その日の僕は図書室で本を読もうとしていた。本の蔵書量は相当ありそうので楽しめそうだ。
「すごいな〜世界中の本が集まっているぞ…」
見渡す限り本、本、本で全部読み終えるのに何年かかることやら…ふと背の低い女の子が必死で上の棚の本が取れないで難儀していた。
「(手伝ってやりますか)お嬢ちゃん?上の本かい?」
その子はこっちをにらみつけ足を踏んできた。
「いっ…な、なにするんだ!?」
「私がそんなにお嬢ちゃんに見える?」
眉間にしわを寄せすごい剣幕だった。だってどう見たって小学生にしか…
「言っとくけど私これでも14なんだからね!」
へぇ〜…14なんだ…にしてはかなりの幼児体系だった。胸はGぐらいはありそうだがやっぱり小学生にしか見えない。
「それはとんだ失礼を…」
「ちょうどいいわ、あの本とって頂戴!」
この学園にはこんな人使いの荒い子もいるとは…つくづくあなどれない。とってほしいのは…「ギリシャの歴史」というタイトルなので妖精の絵が表紙に乗っていた。
「これでしょうか?」
「そうよ、さっさと渡してよ。」
「はいはい、お嬢ちゃん…」
「また言ったわね!」
だが二回目は避けれた、そう易々と踏まれるほどではない。
「そんなに何度も踏まれるほど間抜けじゃありませんが?」
「くっ…あんた名前は?」
「人の名前を聞くなら自分からでは?」
「クリス…クリス・ハーティよ…言ったからいいでしょう?」
「花京院恭助…」
「覚えてなさいよ!花京院!」
そういってどこかへ行ってしまった。
「なんだったんだ?」
「ああ、クリスね。たしかにその言葉はタブーだったな。」
一樹にこのことを話していた。
「なんだ、知ってたんだ。」
「ドイツと日本人のハーフと新体操部のエースってことで有名だからな、でも身長があれだから小学生に見えるのも無理はない。俺も一度言って足踏まれた。」
「お嬢ちゃんや小さい子を呼ぶような言葉は怒りに触れるんだね。」
「怒りどころかあれはもう禁句だな…身長低いってコンプレックスはよくあることだが大人っぽく振舞いたいのに身長さえってやつだな。」
放課後、部活に励む少女たちが運動場で汗を流していた。ふと、ラクロス部の玉が飛んできたのでそれをキャッチしてとりに来た少女にギクっとした。この子は昼間の張り切り小学…少女ではないか。しかし、どこか様子が違う。
「ごめんなさ〜い!あたらなかった〜?」
「(あれ?やっぱり違う)いいえ、大丈夫ですが…」
しかしその子はじ〜っと見つめてきた。何か顔についているのかな?
「あーーーーーー!」
「え?なに?」
「花京院恭助だ!すごーい!生だ!生だ!」
すごいはしゃぎようだった。しかし生はないだろう…生は…
「バイオリンの演奏すっごくよかったよ!」
「ああ…それはどうも…」
「お姉ちゃんが愚痴をこぼしてたけどね。お嬢ちゃんって言ったから足踏んでやったけどかわされたから悔しがってたよ〜自己紹介遅れたけど私は妹のミーナよん♪よろしくね。」
「ミーナ!早く玉をもってきなさ〜い!」
「は〜い!じゃ!また演奏聞かせてね!」
今度はじゃじゃ馬娘か…よく似てるからおそらく双子だろうな…
「おい、あの双子うまそうじゃないか?」
リュークは今頃お目覚めか…
「まさかあの二人もやるの?」
「おうよ、あの二人の性欲の味が楽しみだ。」
「でもあの二人までする必要は…」
「なんだったらちょっと見てみるか?」
またもやなぞの空間にワープしたような感覚だった。校門前でクリスが待ち合わせの様子だった。
「お姉ちゃん!まった〜?」
向こうからミーナがやってきた。
「おそいわよ、ほらさっさと帰るわよ!」
二人も寮生活なのか寮に向かって楽しそうにしゃべりながら歩いている。
「それで部活はどうなの?」
「うん!もう絶好調!今日はゴールを3回も奪えたんだよ!お姉ちゃんのほうは?」
「私のほう?まぁまぁかな…今後の新体操の振り付けは半分しか出来てないし…」
「新体操って音楽に合わせて振り付けをするんだよね?むずかしそ〜」
「それにこのスタイルだから胸がブルン、ブルン震えちゃって恥ずかしいし…」
「立派な胸しといて何をいうちょるんじゃ〜」
ムニュ、ミーナがクリスの胸を力いっぱいわしづかみにする。
「ち、ちょっと…強すぎ…んもう!怒るわよ!」
「ん〜?肌が赤いね〜?感じてるのかな?」
「ミーナ!」
とこのへんで現実世界に戻されてしまった。
「今のは少し後の未来を見せただけだ。これでわかったな?ミーナは姉を性欲の対象としか見ていない。こいつは相当みだれるぜ〜」
こりゃもう行っても無駄だろう。しょうがないか…
「やるしかないのか…」
その夜、女子寮の近くの木に登って(意外と得意だったりする)計画通りまず性欲の前奏曲をミーナに遠隔操作で聞かせる、次に絡繰の輪舞曲でクリスの部屋まで連れていく。最後に快楽の狂想曲と淫魔の幻想曲で仕上げとこんな感じだ。部屋ではミーナは宿題に音を上げていたところだ。
「あ〜ん、もうわかんない!お姉ちゃんに聞こうかな…」
ふと耳に心地よいバイオリンの音色が聞こえた。
「あれ?バイオリンの音色…聞いているとなんだか変な気分…」
演奏が終了すると爆発的な性欲によって支配されていた。
「う…あ…お姉ちゃん…」
どうやら自分で姉の部屋に向かっていた。絡繰の輪舞曲で連れて行く手間が省けた。
クリスは部屋にこもり新体操の振り付けを考えていた。
「え、と…ここで足を上げて…」
コンコン!
