「おいおい……。なんだよこれ……。嘘だろ……。」
一人の騎士が呆けたように呟く。
国境に近い山間の村。最近この近辺に突然何十匹もの怪物が現れ、作物や家畜を強奪し、村人を脅しているとの報告を受け、怪物を討伐すべく、この村に騎士団が派遣された。しかし、霧に包まれた村の入り口で騎士団が見たものは、思いもかけない光景だった。
「ワイバーンに……バジリスク……げっ……キマイラまで居るよ……。」
この場にいた騎士のほとんどは目の前の光景が信じられないようだった。新米騎士の半数が図鑑や事典でしか見たことのないような凶暴で恐ろしいという怪物。それらが何十匹も地面に倒れ伏しているのだ。
「ヴォルト団長、これは一体……?」
「ほとんどがこの辺りには居ない怪物だ……恐らくは魔導師か何かが召喚儀式で呼び出したんだろう。……近くに首謀者が居るかもしれん、気をつけろ!」
騎士団長・ヴォルトが警戒を促す。と、不意に大きな『影』が村の入り口の方から現れた。体を包んでいる霧のせいで姿ははっきりとは見えないが、見上げるほど大きな人のような姿をしていた。
「! 出やがったな化け物! でぇぇぇい!」
若く血気盛んな騎士が、『影』の脳天めがけ長柄の斧を振り下ろす。しかし、その『影』は長い手を伸ばし、斧を取り上げてしまった。異様に濃い霧の中から、斧を取り上げた手が見える。金属製の大きな小手が、斧の柄をがっしりと掴んでいた。
「げっ!! 斧を取られた!!」
「!? 大丈夫か! 今いくぞ!」
ヴォルトをはじめ、騎士団員が影を包囲する。と、不意に『影』が言葉を発する。
「危ないですねぇ……。いきなりこんな危ないもの振り回さないで下さいよ……。当たったら痛いじゃないですか……。」
『影』が放った優しい女性の声に、騎士団員はきょとんとする。ヴォルトはその声に聞き覚えがあった。
「その声は……? もしかして、リーゼか?」
「あら? もしかして……ヴォルトさんですか? お久しぶりです〜。あ、ごめんなさい。目くらましに使ってた魔術の霧、すぐに解除しますね。」
斧を取られた騎士がその声にあっけにとられていると、視線の少し上に大玉スイカのように大きな、布で包まれた球体が二つ、『影』から突き出ていた。怪訝に思った騎士が指でつつくと、ぷにぷにと弾力があって柔らかい。思わず騎士はその球体をぐにぐにと鷲掴みにしてみる。と、魔術によって作られた霧が晴れ、『影』の正体が露わになった。
「あらあら……いきなりそんなとこ揉むなんて……。エッチですねぇ……。ふふふ……。」
騎士よりも頭一つ分、いや、二つ分……もしかすると三つ分もほども背の高い、紫色の服を着た巨躯の美しい女性……それが『影』の正体であった。そして……騎士が揉んでいたのは……その女性、リーゼの巨大な乳房であった。
「え……? あ……! こ、これは失礼致しました!!」
騎士が慌てて乳房から手を離す。リーゼは優しく微笑みながら、騎士に取り上げた斧を手渡した。
「やはり君か……半年前の『邪神復活未遂事件』以来だな……。あの時は世話になった……。で……なぜここに?」
ヴォルトはリーゼを見上げ、彼女に問いかける。
「それがですね……山の方にある廃坑からレアメタルの鉱石を取ってきて欲しいって頼まれたんですよ。で、鉱石を取って帰る途中にこの村に寄ろうとしたら、半年前の例の事件の犯人が、そこにある魔法陣から怪物を呼び出して、村を襲わせようとしてたんですよ……。多分、生贄とかにするつもりだったんでしょうねぇ……。」
「なに! ……じゃあ、この怪物の群れは、君が……?」
「はい、私が退治しておきましたよ。ついでに、例の犯人も、あそこに……。」
リーゼが指さした方向には、ロープと布団です巻きにされた若い男が一人、転がっていた。
「こいつは……指名手配中の暗黒魔導師リオン! こんな所に……ぷぷ……。」
す巻きにされた、リオンの顔をのぞき込んだヴォルトは思わず吹き出してしまった。顔にリーゼが面白落書きをしていたのだ。
