっているようだ。大きくなった胸とバランスをとるためだろう。
そういえば、座ったときに目線が今までより少し上になっていた気がする。
そこまで確認したところで、湯船につかった。
大量の水があふれ出るとともに、私は肩がかなり軽くなったことを感じた。やはり相当な負荷がかかっているようだ。
そんな負荷を与えた張本人である胸には、罰として電気刺激が待っていた。とはいえ、本人にとってはただのご褒美。
さすがに最初に使ったほどではなかったが、それでも十分な刺激を全体で受けた胸は、またもや成長のための準備を整えたようだ。
私は、寝る前だというのに、3人前ほどの食事をとってからベッドに横たわった。
十分な栄養を与えられた胸は、寝ている間にすくすくと成長していく。

それからの私の時間は、勉強と運動以外は胸の成長のために充てられた。
勉強と運動が終わり次第、ベッドの上で胸を刺激する作業に入る。
今までであれば性欲を開放するためだったはずのその行為は、今は性欲を貯めこむための行為となっている。
手が届かないから先端に近い部分には刺激を与えられないし、そもそも手が届いたとしてもその刺激は内部までは届かない。
でもそれで構わない。ここで欲望を貯めれば貯めるほど、解放されたときの快感が大きくなることを知っているのだから。
そうこうしているうちに空腹を感じたら、時間に関係なく食事にする。
臨月の妊婦と変わらないほどの膨らみになるまで食料が詰め込まれたおなかは、そのエネルギーの大半を胸に供給していき、
数時間後に空っぽになると、再度食料を要求する。
こうして大量の欲望とエネルギーが貯めこまれた胸に、電気によりまんべんなく刺激が与えられる。
その刺激をきっかけとして、貯めこまれたものを消費して、今日もまた成長していく。