「は〜い、どうぞ…てミーナじゃない?宿題でもわかんないの?」
「お姉ちゃん…私…もう…」
「どうしたの気分が悪いの?」
と近づいた瞬間!ミーナがクリスに襲い掛かった。
「ちょ!?ちょっとミ…ひゃ…」
不意にも胸をおもいっきりつかまれたのかそのまま押されてしまった。そのまま服を脱がされ床に押し倒されてしまい、ミーナのほうが有利だった。その頃、恭助は二つ目の快楽の狂想曲を弾いていた。これは両方聞かせるのだ。
「(バイオリンの音…?なんで?でも、なんだか聞いていると感じる…どうして?)ミーナ…やめて…」
しかしミーナにその声は届いていなかった。性欲暴走マシーンになった彼女はひたすらクリスの胸を揉み続けた。二人とも快楽の狂想曲により数倍も感じているため揉むたびに電流のような快感が走った。
「そろそろいいか、三曲目…淫魔の幻想曲…」
この曲が終わった時には二人の胸は部屋を占領しきっているになっていた。
「うわぁ…すごい…これ…私たちの胸なんだよね?お姉ちゃん…」
胸はタプタプと波を打っていた。
「も、もうやめて…なんで…なんでこんなことするの…?」
なぜかクリスの目に涙があった。クリスは何で自分が泣いているのかわからなかった。そしてついに知ってはいけない快感と巨大化した胸と胸が変化しあうたびに来る快感、そしてミーナの暴走がやがて彼女をも変貌させた。
「ふえ?お姉ちゃん?」
手をミーナの胸に力いっぱい
ムギュ!
「ひゃ!」
さらに力強く。
ギュ!ギュ!
「ミーナ…気持ちよくしてくれてありがと…お礼にミーナも気持ちよくしてあげるからね…」
「あ…うぁ…お姉ちゃん…」
「ん?なに?」
「気持ちいいよ…もっと強く揉んで…」
「うれしいこと言うじゃない、もちろんその気よ。」
ムニュ…グニャ…
「はぁう…お姉ちゃん…」
さっきとは180度状況が変わった。今度は姉のクリスが攻撃を始めた。
「ほらほら、顔が赤いぞ?どーしてかな?」
「お姉ちゃんの意地悪…オッパイでムニュムニュ攻めるなんて…」
4つの巨大な胸はグニャグニャと激しい変形を繰り返し両者とも顔が真っ赤だった。その頃の恭助は木の上に上って観戦していた。
「うわ〜すごい変形の仕方…窓からじゃ胸しか見えないな…」
リュークはしゃべらない(性欲を食らっている間は何も聞こえないらしい)があの二人はそろそろお開き気味のようだ。胸は元に戻ったが両者ともいってしまいグッタリしていた。
「ねえ…お姉ちゃん…」
「何…」
「今日は一緒に寝ていい?」
「うん…」
恭助は屋敷に戻っていた。
「あの双子の性欲の味はこりゃまた珍味だったな。」
「性欲にも味はあるの?それは驚き…」
「そりゃそうさ、女の気分で大体変わるが今日のは納豆にチョコって感じだな。」
「どんな味だよ…」
翌日…
双子の妹、ミーナのほうが先に目を覚ました。
「ううん…へ?あ!何で裸なの?」
「う…どうしたの?ミーナ…」
「あ。(そうか…昨日お姉ちゃんと…)服…服どこ〜?」
部屋の片隅に破れたミーナの私服があった。淫魔の幻想曲のさいにクリスは服を脱がされていたので無事だがミーナはやぶけてしまったのだ。
「服が破けちゃってる…」
さすがに上半身裸で自分の部屋までは恥ずかしい。
「ほら、制服。スペア貸してあげる。」
「わ〜い!流石おねえちゃん!」
「いいわよ、それぐらい。学校はやくしないと遅刻よ?」
「あ、そうだった…て、あーーーーーーー!」
突然の大声にクリスはビックリした。
「どうしたの?」
「宿題忘れた…」
「あ、私も振り付け考えるの途中だった…」
両者ともため息をついた。