「ふふふ、お堅いヴォルトさんが笑うのは珍しいですねぇ。……と、いうわけで、せっかくですから後始末、お願いしま……!?」
リーゼの背後に大きなモンスターの気配。振り向くと、リーゼよりもさらに大きな氷の操り人形、アイスゴーレムがそびえ立っていた。おそらく、リーゼの背後に残っていた魔法陣から出てきたのだろう。
「ははははは! 油断したな大女! さあ、アイスゴーレム! そいつを叩き殺せ!! 『永遠の世界』を呼び出す邪魔はさせん!!」
リーゼ作の面白落書きが描かれたままの顔で、リオンが叫ぶ。アイスゴーレムが拳を振り下ろすが、リーゼはそれを巨体からは想像も付かない速度でひらりとかわす。
「まったく、しょうがないですねぇ……。“ソーン・ケン・ニード”!!」
あきれ顔から一転、真剣な眼差しになったリーゼが右手を掲げて叫ぶと、二の腕がうっすらと光り、手のひらから炎が巻き起こる。炎はたちまちのうちにリーゼの身長ほどもある棒状に姿を変える。それはまるで巨大な剣のようであった。
「いきますよ! レーヴァテイン!!」
リーゼは右手でそれを掴むと、アイスゴーレムめがけ勢いよく振り下ろす。巨大な炎の剣によって、袈裟懸けに斬られるアイスゴーレム。真っ二つにされたアイスゴーレムは切り口からジュウジュウと湯気を出しながら崩れ落ちるとたちまちの内に溶け、大きな水たまりと化した。
「え……?」
「残念でした。この程度の怪物じゃ、わたしは倒せませんよ。ふふふ☆」
切り札のアイスゴーレムを一撃の元に倒され、茫然自失のリオンに、リーゼはイタズラっぽくウインクをしてみせる。
「そう言うことだ。大人しくお縄になるんだな……って、もうなってるか……。すまない、リーゼ。君には世話になりっぱなしだな。」
ヴォルトがリーゼを見上げる。リーゼは炎の剣を右手で振り切って消滅させると、ヴォルトに微笑みかける。
「ふふふ、気にしないで下さい。それに、いろいろといいものも手に入りましたし。では、後始末お願いしますね。」
リーゼはす巻きにされたリオンを片手で掴み上げると、そのまま騎士団輸送隊の馬車の荷台に投げ込んだ。そして、傍らに置いてあった大きなリュックを背負う。中味がぎっしりと詰まってとてつもなく重そうだが、彼女はそれを苦にしていない。
「あ、ヴォルトさん。わたし、つい最近城下町に引っ越したんで、何か用があったら来て下さいね。それじゃ☆ “エオー・ラド”!」
リーゼの足元がうっすらと光る。そして彼女は、紫色のロングスカートをはためかせ、城下町へ向け街道を滑るように文字通り「飛んで」いってしまった。
「隊長、あの女性は?」
「私の幼なじみだ。彼女には小さい頃からいろいろと世話になっている。」
「……あんなにでかい女……バケモンじゃないのか?」
「彼女は巨人族の血を引くヨトゥン族の人間だからな。まあ、ヨトゥン族全員が彼女のように大きくなるわけではないから、彼女は特例のようなものだ。」
「……あの人の胸……大きくて……柔らかかったなぁ……。」
「……お姉様……ステキ……。」
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城下町のはずれにある大きな酒場、『斬竜亭』。夜の酒場にはいつものように多くの人が集まり、酒を飲み、歌い、語り合う。
「こんばんわ〜。マスター、お久しぶりです〜。」
リーゼが入り口をくぐるように入ってきた。客の視線は自然に彼女に集中する。厳密に言えば、彼女の乳房に。
「よぉう、巨人の姉ちゃん。3日ぶりだなぁ。依頼主の髭オヤジさんが向こうの席で待ってるぜ。」
かつては腕利きの冒険者だったというマスターがカウンターで彼女を出迎える。店の奥では依頼主であるドワーフの男が座って酒を飲んでいた。リーゼを見つけると優しく手招きをする。
「あ、すいません。今いきますね〜。」
リーゼが歩く度に彼女の巨大な乳房ががゆっさゆっさと揺れる。普通の人間とは比べものにならないほどの大きさと重さを持ちながら、だらしなく垂れる事無く、美しい球状の形を保っている。リーゼはリュックを下ろすとドワーフの前の席に座り、軽く会釈をする。彼女の体の重みで木製のイスがギシギシときしんだ音を立てた。
「やあ、お嬢さん。依頼の品、持ってきましたかな?」
リーゼがリュックからレアメタルの鉱石を取り出すと、ドワーフの男が目を見張る。
「おお……これはかなりの大きさだ……。まだあの廃坑にこれほどのものが残っていたとは……。ありがとう、報酬の金貨10枚と……これはおまけだよ。銀貨10枚だ。」
「ありがとうございます、商談成立ですね☆ さ、一緒に飲みましょ。」
ドワーフと一緒に大きなジョッキでビールを飲み、おつまみのポテトフライを食べているリーゼに、小さなウエイトレスの少女が駆け寄ってきた。
「あ〜! おねえさまだ! おひさしぶりです〜☆」
少女がリーゼに抱きつく……いや、リーゼの大きな乳房に抱きつく。小さな腕で自分の頭よりもずっと大きなリーゼの両乳房を抱きかかえ、胸の谷間に顔をうずめる。顔全体でリーゼの乳房の柔らかさを楽しんでいた。
「あ〜……☆ おねえさまのおっぱい、おおきくてやわらかくて、ミルクのにおいがして、きもちいいです……。」
「あらあら……いきなり大胆ですねぇ……。」
リーゼが微笑むと、少女は小さな手でリーゼの乳房を揉み、服の上から乳首をいじり出した。たちまちの内に彼女の乳首は服の上からでも解るほどに勃起する。
「おねえさま……またこんど……あそびにいっていいですか? で……おねえさまの……お……おっぱ……。」
少女は照れながら、リーゼ以外の人間には聞こえないようにささやく。
「ふふふ……いいですよ……だけど……ミルクはお金取りますよ?」
「あ……ありがとうございます!!」
少女はリーゼの顔を潤んだ瞳で見つめた。
「おい、あまり姉ちゃんを困らせてないで、早く仕事に戻りな。」
「あ、はい、すいません〜!」
リーゼは少女の働く後ろ姿を見ながら、ビールを飲み干した。
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「ただいま〜☆」
「よぉう、おかえり〜。で、どうだった?」
家に帰ったリーゼを出迎えたのは、彼女の親友である錬金術師の女性、マリエルであった。実は、ここはマリエルの家であり、リーゼはマリエルの家を間借りする代わりに、様々な仕事をこなして金銭や錬金術に必要な資材を稼いでいるのだった。
「依頼のレアメタルを渡してお金が金貨10枚と銀貨10枚ですね。それとワイバーンの爪、バジリスクとキマイラの皮、サラマンダーの舌、マンティコアの尻尾、コカトリスの羽、デーモンの角……後は行く途中で採ってきた薬草と石が何種類か……ってところですねぇ。」
「うわ〜、今回はなんかやたらと怪物系が多くない?」
「まあ、いろいろありまして……。ふふふ……。」
リーゼとマリエルが戦利品を囲んで会話をしていると、マリエルの仕事部屋から一人の少年が現れた。
「マリエルお姉ちゃん、石をすりつぶすの終わったよ……あ、リーゼお姉ちゃん、お帰りなさい!」
少年の名はフィル。数年前の隣国と第三国との戦争で身寄りを亡くし、彷徨っていたところをマリエルに拾われたのである。今はマリエルの手伝いをして暮らしている。
「よーし、ちょうどリーゼも帰ってきたことだし……。フィル、乳搾りの準備始めて。リーゼもお願い、ね。」
「あ、はい!」
「あらあら……しょうがないですねぇ……。」
フィルが仕事部屋から木製の桶を持ってきて、テーブルの上に置く。リーゼも上着の胸元をはだけさせ、巨大な乳房を露わにする。ピンク色の乳首はつんと上を向き、呼吸に合わせてプルプル震える。
「さて……それじゃあ、始めますよ。フィル君、いいですか?」
リーゼが自らの乳房を大きな手で揉み始める。彼女の大きな手でも片手で掴みきれない程の巨大な乳房がぐにぐにと妖しく形を変えてゆく。
「じゃあ……リーゼお姉ちゃん……。いくよ……。」
フィルがリーゼの乳首と乳輪を舐め回す。乳首の根本から先に向けて何度も繰り返し舐め、乳輪の縁を舌でなぞり、乳首の先の割れ目に舌先を差し込む。ピチャピチャと粘液質のいやらしい音が部屋中に響き渡った。
「あ……リーゼお姉ちゃん……気持ちいい……?」
「ええ……フィル君……上手く……なりましたねぇ……。ふふふ……。」
「よーよーよー、エッチっぽくていいね〜。」
リーゼとフィルに茶々を入れるマリエル。リーゼの乳輪はぷっくりと膨らみ、乳首はニワトリの卵ほどの大きさに勃起していた。
「そろそろ……かな……ん……。」
リーゼは自分の両乳首の先の割れ目に人差し指を突き立てた。そして、力を込めて人差し指を押し込んでゆく。すると、人差し指が割れ目にずぶずぶと飲み込まれてゆく。人差し指を根本までくわえ込んだ乳首はビクビク脈打ち、人差し指を締め付ける。
「さあ……いきますよ……。“イング・フェオ・ギューフ”……。」
リーゼが魔法の言葉を唱えると、彼女の二の腕に刻まれた幾つものルーン文字がうっすらと光る。それと同時にリーゼの乳房全体がピクピクと小刻みに震え、乳輪もはち切れそうなほどに盛り上がる。乳首から人差し指を引き抜くと、人差し指の先と乳首が白い糸を引いていた。
「さあ、準備完了です……。久しぶりだから、たくさん出しますよ……。」
リーゼが自分の勃起乳首をシコシコとしごき出す。そして、フィルも小さな手で、巨大な乳房を一生懸命ぐにぐにと揉みしだく。乳房全体に何かが溜まっていくのをリーゼは感じていた。そして……。
「ん……ふぅ……で……出ます……よ……!」
(びゅくぅっ!! びゅぶぅっ!! ぷぢゅぅぅぅぅぅ……)
リーゼの両乳首から、濃い母乳が勢いよく噴き出す。そして、母乳はフィルに降りかかる。程なく、フィルの体は母乳まみれになってしまった。
「あ……お姉ちゃんのミルク……。熱い……。」
「ご……ごめんなさいね……。まさかこんなに勢いよく噴き出すなんて……。」
「ミルクまみれの美少年……そっちには受けそうなシチュエーションね☆」
母乳まみれになったフィルを見て、マリエルが微笑む。
「じゃあ……お姉ちゃん……行くよ……。」
(ぶぢゅぅ……。ぶびゅぅ……。びゅぴゅ……。)
フィルがリーゼの乳房を揉む度に、乳首の先から濃厚な母乳が噴き出し、桶を満たしてゆく。リーゼも搾乳の気持ちよさに身をゆだねていた。
「あふぅ……フィル君……気持ち……いいですぅ……。」
(びゅ……。ぷちゅ……。ぴゅ……。)
「お、溜まった溜まった。今日はいつもより多いのね☆」
マリエルが、桶を満たすほどに溜まったリーゼの母乳を瓶に移し替えていく。母乳をほぼ出し尽くしたリーゼの乳首を、フィルがくわえこみ、甘噛みしながら乳房の中に残った母乳を吸い出してゆく。
「ん……く……むぅ……。」
「フィル君……わたしのミルク……美味しいですか?」
フィルがこくんと頷く。母乳まみれの彼の頭を、リーゼは大きな手で優しくなでてあげた。
「お、ラブラブじゃない、うふふ☆」
「で……わたしのミルクで作った薬って……売れてるんですか?」
風呂上がりのリーゼがマリエルに問いかける。
「ああ、『巨人の薬』ね。まあ、いい感じに売れてる……。かな? あ、そう言えば、お風呂場にあった石けん、リーゼのミルクで作ってみたの。どう?」
「え? ……気付かなかったです……。はは……。」
「しかし、あなたの『ルーン魔術』って面白いのね……。ねえ、今度はわたしにミルクを出す魔術をかけてみて☆」
マリエルが自分の乳房を持ち上げてみせる。さすがにリーゼには及ばないが、かなりの大きさである。
「えと……やめといたほうがいいと思いますよ……。元々は乳の出の悪い牛とかにかけるものですから、普通の人間だと乳を出し過ぎて貧血起こしてしまいますよ……。」
「じゃあ、効果を弱くしたヤツ……無理?」
「う〜ん……ちょっと勉強してみますね。それじゃあ、お休みなさい。」
リーゼは寝室に戻り、特注の大きなベッドにもぐり込む。隣のベッドではフィルが寝息を立てていた。
「えと……明日は……国立図書館で蔵書の整理を頼まれてたんでしたね……それから……すぅ……。」
明日のことを考えつつ、リーゼは眠りにつくのだった。